【高校生向け】英検2級のライティングは何を書く?テンプレートや使える表現を解説

更新日: (公開日: COLUMN

英検2級のライティングは、2024年度からリニューアルとなりました。

現在は「要約問題」と「意見論述問題」の2問構成となっています。

これまでの出題形式から変わったため、英検2級を受験する高校生の多くが対策方法に悩むはずです。

そこで今回は、新形式に対応した対策法と、合格点を着実に取るためのテンプレートや表現を詳しく解説します。

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英検2級のライティングとは

英検2級 ライティング とは

英検2級のライティングとは、記述式で解答する問題のことです。

2024年度にリニューアルし、要約問題と意見論述の2問に変更となりました。

要約問題では150語程度の英文を45〜55語にまとめ、意見論述では80〜100語で意見と理由2つを述べます。

内容・構成・語彙・文法の4観点で評価し、配点は全体の3分の1を占めます。

従来の英検2級 ライティングは意見論述のみでした。

今後の新形式では要約能力も問われるため、より自らの言葉で説明できる力をつけなければなりません。

以下では、要約問題と意見論述問題の2つの詳細も同時に紹介しておきます。

英検2級公式サイトはこちら:英検(実用英語技能検定)|公益財団法人 日本英語検定協会

要約問題

英検2級の要約問題は、150語程度の社会的テーマの英文を45〜55語で短くまとめる問題です。

3段落構成の文章となり、各段落から要点を1文ずつ抽出して組み立てる必要があります。

元の文章の表現では語数オーバーになるため、適切な言い換えスキル(パラフレーズ)が必要です。

ディスコースマーカー(つなぎ語)を使って、文章全体の流れを明確に示すライティング力が求められるのです。

意見論述問題

英検2級の意見論述は、80〜100語でトピックに対する自らの意見とその理由2つを述べる問題です。

頻出テーマは、環境・教育・技術・文化などで、高校生にも身近な社会問題からの出題となります。

参考観点として3つのPOINTSの提示がありますが、使用は任意です。

序論・本論・結論の基本構成を守り、論理的な展開でのライティングを心がけてください。

英検2級のライティングの配点

英検2級 ライティング 配点

英検2級のライティングは、一次試験全体の3分の1にあたる650点を占めます。

問題数が少ないため、1問あたりの得点価値は結果として高くなります。

合格基準のCSEスコア1520点を達成するには、ライティングで約512点(78%程度)の獲得が目安です。

なお、CSEスコア(Common Scale for English)とは、英検の採点に使われている点数のつけ方のことです。

単純に正解数だけで合否を判定するのではなく、受験者の実力をより正確に測定する仕組みになっています。

採点基準

英検2級のライティングにおける採点基準は、内容・構成・語彙・文法の4観点で各4点、計16点満点です。

各観点の詳細は、以下のとおりです。

  • 課題で求められている『内容』を含むか
  • 英文の論理や流れをわかりやすく『構成』しているか
  • 課題に相応しい『語彙』を正しく使えているか
  • 複数のバリエーションの『文法』を正しく使えているか

どこかの観点だけが突出して良い、という状態では合格できません。

1つの観点で満点を取るより、すべての観点で2〜3点を安定して獲得するほうが合格に近づけます。

減点を避け、無理な表現は使わずに着実に得点を重ねるのが、英検2級のライティングにおける基本戦略です。

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英検2級のライティングで覚えておきたい使える表現

英検2級 ライティング 表現

英検2級 ライティングで高得点を取るには、適切なディスコースマーカー(つなぎ語)の使用が不可欠です。同じ表現を繰り返し使わず、バリエーションを持たせることで語彙力をアピールできます。

順接

第1の英検2級のライティングで覚えておきたい使える表現は、以下の『順接』です。

  • Also(また)
  • Moreover(さらに)
  • Furthermore(そのうえ)
  • In addition(加えて)
  • Additionally(さらに加えて)
  • Besides(そのほかに)

