新高2生の春休みから受験勉強を始めるのは遅い?おすすめの塾や科目別の対策を解説
更新日: (公開日: ) COLUMN
「高2から本気で受験勉強を始めても、間に合うのだろうか…」そのような不安を抱えている高校生や保護者の方も多いのではないでしょうか。新学年を迎える春、特に新高2生にとっては、受験への意識が高まる大事な時期です。
そのため、まだ2年もあるから大丈夫、と油断してしまうのは禁物です。本記事では、新高2生の春から始める効果的な受験勉強法や、おすすめの塾まで詳しく紹介します。
新高2生の春休みから受験勉強は間に合うのか
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新高2生の春休みから受験勉強を始めることは、決して遅すぎるわけではありません。むしろ、この時期からスタートすることで、十分な準備期間を確保できるだけでなく、変化する入試制度にも柔軟に対応できます。
ここでは、新高2生の春休みから受験勉強を始めることの意義と注意点について、以下の3つの観点から詳しく解説します。
- 新学習指導要綱で難易度が変化する
- 合格最低点の上昇も懸念される
- 最新情報を可能な範囲で追っておく
新学習指導要綱で難易度が変化する
新学習指導要領の完全実施に伴い、従来の「数学2B」が「数学2BC」に変更され、試験時間の延長と問題数の増加も予定されています。また、「歴史総合」の扱いが不明確であり、世界史の近現代史を含むかどうかも決定していません。
この変更により、受験勉強の対策はより複雑になる可能性があります。
合格最低点の上昇も懸念される
近年、多くの大学で総合型選抜(旧AO入試)の枠も増加傾向にあります。一般入試の枠が狭まることが多く、結果として競争が激化する恐れもあります。
確かに、少子化の影響で受験生の総数は減少傾向にありますが、一般入試の倍率が上昇する可能性は十分にあります。その結果、合格最低点が上昇する可能性も考えられます。
最新情報を可能な範囲で追っておく
受験勉強を効果的に進めるためには、最新の入試情報に常にアンテナを張っておくことが大切です。例えば、参考書や問題集の改訂情報から、入試傾向の変化を予測できる可能性があります。
また、早い段階から受験を意識し、計画的に準備を進めることで、突然の変更にも柔軟に対応できます。ネット上では見つけられない貴重な情報もあるため、塾や予備校の講師から直接情報を得ることも有効な方法の1つです。
マナビズムでは、塾に通う前から受けられる無料受験相談を実施しています。ぜひ、不安や疑問があればお気軽にお問い合わせください!
新高2の春休みで確保したい勉強時間の目安
新高2の春休みに確保したい勉強時間の目安は、平日は2時間、休日は3~4時間です。難関私大を目指す場合は、平日3時間以上、休日5時間以上の勉強時間を目安にしましょう。
春休みから習慣づけることで、高2の1年間を通じて効果的な受験勉強を行えます。また、勉強時間を確保するだけでなく、集中力を保ちながら質の高い学習を心がけることが大切です。
新高2の勉強スケジュール例
新高2の勉強スケジュール例を下表にまとめました。
時期 | 目標と取り組み |
---|---|
1学期 | ・学習習慣の確立 ・授業の予習復習の徹底 ・基礎学力の向上 |
夏休み | ・勉強時間の増加 ・弱点科目の克服 ・1学期の復習と2学期の予習 |
2学期 | ・志望校の絞り込み ・受験に向けた本格的な学習開始 ・模試への積極的な参加 |
3学期 | ・志望校対策の強化 ・苦手分野の集中的な学習 ・塾や予備校の活用検討 |
新高2の1年間を通じて、段階的に受験勉強の強度を上げていく例です。ただし、個人の学力や目標に応じて柔軟に調整することを忘れずに。
ポイントは各時期の目標を明確にし、それに向かって着実に歩を進めることです。詳しくは下記ページもご覧ください。
関連記事:高2の受験勉強スケジュール|時期別に大切なポイントや年間・1日の計画について解説
新高2生の春休みにやっておきたいこと
新高2生の春休みは、受験勉強を本格的に始める機会です。この新高2生の春休みにやっておきたいことは、以下のとおりです。
- 志望校を検討・選定する
- 勉強習慣を身につける
