東大英単語熟語 鉄壁の特徴・使い方・勉強法

この記事では「鉄緑会東大英単語英熟語(鉄壁)」の特徴と正しい使い方について解説していきます。
鉄壁は

• 「単語の語源が記載されている」
• 「単語を暗記して覚えるのでは理解して覚える単語帳である」
• 「アウトプットの項目も記載されている」
• 「50セクションに分けられたテーマがある」

といった英語長文を読むための英単語力・英熟語力を身につけることが出来る参考書となっています。

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁の概要

鉄壁は英単語のインプット教材となっています。
収録語数は標準的な英単語の参考書が約2000語であることが多いのに対して鉄壁は3000語も掲載されています。
目標習熟期間としては入試中期から入試本番までと記載しています。
7月末までに2000語レベルの英単語を完璧にインプットが済んでいる状態にしておき、8月から英語長文や英文解釈の問題が入れるようにしておきましょう。
また8月末までには英熟語に取りかかれるようにしておきましょう。
そうすることによって、夏以降のインプットを減らすことにつながり9月以降の長文演習や選択科目に時間を割くことが可能になります。
その結果、秋の模試や過去問で結果が改善されることでしょう。
受験の天王山といわれる夏に演習量をどれだけ確保できるかがカギとなるので、夏までに英単語のインプットは終えておくようにしましょう。
オススメ度としては★4つとなっています。
この理由としては後でも説明しますが、鉄壁は他の英単語帳と比較した際、収録語数が多く、また単語の成り立ちなどが詳しく説明されているレベルの高い英単語帳です。
しかし英単語帳として一番初めに取り組む単語帳にあまり向いていません。早慶上智・同志社などの私大最難関の大学を目指す受験生は使用する場合がありますが
産近甲龍・日東駒専などの私大標準レベルの大学を志望する受験生はターゲットやシステム英単語などで十分対応できるのであまり使用する英単語帳ではありません。
対象レベルは私大難関～私大最難関となっています。
※私大標準レベルとは産近甲龍や日東駒専を指します
※私大難関レベルとは関関同立やMARCHを指します
※私大最難関レベルとは早慶上智を指します

鉄壁の特徴

特徴としては5点あげることが出来ます。
①大学受験に必要な英単語が網羅されている！
センター試験や産近甲龍・日東駒専などの中堅私大レベル、関関同立やMARCHなどの難関大学レベル、早慶上智などの最難関レベルの英単語がすべて記載されています。
②英単語の語源が記載されている！
一般的な英単語帳で語源が記載されている英単語帳はあまりありません。
しかし鉄壁は語源が記載されており、英単語を覚える際に、ただ暗記して覚えるのでは意味や成り立ちを理解して覚えることができます。
また語源の成り立ちはある程度のルールなどがあり、そのルールを学ぶことにより英文読解の際に見たことのない単語を類推できる力を養うことができます。
③単語を覚える際にイラストが使用されている！
鉄壁は単語を覚える際に、語源などからアプローチする以外にもイラストからもアプローチできるようにレイアウトされています。
例えば、graspという単語の欄では、graspという単語を手で握るイラストが記載されており、これらを活用することにより、体系的に英単語を覚えることができます。
④50個のセクションに分けられた単語！
鉄壁は各テーマを50個に分けて英単語を記載しています。
例として、経済、政治、医学、化学、宗教、自然、環境などのテーマから動詞や多義語などのテーマなど細かくセクションごとに分けられて記載されています。
50個のセクションに分けられていることを活用して、一日、〇セクションやるといった目標をたてやすかったり、自分の苦手なテーマがわかることが良い点です。
⑤Check・Review Testによるアウトプットも可能！
→セクションを一通り終わるとReview Testが記載されています。
そのため、インプットした知識をすぐにアウトプットすることができ、単語の定着につなげることができます。
またセクション中にCheck！という欄があり、そこでもちょっとした確認を行うことができ、覚え忘れなどを確認することができます。