「さらに」、「また」という意味で、前の内容に新しい情報を付け加える際に使用します。

文頭に置き、カンマの後に続く文章で追加情報を述べるのが基本的な使い方です。

【例文】

  • Moreover, using smartphones in class can improve students’ learning efficiency.
  • さらに、授業でのスマホの使用は生徒の学習効率を向上できる

逆接・対比

第2の英検2級のライティングで覚えておきたい使える表現は、以下の『逆接・対比』です。

  • However(しかし)
  • But(しかし)
  • Nevertheless(それにもかかわらず)
  • On the other hand(一方で)
  • In contrast(対照的に)
  • While(~である一方で)
  • Although(~だけれども)

前の内容と反対の情報を述べる際に使える表現です。

Howeverは文頭、Butは文中で使う点に注意してください。

うまく使って対比を明確にできれば、要約文の論理構造はよりわかりやすくなります。

【例文】

  • However, there are some disadvantages to consider.
  • しかし、考慮すべきいくつかの欠点がある

因果関係

第3の英検2級のライティングで覚えておきたい使える表現は、以下の『因果関係』です。

  • Therefore(したがって)
  • Thus(このように)
  • As a result(結果として)
  • Consequently(その結果)
  • For this reason(この理由で)
  • Because of this(このため)
  • Hence(それゆえ)
  • So(だから)

元の文章の論理関係を正確に要約に反映できる表現群です。

結論部分では因果関係を示す表現を使って、要約全体の説得力を高められます。

【例文】

  • Therefore, I believe that online learning will become more popular.
  • したがって、オンライン学習はより普及すると信じている

結論・まとめ

最後に、英検2級のライティングで覚えておきたい使える表現は、以下の『結論・まとめ』です。

  • In conclusion(結論として)
  • To conclude(結論を述べると)
  • In summary(要約すると)
  • Overall(全体的に)
  • Finally(最後に)
  • In short(要するに)
  • To sum up(まとめると)

主に、元の文章の最終的な結論や主張を要約する際に使用します。

要約は短いため、結論表現を使わずに自然に終わらせても構いません。

【例文】

  • In conclusion, technology has both positive and negative effects on education.
  • 結論として、技術は教育に良い影響と悪い影響の両方を与える

英検2級のライティングで使える意見論述問題テンプレート

英検2級 ライティング テンプレート

英検2級のライティングで使える意見論述問題テンプレートは、以下の3つの構成です。

  • 序論
  • 本論
  • 結論

なお、テンプレートはあくまで例として、必ず自分なりの表現で文章を組み立ててください。

序論

意見論述の序論では、トピックに対する自らの立場を明確に示してください。

I think、I believe、I agree、I disagreeなどの表現ではじめ、続けてThere are two reasons(理由が2つある)と述べる基本構成が便利です。

  • I think that parents should limit their children’s internet time. There are two reasons.
  • 私は親が子どものインターネット時間を制限すべきだと思います。理由は2つあります。

曖昧な表現は避け、はっきりと賛成か反対かを示して、読み手に意見を伝える土台を作ります。

英検2級のライティングでは、複雑な議論よりも明確な立場表明が好印象を与えるポイントです。

本論

次に、ライティングでも重要な本論では主張を支える理由を2つ、論理的に展開します。

First、Secondで理由を区別し、それぞれにFor example、For instanceで具体例を加える構成が使いやすいです。

文章量から考えると、理由1で2〜3文、理由2で2〜3文程度が目安となります。

自らの経験談や具体的な事例を取り入れると説得力が増し、内容面での評価も高くなります。

  • First, too much internet use can affect children’s sleep. For example, many children stay up late playing games online.
  • 第一に、インターネットの使いすぎは子どもの睡眠に影響を与えるケースも否定できません。例えば、子どもがオンラインゲームで夜更かしをしています。

結論

最後に、結論では序論で述べた主張を別の表現で再度述べ、文章を締めくくります。

For these reasons、Thereforeなどではじめ、序論とは異なる表現で同じ内容を表すのがポイントです。

単純な繰り返しではなく、理由を踏まえた説得力のある結論を伝える必要があります。

ここで適切にまとめられなければ、序論や本論に破綻がないかを再確認してください。

  • For these reasons, I believe that limiting internet time is beneficial for children’s health and development.
  • これらの理由から、インターネット時間の制限は子どもの健康と発達に有益だと信じています。

