嘘?本当?予備校の合格実績の計算方法と選び方 – おすすめ予備校3選も紹介
更新日: (公開日: ) COLUMN
高校生の皆さんが予備校を選ぶ際に目にする合格実績。果たしてその数字は本当なのでしょうか。
そこで今回は、予備校の合格実績の見方と、実際に体験授業に参加して予備校を選ぶ方法について解説します。また、高い合格実績を誇る予備校のランキングも紹介します。
予備校選びの際は、合格実績だけでなく、自分に合った環境を見つけることが重要です。この記事を参考に、自分に合った予備校を見つけて、大学合格を勝ち取りましょう。
嘘?本当?予備校は合格実績だけで判断しない
予備校選びにおいて、合格実績は重要な指標の1つですが、それだけで判断するのは賢明ではありません。なぜなら、合格実績の数字は、予備校によって計算方法が異なるからです。
つまり、予備校ごとに生徒の数え方に違いがあるため、単純に数字だけを比較しても、正確な判断材料にはならないのです。
水増しの実態
過去には、合格実績の水増しが疑われるケースもありました。こうした動きを受けて、現在では予備校業界全体で透明性のある運営が求められるようになっています。
そのため、大手や中堅の予備校に限らず是正措置が取られ、現在では問題ないと考えられます。しかし、異常に高い合格実績を掲げる予備校については、一歩立ち止まって考えてみる必要があるでしょう。
合格実績は、あくまでも予備校選びの目安として捉えるべきもの。予備校の授業内容やカリキュラム、講師陣の質、個別指導のサポート体制など、自分に合った学習環境であるかどうかを総合的に判断することが大切です。
予備校の合格率の計算方法
先に触れたように、予備校における合格率の計算方法は予備校によって様々であり、単純に数字だけを見て判断するのは危険です。以下は、よく使われる予備校の合格率の計算式です。
- 合格率 = 合格者数 / 受験者数
A大学に対して受験者数が1名で、その人が合格すると100%となる計算です。
合格者数に落とし穴がある
合格実績の計算でもっとも重要なのが、合格者数の数え方です。いくつかの予備校では、1人の生徒が複数の学部に合格した場合、それぞれを別々にカウントします。
つまり、1人の生徒が医学部、法学部、経済学部の3学部に合格した場合、合格者数は3とカウントされるわけです。一方、別の予備校では、同じケースでも合格者数は1とカウントしていたらどうでしょうか。
合格実績の計算方法の違いを、具体的な例で見てみましょう。まず、同一生徒の複数合格を1と数える場合、予備校Aの生徒が以下のように合格したとします。
- 生徒1:医学部、法学部に合格
- 生徒2:経済学部に合格
- 生徒3:医学部に合格
ここで、予備校Aは同一生徒の複数合格を1と数えるため、合格者数は「3」となります(生徒1、2、3それぞれを1と数える)。
- 受験者数:10人
- 合格率:3/10 = 0.3 または 30%
次に、同一生徒の複数合格を複数と数えるとして、予備校Bの生徒が以下のように合格したとします。
- 生徒1:医学部、法学部に合格
- 生徒2:経済学部に合格
- 生徒3:医学部に合格
予備校Bでは、生徒1の合格を2と数え、他の生徒をそれぞれ1と数えるため、合格者数は「4」となります(生徒1が2、生徒2と3がそれぞれ1)。
- 受験者数:10人
- 合格率:4/10 = 0.4 または 40%
このように、同じ合格実績でも、計算方法によって合格率が大きく異なることがわかります。
校舎別でも差が出る
また、予備校の合格実績は、校舎ごとに発表されることが一般的です。しかし、校舎によって生徒数や講師陣、カリキュラムが異なるため、ここでも合格率が変わってしまいます。
大都市の大規模校舎と地方の小規模校舎では、カウントが同じでも1人あたりのパーセンテージが異なるため、重みが変わってしまうからです。
項目 |
受験者数 |
1人が合格率に与える影響 |
---|---|---|
大都市の大規模校舎 | 300名 | 約0.33% |
地方の小規模校舎 | 30名 | 約3.33% |
大規模校舎の場合、受験者数が多いため、1人の生徒における合格が全体の合格率に与える影響は比較的小さいです。つまり、大規模校舎で合格率を顕著に向上させるには、相対的に多くの生徒が成功しなければならないことを意味します。
単純に、規模が小さいほど1名の合格で高い合格率を提示しやすいとも言い換えられるでしょう。
予備校の合格実績で合格率が高いと何が良い?
