大学受験に向けた参考書の失敗しない選び方!注意点や独学の勉強法を解説
更新日: (公開日: ) COLUMN
「良い参考書の選び方がわからない…」
「参考書選びに失敗して時間を無駄にしたくない…」
「そもそも参考書だけの勉強で足りるのか不安だ…」
このような悩みを抱える受験生は、多いはずです。
これから受験勉強を始めるにあたって、どの参考書を選ぶのかは勉強の方向性を決める重要な選択です。
この記事では、自宅学習の要ともいえる参考書の失敗しない選び方を紹介します。
さらに、参考書を最大限活用できる勉強法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
参考書選びで失敗しないための事前準備
ここからは、参考書を手に取る前に準備するべきポイントを紹介します。
- 自分の現状の学力を理解する
- 志望校を研究する
- 受験日までの勉強スケジュールを計画する
それぞれ確認して、参考書選びをスムーズに進められるようにしてください。
自分の現状の学力を理解する
最初にやるべきことは、現状の自分の学力を知ることです。
偏差値や点数を見るのは、怖い気持ちもあるかもしれません。
しかし、現時点の自分の学力を知ることは、自分の得意・不得意を明確にして、何が必要なのかを冷静に判断するために重要な作業です。
現状を把握しないで参考書を選ぶと、以下のような失敗につながる可能性があります。
- 応用の参考書を買ってしまう
- モチベーションが下がってしまう
- 学力がなかなか伸びない
まずは、現状を知ることで、今後の戦略をしっかりと練りましょう。
志望校を研究する
参考書選びの段階から、受験したい大学や学部試験の傾向を知ることが重要です。
大学ごとに、行うべき対策は異なり、英語を例としても以下の傾向に合わせた対策が求められます。
- 文法問題の比率が多い
- 長文問題が多い
- 単語の意味問題が多い
そして、それぞれの傾向に合わせて対策された参考書が存在します。
志望校の傾向を知らずに参考書を買ってしまうと、的外れな勉強や点数の比率が低い問題に時間を割くことになるでしょう。
志望校の受験に重要ではない勉強に時間を取られないように、事前準備の段階で志望校の研究は必ず行いましょう。
受験日までの毎日の勉強スケジュールを計画する
何をどう勉強するのかに加えて、いつまでにどのくらい勉強するのかといった計画も事前に立てておきましょう。
試験直前に始める場合であっても、勉強のスケジュールは必要です。
受験日までに時間がないと感じている場合、焦って分厚い参考書を購入して、受験日までにやり切れない量になってしまう可能性があります。
対策すべき分野の知識を深められず、勉強内容が偏ってしまうかもしれません。
勉強のスケジュールは、勉強に割ける時間を試験日から逆算して、1日・1ヶ月単位で計画的に立てましょう。
試験日までに使える勉強時間の中で、効率よく吸収できる量と質の参考書を選べるようになるはずです。
ゴールをきちんと見据えるためにも、事前に勉強のスケジュールを立てるようにしましょう。
参考書で失敗しない選び方!4つのポイントを確認
参考書を選ぶ準備ができたら、自分に合った最適な参考書を選ぶ以下4つのポイントも確認しましょう。
- 自分のレベルに合っているものを選ぶ
- 自分の苦手を対策できる内容を選ぶ
- 志望校対策に合ったものを選ぶ
- 解説が理解しやすいものを選ぶ
事前準備を整えたうえで、ポイントを意識して参考書を選べば、スムーズに適切なものが見つけられるはずです。
それぞれのポイントを解説していきます。
自分のレベルに合っているものを選ぶ
自分の現在のレベルを理解して、見合った参考書を選びましょう。
受験勉強では焦ってしまうこともありますが、基礎を飛ばして難しい問題集を解いて勉強しようとしてはいけません。
難しい問題集の場合、基礎レベルの解説が十分書かれていないこともあります。
理解して吸収するという勉強の効率が、悪くなってしまったり、問題が解けないことで挫折して、モチベーションが下がってしまったりすることも考えられます。
そのため、参考書は焦らず、今の自分に必要なレベルの参考書をきちんと選びましょう。
自分の苦手を対策できる内容を選ぶ
苦手分野の対策は、点数を伸ばすために重要です。
苦手だと感じている科目を得意なレベルにするのは、労力も時間もかかる厳しい道のりです。
しかし、苦手科目を底上げする目的であれば、そこまで難しいことではありません。
苦手科目を克服するのは、得意科目を伸ばすことと同じくらい大事な勉強法であり、受験勉強の戦略でもあります。
例えば、英語の勉強であれば、
- 英語の単語力がなくて英語が理解できない
- 長文問題に慣れていなくて読めない
といった形で、人によって苦手だと感じる箇所はさまざまです。
自分が苦手だと感じている内容をきちんと分析して、対策できる参考書を選びましょう。
志望校対策に合ったものを選ぶ
それぞれの大学によって、試験の傾向が存在します。
- 選択問題が多い
- 筆記が多い
- 英作文が出される
- お題が出されやすい分野
傾向さえ知っていれば、必要な対策に向けて戦略を練ることもできるはずです。
また、受ける学部によっても科目や試験の傾向が違うので、志望校と学部の研究をきちんと行うことが大切です。