では、英検2級でより良い内容でライティングするには何をすべきか。

次では、同時に知っておきたいポイントも紹介します。

英検2級のライティングに合格するためのポイント

英検2級 ライティング 合格

英検2級のライティングに合格するためのポイントは、以下のとおりです。

  • POINTSから論理の軸を選ぶ
  • 具体例で理由を補強する
  • 語数を範囲内で調整する
  • 同じ表現の繰り返しを避ける
  • 文法ミスは4点で確認する
  • 時間の分配に気を配る

POINTSから論理の軸を選ぶ

英検2級のライティングには、問題文の下に「POINTS」として3つのキーワードの提示があります。

それぞれのキーワードをヒントにして、自分が書きやすい理由を2つ選べば十分です。

「Cost」に関連して、

  • 「expensive」
  • 「cheap」
  • 「save money」

などの表現を使って理由を展開するといった具合に、POINTSを起点として論理を組み立てられるからです。

論理の軸から自分が思いつきやすい理由を広げて、英語で説明していくと悩む時間を減らせます。

具体例で理由を補強する

次に、英検2級のライティングで点数を取るには、「理由+具体例」というセットが基本です。

例えば、「スマホは便利だと思います」という意見を書くだけでは説得力が弱いです。

一方、「なぜそう思うのか」に加えて「証明するような具体的な例」を出すと内容は濃くなります。

理由が曖昧にならないよう、以下の表現を活用して具体例を導入してください。

  • For example(例えば)
  • For instance(例として)

自らの体験・友達の話・ニュースで聞いた内容などを入れると読み手にもわかりやすくなります。

難しい話である必要はなく、むしろシンプルで、イメージしやすい例を考えてください。

語数を範囲内で調整する

英検2級のライティングには、厄介ですが「80〜100語で書く」という語数のルールがあります。

文字数を守るため、「足りない」または「多すぎ」に対応できる技術も身につけてください

「語数が足りない」ときは、

  • 理由をもう少し詳しく書く
  • 具体的な例を入れる
  • also、furthermore、moreoverなどのつなぎ言葉を入れる

という方法が使えます。

逆に、「書きすぎて100語を超えそう」なときは、以下が有効です。

  • 飾りすぎている言葉(修飾語)を削る
  • 長い言い回しを、もっとシンプルで短い言葉に直す

普段から「自分がノート1行に何語くらい書けるか」という感覚をつかんでください。

そうすると、本番で語数をカウントしやすくなり、文字数を数える時間の無駄を減らせます。

同じ表現の繰り返しを避ける

英検2級のライティングで合格点を取るには、「同じ言葉を何回も使わない」のも重要です。

「I think(私は思う)」という表現は便利ですが、つい何度も使ってしまいやすいです。

これでは「語彙のバリエーションが少ない」という印象を与えてしまいます。

失敗しないためにも、同じ意味でも少し違う言い方を覚えておくと良いでしょう。

  • I think → I believe / In my opinion / It is important that …
  • good → beneficial(役に立つ)/ effective()/ useful(便利な)
  • bad → harmful(有害な)/ negative(マイナスの)/ problematic(問題のある)

このように似た意味の単語や表現に言い換えれば、「語彙力があります」というアピールもできます。

ただし、意味がズレると逆に減点となる点には注意してください!

文法ミスは4点で確認する

英検2級のライティングでの「文法ミス」は、減点対象です。

見直しの際には、以下の4つをチェックしてください。

  1. 主語と動詞がちゃんと合っているか
  2. 時制(過去・現在・未来)がバラバラになっていないか
  3. 冠詞(a,an,the)の使い方は合っているか
  4. 単数・複数を正しく区別できているか

