【国語編】龍谷大学の入試対策・オススメ参考書
更新日: (公開日: ) RYUKOKU
はじめに
本記事では龍谷大学の国語の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。
龍谷大学は産近甲龍の「龍」の部分を占める大学です。偏差値は文系学部が50.0~55.0理系学部が42.5~50.0となっています。
龍谷大学の偏差値・合格最低点の詳細についてはコチラ!
京都・滋賀3キャンパスを擁し、9学部1短期大学部で約2万人の学生が学ぶ大学となります。
龍谷大学の国語は学部間によって難易度は変わりません。したがって過去問演習は学部問わず行って構いません。
公募推薦についても同様で、問題内容などあまり変わらないので対策については同じように行っても良いでしょう。出題形式については大きな変動もなく、過去問演習の際は古い年度のものも使用し演習慣れをすることをオススメします。
概要
- 試験時間:80分
- 配 点:100点満点
- 目標点 :80点
- 問題数 :28題
- 形 式:全てマーク形式
- 構 成:大問3題
大問[Ⅰ]現代文(論説・評論文・随筆)
大問[Ⅱ]現代文(論説・評論文・随筆)
大問[Ⅲ]古文
傾向と対策
それでは今から龍谷大学の英語の大問毎の傾向と対策について紹介していきます。
現代文
大問[Ⅰ]大問[Ⅱ]では主に現代文が出題されます。ジャンルは、論説・評論文・随筆が頻出です。
小説は出題されないため、龍谷大学を志望する受験生は注意しましょう。
文章量はどちらも同じくらいで、出題形式としては主にどちらも傍線部の内容の理解を問われます。そのため大問[Ⅰ]大問[Ⅱ]では対策法は共通しています。
大問[Ⅰ]大問[Ⅱ]の違いとしては、大問[Ⅰ]では漢字の問題が出題され、大問[Ⅱ]では接続語の用法を問う問題が出題されます。
問題数は大問[Ⅰ]は9題で、大問[Ⅱ]が8題です。
※年度によって変わる可能性あり
大問28題うち20題が大問[Ⅰ]大問[Ⅱ]で問われるため、龍谷大学の国語では現代文の占める割合が大きくなっています。
龍谷大学の国語の目標点は80点以上となっていて、大問[Ⅰ]大問[Ⅱ]で試験全体の問題数の半分以上を占めているため、ここを落とすと目標点に達することができません。したがって、大問[Ⅰ]大問[Ⅱ]合わせて7.5割〜8割以上の正答率を目指すようにしましょう。
それでは、7.5割〜8割以上を目指すための具体的な対策について紹介していきます。
○読解力
龍谷大学だけでなく、どの大学の現代文の問題についても言えることですが得点するために重要なことは本文を「速く」「正確に」読みとる。ということに尽きます。
一文一文時間をかけて読んでいては、制限時間内にとてもおさまらないため、素早い内容把握の力を身につける必要があります。特に龍谷大学は80分で大門3題を解かなければいけないため、素早く本文の内容を読解する能力は必須です。読解力養成にオススメの参考書は「船口のゼロから読み解く最強の現代文」です。
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」の使い方!
<特徴>
この参考書は語り口調で現代文の解き方、読んでいく上での注意する点や着目点を解説している参考書です。読解力を身につけるパートと読解力をトレーニングするパートに分かれているためインプット→アウトプットの流れをこの参考書1冊で可能になります。見た目は分厚いですが解説が多めになっているので、国語の勉強の1冊目には重すぎると言うことはありません。
<使用時期>
入試初期から使用し、2ヶ月で終了することを目標にしましょう。
この参考書はインプット用の参考書なので、1周だけで終わるのではなく読解力が身につくまで何周もしましょう。目安としては3~4周です。
○語彙力
本文理解において読解力を鍛えることは絶大な力を発揮しますが、同時に本文に出てくる難解な語句もある程度理解しておく必要があります。あまりに難しい専門用語に関しては、脚注がついていますが基本的な用語については「受験生なんだからこのぐらいのことはわかるよね?」といったスタンスで、何も解説されないまま本文に載せられていることがよくあります。したがって、現代文においてもある程度の語彙力を身につけている必要があります。その際にオススメの参考書は「現代文キーワード読解」です。
「現代文キーワード読解」の使い方!
<特徴>
この参考書は現代文の頻出キーワードをテーマ別に解説している参考書で実際に入試問題として出題された文章が例文として用いられているため、どの単語がどんなテーマで出題されるのかがわかります。それが分かっていると初見の文章でもある程度内容を予測する事が出来る様になります。文章の先の展開を予測しながら読むことが出来れば、大幅な時間短縮になります。しっかり学んでいきましょう。
<使用時期>
入試中期~入試本番まで使用します。
上記の「船口のゼロから読み解く最強の現代文」を終え、読解力の基礎が身についた後に始めましょう。目標としては1〜2ヶ月で1周で、入試本番までには5周以上こなしましょう。毎日必ず少しでも読み進めていくように心がけましょう。
○読解演習
上記の参考書で現代文読解の基本が身についたら、あとはたくさん演習を積んでインプットした知識をアウトプットすることが重要です。
その際にオススメの参考書は「入試現代文へのアクセス」「柳生好之の現代文ポラリス(1基礎レベル)」「大学入試 全レベル問題 3私大標準レベル 」「センター国語過去問」です。
「入試現代文へのアクセス 基本編」の使い方!
