【国語編】京都女子大学の入試対策・オススメ参考書
更新日: (公開日: ) KYOTO-WU
はじめに
本記事では京都女子大学の国語の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。
京都女子大学は京都市東山区に位置し、5学部から構成され、約6千人の学生が在籍しています。偏差値は50前後で、就職率は約93.9%(2019年3月卒業者)と、年々向上しています。
京都女子大学の国語は、各入試方式によって問題形式が異なっています。
具体的には一般入試前期A方式と一般入試前期B方式があり、一般前期A方式は大問が2題出題される一方で、一般入試前期B方式は大問が3題出題される方式となっています。
そのため京都女子大学の国語の対策では、各入試方式ごとの違いを頭に入れた上で、受験勉強を行うことが重要になります。
入試概要
【A方式】
・試験時間:80分
・目標点 :8割
・形 式:記述式
・構 成:大問3題
大問[Ⅰ] 現代文
大問[Ⅱ] 古文
【B方式】
・試験時間:120分(2科目通し)
・目標点 :8割
・形 式:マーク式
・構 成:大問3題
大問[Ⅰ] 現代文(必須)
大問[Ⅱ] 現代文(選択)
大問[Ⅲ] 古文 (選択)
※大問[Ⅰ]は必須で、大問[Ⅱ]or[Ⅲ]から一つ選択し解答
入試傾向と対策
それでは今から京都女子大学の国語の入試傾向と対策について紹介していきます。
現代文
大問[Ⅰ](A方式)、大問[Ⅰ][Ⅱ](B方式)では現代文が出題されます。
両方の大問とも漢字問題、語彙問題、空所補充、内容問題などが主に出題される傾向にあります。
京都女子大学の現代文はA方式では記述式、B方式はマーク式で答える問題となっていますが、どちらの問題も本文を理解していないと解答できないため、しっかり現代文の読解力を身につけておく必要があります。
また京都女子大学の国語で約8割の正答率を目指すには、現代文での得点が必須になるため、読解力だけではなく、語彙力を身につけ得点できるようにしましょう。
【読解力】
そもそも現代文の問題を解くうえで重要なことは本文を速く正確に読み取ることです。
入試にはもちろん制限時間があるため、制限時間内で、いかに正確に本文を読み取ることができるか、筆者の主張を掴むことができるかが鍵になります。
特にB方式の受験者は時間との勝負にもなるため、文章を速く正確に理解し、主張を掴む力が必要になります。そのような現代文の読解力を身につけるために、「船口のゼロから読み解く最強の現代文」、「現代文読解基礎ドリル」を使用して、現代文の解き方、読解の基礎を学習していきます。
「ゼロから読み解く最強の現代文」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては文章の構造やどうしてその答えになるのかなどの解説がとても詳しいため、現代文が苦手な受験生でも無理なく学習することができ、現代文の読解力を身につけることができる参考書となっています。
<使用時期>
入試初期に使用!使用ペースとしては、1ヶ月〜2ヶ月ほどで完成させましょう。
使用方法としてはSTEP1を2周してから、STEP2の学習に入りましょう。STEP1で学んだことをSTEP2でアウトプットしてください。
ここでのインプットが今後の現代文の読解において重要になるため、確実に理解し、読解法をインプットしましょう。
「現代文読解基礎ドリル」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としてはより実践的に現代文の読解について学ぶことができる点です。図解や一つ一つの選択肢がなぜ違うのかなど解説がとてもわかりやすいため、現代文の読解の学習が非常に行いやすい参考書となっています。
<使用時期>
入試初期に使用!
