【理系数学編】東洋大学の入試対策・オススメ参考書

更新日: (公開日: TOYO

本記事では東洋大学の理系数学の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。東洋大学は東京都文京区白山に本部を置く日本の私立大学です。キャンパスは白山キャンパス・赤羽台キャンパス・川越キャンパス・板倉キャンパス・朝霞キャンパスの5つがあり、13学部41学科が設置されています。学生数は30000人を超えるマンモス校です。首都圏の主な中堅私立大学を指す日東駒専の『東』の部分を占めている大学です。偏差値としては42.5~62.5で、就職・進路決定率は約98.5%(2018年度)となっています。

はじめに

近年の東洋大学の一般入試で理系数学を採用している学部は理工学部・総合情報学部です。出題形式はどの学部・入試形式でもマークシート方式を採用しているため、過去問演習の際はさまざまな入試形式・古い年度のものも使用し、演習慣れをすることをオススメします。東洋大学の理系数学では、受験する学科によって選択問題が存在します。東洋大学の理工学部・総合情報学部を志望する人は自分の得意・不得意を分析し、得点戦略を立てて受験勉強を進めていきましょう。

概要

  • 試験時間:80分
  • 配  点:100~200点(学部・学科による)
  • 目標点 :8割
  • 問題数 :約54問(空欄1つを1問と換算)
  • 形  式:全てマークシート方式
  • 構  成:大問4題

大問Ⅰ:小問集合(数ⅠAⅡB)
大問Ⅱ:数学ⅠAからの出題
大問Ⅲ:数学Ⅲからの出題
大問Ⅳ:数学Ⅱからの出題

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入試傾向と対策

それでは今から東洋大学の理系数学の大問毎の傾向と対策について紹介していきます。

大問[1]について

大問[Ⅰ]は小問集合となっています。出題範囲としては数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bの内容からまんべんなく出題されます。難易度としては標準からやや易しいものが多くなっています。マークシート方式であることがほとんどであるため、計算ミスなどのケアレスミスをしてしまうと命取りになります。日頃の演習の段階から注意するようにしましょう。

学校の授業内容が全く分からないと感じている人、初学者の人はまず学校の教科書レベルの知識を理解するために「スバラシク面白いと評判の初めから始める数学」シリーズ(ⅠA・ⅡB)に取り組みましょう。

 
初めから始める数学」の使い方!
<特徴>
同目的の他の参考書と比べて解説量が2倍以上あることや噛み砕いて丁寧に説明されていることなどから、数学に対して苦手意識を持っている人や高校数学初学者にも分かりやすい参考書となっています。説明文が話し口調で書かれているため親しみやすいという点も大きな特徴の1つです。この参考書は問題集ではないため問題数が多くはありません。そのため、解き方のパターンをインプットした後は(または並行して)問題集に取り組むことをおすすめします。

<使用時期>
高校数学・学校の教科書や授業内容が全く理解できない状態で受験勉強を始めるのであれば、受験勉強開始と同時にこのシリーズの数学Ⅰに取り組みましょう。2月から受験勉強を始める場合は、2月に数学Ⅰ、3月に数学Aといったように1か月に1冊を完成させるイメージで進めていけば4か月で終わらせることができます。
これらの範囲に関しては、学校の教科書と並行して「チャート式解法と演習数学IA(通称:黄チャート)」に取り組み、入試基礎レベルの完成に努めましょう。


チャート式数学ⅠA」の使い方!
<特徴>
黄チャートは、日東駒専や産近甲龍などの中堅私立大学からMARCHや関関同立などの難関私立大学文系と国公立大学文系レベルをカバーしている参考書です。そのため、教科書や定期試験レベルの問題から入試の基礎レベルへの橋渡しとなる役割を果たすことが期待されます。例題と解説、重要な公式やチェックポイントが1ページにまとめられた見やすいレイアウトと数学ⅠAの場合837題という圧倒的な問題数が大きな特徴の1つです。

<使用時期>
前述したように学校の定期試験から日東駒専や産近甲龍などといった中堅私立大学レベルへ引き上げるための参考書となっているため、学校で配られる教科書などを利用し、解法や公式を「覚えた」だけではなく「理解した」状態にしてからこの参考書に取り組むことが理想的です。具体的な使用時期としては、6月の1カ月をかけて取り組むことで理解の穴がない状態をつくることが望ましいです。

大問[2]について

大問[2]はⅠA・ⅡBと、年度によって出題範囲が違っていることが特徴の1つです。難易度は大問[1]と同様に標準よりもやや易しいとされています。この大問[2]で得点を重ねるためには、数学の全範囲の中で苦手分野を作ることなく、まんべんなく解答できるようにすることが重要です。数学ⅠAの黄チャートレベルまでの対策は大問[1]で述べてあるので、ここでは数学ⅡBの対策について説明していきます。

