構文を正確に使い切る練習が合否を分ける関関同立の英作文勉強法
更新日: (公開日: ) COLUMN
英作文の書き方が分からないと感じている高校生・受験生から、「新しい表現を増やすべきか」「フレーズ集を暗記すべきか」という相談をよく受けます。しかし私が相談を受けてきた中で気づいたのは、英作文で得点できない受験生のほとんどが「知っている構文」を正確に使えていないという共通点を持っているということです。
表現の幅を広げる前に、今持っている武器を正確に使い切れるかが先に問われます。この記事では、関関同立の英作文対策として「何から手をつけるか」を具体的に整理します。
何を書いていいか分からず白紙に近い答案を出してしまった
英作文の白紙は語彙力の不足より、どう書き始めるかの訓練不足が原因のほとんどです。
英作文の試験で手が止まる受験生に話を聞くと、「書きたいことは頭の中にあるけど英語にならない」というケースと、「そもそも何を書けばいいかすら分からない」という2タイプに分かれます。
前者は構文の正確な使い方を練習すれば解決できます。頭の中にあるイメージを、知っている構文の型に当てはめて出力する訓練が足りていないだけです。
後者は特に自由英作文に多く、「型を持っていない」ことが原因です。意見を述べる問題であれば「立場を示す→理由を述べる→まとめる」という3段構成を先に体に染み込ませることで、白紙は避けられます。
どちらも「何を書くか」ではなく「どう構成するかの型」を持っているかの差です。表現力を磨く前に、この土台を作ることが最初の優先事項です。
単語や文法は覚えているのに英文がうまく作れない
「英文法の知識がある」と「英文を作れる」は、まったく別のスキルです。
文法の参考書を1冊仕上げた受験生でも、英作文で詰まることはよくあります。これは当然で、文法の知識は「英文を分析する力」を鍛えるものであり、「英文を生成する力」は別途練習しないと身につかないからです。
私たちがマナビズムで見てきた中でも、文法テストは高得点なのに英作文の採点がガタ落ちというケースは珍しくありません。解決策はシンプルで、「知っている構文を使って実際に文を書く練習」を積むことです。インプットを増やす段階と、アウトプットで精度を確認する段階はわけて設計しないと、知識が「使える形」になりません。
関関同立対応の英作文3ステップ勉強法
関関同立の英作文で得点するには、3段階の順番を守って進むことが重要です。以下の3つのステップから解説します。

単語と文法の基礎を固める
英作文の基礎は「書くための英文法」であり、受験文法全般の習得とは目的が違います。
英作文を書くために必要な文法知識は、構文として「出力できるレベルまで」身についているかが基準です。関関同立の英作文では、仮定法・不定詞・動名詞・関係詞・比較・接続詞など、高校英文法の基礎範囲が出力できれば対応できます。
マナビズムで生徒に伝えているのは「文法参考書を1冊仕上げること」と「その知識を短文で使えるか確認すること」をセットでやるという考え方です。例えば、比較の構文を覚えたら「私の友人は私より背が高い」を英文にできるか試してみる。この作業がなければ、受けっぱなしで終わるインプットと同じです。
ここで重要なのは、参考書の進捗と実際の定着度が一致しているとは限らないという点です。「終わらせた」と「使える」は別ものです。
知っている構文だけで短文を書く練習をする
「知っている英語で書く」という原則が、英作文の上達を決定的に加速させます。
受験生が陥りがちな落とし穴は、「難しい表現を使おう」とすることです。知らない構文を無理に組み立てようとすると、誤った英文が生まれます。それよりも、着実に正しく書ける構文を組み合わせて短い文を作る練習の方が、点数に直結します。
私たちが推奨しているのは、1日3〜5文程度の短文ライティングです。テーマは日常的なものでよく、「昨日私は〜した」「私が思うに〜だ」「もし〜なら〜するだろう」といったレベルで構いません。
ポイントは「すでに覚えている構文だけを使う」こと。知らない表現を使おうとしないことが、精度を上げる最短ルートです。
この練習を繰り返すことで、頭の中の構文知識が「出力できる形」に変わっていきます。
添削で精度を確認してからサイクルを繰り返す
書いて終わりの練習は、間違いを積み重ねる練習と同じです。
英作文の学習で一番もったいない状態は、だれにも見せずに書き続けることです。自分では「正しく書けた」と思っていても、主語と動詞のズレや冠詞のミスが定着している。私がマナビズムで対応してきたなかでも、添削なしで3か月練習し続けて「同じミスをし続けていた」という生徒は少なくありません。
添削を受ければ「自分が正しく使えていない構文」が可視化されます。そこを集中的に直してから、また書く。このサイクルを回すことで、精度が上がっていきます。
マナビズムでは、専属コンサルタントが週1回の面談で各科目の進捗を確認しています。英作文についても「書いて→確認して→修正する」というサイクルを計画の中に組み込むことを強く勧めています。
英作文で伸びない受験生に共通する3つの誤解
