【高校生向け】英語の単語の勉強で絶対に押さえてほしい10のワザ
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英語の単語を「覚えてもすぐ忘れる」のは、単純に覚えてないからです。
短期記憶(一時的な情報の保持)では、日々を過ごすほど記憶が薄れます。
長期記憶(より長い期間にわたる情報の保持)で使えるようにできてはじめて『覚えた』という状態です。
では、どうしたら英語の単語を長期記憶に定着させられるのでしょうか。
そこで本記事では、英語の単語の勉強で絶対に押さえてほしい10のワザを詳しく解説します。
「覚えたつもり」から「試験で使える」レベルまで引き上げる参考にしてください。
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動画では、大学受験向けに英語の単語を「使える形」で覚えるための具体的な勉強法をテンポよく解説しています。
- 声に出す
- 語源を使う
- 日本語→英語で即答できるようにする
- カードやルーズリーフを使った実践的な工夫
- 順番通りに覚えないコツ
など、「なんとなく覚える」から脱却し、長文読解で即戦力になる単語力を育てる方法が詰まった一本です。
記憶に残すだけでなく「試験で使える」レベルに引き上げるための戦略が学べます。
以下では、動画を見られない方のためにテキストでまとめました。
英語の単語の勉強が続かない理由
英語の単語の勉強が続かない理由は、以下のとおりです。
- 「成長の実感」がないから
- 「自分に合った暗記法」が見つかっていないから
ほかの科目は問題を解いたり、整理したりして「できるようになっている実感」を得やすいものです。
比べて、英単語は覚えても実感が湧きにくく、「専門用語をただ並べているだけ」に思えてしまいます。
この作業感は「地味で面白くない」ため、どうしても後回しにしやすくなります。
ただ、「後回し」の癖をつけた瞬間に大学受験が厳しくなります。
さらに嫌いになり、最終的には手をつけられなくなるからです。
英単語を学ぶべきたった1つの理由
英単語をなぜ学ぶのかの理由は、長文を読むのに単語力が土台となるからです。
英単語よりも重要な参考書は存在しませんし、今後も現れません。
そして、単語力がなければほかの英語教材を進めても効果が出ません。
例えば、「英単語500〜1500しか覚えていないのに長文を解いてる」ような学習は意味がないです。
また、見かけだけ参考書をやってる”勉強してる風”では、成績は伸びません。
この優先順位を間違えたまま、キミが勉強し続けたらどうなるでしょうか。
よく見聞きする、「やってるのに成績が伸びない」という状況に陥ります。
英語の勉強において、単語は絶対に避けて通れない基礎中の基礎だと考えてください。
【高校生向け】英語の単語の勉強で絶対に押さえてほしい10のワザ
高校生が英語の単語の勉強をスタートする際、絶対に押さえたい10のワザは以下のとおりです。
- 英単語は「日本語→英語」で覚える
- 声に出して音でも覚える
- 意味と一緒に使い方も覚える
- 欲張らずに「1語」を完璧にする
- 意味の深掘りを絶対に行う
- 単語帳の順序に従わない
- 単語カードは仕分けと反復を意識する
- 苦手な単語は持ち歩く
- 語源まで調べて覚える
- 「1秒で意味が出るか」で判断する
① 英単語は「日本語→英語」で覚える
英語の単語の勉強では、よくある「英語→日本語」の暗記だと不十分です。
本番の長文読解で求められるのは、「単語を見た瞬間に意味を即出せる力」です。
そのため、「日本語→英語」の変換訓練をしておかないと、試験中に止まってしまいます。
また、「知ってるのに出てこない」は”知らない”と同じです。
記述・和訳・自由英作文では、英語を引き出せなければ意味がありません。
ゴールとして『出せる英語が、使える英語』だと考えてスタートしてください。
② 声に出して音でも覚える
