パラグラフリーディングのストラテジー①の効果的な使い方
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パラグラフリーディングのストラテジー①の概要と使用目的
長文で困っている方は多いのではないのでしょうか?
英文法は出来る。単語も覚えた。英文解釈もある程度はやった。こんだけ頑張ったのに、長文が読めない…
長文を読んでいるものの、内容を振り返ったら、部分的にはわかってるけど結局何のこと言ってたっけ?ってなって何回も読み返したり
英文が長いほどわけわからんようになったり、頭の中がごちゃごちゃになって
結局カンに頼って答えを選ぶ…しかも時間が足りなくなって全部の問題が解け切れず、解答用紙の長文問題の後半は白紙(かテキトーに埋める)で終わる…
そんな経験はありませんか?
そういった、長文を読めるようにならない人のために、この参考書は、パラグラフリーディングという読解方法を教えてくれます。
これはそのパラグラフリーディングの入門書となります。
パラグラフリーディングのストラテジー①の具体的な内容
- 基本的なパラグラフリーディングストラテジーの説明
- 論理マーカーの説明
- 長文読解の問題形式別の対策
①に関しては、評論文、段落(パラグラフ)、論理構成の基本の話になって、原則、筆者のイイタイことが1段落に1個あり、その段落がお互いにつながりをもっていることや
そのイイタイことがどこによく現れやすいのかといった傾向、評論文で頻出の論理展開パターン(抽象➡具体・対比/逆説⇔・原因⇄結果の因果関係)
その論理展開に基づいた、わからない単語の推測方法(表現が⊕か⊖かのイメージなのかも考えて)、指示語・言い換え・省略よる反復回避のパターン
そして、論理チャート(各段落の論理展開のまとめ図)の使い方などがしっかり説明されている。
②に関しては、ディスコースマーカー(=文と文のつなぎ言葉のことを指す)を、対比(+譲歩➡主張)/具体/言い換え/追加/因果の5つの項目別にまとめて整理して説明している。
③に関しては、空所補充や言い換え、内容一致、説明、要約などの、タイプ別の問題に分けて、①と②で学んだことを活かして、各々の解法を学んでいきます。
パラグラフリーディングのストラテジー①の使い方
- 通読しながら問題を解く
- 論理マーカーは一気に覚えてしまう
- 長文を解く毎にストラテジーのポイントで復習する
1.通読しながら問題を解く。
パラグラフリーディングの大まかな把握をする
2.論理マーカーは一旦一気に覚えててしまうこと。
この表現が来たら、対比(+譲歩➡主張)/具体/言い換え/追加/因果のどれになるかが見てわかるレベルまで暗記すること。
3.一旦一周したら、それ以降は、長文を解くたびにこの参考書で出来ないストラテジーのポイントを確認して行く作業を繰り返していく。
特に論理チャートに関してはちゃんとまとまって作成できているのかの確認をしていく。
パラグラフリーディングのストラテジー①の注意点
関関同立志望者は、最後の、説明問題の解法ストラテジーの部分に関しては飛ばしてもらっても大丈夫。
速くて1週間、通常でのペースで2週間で終わらせ、その後は、同シリーズの「パラグラフリーディングのストラテジー②」に取り組む。
ただ、関学・国際学部の2題目の英語や立命館・国際関係学部のIR方式での英文読解の問題が記述式なので、その私大対策編解法のストラテジーを終わらせてから同シリーズの「 パラグラフリーディングのストラテジー③ 国公立記述対策編」もやること。
このパラグラフリーディングのテクニックはよく体系化されていているので、これをやることで読解の得点率を上げる即効性は非常に高いものになっている。
しかし、このテクニックがわかったからと言って、安心してはいけない。
あくまでも、こういったテクニックは結局、根本的な英語の実力(英単語・熟語・文法・解釈など)があってこそ発揮されるのであって
この本に説明されている論理マーカーがない場合(空欄になっている、もしくは書かれていないため、自分で文脈を判断して読み取る)もあるので気を付けること。
1番危ないのが、このパラグラフリーディングのやり方にハマりすぎて、上記に述べた、基本の部分がおろそかになることである。
その時は結果が出たかもしれないが、標準レベルの文法問題集、英単/熟語帳、英文解釈の本が完璧に仕上げていなかったら
その穴がテストの点数に表れてくる(得点にムラがあったり、テストの分析をしたら、設問で聞かれている該当部分標準レベルの文法表現や単語をしらなかったせいで解けなかったり等)。
英語は間違った手順でどれだけ勉強しても出来るようにはなりません。
この様に、参考書は現在の自分の実力や志望校に応じて正しいタイミングに正しいものを選ばなければ成績はあがりません。
「正しい参考書の選び方が出来ているか不安!」という方は以下の記事を参考にしてください。