使用ペースとしては基本的に1日1章ずつ行い、約2ヶ月ほどで完成させるようにしましょう。
使用方法としては、問題を解くときに、正解の選択肢だけを考えるのではなく、誤りの選択肢の根拠も必ず見つけるようにしてください。そしてチェックの問題も行い、知識の学習も行ってください。また船口の最強の現代文で学んだこともこの演習で活用し、アウトプットしていきましょう。
【読解演習】
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」と「現代文読解基礎ドリル」で現代文の読解法や読解の基礎を学んだら、次から本格的な現代文の演習を行っていきます。
主に「入試現代文へのアクセス基礎編」、「入試現代文へのアクセス発展編」、「全レベル問題集現代文2」、「現代文ポラリス1基礎レベル」、「赤本」等を使用し、演習をこなしていきます。
「入試現代文へのアクセス」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては本文解説と設問解説が分けられている点です。本文解説では図表や段落のまとめなどが記載されていたり、また設問解説でも解説が詳しくなされているため、読解の基礎を学んだ受験生にとって使用しやすい参考書となっています。
<使用時期>
7月~9月まで使用しましょう。使用ペースは1日1題のペースで行いましょう。
使用方法としては各テーマを意識しながら演習を行う。解き終えたら、本文解説を確認し、正しく文章を読むことが出来たか、理解できていたかに重点をおいて演習するようにしましょう。そして設問解説を確認しましょう。
またここでの演習は時間を計らずに船口の最強の現代文や現代文読解基礎ドリルで学んだことを丁寧にアウトプットしていきましょう。
「全レベル問題集現代文2」
<特徴>
この参考書の特徴としてはわかりやすい解説と実践的な演習が行える点です。解説では読解のポイントなどが記載されているため、自分の読解が正しかったのかなど確認がしやすい参考書となっています。
<使用時期>
9月~10月まで使用しましょう。1日1題のペースで行いましょう。
使用方法としては時間を必ず計り問題演習を行ってください。そして解答解説を確認しましょう。この参考書は最低でも2周以上は演習するようにしてください。
「柳生好之の現代文ポラリス1」
<特徴>
この参考書の特徴としては本文解説と設問解説がある点です。特に本文解説は、どこが具体例か、具体例が表している部分はどこかなど詳細に本文解釈がなされているため、文をしっかりと読解、理解することができる参考書となっています。
<使用時期>
10月~11月まで使用しましょう。1日1題のペースで行いましょう。
使用方法としては問題を解き、答え合わせをします。その際特に重要なのが本文解説部分になります。自分の読み方が正しかったか、何が具体で、何が抽象か、どことどこの文が関係しているかなどを1周目で特に意識するようにしましょう。
【語彙力】
次に読解以外の部分において重要なのが現代文の単語・キーワード、漢字になります。それらを学ぶための参考書として「TOP2500」を使用して学習していきます。
「TOP2500」
<特徴>
この参考書の特徴としては漢字と現代文用語の両方を学習できる点です。漢字編では読み取り、書き取りの問題が収録されているため、どちらの学習も行うことができます。それ以外にも四字熟語、慣用句、対義語などの学習もできるため、この一冊で語彙力を身につけることができる参考書となっています。
<使用時期>
9月~試験本番まで使用しましょう。1週間に200語のペースで行いましょう。
使用方法としては始点固定方式で1~200、1~400、1~600と必ず始点を1~に固定して進めていきましょう。
京都女子大学の現代文は、漢字や語彙系の問題が出題される傾向にあります。そのため語句の意味、漢字、四字熟語などの語彙の知識はインプットしておくようにしましょう。
【総仕上げ】
読解の基礎、読解演習、語彙学習と現代文の学習を終えたら、あとは過去問で演習量をこなすだけです。
「京都女子大学の赤本」
<特徴>
この参考書の特徴としては京都女子大学の過去問が掲載されています。
<使用時期>
11月~入試本番にかけて行うようにしましょう。演習を繰り返し、過去問の分析を行い、合格点が取れる状態を作りましょう。
古文
古文では、古典文法、古文単語問題、現代語訳問題、内容問題、作品問題などが主に出題される傾向にあります。
古文問題は古典文法や古文単語問題などの古文の基礎問題の出題も多く、古文基礎をしっかり固めておく必要があります。ですが、8割以上の正答率を目指すには内容問題などの本文を理解していないと解けない問題の正答が必須なため、しっかり古文の読解力も身につけておく必要があります。そして古文読解において重要なことは、古典文法、古文単語、読み方の三つが特に重要になります。
【古典文法】
当然なことではありますが、古典文法は古文を読むために重要になります。また京都女子大学の古文は、古典文法問題、現代語訳問題が出題される傾向にあるため、得点するには古典文法の理解が必須になります。
その古典文法を学ぶために「八澤のたった6時間で古典文法」を使用し、古典文法についての知識をインプットしていきましょう。
<特徴>
本書は古典文法を「参考書×映像授業」の形で学べる革新的な参考書となっています。
講義動画だけではなく暗記事項と練習問題もまとめられているので、古文が苦手な受験生でもイチから高速学習できる参考書となっています。
<勉強ペース>
