英語並び替え問題で点が取れない本当の理由は?解くコツと手順を紹介
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英語の並び替え問題(整序問題)に何度も取り組んでいるのに、なぜか正答率が安定しない。単語も文法も一通り勉強したはずなのに、試験本番で時間をとられる。そんな経験はないでしょうか。
私がマナビズムで相談を受けるなかで感じているのは、「解けない原因を文法知識の不足だと思っている生徒が多い」ということです。しかし実際に話を聞いてみると、文法は決して足りていない状態ではない。問題は知識の量ではなく、問題を解くときの順番が固まっていないことにあります。
英語の並び替え問題は、「手順」という解くコツさえ固定すれば得点源に変えられます。この記事では、語句整序の3ステップと、関大パラグラフ整序の攻略技を具体的に解説します。
文法は勉強しているのになぜか整序問題だけ外す
「文法の参考書は一通りやったのに、整序だけは感覚でやってしまう」という相談を、毎年多くの生徒から受けます。
共通しているのは「文法はわかっている、でも並べるとなると手が止まる」という状態です。模試の結果を見ても、文法・語彙の正答率は高いのに整序だけスコアが落ちているケースが多い。
これは、文法の知識と整序問題を解く技術が別物だから起きる現象です。文法を「理解している」ことと、選択肢を前に「どこから手をつけるか」を判断できることは、まったく異なるスキルです。
整序問題で詰まる生徒に共通しているのは、「選択肢を全部読んでから考えはじめる」という動き方です。それでは時間がかかるうえ、混乱するだけで手順が生まれません。
英語の並び替え問題は「手順」を固定すれば得点源になる
整序問題の正答率は、文法知識の量ではなく構造分解の手順で決まります。
私が生徒に伝えているのは、「何を知っているか」ではなく「どの順番で見るか」という考え方です。手順が固まれば、初見の問題でも迷わず動きはじめられます。逆に手順がない状態では、どれだけ文法知識があっても選択肢の前で止まってしまいます。
関関同立レベルの整序問題を制するには、語句整序の3ステップと、段落整序(パラグラフ整序)の攻略技を別々に身につけることが必要です。以降でそれぞれを詳しく解説します。

英語で点が取れない受験生に共通する2つのつまずき
整序問題で成績が安定しない受験生には、知識量より先に共通する2つのつまずきパターンがあります。以下の2点から解説します。
文法を「覚えた」だけで「使う順番」を持っていない
文法を「理解している」ことと、整序問題の文脈で「使える」ことは、まったく別のスキルです。
参考書で文型や語法を覚えた後、生徒がやることは「問題を解いてみる」ことです。しかし整序問題で必要なのは知識の「量」ではなく「使う順番」の固定です。S・V・O・Cの知識があっても、選択肢を前にして「まず動詞を見つける」という手順が体に染みていなければ、正確に速く解くことはできません。
私がコンサルタントとして生徒の演習を見ているなかで気づいたのは、整序問題を間違えた生徒のほとんどが「何となく並べてみた」という動き方をしているということです。感覚に頼っている以上、正答率は安定しません。
選択肢を先に全部見て考えてしまう
選択肢を全部見てから考えはじめるアプローチは、整序問題では逆効果です。
選択肢を一度に全部読むと、頭のなかで複数のパターンが同時に浮かんで混乱します。しかも時間がかかる。
正しいアプローチは、「まず動詞を確定させる」という1点に絞って動き始めることです。選択肢のなかで動詞になるものを先に特定すれば、その前後に何が来るかが自然に絞られます。最初の1手を決めることで、問題全体が動き始めるのです。
英語の語句整序(並び替え)を解く3ステップ
整序問題を解くときは、以下の3つの手順を固定してください。
動詞を最初に確定させる
選択肢のなかから動詞を真っ先に探すことが、整序問題の第一手です。
英語の文は動詞を中心に成立します。動詞が決まれば、その前に何が来るか(主語)、後ろに何が来るか(目的語・補語)という構造が一気に見えてきます。
具体的な手順として、まず選択肢を眺めながら「これは動詞になれるか?」だけを考えます。
このとき、助動詞やbe動詞も含めて候補を絞り込み、時制や主語との一致も確認しながら、使える動詞を1つに決めます。
この「動詞を先に確定させる」という手順が、整序問題におけるもっとも重要な入り口です。ここを感覚でやっている生徒と、意識的にやっている生徒とでは、速さと正確さに差が生まれます。
