日本史B 表解演習書の効果的な使い方
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日本史B 表解演習書
日本史B 表解演習書の概要と使用目的
この参考書は「金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本」と「NEW石川の日本史B講義の実況中継」とは異なり、語句などのインプットが主な使用目的の参考書です。
関関同立やセンター試験などで出題率の高い空欄語句補充をはじめ正誤問題対策にも力を発揮しこの1冊を完璧にすればセンター試験は9割・関関同立の入試でも7~8割は問題なく得点出来ます。
先の2冊はどちらかと言えば読み物系の参考書で冊数も多く、持ち運びには不向きですが本書は1冊が2部構造になっていて1部目で流れをつかみ、2部目の表を使って情報をまとめることが出来、赤シートでチェックもできるなどの工夫がされており、通学途中の電車やバスの中での手軽に開け、気になった事柄をすぐに確認できます。
日本史B 表解演習書の具体的な内容
この参考書は1冊で、演習と通史が出来る珍しい参考書です。
普通に読んでいけば、本格的な通史の参考書・そのまま解いていけば、基礎問題集・赤シートを使って隠せば、応用発展問題集となり3パターンの使い方が出来ます。
また、この一冊を完璧にすれば、日本史の流れや因果関係を理解したうえで日本史の知識を効率良く定着させることが出来ます。
日本史B 表解演習書の使い方
1.日本史の流れを意識しながら本文を読み進める。(1周目)
空欄部分の基本語句を頭に入れていきながら、日本史の全体の流れを意識しながら読み進めていきます。
具体的に「原始・古代」から始めるとしたら、まず「1.日本文化のあけぼの」を頭に入れながら読んでいきます。
読み終えたら、右側を隠して空欄部分の演習をします。
それを2・3・4と繰り返していき、一つの時代が終わったらもう一度頭から空欄部分の問題演習をしてけば効果的に知識が定着していきます。
この段階で覚えられなかった問題に関しては2周目の時に分かるように印をつけておきましょう。
一つの時代が終わったら、それに合わせて付属の「表解板書」で赤シートを使って、問題演習しましょう。
2.1周目で間違った空欄問題を演習しながら、本文の赤字をインプットしていく。(2周目)
その際も1で空欄補充問題を覚えたときと同様に、赤シートを使って覚えていきます。
ここでも覚えきれなかった部分に関しては印をつけておきましょう。
その際、覚えているか不安なものに関しては印をつけておく。
3.2周目で覚えられなかった、空欄問題と本文の赤字部分を埋めていく(3周目)
語句を頭に入れるだけを意識するのではなく、必ず流れを意識しながら行ってください。
流れを理解しているか不安な時は分からない部分の本文を読み返す様にしてください。
3周目で日本史の流れ・空欄補充・本文の赤字が完璧になればこの参考書のインプットは完了です。
日本史B 表解演習書の注意点
この参考書に限らず、1冊にまとめられた参考書は細かい知識の省略が多いのも事実です。
ではどうすればいいのでしょうか?
答えは「情報の一元化」です。
これはマナビズム秘伝の勉強法で1冊の参考書に書いてない情報をどんどん書き込んでいき、自分だけの最強の一冊を作る勉強法です。
省略された知識は用語集や資料集や模試の解説からコピーしておいたり、書き写すなどして表解演習書に一元化すればいいのです。
具体的にいうと、この参考書には資料が載っていないので、石川の日本史などからコピーして張るといいでしょう。
どんな参考書にも書いている事書いていない事があり、その書いていないことを書き込み、自分だけの最強の1冊を作る事が日本史に限らず暗記科目の最短のルートなのです。
表解演習の表解板書の方には余白が多いのでそこに一元化していくといいでしょう。
日本史のインプットを進めていく際には1単元だけをみっちりやるという事は避けて下さい。
みっちり時間をかけても1周が終わるころにはどうせ忘れてしまいます。
不完全で良いので、どんどん読み進めて行って、何度も復習する方が効率よく知識が定着していきます。
反復を繰り返していくうちに、1単元にかかる時間もどんどん短くなっていきます。
この状態にたどり着いた時には、日本史を得点源にすることが出来ているでしょう。