【安河内の新英語をはじめからていねいに】特徴・使い方・勉強法
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この記事では「安河内の新英語をはじめからていねいに-1入門編-」と「安河内の新英語をはじめからていねいに-2完成編-」の特徴と正しい使い方について解説していきます。
「安河内の新英語をはじめからていねいに」は高校基礎レベルの理解系の参考書となっています。
本書の概要
「安河内の新英語をはじめからていねいに」
分類 | 英文法解説書 | |||||||||||
問題数 | 入門編:8講/完成編9講 | |||||||||||
使用時期 | 入試初期 | |||||||||||
オススメ度 | ★★★★☆ | |||||||||||
対象レベル | 高校基礎 | センター | 私大標準 | 私大難関 | 私大最難関 | |||||||
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問題数として入門編が8講、完成編が9講にそれぞれ分かれています。「安河内の新英語をはじめからていねいに」は英文法の理解系参考書となっています。
目標習熟期間としては入試初期と記載していますが、7月末までに英文法の知識はインプットが済んでいる状態が望ましいです。
インプットするためには英文法の問題演習も必要であるため、この参考書は1日2~3講進めて20日から1か月程度で終えておくことが重要です。
8月末までにセンターレベルの初見の英文法の問題は9割以上とれるようにしておきましょう。
7月末までにこの状態にしておくことで、夏に長文演習や選択科目に時間を割くことが可能になります。
その結果、夏明けの模試や過去問で結果が改善されることでしょう。
受験の天王山といわれる夏に演習量をどれだけ確保できるかがカギとなるので、夏までに英文法のインプットは終えておくようにしましょう。
オススメ度としては★4つとなっています。
この理由としては後でも説明しますが、中学英語に不安を抱えた高校生にとっては少し理解しづらい部分が出てくる可能性があるためです。
対象レベルは高校基礎レベルから私大標準レベルまでとなっています。
※私大標準レベルとは産近甲龍や日東駒専などを指します。
本書の特徴
特徴としては5点あげることができます。
①語り口調で書かれている
堅い文章ではなく語り口調で書かれているためとても親しみやすく、実際に授業を受けているような気分で読み進めることができます。
②講ごとに登場した単語・熟語・重要構文がまとめて記載されている
講ごとに登場した単語・熟語・重要構文がチェックボックスとともに記載されているため、効率よく重要事項を習得することができます。
さらに、実用的な英文が収録されていることから「使える英語」が身につく点も特徴の1つです。
③一問一答
各講の最後にその講で紹介された英文法のルールが一問一答形式で記載されており、効率よく文法事項を確認できるようになっています。
➃CDつき
安河内先生とネイティブスピーカーによるライブ授業が収録されているため、目だけでなく耳からも学ぶことができます。
⑤安河内先生の熱いメッセージ
参考書の随所に安河内先生の熱いメッセージが書かれているため、勉強のモチベーションにすることができます。
本書のメリット
- 中学英語の内容も盛り込んだ基礎的な部分から解説されている。
- 重要な知識がチェックボックス、一問一答を用いてまとめられている。
- 丁寧な解説で、文法問題集ではカバーできない細かいところまで網羅されている
本書のデメリット
- 演習問題の数が少ない
- 基礎を補うことに焦点を当てているため、全英文法を網羅していない
安河内の新英語をはじめからていねいにのメリット・デメリットはこのようになっています。
解説が丁寧なため、学校や塾・予備校の授業で習った範囲をじっくり理解するために使用するのはおすすめです。
参考書であるため演習問題の数が少なく、読んだだけで「わかった気」にならないように注意が必要です。
本書の使い方・勉強法
まず、英文法を勉強する際に重要なことは「なぜその解答になるのか?」を自分で解説できるようにすることだと言えます。
この目的意識がなければ初見の問題に出くわした際に出題者の意図に気づくことができません。
その結果、1問あたりに時間を要したあげく、不正解の選択肢を選ぶといった悪循環を生み出してしまいます。
これらの悪循環を断ち切るための、具体的な安河内の新英語をはじめからていねいにの使い方・勉強法を紹介します。