身近に志望校へ合格した先輩がいれば、試験の傾向や使っていた参考書を教えてもらう方法があります。
実際に大学に合格した先輩が使った参考書であれば、対策として使える可能性が非常に高いです。
情報を参考にしつつ、過去問と合わせてリサーチしましょう。
学校によっては、独特な出題傾向を取っている可能性もあります。
点数を取り逃すことのないように、志望校と学部を研究して、しっかりと対策ができる参考書を選びましょう。
解説が理解しやすいものを選ぶ
参考書選びのポイントとして、参考書の解説を読んで、自分自身がきちんと理解できるものであるかも重要です。
同じ問題の解説であっても、参考書によって微妙な言い回しやニュアンス、図解の有無など解説の方法は千差万別。
参考書の解説方法が違うように、「自分がどう説明されたら理解できるのか?」は人によって変わるでしょう。
ベストセラーや友人がすすめる参考書は、実際にあなたが利用したときに同じように分かりやすいと感じるとは限りません。
そのため、可能であれば書店で実際に本を開いて、何問か解説をしっかりと読むことをおすすめします。
自分が理解できる内容か確かめてから、参考書を購入しましょう。
高校生が参考書で失敗しやすい注意点
良いと思って買った参考書でも、使い方次第で失敗につながる可能性があります。
以下3つの注意点を意識しながら、参考書を利用しましょう。
- 参考書をいくつも買わない
- 単語集と問題集は分けて使う
- 参考書を使い切ったら次の対策を始める
誰もが陥ってしまいやすい失敗となっているため、効率よく勉強するためにも注意点をしっかりと理解してください。
参考書をいくつも買わない
たくさんの参考書を買ってしまうことは、陥りやすい失敗の1つです。
書店にいくと、どの参考書もよく見えてしまい、予定していたものより余分に買ってしまうかもしれません。
さまざまな参考書に取り組み問題を多く解くことは、一見有益な勉強方法にも思えます。
しかし、次々に参考書を使っていると解く問題数は増えますが、内容を覚えられずにあまり身につかないという状況に陥りかねません。
まずは、1冊の参考書を使い切るようにしましょう。
何度も繰り返し問題を解くことで、自分が苦手な問題がわかり、後から苦手な問題だけを繰り返し復習できます。
また、何度も解いているうちに、「他の選択肢はなぜ違うのか?」を説明できるようにしたり、「他の選択肢が答えになる場合はどういう問題になるか」自分で作ってみるといった勉強法もできるでしょう。
このように、1冊の参考書をとことん使い込むことで理解度が深まります。
たくさんの参考書をつまみ食いするのではなく、1冊の参考書を最後まで使いきりましょう。
単語集と問題集は分けて使う
混同してしまいがちですが、単語集と問題集はそれぞれ目的が違うので、分けて使いましょう。
おすすめは、基礎理解のために単語集を徹底的に覚えてから、問題集に取り組む方法です。
単語集は、あくまでも問題を解くための点となる勉強といえます。
点を線にするために、応用力を磨く段階に差し掛かってから問題集に取り組みましょう。
単語を覚えることで文章が理解できる、前後の文脈を予測できるようになるといった効果があります。
単語集と問題集は、それぞれの目的を理解して、バランスよく使い分けるようにしてください。
参考書を使い切ったら次の対策を始める
1つの参考書を使い切ることは必要ですが、納得ができるまで使い切ったら次のレベルの対策を始めましょう。
問題文や解説への理解も深まり、ほとんどの問題を間違えることがなくなったら、参考書を使い切ったと考えられます。
これまで使っていた参考書は卒業して、速やかに次のレベルに移ります。
使い切った後は、現状の定着度合いから、以下のようなポイントで新しい参考書を選ぶのがおすすめです。
- 重点的に強化した方がよい分野があるか
- 総合力を上げるための応用問題にとりかかるべきか
自分の現状の学力と必要な勉強を常に判断して、次の対策として取り入れるようにしてください。
参考書の独学で志望大学に合格する勉強法
通塾していても受験に失敗してしまう人もいれば、独学でも合格する人はいます。
合格する人は、参考書で自学自習するときに、以下の勉強法をしっかりと押さえている傾向があります。
- 知識の定着度合いを確認する
- 柔軟に計画を修正する
- 相談相手を見つける
- モチベーションを保つ方法を見つける
それぞれの内容を確認して、勉強法を身に付けてみてください。
知識の定着度合いを確認する
独学でも受かる勉強法として、知識の定着度合いを定量的に確認することが重要です。
独学では、どこまで知識が身についたか判断する基準が見つけにくいでしょう。
受験勉強は、取り組んだ量ではなく「どれだけ正しく解答できるか」がすべてです。
そのため、インプットとアウトプットを並行しながら、知識の定着度合いを確認してください。
毎日の勉強に、問題集の演習を取り入れるのもおすすめの勉強方法です。
正しく知識が身についているか、得点で判断できます。
自己満足の勉強で終わらないように、問題集を解いて定着度を確認しましょう。
相談相手を見つける
受験勉強では、メンタル面のケアも必要です。
独学では、1人で勉強しなければいけなく、心細く感じる可能性もあります。
