センター試験世界史Bの点数が面白いほどとれる本
更新日: (公開日: ) WORLD-HISTORY
1.センター試験世界史Bの点数が面白いほどとれる本の概要と使用目的
この参考書は初めにポイントが書かれていて、後に講義風の説明が書かれていますので、非常に理解しやすい構造になっています。難易度がそれほど高くないため、世界史が得意でないけれどセンター試験で高得点を狙いたいといった受験生に特に向いているといえます。
そして、この本の大きな特徴の一つが講義風に書かれた説明文です。センター試験で問われる世界史の知識(人名、国名、事件名など)は約5,000語もあります。
これらを力ずくで丸暗記しようと思っても、苦労の割に効果は上がりにくいものです。
そこで役立つのがこの参考書の説明文で、なかなか覚えられないたくさんの世界史の知識を「物語」として楽しみながら学習することができます。
ここで得た知識は面白いから記憶としてしっかり定着します。さらに、人物をイメージしやすいように、たくさんのイラストも入れてあります。
上記のように楽しみながら世界史の学習に取り組むことができるため、世界史が比較的苦手な受験生や、センター世界史で「高得点」を目指す受験生のみなさんにはオススメの参考書です。
2.センター試験世界史Bの点数が面白いほどとれる本の具体的な内容
レベルとしては知識ゼロに近い状態からセンター試験満点を狙える内容になっています。本書の特徴は、その分量にあり、約500といった膨大なページ数に加え、1ページあたりの字数もかなり多く、コラムと題された多くの補足説明も豊富にあるので、大まかに概算すると実質的には通常の参考書の700ページから800ページにまで相当します。
世界史の通史の参考書は、ナビゲーター世界史のように4つに分冊されていたりしますが、本書は1冊で4冊分の内容がつまっています。それでいて1500円(税別)とかなりお買い得であります。なので、センター試験だけでなく、東大・一橋などの難関国立大や早慶、MARCHなどの難関私立大志望の受験生がメインに使用する参考書として十二分に活用できます。すなわち、ナビゲーターや実況中継といった通史を学ぶための参考書の代わりに使用することができるのです。
具体的な内容についてですが、難しい要点は、やさしく書かれており、やさしめの重要点には、より深い説明がなされるという風に仕上がっています。
つまるところ、この本は受験生の「なぜ?」といった疑問に正面から挑む正統派の参考書であるのではないでしょうか。以下、その具体例としてほんの一部をあげます。
・「産業革命≠工業の始まり」である。
・なぜヨーロッパばかり○○継承戦争がよく出てくるのか?
・フランス外相タレーランの世渡り上手
・フランス国王ルイ17世は存在したのか?
・石油発掘以前は何を原料に生産活動が行われていたか
・「ペリーの黒船艦隊の航路≠太平洋横断」である
この他にも一度世界史を学習した人でも納得させられる場面が多々あります。
また、細かい所ですが、いわゆる「南京事件」など歴史的に議論が決着していない項目についても、かなり中立的な立場で説明している点も高評価できる点であります。著者は、少なくとも本書の中においては、思想的に偏っていない点など非常に細かい気配りが見受けられます。
ただし、この参考書にもいくつかのウィークポイントがあります。そのことについては後ほど、注意点の項目で紹介していきたいと思います。
3.センター試験世界史Bの点数が面白いほどとれる本の使い方
まずは1日で学習するペースを決め、いつまでに1周するのか具体的な目標を立てましょう。夏休みまでには何とか一周しておきたいところです。
そして、その決めたペースをなるべく守るようにしていくことが大切です。一度ズレが生じてしまうとそこからずるずると計画に乱れが生まれてしまいます。ですので初めに決めた計画を守れるように学習していきましょう。
具体的な使用法としては、
①初めに書かれている要点を一通り見て頭に入れる。
②その後に先に見たポイントを意識しながら講義風に書かれている文章を読み込んでいく。
③最後にもう一度初めに見た要点を確認。
これをページごとなど自分で区切ってすすめていきましょう。
また、③の際に理解しにくかった語は用語集を使うなどしてきっちりとインプットしていくことをオススメします。付箋を貼ったり、チェックを入れて2周目、3周目と取り組んでいく際により意識して暗記できるようにするのも効果的な方法です。
4.センター試験世界史Bの点数が面白いほどとれる本の注意点
センター対策にしてはやや詳しめであり、センターで高得点を狙えるというメリットを持つ反面、スピーディにこなしたい人にはやや趣旨に添わない可能性があります。
素早く世界史の学習を完成させたい人には「30日完成スピードマスター世界史問題集世界史B」がオススメの参考書です。
そして、詳しいといってもやはり通史を一冊でまとめるのはなかなか難しくもあり、もう少し詳しい解説を望む人もいます。
そういった人たちには「ナビゲーター世界史」や「詳説世界史B」を使っていくことをすすめます。
どの参考書にも個人的に合う・合わないといった問題はつきものですのでよく購入する前に自分でよく確認することが大切といえます。