もし、不安なら「難しい文法を無理に使わない」と決めておくだけで十分です。

自分が「これは着実に正しく書ける」という文法を使うほうが、スコア的には安全で有利になります。

時間の分配に気を配る

最後に、40分と限られたライティングにおける、時間の使い方も覚えてください。

例ですが、基本の時間配分は以下のとおりです。

  • 要約問題 → 15分
  • 意見論述問題 → 20分
  • 見直し → 5分

ざっくり言うと、前半で要約、後半で意見論述、最後に少し見直しという流れです。

論述は最初の5分くらいで「何について書くか」、「理由は何にするか」、「どういう順番で書くか」などの構成を考えてメモを残します。

先にメモにしておくと、途中で「何を書こうとしていたっけ?」と止まらずに最後までスムーズに書けるからです。

こうした工夫を重ね、完璧を目指すよりも「とにかく時間内に全部書き終える」、これを最優先にしてください。

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英検2級のライティングで書く内容が思いつかないときは?

英検2級のライティングで、書く内容が思いつかない主な原因は以下の3つです。

  • ①背景知識が足りない
  • ②意見を英語でどう伝えるのか分からない
  • ③「正しい英語を書こう」と意識しすぎて筆が止まる

共通して対策する方法は、『知識をつけてアウトプットする』に限ります。

まず、英検2級のライティングはテーマがある程度絞られています。

  • 教育(部活、留学、スマホ、オンライン授業)
  • 環境(リサイクル、自然保護)
  • 技術(AI、自動運転、ロボット)
  • 社会問題(少子化、高齢化、移民)

これらのテーマに対して、日ごろから「①知識」をつけてください。

そして、「②自らの意見を日本語で」で準備してください。

英語で書く以前に、「その問題について話せるか」が本質的な部分となります。

そこから、以下のステップを踏んで「③英語化する」を繰り返します。

  1. 日本語で意見と理由を1文ずつ書く
  2. 英語に直す(シンプルでOK)
  3. 序論・本論・結論をそろえて整える

難しい単語や構文を無理に使おうとせず、間違いの少ない英語で理由を2つ出すのがポイントです。

インプットばかりではなく、この方法でアウトプットをベースに繰り返し練習できれば、着実に力がつきます。

関連記事:英検2級の勉強法は?初心者の状態からスタートできる具体的な手順や参考書を紹介

まとめ

英検2級ライティングのコツは、以下の2つです。

  • 要約問題(45〜55語):各段落から1文ずつ要点を抽出してディスコースマーカーでつなぐ
  • 意見論述(80〜100語):定型テンプレート(意見→理由2つ→結論)に沿って書く

無理に難しい表現を使わなくても、合格点(CSEスコア512点以上)は目指せます。

大切なのは完璧ではなく、4つの採点観点(内容・構成・語彙・文法)で安定して2〜3点を獲得することです。

なお、英検が本当に志望校への合格に必要なのかは、人それぞれです。

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よくある質問(FAQ)

英検2級のライティングで0点になるのはなぜ?

英検2級のライティングで0点になるのは、問題に対する回答になっていないからです。

  • TOPICに示された問いに関係のない内容
  • 問題の趣旨から大きく外れた内容を書いた

などの基本的な要件を満たしていない場合、すべての観点で0点となります。

わかりやすくいえば、「1+1は?」という質問に「3」と答えるのと同じ状況です。

通常、問題文をしっかり読んで基本的な要件を満たしていれば0点になりません。

英検2級のWritingで満点を取るには?

英検2級のライティングで満点を取るには、4つの採点観点すべてで4点を獲得する必要があります。

ただし、合格には満点は不要で、各観点で2〜3点を安定して取るのが基本戦略です。

満点を狙うよりも、『着実に合格点を取る』を目標に、完璧を求めすぎず、基本に忠実な解答を心がけてください。

語彙や文法で無理をせず、論理的でわかりやすい文章を書けば合格しやすくなります。

英検2級のWritingは何割取れば合格できますか?

英検2級のライティングは650点満点で、合格には約512点(約78%)の獲得が目安です。

4観点各4点の計16点満点で考えると、12〜13点程度が目標スコアとなります。

CSEスコアという独自の得点形式により、単純に正解数だけで合否を判定していません。

そのため、ほかのセクション(リーディング・リスニング)の得点状況によっても必要な点数は変動します。

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