まず、数学ⅠAと同様に学校の教科書レベルから入試基礎レベルまで引き上げるために「チャート式解法と演習数学2-B(通称:黄チャート)」に取り組みましょう。


チャート式数学・ⅡB」の使い方!
<特徴>
黄チャートは、日東駒専や産近甲龍などの中堅私立大学からMARCHや関関同立などの難関私立大学文系と国公立大学文系レベルをカバーしている参考書です。そのため、教科書や定期試験レベルの問題から入試の基礎レベルへの橋渡しとなる役割を果たすことが期待されます。例題と解説、重要な公式やチェックポイントが1ページにまとめられた見やすいレイアウトと数学ⅡBの場合、1160題という圧倒的な問題数が大きな特徴です。

<使用時期>
前述したように学校の定期試験から日東駒専や産近甲龍などといった中堅私立大学レベルへ引き上げるための参考書となっているため、学校で配られる教科書などを利用し、解法や公式を「覚えた」だけではなく「理解した」状態にしてからこの参考書に取り組むことが理想的です。具体的な使用時期としては、7月~8月の2か月間をかけて何周も取り組むことで自分の苦手分野を知り、そこを重点的に演習するための準備ができている状態にしておくことが望ましいです。

以上が大問[2]の数学ⅡBに対する具体的な対策になります。

大問[Ⅲ]について

大問[Ⅲ]では数学Ⅲからの出題がほとんどです。特に微分・積分の範囲は近年、毎年出題されているほど頻出分野となっています。数学Ⅲ初学者や苦手意識を持っている人は「初めから始める数学III」がおすすめです。


「初めから始める数学Ⅲ」
<特徴>
同目的の他の参考書と比べて解説量が2倍以上あることや噛み砕いて丁寧に説明されていることなどから、数学に対して苦手意識を持っている人や高校数学初学者にも分かりやすい参考書となっています。説明文が話し口調で書かれているため親しみやすいという点も大きな特徴の1つです。この参考書は問題集ではないため問題数が多くはありません。そのため、解き方のパターンをインプットした後は(または並行して)問題集に取り組むことをおすすめします。

<使用時期>
高校数学・学校の教科書や授業内容が全く理解できない状態でこの参考書に取り組み始めるのであれば、9月の1カ月で何度も繰り返し取り組み、ただ覚えるのではなく正しく理解できるようにしましょう。難易度は大問[Ⅰ]や[Ⅱ]と同様に、標準的なものとなっています。数学Ⅲの範囲は一般的に計算量が多いため、演習を通して複雑な計算に慣れておく必要があります。数学Ⅲの範囲の計算力をつけるためにおすすめしたい参考書が「チャート式解法と演習数学3」です。


「チャート式解放と演習数学Ⅲ」
<特徴>
黄チャートは、日東駒専や産近甲龍などの中堅私立大学からMARCHや関関同立などの難関私立大学文系と国公立大学文系レベルをカバーしている参考書です。そのため、教科書や定期試験レベルの問題から入試の基礎レベルへの橋渡しとなる役割を果たすことが期待されます。例題と解説、重要な公式やチェックポイントが1ページにまとめられた見やすいレイアウトと数学Ⅲの場合、739題という圧倒的な問題数が大きな特徴です。

<使用時期>
数学Ⅲの範囲のある程度の解法パターンをインプットした後はこの参考書を使ってアウトプットに取り組みましょう。具体的な使用時期としては10~11月の2か月間で2周以上終わっていることが望ましいです。

大問[Ⅳ]について

大問[Ⅳ]は年度などによって出題分野や範囲も異なるため、「赤本」での演習をおすすめします。


<特徴>
実際に東洋大学理工学部・総合情報学部で出題された問題が掲載されています。合格者の最低点などの入試情報が掲載されていることも大きな特徴の一つです。

<使用時期>
秋以降の11月ころから入試本番に向けて取り組みはじめるのが理想的ですが、まだ解法のパターン暗記に不安を感じる受験生は、焦ることなく、前出の参考書に戻って演習量を積み、自分の弱点を着実につぶしていくようにしましょう。

まとめ


※2月から受験勉強を始めた際の年間スケジュール
大問ごとの傾向と対策について紹介してきましたが、1年間の勉強の流れとしては上記の流れになります。

まず始めるべきは数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Ⅲの基本的な問題の解き方のパターンのインプットです。教科書やそれに準ずる参考書を用いて,理解に穴を作らないようにしましょう。いずれも1度で終わらせず、何度も復習することが最も大切です。その後、それぞれの演習系の参考書を用いて何度も実戦演習をし、秋以降はスムーズに赤本の演習に取り組んでいけるようにしましょう。

また、先の参考書で疑問点などが生じた場合は解説を読んで「分かった気」になるのではなく、前のレベルの講義系参考書や教科書などに戻って公式などの再理解をすることも大切です。そして、冬にかけて東洋大学の赤本を用いて時間配分などを意識しながらより実践的な演習を積むようにしましょう。
ぜひ参考にして東洋大学の数学の目標点である7割~8割以上を取れるようにしましょう。

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