動詞の前後にS(主語)とO/C(目的語・補語)を置く
動詞が決まったら、すぐに主語と目的語・補語を配置し、文の骨格を先に完成させます。
動詞の左に来る主語と、動詞の右に来る目的語または補語を特定する作業です。関係詞節や不定詞を含む長い語句が選択肢に含まれる場合でも、まず「核になる主語は何か」「動詞が取る目的語は何か」という点だけを先に確定させます。
ここで意識したいのは、語句をひとかたまりとして処理するイメージです。例えば `to study English abroad` という不定詞のかたまりがあれば、それ全体が目的語の役割を果たします。ひとまとまりを1つのブロックとして扱うことで、配置する「塊の数」が減り、迷いが少なくなります。
残りを修飾ブロックとして束ねる
骨格(S・V・O/C)が決まったら、残った選択肢はすべて修飾ブロックとして、係り先を考えながら束ねます。
文の骨格が決まった後に残る語句は、基本的に「修飾する語句」です。副詞句・形容詞節・前置詞句などが該当します。これらは「何を修飾するか」という視点で配置します。
具体的には、形容詞句なら直前の名詞に係るか、副詞句なら動詞または文全体に係るかを考えながら位置を決めます。骨格が固まっていれば、この段階では選択肢が1〜2個に絞られていることもあり、試行錯誤の余地が小さくなっています。
この3ステップ(動詞確定→骨格配置→修飾ブロック化)は、どのような語句整序問題でも使える汎用的な手順です。演習のたびに意識することで、手順が自動化されていきます。
関関同立・関大パラグラフ整序の3つの攻略技
私が生徒に伝えているのは、「関大を6回受けるなら、5回は満点が出せるレベルに仕上げる」という基準です。
関西大学の英語入試には、段落の順番を並べ替える「パラグラフ整序問題」があります。これは関大英語のなかでも特に難易度が高く、1問間違えると大きく点数を失います。以下の3つの技から解説します。

段落の最終文から後続内容を予測する
各段落を読み終えたら、その段落の最終文から「次の段落では何が来るか」を必ず言語化します。
パラグラフ整序で多くの生徒がやりがちなのは、「A訳して、B訳して、C訳して…なんとなくこういう話かな」という読み進め方です。これでは戦略がありません。
正しいのは、各段落を読み終えるたびに「この段落の後ろには、こういう内容が来るはず」と予測を立てることです。段落の最終文には、次の話題へつながるヒントを含む。その予測を軸に、次の段落候補を絞り込んでいきます。
前の段落の内容を予測できるかが、パラグラフ整序の精度を左右します。AとBを読んで「この2つの間には、こういう内容が挟まるはず」という感覚まで育てることが目標です。
冒頭の論理マーカーで前の段落との関係を読む
各段落の冒頭に置かれた論理マーカーは直前の段落との関係を示す道標であり、読み飛ばすと文章の論理構造を見誤ります。
逆説マーカー(However,But,On the other handなど)があれば、その前の段落は「逆のことをいっていた段落」です。順接(Therefore,Thus,As a resultなど)なら、前の段落がその段落の原因・理由になっています。
論理マーカーを正確に認識できれば、段落同士の「グループ分け」が進みます。例えば、逆説マーカーを持つ段落は、それと対立する内容の段落と必ずペアになります。このペアを先に固定することで、並べ替えの候補が一気に絞れます。
私が内部の生徒に毎年伝えているのは「論理マーカーを知っているだけでは意味がない、使えていますか?」という問いかけです。特訓リーディングやルールズで学んだ内容を、実際の演習で意識できているかを毎回確認することが必要です。
指示語・代名詞が何を指すかを起点につなげる
it・they・thisなどの指示語や代名詞が登場したら、必ず「何を指しているか」を確定させてから次に進みます。
指示語・代名詞は、前の段落の何かを受けています。指示語を含む段落の「前の段落」には、その指示語が指す名詞・概念が必ず登場しています。この関係を逆手に取れば、「指示語が何を指すか」から前後の段落のつながりを確定できます。
英語長文の読解において、指示語の処理は基本です。パラグラフ整序の文脈では、それが「段落をどこに置くか」を決める直接的なヒントになります。「itは何を指すのか」「theyはだれか」を1つ1つ確定させていく作業が、段落の順序決定を大きく助けてくれます。
