【現代文と格闘する】失敗しない使い方・特徴・レベル
更新日: (公開日: ) JAPANESE
この記事では「現代文と格闘する」の特徴と正しい使い方や対象レベルについて詳しく紹介していきます。この記事を読むことで以下の悩みが解消されます。
- レベル
- 特徴
- どんな人におすすめか
- 正しい使い方
- 似たレベルの参考書
- 次に使用すべき参考書
上記の悩みを抱えた受験生は是非参考にして下さい。
現代文と格闘するの概要と使用目的
- 分類:現代文問題集
- 構成:3部構成
- 期間:受験後期(1~2ヶ月)
- おすすめ度:★★★★☆
- 対象レベル:標準私大~最難関私大
「現代文と格闘する」はアウトプットのなかでは特に記述に特化した参考書です。現代文が得意でないという受験生がいきなりやるべき参考書ではありません。
得意でないという人は現代文のインプットからしっかり勉強するようにして下さい。
現代文のインプットとは、「正しい読み方」の勉強と「頻出キーワード」の勉強になります。
この参考書に取り掛かる理想的な流れは「現代文の解法」で正しい読み方を勉強し、並行して「現代文キーワード読解」で頻出キーワードを勉強し、「入試現代文のアクセス(基本編)」や「実践演習基礎現代文」で読み方を身に付けてから取り掛かる流れで勉強する事です。
この参考書は現代文で記述が必要な大学、特に関関同立を目指す受験生で同志社大学を受験する人はやりましょう。小手先のテクニックに一切頼らない正攻法で、きっちりと解答作成していきます。
「格闘する」という名の通り、かなり労力はかかります。しかし書かれた通りのことをこなせば間違いなく力はつきます。
関関同立を目指す受験生は秋以降にこの参考書に取り掛かる事が出来れば理想ですが、この参考書に取り掛からなくても、「入試現代文へのアクセス(発展編・完成編)」を演習していれば問題ありません。この参考書に取り掛かる場合は焦らずじっくり確実に進めて行きましょう。
おすすめ度を★4つとさせて貰っています。理由としては先述したように記述に特化していることや1題あたりの情報量が多く読み込み理解するまでに時間がかかるからです。使い方を間違えると成績向上に繋がらない恐れがあるので後ほど紹介する「現代文と格闘するの使い方」を参考にするようにして下さい。
現代文と格闘するの特徴・レベル
特徴を3つ紹介します!
①現代文キーワードが学べる!
「現代文と格闘する」は三部構成の参考書です。第1部で「普遍」や「秩序」「混沌」といった現代文で頻出のキーワードを説明してくれています。意味を知っておくことで本文の理解度が格段に上がるので覚えるようにしましょう。
②設問別解法が学べる!
「解法のヒント」として理由説明問題の解き方や脱落文問題の解き方、空所補充問題の解き方など設問要求別の解法が一覧としてまとめてくれています。文章内容は違えど設問パターンはいくつかに絞られ、どの問題にも当てはまるので身につけるようにしましょう。
③現代文の背景知識が学べる!
最後の「知の扉」では「文化論」や「身体論」「言語論」といった現代文で頻出のテーマについて書かれています。各テーマごとのキーワードや論理展開などの背景知識を抑えておくことで文章の理解度が高まるので第1部のキーワードを覚えたあとに行うようにしましょう。
3部構成になっており、第1部が「ことばをイメージする」という現代文のキーワードの解説です。
「アンビバレンス」や「演繹」「帰納」といった日常生活では馴染みのない単語を理解することで現代文の読解力が向上するので地道に1ヶ月を目安に覚えていくようにしましょう。
1分の内容は『現代文キーワード読解』などの現代文単語の参考書で代用することもできます。
第2部では、「文章を読みつなぐ」という読み方について解説されています。
「対比」や「抽象具体」などの読解法を身に着けて第3分の演習で活かせるようにしましょう。
そして第3部の演習編では実際に「文章と格闘する」ことになります。
本書の中でも1番時間がかかり、実力もつくところです。
この参考書は早稲田や東大を目指す受験生が他の科目にも余裕があって取り組む参考書ですので、
有名だからという理由だけで手を出してしまうと途中で挫折してしまいがちですので、関関同立・MARCH志望の受験生は無理にやらなくても問題ありません。
現代文と格闘するの使い方
1.第1部は『現代文キーワード読解』をやっていれば問題ない内容なのでさっと読み流す。
キーワード読解を行っていない場合は1日1節を目標ペースに行うようにしましょう。
2.2部の「文章を読みつなぐ」をしっかり読み自分でも使えるようにする。第3部へ移るまでに最低2回は読みましょう。
3.第3部の別冊に書かれているとおり進めましょう。まず形式段落の冒頭に通し番号をつけ、重要な部分にチェックをつけながら読み進めましょう。
4.意味段落に分け、それぞれに小見出しをつけまとめます。
5.文章全体の論旨を考え、要約しましょう。
6.設問を解きます。
7.意味段落のまとめ、全体の論旨、要約、設問の解答を解説と照合します。
現代文と格闘するの注意点
使い方の3.からの作業がかなりの時間を要します。しかし、だからといって適当にやってはいけません。
確実に力はつくので、できるようになることを信じてただひたすらやり続けてください。「要約する」という作業はなれるまで本当に大変です。
しかしこの力がつくと記述解答作成に必要な「言いたいことを短くまとめる力」が身に付きます。
答案のどういった部分を削るべきなのかという判断ができるようになると、記述はもう怖くありません。
アウトプットの途中から過去問を平行して解いていきますが、この参考書は完璧に自分のものになるまで止めずに繰り返してください。
似たレベルの参考書
似たレベルの参考書としては「現代文読解力の開発講座」が挙げられます。
どちらも難易度の高い問題を取り扱っている点や要約力を育成できる点では一緒です。違いとしては「現代文と格闘する」は現代文キーワード、背景知識、読解法を1冊で全て教えています。一方で「現代文読解力の開発講座」は一般的な長文問題集となっています。
キーワードや背景知識もまとめて行いたい人は「現代文と格闘する」をオススメします。
一方で、キーワードや背景知識は他の参考書で行ったので問題演習だけを行いたい人には「現代文読解力の開発講座」をオススメします。
次に使用すべき参考書
次に使用すべき参考書は志望校の過去問です。
「現代文と格闘する」を解ける実力がついていれば志望校の過去問でも8割以上は狙えると思います。本書で学んだ「現代文キワードの知識」や「読解法」「背景知識」を利用して読んでいくようにしましょう。
以上が「現代文と格闘する」の紹介になります。