合格実績を見て、その確率が高い場合には、以下のような特徴を持った予備校だと判断できます。
- 徹底した受験対策カリキュラム
- 経験豊富な塾講師による質の高い指導
- 闘争心を刺激する学習環境
- 万全のサポート体制
徹底した受験対策カリキュラム
予備校の合格実績において、合格率が高い理由として徹底した受験対策カリキュラムによる恩恵が挙げられます。合格実績の高い予備校では、入試で頻出の問題や傾向を分析し、それに特化したカリキュラムを組んでいます。
そして、授業では過去問題の演習や解説に多くの時間を割き、生徒が本番で高得点を取れるよう、戦略的に指導します。また、志望校別の対策講座や、科目ごとの弱点克服講座など、生徒1人ひとりのニーズに合わせた多様なカリキュラムを用意しているのも特徴です。
こうした受験に特化した指導により、生徒は効率的に学習を進め、合格に必要な学力を身につけることができる予備校だと考えられるでしょう。
経験豊富な講師陣による質の高い指導
予備校の合格実績の高さには、経験豊富な講師陣による質の高い指導も大きく関わっています。実績のある予備校では、大学受験に精通した熟練の講師がそろっており、受験のノウハウを生徒に的確に伝えることができます。
また、授業だけでなく、日々の学習相談にも丁寧に対応し、生徒のモチベーションを高く保つよう努めています。こうした講師陣の手厚い指導により、生徒は自信を持って受験に臨むことができ、高い合格率につながっているのです。
競争心を刺激する学習環境
合格実績で合格率の高い予備校では、生徒同士が切磋琢磨し合える学習環境が整っていることも、合格率アップの要因となっています。予備校には、同じ志を持った仲間が集まるため、お互いに刺激し合いながら勉強に取り組むことができます。
ライバル意識が生まれることで、生徒のやる気が高まり、自然と学習時間も増えていくでしょう。また、予備校独自のテストや模試を定期的に実施することで、自分の位置づけを客観的に把握でき、弱点克服に向けて努力を重ねる原動力にもなります。
万全のサポート体制
合格実績の高い予備校のもう1つの特徴は、生徒1人ひとりに対する万全のサポート体制です。授業以外の時間にも、講師に質問や相談ができる機会を設けているため、生徒は疑問点をその場で解決し、スムーズに学習を進められます。
また、定期的な面談や三者面談を実施し、生徒の学習状況を細かくチェックしています。悩みがあれば適切なアドバイスを行い、精神面でのケアも怠りません。
さらに、合格に向けて追い込みをかける時期には、志望校の過去問題を徹底的に演習させ、弱点を洗い出してくれるでしょう。こうした手厚いサポートにより、生徒は安心して受験勉強に打ち込むことができるのです。
予備校の合格実績を踏まえた選び方
ここからは、先述した予備校の合格実績を踏まえてどのように選ぶかを、以下に分けて解説します。
- 合格者の人数
- 講師の質
- カリキュラム
- サポート体制
- 通いやすさ
合格者の人数
予備校選びにおいて、合格実績は重要な指標の1つです。特に、合格者数を全体の受験者数で割った合格率は、予備校の教育の質を測る上で参考になります。
単純に、A予備校の合格率が50%、B予備校の合格率が30%だとすると、A予備校の方が生徒を合格に導く力は高いと言えるでしょう。各予備校のホームページや資料請求で、合格者のカウント方法を調べておくことをおすすめします。
講師の質
合格実績の裏には、優れた講師陣の存在があります。講師の質を見極めるためには、担当科目の専門性や指導歴、さらには生徒からの評判もチェックしましょう。
例を挙げると、医学部受験に特化した予備校なら、医学部出身の講師が在籍していることが望ましいです。難関私大、東大等の国立大学を狙う場合も然りです。
また、長年にわたって高い合格実績を維持している講師は、受験指導のノウハウを熟知しているはずです。
カリキュラム
予備校のカリキュラムは、合格実績を左右する大きな要因です。受験科目の習熟度を高め、入試本番で実力を発揮するには、体系的で質の高い学習プログラムが不可欠だからです。
カリキュラムを評価する際は、授業の内容や進度、教材のクオリティなどをチェックしましょう。定期的な確認テストや模擬試験の頻度、志望校の過去問題を数多く扱っているか、弱点克服のための特訓講座があるかどうかも見逃せません。
サポート体制
予備校選びでは、授業以外のサポート体制にも目を向けることが大切です。学習面だけでなく、メンタル面でのフォローが充実している予備校は、合格実績に好影響を与えているかもしれません。
