チャート式大学入試数学テーマ３０

チャート式大学入試数学テーマ３０の概要と使用目的

 
ついに待ち望んでいた参考書が出版されました。
名前は「チャート式大学入試数学テーマ３０－青チャートを活用する」です。
チャート式といえば、受験数学界では知らない人はいないと思われるほど有名な参考書です。
「チャートを完璧にすれば○○大学に合格できる！」と議論が飛び交うほどです…（東京大学・早稲田・慶応大学に合格できる！などなど）
それほど有名で信頼も厚い参考書ですが１つだけ欠点がありました。
それは問題掲載数（本の厚さ）がとてつもない。ということです。
問題掲載数が１冊で優に1000問を超え、それがⅠA、ⅡB、Ⅲとあるので全部で4000問を超えるのではないでしょうか。
「チャートを完璧にすれば○○大学に合格できる！」と言葉で言うには簡単ですが、実際にするとなると、骨が折れます。
しかし！
そんなチャート式唯一の欠点である「膨大な問題数」を解消する1冊が出版されました。
それが「チャート式大学入試数学テーマ３０－青チャートを活用する」なのです。
対象レベル・対象者については「チャート式　基礎からの数学」（通称：青チャート）同様で、関関同立・MARCH理系～京大・東大志望者です。
それでは具体的にこの参考書の中身を紹介していきましょう。
そもそも青チャートや、チャート式などについてよくわからない方はこちら
「チャート式　基礎からの数学Ⅰ＋A」
 
 

チャート式大学入試数学テーマ３０の具体的な内容

 
まず、今までのチャート式とはガラッと構成が変わり、この参考書では入試数学に必要な頻出テーマを３０個に絞り、その各テーマごとに問題をまとめているといった構成です。
そして、その問題は青チャートの例題から抜粋されています。それもⅠA、ⅡB、Ⅲの3冊の中からです。
つまり今までは、自分で青チャートから重要であるであろう問題を選ぶ作業から始め、それを解くという形でしたが、ⅠA、ⅡB、Ⅲの3冊から問題を選ぶということは、まるで広辞苑から一つずつ単語を探すような作業であり、時間が非常にもったいない。
そんな作業をせずに済むように作られたのがこの参考書なのです。
また各テーマの最後に演習問題が掲載されているので、しっかりと自分が理解できているか確認できます。
 
 

チャート式大学入試数学テーマ３０の使い方

１．例題だけを解け

理由は「周回スピードを速くするため」です。
章末の演習問題は所詮は例題の類似問題です。
数学に限らず、どの教科にも言えることですが、まずは「全体像を把握すること」が大事であり、単元ごとに基礎から発展までやるのでなく、まずは例題のみで全体を通してみる。
そして周回するごとに少しずつ深く深く内容を掘っていくのです。
ですので演習問題に取り組むのは最後で構いません。
まずは例題だけを何周もしていくことを推奨します。
 

２．すぐに答えを見ずに問題の考え方を熟読せよ

問題を解いているとどうしても分からない問題に当たることがあるでしょう。
その際、答えをすぐに見るのではなく、問題下のヒント・解答のポイントを読み込んでください。
この部分がこの参考書の1番大事な箇所です。
問題に対しての答えなど受験数学には何の関係もありません。
大事なことはその答えにどうやって至るのか、です。
なので使用の際には問題下のポイントを必ず読んでください。
 

３．「ポイント・考え方」の暗記をせよ

上でも先述しましたが、数学では解答に至るまでの過程が大事です。
そして、本番では自力でその過程を書けるようにならなければいけないのです。
ですので、答えを覚えるのではなく、問題下にかかれている考え方・ポイントを覚え、それを自分の武器にしてください！
数学は、出来る人からただ教えを乞うのではなく、出来る人（ここではチャート式）がどういう風に考え、答えを出しているのか？と追及することが非常に大事です。
どんどん出来る人の真似をしていきましょう。
 

４．青チャート本編を活用せよ！

「本書の例題だけでは理解しきれなかった」、「このテーマは不安が残る」などといった場合には「チャート式基礎からの数学」（青チャート）を活用しましょう。
例題の下に、「青チャート対応番号」が掲載されているので、すぐにその問題の類題が青チャートには載っています。
そして青チャートで何度も演習を積み理解を深めてください。