英語の単語を覚える際は、見るだけではなく、必ず声に出して読んでください。
黙読だけで覚えるのは、車にガソリンを入れずに走らせようとしているようなものです。
視覚と聴覚の両方から情報を得ると、より記憶に残りやすくなります。
人間の脳は、視覚だけよりも「音」や「発話」を伴うほうが圧倒的に記憶に残りやすいからです。
「aesthetic」みたいな綴りも意味もむずかしい単語は、書くだけでは無理です。
「エステティック、エステティック…」って声に出して言うと、リズムと音で残ります。
発音できるようになると、その単語が聞き取れて、読めて、使える状態に仕上がります。
③ 意味と一緒に使い方も覚える
英語の単語の勉強では、その単語がどのような形で文章に使われるかまで覚えます。
「意味だけ」覚えても、実際にはまったく使えないからです。
「relate = 関連づける」とだけ覚えたとしても、文章中で単語だけを読む機会はありません。
実際、入試問題では意味を知っているだけでは解けない問題だらけです。
「be related to〜」、「relate A to B」みたいな形で、「使われ方」をセットで理解しないと武器になりません。
単語帳でも、例文や語法欄を無視せず、一緒に叩き込んでください。
④ 欲張らずに「1語」を完璧にする
「発音できて、意味を1秒で出せて、例文もいえる」状態にするまで繰り返してください。
単語帳1ページに20語あったとしても、最初は1語で問題ありません。
英語の単語を「覚えたつもり」が一番危険です。
例えばaestheticにしても、以下のレベルに到達するまで繰り返します。
- エステティック(発音)
- 美的な(意味)
- エステみたいな美意識を感じる(ニュアンス)
そのうえで、使用例としてaesthetic sense(美的感覚)も身につけます。
こうして1単語を、意味・語感・使い方含めて血肉にしたら、ほかの単語にも応用が効きます。
英語の単語の勉強において、完璧主義は必ずしも悪とは限りません。
1語を徹底的に覚えれば、記憶のパターンが確立され、次の単語を覚える効率も上がるのです。
⑤ 意味の深堀りを絶対に行う
英語の単語の勉強は、ここまで伝えた内容を実践すると「わかった気」にはなれます。
ただ、完璧な理解にはまだまだ遠いです。
例えば、「radical = 急進的」って覚えたとします。
「急進的って何?」って聞かれて説明できないなら、それは”暗記”止まりです。
政治的にどのような立場なのか、どういう意味で「急進」なのか。
自らの中で「絵」が浮かばない単語は、長文の中で詰みます。
わからない日本語は、辞書で調べるのが近道です。
英語の単語の勉強では、英単語の意味として載っている日本語の意味まで完璧に理解してください。
⑥ 単語帳の順序に従わない
意外かもしれませんが、単語帳を「順番通り」で覚えるのは記憶効率が悪いです。
よく起きるのが、「1〜100、101〜200…」のように順番通りに覚える方法です。
これだと”最初の方に覚えた単語ほど、あとで忘れていく”現象が起きます。
また、繰り返す際に脳が「位置」で覚えてしまって実力にもなりません。
本気で覚えたいなら、以下のような方法を実践してください。
- 201番からはじめる
- 奇数だけやる
- 毎回順番シャッフルする
視点固定=記憶固定になるからこそ、流れで覚えないのが鉄則です。
⑦ 単語カードは仕分けと反復を意識する
英語の単語の勉強で単語カードを使う際に、「覚えた・覚えてない」の「仕分け×反復」の極意が有効です。
単語カードを使って、「とりあえず回す」だけでは時間の無駄です。
以下の手順を実践してください。
- シャッフル
- 知っている・知らないで仕分け
- 覚えてないカードだけを再シャッフルして回す
この繰り返しが、「苦手な単語だけ」に絞って記憶の密度を上げてくれます。
知っている単語に時間を割くほど、受験生の時間に猶予はありません。
難関私大を目指しているなら、時間という貴重なリソースを大切にしてください。