参考書は、前述したように読んだだけで「分かった気」になってしまいがちです。
それを防ぐためには、1周ではなく2~3周繰り返し、次のステップの問題集に進んでわからないところが出てきた際にはこの参考書に再び戻ってくる、というスタンスで取り組むことが重要です。
①概要だけをつかむように1周読む
1回でじっくりと深いところまでを理解しようとするのではなく、まずは流れをつかむ程度に1周読んでみましょう。
この時、疑問点が残る箇所には付箋を貼ったりマーカーを引いたりして一目でわかるようにしておくと良いでしょう。
分からないところに時間をかけすぎないことが重要です。
特に入門編は中学英語まで戻った内容から丁寧に説明されているため、中学英語が完成している人にとってはすらすら読み進められると考えられます。(1日2~3講を推奨)
②登場した単熟語や文法事項を確認しながら分からないところをじっくり読む
2周目は、講末に記載されている単語・熟語・重要構文と一問一答形式の文法事項を確認することと
1周目で発見した自分が理解しきれていないところを理解できるようにすることに焦点を当てて読み進めてみましょう。
この際、付属のCDを使って実際のネイティブの発音を聞いたり、収録されている授業の中で安河内先生がどのように説明されているかを聞いてみたりするのもおすすめです。
③人に説明できるぐらい深くまで理解する
3周目は、他の人に自信をもって説明できるくらいまで全体を理解できるように進めましょう。
実際に友達などに説明してみるのもおすすめです。
人に説明することは
- 自分の理解が深まる
- 自分の理解度をチェックできる
- 相手の勉強になると同時に自分の復習にもなる
といったメリットがあげられます。
➃週の最後に今週解いた問題を総復習する。
1日2~3単元(2~3講)のペースで行いましょう。
翌日は次の範囲を行うのはもちろんですが、前日に行った範囲で間違えた演習問題に対しても再度、解きなおすようにしましょう。
また、1週間のラスト2日でその週に進んだ範囲に対して総復習を行うようにしましょう。
それまでに行いたい参考書
安河内の新英語をはじめからていねいには高校英語初学者向けの参考書ですが
いきなり使用するのが難しい受験生は、中学校時代に使用した教科書や参考書を利用して、中学英語を完璧にすることをおすすめします。
ここでは、それまでに行いたい参考書としてそれぞれが中学時代に使用していた教科書・参考書とします。
似ているレベルの参考書
似ているレベルの参考書としては「大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】」が挙げられます。
「大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】」は「安河内の新英語をはじめからていねいに」と同様に中学英語から高校基礎の大部分をカバーする、高校英語初学者向けの文法書となっています。
違いとしては1冊に動詞~仮定法までの受験に必要な文法事項が網羅されていることや
「安河内の新英語をはじめからていねいに」よりも多い25講に分かれていることなどがあげられます。
どちらの参考書を使用しても目的や結果の面では大差はないと言えます。
次に使用すべき参考書
前述したように「安河内の新英語をはじめからていねいに」は産近甲龍・日東駒専などの入試標準レベルまでの英文法しかカバーしていません。
関関同立やMARCHなどの難関私立大学以上の大学を志望する受験生は
「Next-Stage英文法・語法問題」や「英文法・語法Vintage」などの英文法・語法問題集で演習を積むことが必要です。
Next StageとVintageの2冊の間に大差はなく、どちらも関関同立・MARCHなどの難関私大レベルの英文法に対する必要最低限の知識を網羅しています。
違いとしては、Vintageの方が正解への着眼点、つまり、筆者がどのようなプロセスで正解へアプローチしているのかが解説で書かれています。
どちらも他の選択肢が不正解になる理由までは詳しく解説されていません。
また、「会話表現」や「発音・アクセント」に関しても取り扱っているため、センター試験対策にもおすすめです。
この様に、参考書は現在の自分の実力や志望校に応じて正しいタイミングに正しいものを選ばなければ成績はあがりません。
「正しい参考書の選び方が出来ているか不安!」という方は以下の記事を参考にしてください。
【合格者は知っている!】失敗しない参考書の選び方・使い方