- 高1の学習範囲を復習する
- 高2の学習範囲を予習する
- 英語・数学の基礎を優先して勉強する
志望校を検討・選定する
選定では、以下のポイントを参考に自分に合った志望校を見つけましょう。
- 自分の興味・関心に合った学部・学科を探す
- 現在の学力と志望校のレベルを比較する
- 大学の立地や学費を考える
- オープンキャンパスや大学説明会に参加して情報収集する
- 先輩や講師からアドバイスをもらう
志望校が決まれば、目標が分かりやすくなり、モチベーションの維持にもつながります。
ただし、この時期はまだ仮の目標設定で構いません。今後の学習状況に応じて、適宜見直していきましょう。
関連記事:決定時期はいつ?大学志望校の決め方は5つのポイントで判断|最終決定も迷わずに集中できる
勉強習慣を身につける
春休みは、受験に向けた勉強習慣を確立するのに最適な時期です。1日3時間以上の学習時間を確保することを目標にしましょう。
以下のポイントを意識して、効果的な勉強習慣を身につけていきます。
- 固定の勉強時間を設定する
- 集中力が高い時間帯を見つける
- 勉強場所を決める
- スマホなどの誘惑を遠ざける
- 短い休憩を適度に挟む
最初は3時間の集中が難しいかもしれませんが、徐々に時間を延ばしていけば大丈夫です。春休み中に確立した勉強習慣は、新学期以降も維持してください!
高1の学習範囲を復習する
高1で学んだ内容をしっかり復習することは、今後の学習の土台となります。以下の表は、各教科の主な学習範囲の例をまとめたものです。
教科 | 学習範囲 |
---|---|
英語 | – コミュニケーション英語(長文読解) |
– 英語表現(文法、英作文) | |
– 中学英語の復習(単語、文法) | |
数学 | – 数学I |
– 数学A | |
– 中学数学の復習(方程式、関数、確率、証明問題) | |
国語 | – 現代文(評論文、小説、エッセイ) |
– 古文(文法、単語) | |
– 漢文(返り点、レ点、置き字、再読文字、漢詩) | |
理科 | – 物理基礎または物理 |
– 化学基礎または化学 | |
– 生物基礎または生物 | |
– 地学基礎または地学 | |
社会 | – 地理・歴史(地理、日本史、世界史) |
– 公民(政経、倫理、現代社会) |
復習の際は、教科書や参考書を活用し、理解が不十分な箇所を重点的に学習しましょう。また、問題集を解くことで、知識の定着度を確認できます。
高2の学習範囲を予習する
高2の学習範囲を先取りして予習することで、新学期からの授業をより効果的に受けられます。以下の表は、高2で学ぶ主な内容の例です。
教科 | 学習範囲 |
---|---|
英語 | – 単語・熟語(4, 000〜7, 000語) |
– 文法の応用 | |
– 英文解釈 | |
– 長文読解 | |
数学 | – 数学II |
– 数学B | |
– 数学I・数学Aの復習 | |
国語 | – 現代文(読解力強化) |
– 古文(基本単語、文法) | |
– 漢文(句型、漢字) | |
理科 | – 化学(理論化学の基礎) |
– 物理(公式の理解と応用) | |
– 生物(基礎知識の習得) | |
– 地学(基礎知識の習得) | |
社会 | – 日本史/世界史(基礎的用語、年代) |
– 地理(基礎知識の習得) | |
– 公民(倫理、政治・経済の基礎) |
高2の学習範囲を予習する際は、教科書や参考書の目次を確認し、各単元の概要をつかむことから始めましょう。難しい部分があっても気にせず、全体の流れを把握してください。
英語・数学の基礎を優先して勉強する
受験においてもっとも重要な科目である英語と数学の基礎を固めることは、春休みの学習の中でも特に優先度が高いです。以下のポイントに注目して学習を進めましょう。
【英語】
- 基本文型の復習
- 関係詞の理解と活用
- 長文読解の練習
【数学】
- 方程式・不等式の解法
- 関数のグラフ
- 図形の性質
この基礎的な内容を確実に理解することで、今後の応用問題にも対応できる力が身につきます。基礎が固まれば、より難しい問題にも自信を持って取り組めるようになります。
高2のうちから塾や予備校に行くべき?