<特徴>
この参考書は問題12題に、別冊の解説で読解において重要なキーワードと基本的な読解のポイントが説明されています。「船口のゼロから読み解く最強の現代文」で学んだ知識をアウトプットするのに適しています。
<使用時期>
「船口のゼロから読み解く最強の現代文」終了後から始めていく。
例題を合わせて16題収録されているので、3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。やり方は以下の流れです!
①今まで参考書で学んだ読解法を意識しながら自力で問題を解く
②本文解説を読む
③設問解説を読む
※この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。
「柳生好之の現代文ポラリス1」
<特徴>
この参考書は豊富なテーマ13題から構成されています。本文解説がしっかりしているだけでなく読解のフレームワーク掲載されていて、具体例や隠喩、評論文の論理展開のパターンなどが解説されています。
<使用時期>
「入試現代文へのアクセス」終了後から始めていく。
3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。復習方法は上記の参考書と同じです。
この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。
「全レベル問題集現代文レベル3」
<特徴>
この参考書は日東駒専や産近甲龍の問題を多く扱っているため、龍谷大学を志望する受験生に適しています。問題数は12題で構成されています。
<使用時期>
柳生好之の現代文ポラリス(1 基礎レベル)終了後
3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。復習方法は上記の参考書と同じです。この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。
「センター過去問国語(河合塾)」
<特徴>
センターの過去問は癖が少なく良質な問題が多いので、演習材料としてはかなり有用性が高い。河合塾の黒本であれば解説もしっかりしているので、センターの演習は黒本でするのがおすすめ。
受験大学の過去問では制限時間を意識しながら解くこと。限られた時間の中で正確に素早く答えを出す訓練をする。龍谷大学では漢字も出題されるので、センター国語の漢字の問題も解いて頻出漢字を覚えていきましょう。
<使用時期>
「全レベル問題集3私大標準レベル」終了後!
3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。復習方法は上記の参考書と同じです。この参考書はアウトプット用の参考書なので何度もやる必要はありません。
「龍谷大学の赤本」
<特徴>
龍谷大学の最近3カ年で出題された問題が収録されています!
<使用時期>
12月以降!
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?
古文
龍谷大学の大問[Ⅲ]では古文が出題されます。
問題数としては約8題出題されます。
※年度によって変わる可能性あり
出題形式としては主に傍線部の内容について問われ、最後の問題では古文常識が出題されます。
龍谷大学の国語の目標点は80点以上となっていて、大門[Ⅲ]の古文は大門[I]大門[Ⅱ]の現代文に比べて割合が少ないですがここを着実に得点することができれば他の受験生との差をつけることができるため、7割〜8割以上の正答率を目指すようにしましょう。
それでは、7割〜8割以上を目指すための具体的な対策について紹介していきます。
○語彙力・文法
古文の勉強も英語の勉強と同様にまずは語彙力・文法力を身につけなければ長文を読むことはできません。したがって、古文単語(基礎標準レベルの大学は300語、難関レベル以上の大学は600語)を覚えながらそれと並行して文法の参考書を用いてある程度文法の知識を身につけていきましょう。
古文の基礎をまず身につけることで後の古文読解→長文演習もスムーズに行うことができます。
その際にオススメの古文単語帳と古典文法参考書は「読んで見て覚える重要古文単語315」「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」「ステップアップノート30古典文法トレーニング」が挙げられます。
「読んで見て覚える重要古文単語315」
<特徴>
この単語帳には古文作品の読解と入試対応の観点から弾き出した必要十分な315語が厳選されていて、細い解説に加えてイラストでの説明もあり暗記しやすいように工夫されています。関連語も暗記すれば500語以上にもなるため、龍谷大学の古文にも十分対応できます。
<使用時期>
入試初期~入試本番まで使用します。
目標習熟期間は2ヶ月ですが、単語は覚えたと思っても忘れてしまうものなので入試本番まで使い続けましょう。最初は1日に30語程度覚えることを目標にして、慣れてきたらどんどんペースを上げていきましょう。
参照:「八澤のたった6時間で古典文法」の正しい使い方
購入ページ:「八澤のたった6時間で古典文法」
<特徴>
本書は古典文法を「参考書×映像授業」の形で学べる革新的な参考書となっています。
講義動画だけではなく暗記事項と練習問題もまとめられているので、古文が苦手な受験生でもイチから高速学習できる参考書となっています。
<使用時期>
・1〜2ヶ月で終わらせるようにしましょう。
・毎週1〜2章で全9章を終わらせるようにしましょう。
○古文読解
上記の参考書で古文の基礎を身につけたら、古文読解→長文演習という流れでたくさん演習を積んでいきましょう。その際にオススメの参考書は「山村由美子 図解古文読解講義の実況中継」「岡本梨奈の古文ポラリス1」「岡本梨奈の古文ポラリス2」「中堅私大古文演習」です。
「山村由美子 図解古文読解講義の実況中継」の使い方!