解法を実戦で使えるレベルに仕上げる自習の2ステップ
解法は知っているだけでは本番で機能しません。実戦で使えるレベルに仕上げるには、演習の前後に自習へ組み込む2つの習慣が必要です。以下の2点から解説します。
演習の前に解法手順を音読して頭に入れてから解く
解法を知っていても、演習の前に意識していなければ本番では使えません。
問題を解き始める前に、「動詞を確定→骨格配置→修飾ブロック化」という手順を口に出して確認することを習慣にしてください。私がマナビズムの生徒の自習計画を週次で設計するなかで気づいているのは、「手順を知っているのに演習になると別のやり方をしてしまう」という現象が多いということです。
解法を頭に入れた状態で1問目に向かうこと、これだけで演習の質が変わります。「やってみたらなんとなく解けてしまった」ではなく、「この手順でこうやって解いた」といえるように1問ごとに向き合ってください。
解き終わったら「どの技で解いたか」を言語化する
演習後に「どのステップが効いたか」を言葉にすることで、解法の自動化が進みます。
解き終わった後、「最初に動詞を確定させてから骨格を組んだ」「冒頭の論理マーカーを見て前の段落との関係を読んだ」という具合に、使った手順を口に出すか書き出す習慣をつけてください。この「言語化」のステップを省略すると、感覚で解いた経験として処理されてしまい、次の問題に転用できません。手順として認識されてこそ、同じパターンの問題で再現できます。
マナビズムではコンサルタントとの週次面談で「今週の演習でどの技を使ったか」を生徒に報告してもらっています。言語化を外部に向けて行うことで、定着のスピードが上がることを実感しています。
英語の整序問題でお悩みならお気軽にご相談ください
英語の整序問題で安定して得点できるようになるゴールは、「手順の自動化」です。語句整序の3ステップ(動詞確定→骨格配置→修飾ブロック化)と、パラグラフ整序の3技(最終文の予測→論理マーカーの読解→指示語の処理)を、問題を前にして迷わず動きはじめられる状態まで仕上げることです。
手順の自動化は、1回の演習では達成できません。演習するたびに「どの技を使ったか」を言語化し、次の演習でも同じ手順で動く、この繰り返しによってはじめて習慣として定着します。
「文法は勉強した、でも整序だけは解けない」という状態から抜け出すために必要なのは、新しい参考書ではなく、解法手順を自習の中に組み込むことです。手順が固まれば、関大のパラグラフ整序も含めた整序問題全体が得点源に変わります。
マナビズムでは、専属コンサルタントが生徒1人ひとりの自習計画を週次で設計します。「整序問題の手順を自分では固められない」「演習しているのに正答率が安定しない」という方は、まず無料受験相談からご相談ください。
関大のパラグラフ整序を含む英語対策から、全科目の自習計画の設計まで、合格から逆算した具体的な改善策をお伝えします。
よくある質問(FAQ)
英語の並び替えが苦手なのは文法力が足りないからですか?
文法力が原因ではないケースがほとんどです。整序問題の正答率が低い多くの生徒は、文法知識は持っているものの「どの順番で考えるか」という解法手順が固まっていません。並び替えを解くコツは、まず動詞を確定させ、骨格を組み、修飾ブロックを束ねるという手順を固定することにあります。
中学と高校・大学受験の並び替え問題はどう違いますか?
中学の並び替えは短い文を対象とした語順の理解が中心ですが、高校・大学受験レベルでは長い修飾語句や複雑な文構造を含む語句整序を出題します。また大学受験では、関西大学のように段落全体の順序を問うパラグラフ整序問題が出題される大学もあり、対策の角度が異なります。
関西大学のパラグラフ整序はどう対策すればいいですか?
3つの技を意識することが有効です。①各段落の最終文から次の段落の内容を予測する、②各段落冒頭の論理マーカーから前の段落との関係を読む、③指示語・代名詞が何を指すかを確定させて段落をつなげる、の3点です。これらを組み合わせて「繋がりやすい段落から塊にする」という作業を進めれば、正答率が大きく上がります。
整序問題の練習に向いている参考書はありますか?
整序問題専用の参考書よりも、英文法・語法の問題集(関大志望であれば関大英語の過去問)で繰り返し手順を使う練習が効果的です。参考書を変えることより、解くたびに「どのステップで解いたか」を言語化する習慣を身につけることが、定着への近道です。