高校2年生から塾や予備校に通うことは、進路希望が大学受験に決まっている場合や、志望校が絞れている人にとって効果的です。
基礎力の固めや苦手科目の克服にじっくり時間をかけられ、高3で本格的な受験勉強に入る際、より実践的な問題演習に多くの時間を割くことができます。
また、早めに勉強習慣を身につけることで、受験シーズンの激しい学習スケジュールにもスムーズに対応できます。詳しくは、下記ページもご覧ください。
関連記事:高校2年生から塾に通えば大学受験に間に合う?高2からの塾の選び方を解説
【春期講習に対応】新高2の春におすすめの塾3選
春期講習に対応し、新高2生におすすめの塾を3つ紹介します。それぞれの特徴を押さえて、自分に合った塾選びの参考にしてください。
- 難関私大専門塾マナビズム
- 研伸館
- 河合塾
難関私大専門塾マナビズム
マナビズムは、難関私大を目指す高校生のための専門塾です。全国どこからでもスマホ1台で受講できるオンライン形式で、地理的な制約を受けずに高品質な受験指導を受けられます。
春期講習では、「自習コンサルティング」と「科目別映像授業」を組み合わせて合格を目指せます。
【自習コンサルティング】
高校生1人ひとりに専属のコンサルタントがつき、志望校や現在の学力に合わせたオーダーメイドの週次勉強計画を作成します。「何を勉強すればいいかわからない」という悩みを解消し、効率的な学習を実現します。
【科目別映像授業】
科目別映像授業では、文系・理系それぞれに適した基礎レベルの講座を受けられます。これから本格的に受験勉強を始める高校生はもちろん、既に勉強を始めている高校生にとっても、基礎固めの機会となります。
さらに、マナビズムでは春期講習受講者全員に、現在の学力と残された時間から逆算した年間勉強計画「マナビゲーションマップ」をプレゼント(※)しています。少しでも気になったら、無料受験相談からお気軽にお声かけください!
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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※開催中のキャンペーンによって異なることがあります。
研伸館
研伸館は、新高2生の春期講習に特化したプログラムを提供する進学塾です。変化する大学入試に対応し、思考力・判断力・表現力を重視したカリキュラムを展開しています。
英語の4技能(読む・聞く・話す・書く)評価に備えた指導や、数学の本質的な理解を促す授業が特徴です。また、入試レベルの問題を用いた実践的な授業と、個別相談可能な進路アドバイザーのサポートにより、高校生1人ひとりの学力向上と進路実現をサポートしています。
河合塾
河合塾は、長年の実績と豊富な経験を持つ大手予備校として知られています。新高2生向けの春期講習では、志望大学や目的に合わせて自由に講座を選択できる柔軟なカリキュラムが特徴です。
授業は90分×4講を基本とし、短期間で効率よく学べるため、受験に必要な科目をすべて受講できます。また、入試問題に精通したプロの講師陣による丁寧な指導と、充実した自習環境により、新学期までに重要事項をしっかりと定着できます。
【科目別】新高2生の春休みに取り組みたい受験勉強
ここでは、主要科目ごとに春休みに取り組むべき受験勉強のポイントを紹介します。独学で勉強を進める場合も、この指針を参考にしてください。
- 英語
- 数学
- 国語
英語
英語の学習では、基礎固めと反復学習が基本となります。
まずは、高1で使用した教科書やプリント、配布された教材を活用して復習を行いましょう。基本的な文法や語彙は、この教材で十分カバーできます。