「この勉強法は正しいのだろうか…」といった悩みを抱えて独学を続けることは、知識定着の妨げとなるはずです。
不安を解消できる相談相手を見つけることも、受験対策で重要な勉強方法の1つといえます。
1人で悩みを抱え込まずに、相談しやすい人に話すだけでも心が楽になることがあります。
- 不安な気持ちは家族に打ち明ける
- 参考書で分からないことは先生に相談する
- 受験の不安は年の近い先輩に聞く
- モチベーションが下がったら頑張っている友人に話す
上記のような対策で、相談相手を見つけておきましょう。
頼れる人を見つけておくことで、自分の不安要素を取り除き、すっきりとした頭で勉強に打ち込めます。
また、信頼できる人たちからのアドバイスは、冷静に自分の状況を見直すきっかけになります。
そして、受験勉強は1人で頑張るだけではなく、塾の講師や家族などの周りの人に頼ることも大切です。
モチベーションを保つ方法を見つける
1人で勉強していると、どうしてもやる気が出なくて勉強がはかどらないということも出てきます。
自分がモチベーションを保てる方法は、早い段階で見つけておくことが大切です。
独学の場合、自分の意思次第で勉強するときがあれば、やる気がでなくて手を付けないこともあるはずです。
モチベーションが下がったからといって勉強をサボってしまうと、後になってから「時間が足りなくて焦って失敗してしまった」ということも往々にしてあります。
そのため、以下のようなモチベーション維持の方法がおすすめです。
- 勉強する場所を変える
- 早起きして勉強する
- 1時間勉強したら15分休憩する
- 自分の好きな勉強をする日にする
- 行き詰ったら近所を散歩する
簡単に気分転換する方法を用意して、勉強がはかどらない場合のモチベーションを保てるように準備してみてください。
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いろいろな方法を試してみて、「どうしても自分に独学は向いていない」と感じるのであれば、塾を検討してみるのも1つの手です。
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- 知識が身についているか分からない
- 相談相手が見つからない
- 受験対策のモチベーションが保てない
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参考書で失敗しないために知りたいQ&A
最後に、参考書選びでよくある質問をQ&Aとして紹介します。
- おすすめの参考書はどんなものがある?
- 中古の参考書は縁起が悪い?
- 失敗したと思っても1つの参考書を続けるべき?
それぞれ確認して、参考書の失敗を回避しましょう。
おすすめの参考書はどんなものがある?
受験対策におすすめの参考書は、種類がとても多いです。
そのため、学習レベルや対策したい教科で絞って、自分に合った参考書を見つけましょう。
どれを選ぶべきかまったく分からないという人は、以下のページを確認してみてください。
あなたに合ったおすすめの参考書が見つかるはずです。
中古の参考書は縁起が悪い?
基本的には、使いやすいと感じれば問題はありません。
受験は縁起物と結び付けられることが多いため、中古の参考書は元の持ち主の合否結果が気になることもあるでしょう。
しかし、大切なのは、あなたがどのように学習するかであって、中古と新品の差は関係ありません。
ただ、以前使っていた人の書き込みがあると、使いづらい場合もあるので注意が必要です。
中古の参考書を購入する際には、書き込みがあるか確認しましょう。
失敗したと思っても1つの参考書で続けるべき?
失敗したと思ったら、すぐに新しい参考書を買いましょう。
「わざわざ買ったのにもったいないから」と、無理して最後まで使う必要はありません。
なぜなら、合わないと思いながら参考書を使い切るのは、非常に困難であるためです。
また、違うと感じるということは、問題が自分のレベルに合っていなかったり、解説がわかりにくかったりといった、何かしらの理由があると考えられます。
合っていない参考書は、勉強の効率を確実に下げます。
「これなら合っている!」と思える参考書を、しっかりと使い切ることが大事です。
失敗した場合は、「自分には合わないことが分かった」と前向きにとらえて、別の良い参考書にすぐに乗り換えましょう。
失敗しない参考書選びは事前の準備がポイント
参考書を正しく選ぶことができれば、独学であっても志望校に合格できます。
重要なのは、参考書を選ぶときの事前準備です。
- 自分の現状の学力を理解する
- 志望校を研究する
- 受験日までの毎日の勉強スケジュールを計画する
選ぶ前に上記のポイントを押さえて事前準備すれば、あなたにぴったりのものを見つけられるでしょう。
また、受験対策では参考書選びだけでなく、自分に合った勉強法を見つけることも大切です。
「どのような勉強をしたらいいのか分からない…」
「対策ができているか心配…」
といった悩みを抱えている人は、ぜひマナビズムに一度ご相談ください。
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