鉄壁の使用目的

受験に必要な英単語、英熟語を身に付けることです。
大学入試においては英語の得点が高い比率を占めています。
そのため合格するには英語が出来なければなりません。
合格の鍵となる英語において英語の基礎となるのは英単語なので英単語がどれだけ正確にインプットされているかいないかで合否が変わってしまうといってもいいくらい需要な要素です。
それほど英語を勉強する上で核といえる英単語・英熟語 鉄壁を使用して完璧に覚えていきましょう！
鉄緑会東大英単語英熟語(鉄壁)を使用することで英単語力・英熟語力を付ける事が出来ますがメリット・デメリットを意識した上で勉強を進めていく必要があります。

鉄壁のメリット

• この一冊で受験英語に対するほとんどすべての単語が対応可能になる。
• 単語の成り立ち、起源が詳しく記載されている。
• 練習問題でアウトプットをすることが可能となっている。

 

鉄壁のデメリット

• 他の英単語帳と比較して、全体的にレベルが高く、すべて完璧にインプットするのは容易ではない。
• 収録語数も他の英単語帳と比較して、1000語近く多く収録されている。

鉄緑会東大英単語英熟語のメリット・デメリットはこのようになっています。
単語の成り立ち、語源の説明、アウトプットができる練習問題の記載、そしてこの一冊で受験英単語などがほとんど対応することができます。
他にも英単語の成り立ちまで覚えたい、英単語を完璧にしたいという受験生や受験勉強を二年生前半から取り組んで時間に余裕がある受験生におすすめする英単語帳にとなっています。
しかし、上記でも説明しているように他の英単語帳と比べて全体的にレベルが高い英単語帳です。
従って、私大最難関の大学やかなりの英語力を受験で必要とする大学を受験される方はおすすめできます。
一方で、私大標準レベルの大学を受験される受験生はターゲットやシステム英単語などの2000語レベルの収録語数の英単語帳で十分対応できるので、鉄壁はあまりおすすめとはいえません。
2000語レベルの単語帳を完璧にインプットしたといえる受験生は二冊目として使用するかまた他の英単語帳を使用するか検討してみてください！

鉄壁の使い方・勉強法

まず、英単語・英熟語を勉強する際に重要なことは0.1秒で単語の意味を即答で答えられるようにすることだと言えます。
この目的意識がなければ英文を読んでいてわかりそうでわからない英単語に出くわした際に見たことあるけど意味が出てこないといったことになりかねません。
またその結果英文を読むことに時間を割いてしまい問題を全て解ききるといったことができなくなります。
これらの悪循環を断ち切るための具体的な「鉄緑会東大英単語英熟語(鉄壁)」の使い方・勉強法を紹介します。
①語源やイラストを活用して覚える
何よりも鉄壁のいいところは語源やイラストなど単語を覚えるための解説がとても詳しいことです。
この単語帳は単語を暗記して覚えるというより単語を理解して覚える単語帳なので必ず語源やイラストを活用して英単語を覚えていってください。
②Review Testでアウトプットを行う
1セクションを終了するごとにReview Testの確認テスト・アウトプット項目があります。
ここで語源やイラストを活用して覚えた単語をアウトプットしていきましょう。
③単語を覚える際は必ず復習をする
例えば1日、5セクション単語帳を進めていく場合、1日目1～5セクション、2日目6～10セクションという方法で単語帳をまわすのではなく
1日目1～5セクション、2日目1～10セクションと必ず最初を基準にして単語を覚えていってください。
そうすることによって、仮に2週間たったときにも最初の方を単語忘れることなくしっかりインプットすることができます。
④間違えた単語にチェックをいれていく
復習する上で間違えた単語や覚えていられなかった単語にはかならずペンや付箋でチェックをいれておきましょう。
そうすることによって、見直しが楽になったり、付箋が徐々に減っていった場合、覚えてきたことが身をもって体感することができます。

その他の参考書-英単語編-

次に英単語帳として鉄壁の代わりにオススメしたい参考書を紹介します。

鉄壁より取り組みやすい一般的な英単語帳

鉄壁を使用したいが自分にはまだ早い、また鉄壁が自分には合わない、受験の基本となる英単語をインプットしたいという受験生には「ターゲット1900」や「システム英単語」などをおすすめします。