英作文が伸びない受験生には、勉強法の方向性に共通した3つの誤解があります。以下の3点から解説します。
表現の幅で解決するという思い込み
英作文の得点は、表現のレパートリーより「知っている構文を正確に使えるか」で決まります。
「もっとたくさんのフレーズを覚えれば書けるようになる」という考え方は、英作文の伸び悩みの原因になりやすいです。新しい表現を増やす前に、今持っている構文を正確に使えているかを確認することが先です。
関関同立の英作文で求められるのは、高度な表現力ではなく「基礎構文を誤りなく使いこなす力」です。試験官が見ているのは「どれだけ多くの表現を知っているか」ではなく「基礎的な文法を正確に運用できているか」です。表現量が不足しているのではなく、持っている武器を使いこなす練習が足りていないというケースの方がはるかに多いです。
量をこなせば精度が上がるという勘違い
量をこなすだけでは精度は上がらず、正しいサイクルのなかで量をこなすことではじめて上がります。
英作文を毎日書き続けたのに点数が伸びない、という受験生に話を聞くと、ほとんどが「書いて終わり」の練習をしています。添削なし・フィードバックなしで同じ量を重ねても、誤った英文の書き方が反復されるだけです。
私たちが全科目に共通して強調しているのは「理解→暗記→演習」のサイクルです。英作文も同じで、構文を理解して覚え、実際に書いてみて、そのフィードバックを受けて修正する。この流れを踏まずに量だけを増やしても、成績向上には結びつきません。
英作文は後回しでいいという判断ミス
志望校と時期によっては、英作文は後回しにできない科目です。
関関同立のなかでも、英作文の配点と出題形式は大学によって異なります。同志社志望であれば、和文英訳は記述式の得点として直接響くため、後回しにすると致命的になります。
マナビズムで生徒1人ひとりの年間計画を立てるとき、私たちは「今の進捗と志望校の入試内容を照らし合わせて、何をいつまでにやるか」を決めます。英作文を後回しにしていいかは、志望校と現在の進捗によって変わります。
「なんとなく後回し」は判断ミスになりえます。受験相談では、そのラインを一緒に整理できます。
関関同立の英作文はどこまで必要?知っておきたい3つのポイント
「関関同立の英作文は同じ対策でいい」という思い込みは危険で、大学ごとに出題形式も配点も異なります。以下の3点から解説します。
同志社だけが記述問題(和文英訳)を出題する
同志社の英語は、関関同立のなかで唯一、記述式の英作文を出題します。
関関同立の英語難易度を比較したとき、同志社は「下線部和訳」と「和文英訳」という記述式の出題を含む点で他3大学と異なります。※1選択式の問題を積み上げてきた受験生にとって、この記述問題は準備なしには対応が難しい問題形式です。
同志社を第一志望にするなら、英作文の勉強を後回しにすることはできません。和文英訳で求められるのは、日本語の文意を正確に英語で再現する力です。そのためには「知っている構文で表現できる日本語に言い換える力」と「それを正確な英文にする力」の両方が必要です。
関学は英作文あり・関大と立命館は原則マーク式で出題なし
関学の英作文は配点10〜12点と比重があり、整序英作文と和文英作を出題します。
関西学院大学は学部個別日程において整序英作文2問と和文英作1問が出題され、合計10〜12点の配点があります。※2特別な対策が必要なほどの難易度ではありませんが、「頻出構文をそのまま使えるか」が問われるため、基礎的な構文をきちんと出力できる練習は必要です。
一方、関西大学と立命館大学は、一般入試の英語が原則としてすべてマーク式で構成されており、英作文・和文英訳といった記述式の出題は基本的にありません。※1ただし出題形式は日程・学部・年度によって変更される可能性があるため、志望する日程の最新の入試要項で必ず確認してください。英作文としての対策優先度は同志社・関学に比べて相対的に低く、その分の時間をほかの設問形式(長文読解・整序問題等)に振りわけられる可能性があります。
志望校によって優先度と対策量が変わる
「関関同立の英作文」と大学を一括りにすると、対策の方向性を誤ります。
大学ごとに英作文の出題形式・配点・難易度は異なります。同志社は記述あり・最難関、関学は配点10〜12点の対策必要、関大・立命館は原則マーク式で英作文の出題自体がない、という違いを把握したうえで、どこにどれだけ時間をかけるかを決めないと、対策量が実情とずれます。
マナビズムでは「関関同立を一括りにしない」という方針で、志望校の出題傾向を踏まえた勉強計画を設計しています。英作文に限らず、科目ごとの配点と自らの進捗を照らし合わせた逆算設計が合格への最短ルートです。
関関同立の英作文は2種類!対策の違いとは
英作文の問題形式は2種類あり、求められる力がそれぞれ異なるため対策の方向性もわけて考える必要があります。以下の2点から解説します。

和文英訳は日本語を正確に英語に置き換える力
和文英訳は「正確さ」が最優先で、日本語を知っている構文で書ける形に変換する力が求められます。