個別の学習相談や進路指導、担任制によるきめ細やかな面談などは、受験生の不安を取り除き、モチベーションを高める効果が期待できます。また、自習室の完備や質問対応の充実度も、合格実績と無関係ではありません。
サポート体制の手厚さは、予備校の教育方針や姿勢を反映しているとも言えるでしょう。
通いやすさ
予備校に通うためには、時間的・距離的な負担が伴います。仮に、自宅から予備校まで片道2時間かかるとしたら、授業の前後で疲労が蓄積し、集中力が低下するかもしれません。
逆に、自宅から徒歩圏内に予備校があれば、体力的な余裕が生まれ、学習に専念しやすくなるでしょう。そのため、合格実績の高い予備校は、立地の利便性にも配慮しているはずです
予備校を探すなら無料体験授業がおすすめ
予備校選びで重要なのは、自分に合った学習環境かどうかを確認することです。合格実績や講師の質、カリキュラム、サポート体制など、パンフレットやWebサイトで情報収集することはできますが、実際の授業の雰囲気や講師の教え方、教室の設備などは、体験してみないと分かりません。
そこでおすすめなのが、無料体験授業の活用です。この機会を利用して、授業の進め方や講師の指導スタイル、生徒の雰囲気などを直接肌で感じることができます。
さらに体験授業では、実際の教材を使って授業が行われるため、カリキュラムの内容や教材のクオリティも確かめられます。
同時に、合格実績や指導方針、サポート体制など、気になる点を遠慮なく質問してみましょう。話を聞くことで、その予備校が自分の志望校合格に向けて全力でサポートしてくれるところなのか判断しやすくなります。
百聞は一見に如かず。実際に足を運んで、授業の雰囲気や講師の指導を肌で感じることが何より大切です。
関連記事:塾の体験授業では何をする?内容から流れ・見極めポイントを解説
高い合格実績を誇る予備校ランキング3選
ここからは、高い合格実績を誇る予備校として以下の3つを紹介します。
- マナビズム
- 駿台予備校
- 河合塾
マナビズム
関関同立入試において、マナビズムの高槻校では合格率が68%と高い実績を誇ります。また、枚方校舎では関関同立の合格率が50〜77%(実受験者数)と、こちらも非常に高い水準を維持しています。
この驚異的な合格実績は、マナビズムの質の高い指導と、生徒1人ひとりに合わせたきめ細やかなサポートの賜物です。志望校合格に向けて、最適な学習環境と的確な受験対策を提供することで、生徒の学力を最大限に引き出す仕組みがあるため、気になる方はぜひ無料授業体験で遊びに来てください。
なお、マナビズムのWebサイトでは、各校舎の詳細な合格実績を確認できるため、自分に合った校舎選びの参考になるはずです。
詳しくはこちら:合格実績 | 難関私大専門塾マナビズム
駿台予備校
駿台予備校は、全国的にも有名な大手予備校の1つです。同校の合格実績は、東京大学に1,409名、京都大学に1,372名、早稲田大学に3,484名、慶應義塾大学に2,647名と圧巻の一言です。
これだけの合格者数を誇る背景には、駿台予備校の質の高い授業と、生徒の学力に合わせた的確な指導があります。豊富な教材と経験豊富な講師陣が、1人ひとりの習熟度に合わせて効果的な学習を促してくれるでしょう。
詳しくはこちら:駿台の合格実績
河合塾
河合塾は、全国に展開する大手予備校の1つであり、高い合格実績で知られています。同校の合格者数は、東京大学が1,321名、京都大学が1,377名、早稲田大学が5,849名、慶應義塾大学が3,608名と、いずれも非常に高い水準にあります。
また、河合塾では通常の授業だけでなく、志望校別の特別講座や、個別指導、オンライン講座など、多彩な学習スタイルを用意しています。生徒は自分に合った方法で、弱点を克服し、得意分野をさらに伸ばすことが可能です。
詳しくはこちら:合格者数 | 合格実績・体験談 | 大学受験の予備校・塾 河合塾
まとめ
予備校選びにおいて、合格実績は重要な指標の1つですが、それだけで判断するのは危険です。合格実績の数字の裏側にある計算方法を理解し、授業の質や自分に合ったカリキュラム、講師陣のサポート体制など、様々な角度から予備校を評価することが大切です。
予備校選びは合格への重要な一歩です。慎重に検討し、自信を持って決断することが、夢の実現につながるはずです。
マナビズムは、生徒一人ひとりに合わせたきめ細やかな指導と、質の高いカリキュラムを提供することで、高い合格率を実現しています。生徒のニーズに応じて最適な学習環境を整え、受験対策を的確に提供します。
まずはお気軽に、無料体験授業から遊びに来てください!