こちらの英単語帳は受験をする際に使用される王道な英単語帳となっています。
またこちらの英単語帳は鉄壁に記載されている単語と重複する単語が載っているので二冊目に鉄壁を使用する際にスムーズに取り組めます。

似ているレベルの参考書

鉄壁と比較して、鉄壁ほど詳しく単語の意味や語源が記載されている収録語数も多い英単語帳はないです。しかし、2冊目に行う単語帳という点で考えた時、紹介できる英単語帳は「速読英単語上級編」「リンガメタリカ」「ドラゴンイングリッシュ」の３つの英単語帳である。
これら3つの単語帳は2000語レベルの英単語帳プラスアルファで語彙数を増やしたいと考える受験生に適した英単語帳となっています。
＜速読英単語上級編＞

約900語の単語が記載されており、私大最難関で出題される難しい単語を覚える際に役に立つ英単語帳です。
また、他の参考書と異なり48の長文も記載されているのでより本番に近い形で覚えることが出来ます。
＜リンガメタリカ＞

約1900語の単語が記載されており、特にこの英単語帳の特徴としてはテーマ別に難しい単語を覚えることができる英単語帳です。
また掲載されているテーマは経済、グローバル化、社会問題から医学や生命倫理、環境などがあり
学部ごとに専門性が要求される英語問題が出題される受験において役に立つ英単語帳となっています。
＜ドラゴンイングリッシュ＞

約1000語の単語が記載されており、特に単語の語源に主に重点をおいた英単語帳となっています。
解説も非常に丁寧ではありますが、中には語源が覚えにくいものもありますし、消化しきるには少し苦労する単語帳となっています。
また、こちらの英単語帳は国公立の二次試験対策に用いられる英単語帳となっているため、私立を第一志望としている受験生には向いている英単語帳とはいえません。
ですが、英単語帳としては名著なので二冊目を考えている受験生は内容などを確認して使用するか検討してみてください。

その他の参考書-英熟語編-

次に鉄壁の代わりにオススメしたい英熟語帳を紹介します。

鉄壁より取り組みやすい一般的な英熟語帳

鉄壁が自分には合わない、受験の基本となる英熟語をインプットしたいという受験生には「速読英熟語」をおすすめします。

こちらの英熟語帳は受験をする際に使用される王道な英熟語帳となっています。
またこちらの英熟語帳は鉄壁に記載されている単語と重複する英熟語が載っているので2冊目に鉄壁を使用する際、比較的橋渡しになりやすい単語帳にもなっています。

似ているレベルの参考書

鉄壁と比較して、収録語数も多い英熟語帳、演習しながら英熟語を覚えていきたい、また速読英熟語よりレベルの高い英熟語帳を使用したいと考えた時
紹介できる英熟語帳は「解体英熟語」という英熟語帳です。

こちらの英熟語帳は私大最難関レベルの大学やレベルの高い英語問題が出題される大学を受験する受験生向けの英熟語帳です。
この解体英熟語の良い点としては圧倒な収録語数と演習形式のレイアウトであるということです。
インプットのページで英熟語を覚え、アウトプットのページで演習を行うことができる参考書です。

次に使用すべき参考書

鉄緑会東大英単語英熟語(鉄壁)を完璧にインプットできたら、次に使用する参考書はありません。
ここから英語長文演習や過去問に取り掛かりそこで分からなかった単語や英熟語をまとめていくようにしましょう。
またこれから志望大学の過去問の過去問を解いていくうちに学部ごとの英文の傾向などもわかってくると思います。
そういう時にテーマごとに改めてしっかりと覚えた方がいい単語なども出てくると思うのでしっかりと単語帳はまわすようにしましょう。
そして過去問に特化することによって、傾向や癖を見つけて、過去問を研究することによって点数向上に時間を費やしてください！

鉄壁の使い方動画はコチラ！