和文英訳の問題で点を落とす受験生の多くは、「日本語のまま英語にしようとする」という共通点があります。しかし日本語の文章をそのまま英語に置き換えようとすると、知らない表現が必要になり詰まります。
正しいアプローチは「この日本語の意味を、知っている英文法の範囲で表現するとしたらどういえるか」と考えることです。例えば「〜に驚いた」という表現も、複雑な語彙を使わずに “I was surprised at 〜” という基本構文で十分対応できます。まず日本語を「自分が書ける英語の文型」に換言する力を鍛えることが、和文英訳の得点力を上げる核心です。
自由英作文は決まった型で意見を組み立てる力
自由英作文は「型」を先に覚えることで、何を書けばいいかという迷いがなくなります。
自由英作文で得点するために必要なのは、高度な表現力ではなく「論理的な構成を型として持っているか」です。関関同立レベルで求められる自由英作文は、「自らの意見を示す→理由を述べる→まとめる」という3段構成を正確に守ることで、十分な点数が取れます。
私たちが生徒に伝えているのは、まず「I think that 〜」「The reason is that 〜」「Therefore,〜」のような基本的な型を体に染み込ませることです。型があれば、あとはその型に沿って「知っている英語」を当てはめるだけです。「何を書くか」より「どの型で書くか」を先に確立させることが、自由英作文の得点安定につながります。
添削なしで練習すると何が起きるか
英作文の勉強を独学で進めるとき、もっともリスクが高い状態は「書いて→読み返して→合っているか分からないまま続ける」という練習です。
英文の正誤を自分で判断するのは難しいです。冠詞のa/theの使い分け、時制の細かいズレ、不自然な語順など、ネイティブや英語の専門家でなければ見落とすレベルのミスが積み重なります。そしてそれを繰り返すことで、誤った英文の書き方が体に定着してしまいます。
私たちがマナビズムで相談を受けるなかで、英作文の苦手意識を持ち続けてきた受験生に共通していたのは「自習での英作文練習が、間違いを定着させる練習になっていた」というケースです。書く量は十分あった。しかし確認するルートがなかった。
マナビズムでは、専属コンサルタントが週1回、全科目の勉強計画を設計・確認します。英作文も「書いた英文が正しく使えているかを確認する機会」を計画の中に組み込むことで、間違いを放置しないサイクルを作っています。確認なしに書き続けることと、確認を組み込んで書き続けることでは、3か月後の精度に差が出ます。
無料受験相談について
英作文の勉強を「今日から何をすればいいか」まで具体的に整理したい方は、マナビズムの無料受験相談をご活用ください。
マナビズムでは、志望校と現在の進捗を照らし合わせた上で、英作文を含む全科目の年間計画を一緒に設計しています。「同志社志望だけど英作文は後回しにしていた」「関学志望だが英作文の比重がどれくらいか分からない」という状態の受験生に、志望校ごとの具体的な対策量と優先度をお伝えできます。
オンラインでも対面でも受け付けています。関関同立合格に向けて「自らの今の状況では何をいつまでにやればいいか」を明確にしたい方は、まず無料受験相談でご相談ください。
公式LINEに登録すると、関関同立各大学の英語出題傾向をまとめたカンカン同立バイブルや、参考書の使い方をまとめた参考書ガイドブックも無料で受け取れます。
よくある質問(FAQ)
英作文の勉強の順番は?
まず単語と文法の基礎を「出力できるレベル」まで固めること、次に知っている構文で短文を書く練習をすること、そして添削を受けて精度を確認するサイクルを作ることです。表現のレパートリーを増やすのはその後でも間に合います。
英作文はいつからはじめればいい?
志望校によって異なります。同志社を第一志望にしているなら、記述式の和文英訳があるため早めに手をつける必要があります。
関大・立命館なら英語の他の領域を優先しても対応できる場合があります。マナビズムの無料受験相談では、志望校と進捗から逆算して「いつ何をやるか」を具体的に整理できます。
英作文が苦手な場合はどう克服すればいい?
「何を書けばいいか分からない」という苦手なら型を持つことが先決です。「書こうとすると詰まる」という苦手なら、知っている構文だけを使った短文練習からはじめてください。
「書いているが点が取れない」という苦手なら、添削を受けて間違いを可視化することが最初の一手です。苦手の原因によって対処法が変わります。
英語でやってはいけない勉強法は?
英作文に限って言えば「添削なしで書き続けること」と「難しい表現を無理に使おうとすること」の2つです。添削なしの練習は誤りの定着リスクがあり、難易度の高い表現を使おうとすると誤った英文が増えます。「知っている英語で正確に書く」という原則を守りながら、確認サイクルを作ることが英作文上達の基本です。
参考・出典情報
(公的機関・一次情報のみ)
※1 マナビズム公式ブログ「関関同立 英語 難易度の序列」
https://manaviism.com/nishikita/kkdr-english-difficulty/
※2 KEC近畿予備校「【傾向と対策】関西学院大学の英語」