単語学習においては多くの単語に触れ、繰り返し学ぶことで、語彙力を着実に向上できます。例えば、1日50単語を目標に、週単位で復習を行うサイクルを作るのも良いでしょう。
ある程度学習が進んだら、簡単な問題集に挑戦し、理解度を確認します。この段階で苦手分野が見つかれば、そこを重点的に復習することで効率的に弱点を克服できます。
数学
数学の学習では、公式、定義、定理などの基礎知識をしっかりと理解することが重要です。まずは、教科書や問題集の例題と解説を丁寧に読み込み、内容を理解しましょう。
効果的な学習方法として、例題と解説をノートに書き写す方法があります。自分なりの言葉で解説を加えることで、理解をさらに深めることができます。
単元ごとに基礎をインプットしたら、練習問題に挑戦しましょう。基礎問題がスムーズに解けるようになるまで、インプットとアウトプットを繰り返すことが大切です。
国語
高校の国語は、主に現代文と古典で構成されています。
現代文では、できる限り多くの作品に触れ、読解力を養うことが重要です。効果的な学習方法として、作品ごとに以下のポイントをノートにまとめることをおすすめします。
- 題名・著者名
- テーマ(ジャンル)
- 時代背景
- 文章の要約(200文字程度が目安)
- 知らない語句の意味
作品の内容をしっかり理解し、根拠のある答えを導き出す力を養うことができます。
古典については、教科書に載っている文法や単語を中心に学習を進めましょう。具体的な作品や作者などの古典知識も身につけ、当時の慣習、流行、思想などを理解することで、より深い読解が可能になります。
まとめ:学力に不安がある人は春期講習に参加
新高2生の春は、受験勉強を本格的に始める機会です。学力に不安を感じている高校生にとって、塾や予備校の春期講習は大きな助けとなるでしょう。
春期講習では、高1の学習内容を効率的に復習しながら、高2の学習範囲を先取りできます。専門知識を持つ講師陣のサポートを受けられるため、自分の弱点を把握し、効果的な学習方法を身につけることが可能です。
受験勉強に”早すぎる”はありません!
マナビズムの春期講習では、個々の学力や目標に合わせた指導を受けられます。文系・理系別のカリキュラムや、専属コンサルタントによる学習計画の作成など、きめ細かなサポートが特徴です。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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高2春休みの受験勉強に役立つQ&A
高校2年生の休日の勉強時間は?
高校2年生の休日における理想的な勉強時間は、4時間以上が目安です。特に春休みのような長期休暇では、1日5時間以上の勉強時間を確保することをおすすめします。
春休みに勉強できない原因は?
春休みに勉強できない主な原因の1つは、合格に必要な勉強量の基準を正しく理解していないことです。漠然とした不安や焦りだけでは、具体的な行動に結びつきにくいものです。
4月から適切な計画を立てて勉強を始めれば、十分に巻き返すことができます。まずは自分の現在の学力を正確に把握し、目標とする大学の合格ラインとの差を認識することから始めましょう。
国公立を目指す高2春休みの受験勉強は?
国公立大学を目指す新高2生の春休みは、英語と数学の基礎力強化に重点を置くことをおすすめします。特に高2の間に、この科目の基礎を完璧に仕上げることを目標に、1冊の参考書を3周以上解くのが1つの目安となります。
偏差値10上げるために勉強は何時間?
偏差値を10上げるために必要な勉強時間は、1科目あたりおよそ300~500時間といわれています。そのため、私立大学の受験で3科目分の偏差値を10上げたいと考えた場合には、900~1,500時間の勉強が必要となります。