英検2級の面接(スピーキング)の対策は?概要から対策までわかりやすく解説
更新日: (公開日: ) COLUMN

英検2級の面接(スピーキング)は、会話に関する総合的な英語運用能力を評価する試験です。
- パッセージ音読
- 内容質問
- イラスト描写
- 意見質問(2問)
の4段階構成で進みます。
この記事では、英検2級のスピーキング試験について、面接の流れや出題内容、対策方法を詳しく解説します。
面接への不安を解消し、自信を持って本番に臨むための参考にしてください。
———————————
□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
———————————
英検2級の面接(スピーキング)とは
英検2級の面接(スピーキング)は、会話に関する総合的な英語運用能力を評価する試験のことです。
- 読解力
- 理解力
- 発話力
- 即応力
- 意見表明力など
など、日常的な話題から社会的な内容まで幅広いテーマを出題します。
面接そのものは約7分間で、受付から終了まで約60分前後(30〜70分程度)となります。
参考:英検(実用英語技能検定)|公益財団法人 日本英語検定協会
日程
二次試験(面接)は一次試験の約3週間後に実施され、日曜日に行うのが通例です。
回数 |
日程の目安 |
---|---|
第1回 | 7月上旬〜中旬 |
第2回 | 11月上旬〜中旬 |
第3回 | 3月上旬〜中旬 |
受験者数に応じて「A日程」「B日程」に分かれますが、日程は選択できません。
正確な日程は毎年3月頃に英検公式サイトで発表となるため、以下で正確な情報を確認してください。
日程確認はこちら:試験日程 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検2級の面接の問題構成・出題内容
英検2級の面接(スピーキング)では、4つの問題を順番に出題します。
- パッセージの音読問題
- パッセージ内容の質問(No.1)
- イラスト描写問題(No.2)
- 意見質問(No.3・No.4)
それぞれの問題には特徴があり、求められるスキルも異なります。
パッセージの音読問題
英検2級の面接では、最初に「英文を読むパート」があります。
まず20秒程度でその英文を黙読し、そのあと実際に声に出して読みます。
文章の長さは約60語程度で、内容はそれほど難しくありません。
例えば「リサイクルの大切さ」や「ペットの飼い方」などです。
音読の問題では正確な発音よりも、はっきりとした声で丁寧に読むのが基本です。
パッセージ内容の質問(No.1)
英検2級の面接では、パッセージ(短い英文)に対する質問を受けます。
「According to the passage,why~?」のような質問形式で、パッセージを見ながら答えます。
ポイントは、パッセージの内容を丸暗記する必要がない点です。
問題カードを見ながら、必要な情報を探して答えれば大丈夫です。
パッセージの文章は、自分なりに言い換えて答えるのが評価を高めるコツです。
イラスト描写問題(No.2)
英検2級の面接では、3コマのイラストが描かれたカードの内容について英語で説明する問題の出題です。
- イラストを見て、20秒間の準備時間がある
- 試験官に向かってイラストの流れを英語で説明する
という流れとなります。
一般的には、「One day,〜(ある日〜)」という定番のはじまり方でスタートし、イラストに登場する人物が何をしているかを順番に説明します。
意見質問(No.3・No.4)
英検2級の面接では、最後に「意見を聞かれる質問」を2つ出題します。
- No.3:社会的な話題(例:子育て、買い物など)
- No.4:身近な内容(例:趣味、日常生活など)
面接(スピーキング)の中でも難しく感じる部分ですが、しっかりとパターンを覚えれば対策できます。
意見問題は、慣れてくるとパターンで話せるようになるため、複数のテーマで練習しておくと安心です。
英検2級の面接に受かる確率は?気になる合格率
英検2級の二次試験(面接・スピーキング)の合格率は、約80%前後です。
ただし、一次試験に合格した人の中での話です。
つまり、見かけの「面接合格率80%」という数字は、一次試験に合格した”選ばれた人”の中での割合です。
全体で見ると、最終的に英検2級に合格する人は50%を下回る程度だと考えておくのが無難です。
「二次試験は受かりやすい」と思って油断すると、痛い目を見るのはこの構造が理由です。
英検2級のスピーキング試験には、対策と練習が必要だと考えましょう。
英検2級の面接(スピーキング)の流れ
英検2級の面接(スピーキング)は、入室から退室まで決まった流れで進行します。
- 入室する
- 面接カードを渡す
- 着席する
- 氏名・級の確認と挨拶をする
- 問題カードを受け取る
- パッセージを黙読する(20秒)
- パッセージを音読する
- パッセージについて質問を受ける(No.1)
- No.2の準備時間をもらう(20秒)
- イラストの展開を説明する(No.2)
- 問題カードを裏返す
- 意見を問う質問に答える(No.3)
- 意見を問う質問に答える(No.4)
- 問題カードを面接委員に返す
- 退室する
なお、公式が提示する流れのイメージは、英検バーチャル二次試験(日本英語検定協会)からも確認できます。
英検2級の面接(スピーキング)で高得点を取るための対策
英検2級の面接(スピーキング)で高得点を取るためには、以下の対策が有効です。
- 音読は丁寧にゆっくり読む
