受験・日本史B

 

 

受験・日本史Bの概要と使用目的

 
まず日本史を勉強するにおいて意識しておきたいことは、
「日本史はただ暗記するだけではない。」ことです。
もちろん単純暗記も必要ですが、単純暗記だけをしていると空所補充問題(文章中の( )を時代の流れに沿って埋めていく問題)
や正誤問題(短文を読み、その記述が正しいのか、間違っているのかを判定する問題)などが出題された時に対応できなくなります。
そのような問題にも対応するための日本史の学習の考え方として、理解(インプット)→暗記(インプット)→応用(アウトプット)という3段階があります。
歴史を理解することで歴史用語を効率よく暗記することができるので、歴史の流れや時代の背景を理解したうえで、用語を暗記していきます。そうすることでどんな問題にでも対応できるようになります。
本書はインプットの理解の部分の役割を果たします。
ただ本当にマニアックなことも書かれているので、センターのみ日本史を使う受験生は「金谷のなぜと流れが分かる本」や「石川の実況中継」などをオススメします。
 
 

受験・日本史Bの具体的な内容

 
本書はどんな内容・形式の入試問題でも解けるように、網羅的にわかりやすく、詳しく解説がされています。
図版と、出題されやすい史料を入試に対応させて多数収録しており、差のつくテーマ史もわかりやすく解説しているので、日本史全体の実力アップにつながる要素を含んでいます。
 
 

受験・日本史Bの使い方

 
本書の使用法としてはまず内容を理解するために最低二回は熟読するようにして下さい。
１回目はまず暗記しようとはせず時代の流れと因果関係に着目しながら一度しっかり読んでいきます。
２回目は更に理解を深めていくように時代の前後関係も意識しながら読み進めましょう。
理解するという事は「自分の言葉で説明できる」ということです。分かっているようで自分で説明するとなると意外に難しく感じるかもしれませんが、逆に自分の言葉で説明できるようになった内容は入試本番まで抜けないからです。
 
 

受験・日本史Bの注意点

 
本書はインプットの理解を促す参考書ですのでこの一冊だけで受験を乗り切ることは不可能です。本書で歴史の流れを理解してから、「表解演習書」など暗記系のインプットの参考書に取りかかるようにしましょう。