テーマ別演習入試数学の掌握の効果的な使い方

MATHEMATICS-HUMANITIES

1.テーマ別演習入試数学の掌握の概要

 
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エール出版から出された超最高難度の参考書である。
1巻「総論編」、2巻「各論鍛錬編」、3巻「各論実践編」と3冊に分かれている
対象大学は東大理Ⅲ(医学部)・京大医学部・阪大医学部である。
地方国立大の医学部には必要ではない。そもそも上記3つ以外の医学部は「難しい問題を解く・差がつく問題を解く」ではなく、「いかに問題を落とさないか」のほうが重視されるからである。
よって、上3つ以外を志望とする生徒はまず手を出す必要がない。
 
難易度は言わずもがな、かなり難しい。(おそらく現存の参考書で一番?)
そして、そういった超難問を「ただただ解説をする」、「こういうすごい解き方があるんだぜ、すごいだろ~?」という参考書ではない。
常に「どうすれば君たちが解けるか」「切り口はどこか」など、「受験生がよくする間違った考え方・式いじり」、そして時には「こういった問題にはこう解く」というパターンの解説まで幅広くしてくれている。
 
本書で扱う問題が難しいゆえに対象者はかなり絞られるが、内容は本当に素晴らしい。
私自身も受験を終えてから本書を使い、さらに数学についての考え方が広げることができた。
他にも、著者自身の受験生時代のエピソード、入試の採点基準など様々な小話があるのも一つの楽しみだろう。
使用者からは非常に評価が高い参考書にも関わらず、なぜもっと有名にならないのか不思議とも言える参考書だ。(対象レベルが高すぎるからであろうか)
 

2.テーマ別演習入試数学の掌握の使い方

 
特に「こう使え!」という決まった使い方は無く、普通に①⇒②⇒③といった流れで進んで欲しい。
そして、ぜひ著者の考え方を身につけてほしい。
数学が出来るようになることの一つとして、「出来る人の真似をする」ということがある。
ここでいう真似とは、出来る人の「思考」を真似するということだ。
出来る人はどう考えたのか、これを真似することが数学向上に手っ取り早い。
 
東大理Ⅲ・京大医のどちらにも合格したという著者・近藤至徳氏の考え方を必ず熟読しておいてほしい。
 

3.テーマ別演習入試数学の掌握の総評

 
やはり東大理Ⅲ・京大医・阪大医を志望とする生徒は通っておくべき参考書であろう。
必ずしも通っていなければいけないということはなく、「周りと差をつけたい受験生」が対象だ。
また、パターン問題・やや難程度の問題は確実に解けるレベルでないと取り組む必要はない。
目安としては「1対1対応の演習」でパターンを覚え「やさしい理系数学」でやや難も解けるといったレベルになってから取り組んでほしい。
 
タイトル通り「掌握」の名にふさわしい名著であろう。
余裕のある人は本書で更なる高みを目指してほしい。
 

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