- パッセージから答えを探して答える
- イラストは時系列で描写する
- 意見は理由付きで構成する
音読は丁寧にゆっくり読む
面接の音読では、以下に注意してゆっくり、はっきり、丁寧に読むと印象が良くなります。
- イントネーション(抑揚)
- 発音
- 句読点(ピリオドやカンマ) など
発音が少し間違っていても、しっかり声に出して読めていればそれほど減点されないので安心してください。
完璧なスピーキングの発音よりも、相手に伝わる読み方を心がけるほうが圧倒的に良いです。
パッセージから答えを探して答える
面接でパッセージの内容について質問されたときは、「自らの言葉でわかりやすく言い換える」のも有効です。
- パッセージ:「People use bicycles because they are eco-friendly.」
- 回答:「Because they are good for the environment.」
などのように、少し言い方を変えて答えると評価が高くなります。
内容をしっかり理解して、自分なりに言い換えてスピーキングするのがコツです。
英検2級の面接では、この「自らの頭で考えて答える」のが高得点につながります。
イラストは時系列で描写する
意外に思われるかもしれませんが、英語力そのものよりも、
- 「きちんと順序立てて説明できるか」
- 「イラストの内容を論理的に伝えられるか」
などが重視しておきたいポイントです。
簡単にいえば、面接(スピーキング)は「話の流れがわかるか」ということです。
- 1コマ目:「A man is buying a ticket at the counter.」
- 2コマ目:「He is waiting for the bus at the station.」
- 3コマ目:「He looks surprised because the bus is full.」
あくまでも例ですが、登場人物の気持ち(surprisedやhappyなど)も入れてあげます。
スピーキングは、相手に気持ちを伝えるという行為ですので、感情表現も評価の要素です。
意見は理由付きで構成する
英検2級の面接(スピーキング)の意見質問では、「理由」や「具体例」も一緒に話します。
ただ「Yes」や「No」と答えるだけでなく、例えば、次のように答えるイメージです。
- I think that online shopping is very convenient.
- This is because I can buy things anytime,and I don’t have to go to the store.
この例では、「I think that~(私は~だと思います)」で自らの意見を述べます。
その後、「This is because~(~)」で理由を付けると、とても自然で説得力のある回答になります。
まとめ
英検2級の面接(スピーキング)は、「パッセージ音読→内容質問→イラスト描写→意見質問2問」の4段階構成です。
各問題に適した対策を行い、流れを理解して練習できれば合格への道筋が見えてきます。
- 音読 → 丁寧さ
- パッセージ質問 → 言い換え
- イラスト描写 →時系列の説明
- 意見質問 → 理由付きの構成
上記の4つを心がけることが高得点のコツです。
マナビズムでは、英検2級の対策コンテンツから難関私大の対策まで対応しています。
専属の自習コンサルタントが1人ひとりの学習状況に合わせて最適な勉強計画を作成し、確実な合格へと導きます。
少しでも不安に感じたら、ぜひマナビズムの無料相談で気持ちを聞かせてください!
———————————
□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
———————————
よくある質問(FAQ)
英検二級の面接でノックする回数は?
英検二級の面接では、入室前に1回ノックして「May I come in?」と声をかけるのが基本です。
ノックは形式的なもので、過度に強く叩く必要はありません。
落ち着いて軽く1回ノックし、返事を待ってから入室してください。
英検2級の面接で沈黙は何秒まで大丈夫?
英検二級の面接での沈黙は、5〜10秒以内であれば許容範囲です。
10秒以上の沈黙は「態度点(Attitude)」の評価に良くありません。
考える時間が必要な場合は、「Well…」や「Let me think…」などの表現を使います。
日本語で「うーん…」といわず、スピーキングでは英語で考えていることを示してください。
英検2級の面接の過去問は?
英検2級の面接(スピーキング)の過去問は、英検の公式サイトで閲覧できます。
実際の問題形式や出題傾向を確認できますので、詳しくは2級の過去問・試験内容 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会をご覧ください。
英検2級の面接のサンプル問題は?
英検公式サイトでは、英検2級の面接で利用するサンプル問題を閲覧できます。
ただし、英語版のみです。
英語版のサンプル問題はDownloads | EIKEN | Eiken Foundation of Japanから確認できます。
英検2級の面接で避けたい表現は?
英検2級の面接で避けたいのは、スラング(俗語)の使用です。
英検は「教育的・公的な英語能力の評価試験」です。
そして、評価基準は標準的で明瞭な英語表現(CEFR準拠)にもとづいています。
スラングや、くだけた口語表現は試験の性質に適さないため、丁寧で正式な英語表現を心がけましょう。