⑧ 苦手な単語は持ち歩く
英語で覚えられない単語は「ルーズリーフに書いて持ち歩く」のも良い方法です。
覚えられない=接触回数が足りてないだけです。
「何回見ても覚えられない、どうしたらいいの…」と悩んだら、紙に書いてください。
ポケットに入れておいて、いつでも見られるようにしておくだけでスキマ時間に覚えられます。
⑨ 語源まで調べて覚える
英語の単語をよく調べてみると見つかる語源は「暗記を論理化する武器」です。
「export」、「expedition」、「exclude」って、全部 “ex-” がついています。
語源では、”外へ”という意味があります。
この語源を前提に、以下の単語を分解するとどうなるでしょうか。
- export → 物を外に出す → 輸出
- expedition → 足を外に運ぶ → 遠征(ped=足)
- exclude → 外に閉じ込める → 除外
こうやって語源を理解すれば、意味を整理できて、ほかの単語にも応用できますね。
漢字の部首と同じ考え方ですので、語源の活用も取り入れてください。
⑩ 「1秒で意味が出るか」で判断する
最後に、英語の単語の勉強では、覚えたかを「1秒で意味が出るか」で判断してください。
「うーん…なんだっけ…あ、あれだ!」ではダメです。
1秒で出ない単語は、実際の試験で緊張して思い出せず、試験でも使えません。
入試本番の時間が足りないなかでは、「すぐ見て判断する力」が求められます。
1秒以内に意味が口から出る。それが「本当に覚えた」という状態です。
このレベルに達すれば、長文読解のスピードも向上します。
英語の単語を覚えるのに向いた単語帳のおすすめは?
英語の単語を覚える勉強に使いたい単語帳は、以下のとおりです。
- システム英単語(シス単)
- ターゲット1900
- ストック4500
- LEAP(リープ)
もっとも大学受験向きでおすすめなのはシス単です。
明確に「大学受験用」に設計しており、出題傾向への対応度が高いからです。
必出単語2027単語+多義語184語+ジャンル別363語でトータル約2560語を収録しています。
もちろんお伝えした勉強法を試せるように、英単語と相性の良い言葉もセットになっています。
気になったら、以下の記事もチェックしてください。
関連記事:システム英単語の特徴・使い方・レベル
まとめ
英語の単語の勉強でもっとも重要なのは、たった1回で完璧に覚えようとするのが間違いだということです。
短期記憶ではなく長期記憶への定着を目指し、今回紹介した10のワザを実践してください。
着実に記憶に残る勉強法で、英語の単語を身につけられます。
マナビズムでは、こうした英単語学習法を含む総合的な自習コンサルティングを提供しています。
1人ひとりに最適化した勉強計画で、志望校合格への最短ルートをサポートするので、ぜひ相談にも来てください!
英語の単語の勉強に関するよくある質問(FAQ)
英単語を1日200個覚えるやり方は?
1日200個覚えるには、完璧を求めず「知ってる・知らない」の仕分けからはじめてください。まず全体をざっと見て、すでに知っている単語を除外します。残った未知の単語を50個ずつ4セットに分け、各セットを1時間かけて声に出しながら繰り返し確認します。
英単語1500個覚えるのに何日かかりますか?
英単語を1500個覚える日数は、効率よく進めれば約1〜2か月です。1日100個のペースで進め、毎日前日分の復習を組み合わせます。1週目で1日目〜7日目(700個)、2週目で8日目〜15日目(800個)をカバーし、3週目以降は総復習に充てます。
英単語を書いて覚えるのがダメな理由は?
英語の単語を書いて覚える方法は時間効率が悪く、手の動作に意識が向いて記憶への集中力が散漫になるからです。また、入試本番では「書く」ではなく「見てすぐに意味を理解する」能力が求められます。視覚と聴覚の両方から情報を得るほうが、圧倒的に記憶に残りやすく効率が良いです。