・1〜2ヶ月で終わらせるようにしましょう。
・毎週1〜2章で全9章を終わらせるようにしましょう。
参照:「八澤のたった6時間で古典文法」の正しい使い方
購入ページ:「八澤のたった6時間で古典文法」
【古文単語】
古文は英語と同じように単語の意味が分からなければ、文章を読むことができません。そのため、古文単語は必ず完璧に覚えるようにしてください。また解釈問題、現代語訳問題や意味問題の対策にもなるため完璧に覚えるようにしましょう。古文単語を覚えるために「読んで見て覚える重要古文単語315」を使用し、古文単語をインプットしましょう。
「読んで見て覚える重要古文単語315」
<特徴>
この参考書の特徴としては古文作品の読解と入試対応の観点から単語を厳選して収録している点です。また一つ一つの単語を詳しく解説しているため、古文単語が覚えやすい参考書となっています。
<使用時期>
入試初期~試験本番まで使用しましょう。1週間に45語のペースで行いましょう。
使用方法としては始点固定方式で1~45、1~90、1〜135、1~180と必ず始点を1~に固定して進めていきましょう。単語を覚える際は、解説の部分を読んで古文単語をインプットしていくようにしましょう。
【古文読解】
古典文法や古文単語のインプットが完成したら、本格的に古文の読み方について学んでいきます。古文を読むためには、主語の発見、人物整理、主体客体の取り方など古文を正しく読む力が必要になります。
古文読解を学ぶために「富井の古文読解をはじめからていねいに」を使用し、古文の読み方、読解を学習していきます。
「富井の古文読解をはじめからていねいに」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては講義形式で古文の読解法について学ぶことができる点です。その他にも、古文常識や作品常識についても学習できる参考書となっています。
<使用時期>
入試初期~入試中期まで使用しましょう。使用ペースとしては1ヶ月〜2ヶ月で完成させるように行いましょう。使用方法としては各章を順に演習していきましょう。途中で習得問題が出題されますが、無理に行う必要はありません。2周目以降に取り組んでも問題ないため、まずは読解法をしっかり学ぶようにしてください。
【古文演習】
古典文法、古文単語、古文読解の三つを学習したら、次に実践的な演習を行っていきます。「古文上達基礎編読解と演習45」「マーク式基礎問題集古文」「中堅私大古文演習」「赤本」を使用し、実際の古文の問題を解いていきます。
演習する際は「富井の古典文法をはじめからていねいに」「読んで見て覚える重要古文単語315」「富井の古文読解をはじめからていねいに」で学んだ知識を活用し、アウトプットしてください。
「古文上達 基礎編 読解と演習45」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては集中講義と練習問題で古文の知識を効率よく学習できる点です。そして実戦問題でアウトプットが行えるため、この一冊で古文演習を行うことができます。また古文演習のはじめの演習教材としてオススメの一冊となっています。
<使用時期>
入試中期に使用しましょう。使用ペースとしては1日1〜3題ほどのペースで演習を行いましょう。
使用方法としては集中講義を読み、練習問題、実戦問題と演習を積んでいきましょう。実戦問題を行う際は富井の古文読解で学んだ知識を活用しながらアウトプットしていきましょう。
「マーク式基礎問題集古文」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては解説がとても充実している点です。基礎問題集ではありますが、有名作品からの出題もあるため、実践的なアウトプットを行いたい受験生にオススメの一冊です。
<使用時期>
入試中期に使用しましょう。使用ペースとしては1日1題ほどのペースで演習を行いましょう。
使用方法としては、問題を解き、答え合わせを行う。そして自分の現代語訳と解説の現代語訳を比べてズレを確認しましょう。
「中堅私大古文演習」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては本文解説、設問解説、本文解釈と解説が詳しい点です。またそれ以外にも、解法のポイントや出典なども記載されているため、古文演習をしっかり行いたい受験生にオススメの一冊となっています。
<使用時期>
使用時期は9月~10月にかけて行うようにしましょう。
使用方法は、まず問題を解きます。次に解説を確認します。その際に本文解説と出典は熟読し、有名出典の内容などを覚えていきましょう。そして最後に本文解釈の部分で自分の読解とのズレがないか丁寧に確認してください。
「京都女子大学の赤本」
<特徴>
この参考書の特徴としては京都女子大学の過去問が掲載されています。
<使用時期>
11月~入試本番にかけて行うようにしましょう。演習を繰り返し、過去問の分析を行い、合格点が取れる状態を作りましょう。
まとめ
まず始めるべきは現代文は現代文の読解の学習、古文は古文単語、古典文法覚えることです。古文単語を週45語ペースでまわすようにしましょう。
その後、読解法を用いた実践演習と漢字、古文単語を並行して進めるようにしましょう。この際も、身に付けた読解法をアウトプットしてください。
そして、冬にかけて京都女子大学の赤本を用いてより実戦的な演習を積むようにしましょう。ぜひ参考にして京都女子大学の国語の目標点である8割以上を取るようにしましょう。