<特徴>
この参考書は古文を正しく読解するための方法「ワザ85」を解説していて、この方法を押さえておけば古文の長文の読み方が身につき、初見の長文にも対応することができます。さらに、読者にわかりやすくするため図表やイラストが多く用いられているのが特徴です。
<使用時期>
「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」終了後に使用!
もう一つの「ステップアップノート30古典文法トレーニング」と並行しながら進めていく。
1週間で1〜2章で進めていき、目標習熟期間は1〜2ヶ月です。こちらも習熟するまでなんども繰り返しましょう。目安は3〜5周です。
「岡本梨奈の古文ポラリス1」の使い方!
<特徴>
この参考書は実際に入試に出された問題14題から構成されていて、実力がつく順番に配列されています。設問だけでなく、問題文の読み方や、おさえておくべき語句・文法、さらには論旨の展開までじっくり解説されています。
<使用時期>
「山村由美子 図解古文読解講義の実況中継」終了後
3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。上記の「山村由美子 図解古文読解講義の実況中継」学んだ読解方法で文章を読み、問題を解いていく。この参考書はアウトプット用の参考書なのでなんどもやる必要はありません。
ただ、自分の解釈と解説の本文解釈があっているかどうか、間違っていたならなぜ解釈のズレが起きたのか分析することが必須です。解説はしっかり読み込みましょう。
「岡本梨奈の古文ポラリス2」の使い方!
<特徴>
この参考書は上記の「岡本梨奈の古文ポラリス1」の姉妹書で、構成や解説は同じだが問題の難易度が上がっています。
<使用時期>
「岡本梨奈の古文ポラリス1」終了後に使用する。
3日に1題(週2〜3題)のペースで解いていきましょう。使用方法は上記と同じです。
「中堅私大古文演習」の使い方!
<特徴>
この参考書は中堅私大の良問24題を集めた参考書で、本文解説はもちろん文法事項の解説や重要単語など基礎の復習にも優れています。さらに、有名作品の著者などを問う問題も多く出題され、その作品と作者の関係も解説されているため龍谷大学の大門[Ⅲ]で必ずと言っていいほど出題される、作品の作者を問うような問題の対策にもなります。
<使用時期>
「岡本梨奈の古文ポラリス2」の終了後に使用する。
全部で24題と問題数が多いため、1〜2日に1題で進めていきましょう。問題を解いた後は、解説を熟読し、特に【本文解説】と【出典】の内容を読んで、有名出典の内容や人物関係を少しずつ覚えていくことをおすすめします。
【設問解説】を読む前に、自分の読解と【本文解釈】に相違がないか一文一文丁寧に確認することは必須で行ってください。
「龍谷大学の赤本」
<特徴>
龍谷大学の最近3カ年で出題された問題が収録されています!
<使用時期>
12月以降!
ただ、実際には赤本をどの時期にどれぐらいやるべきかは受験生の現在の実力等によって異なります。自分は「いつから・何年分すべきか?」を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
過去問・赤本に関する合格者の使い方・何年分すべきか?
まとめ
龍谷大学の問題構成としては以下のようになっていました。
大問[Ⅰ]漢字・傍線部理解
大問[Ⅱ]傍線部理解・接続後用法
大問[Ⅲ]傍線部理解・古文常識
大問ごとの傾向と対策について紹介してきましたが、1年間の勉強の流れとしては上記の流れになります。ただ全てがスケジュール通りになるとは限らないので、自分のその時々の成績なのも踏まえて臨機応変に勉強していきましょう。
○現代文
読解力→現代文単語→演習
現代文の勉強法は上記のようになっています。まず始めるべきは読解力を身につけることです。正しく、かつ素早く文章を読む方法を身に付けましょう。そして、読解法を身に付けた後はひたすら演習をして自分のやり方として定着させていきましょう。
その演習と並行して「現代文キーワード読解」で入試本番までに現代文のキーワード頻出のテーマを理解し、初見の文章でも難なく読めるようになりましょう。
○古文
古文単語・文法→古文読解→長文演習
古文の勉強法は上記のようになっています。まず始めるべきは単語と文法です、これができていなければその後の勉強がうまくいきません。古文の長文演習をスムーズに行うために、古文読解の勉強を必ず行いましょう。この段階を踏むか踏まないかで後の長文の読解力が大きく変わってきます。そして古文読解まで完了すれば後はひたすら長文演習です。
英語は新しい文章が書かれて、入試に出てくる文章も初めて出てくるものばかりですが、古典の文章で新しいものは生3まれてきません。
古文をたくさん読むことで入試本番に見たことある文章が出てくるかもしれません。したがって、古文は多読が重要になってきます。夏にたくさん演習を行いましょう。そして、冬にかけて龍谷大学の赤本を用いてより実践的な演習を積むようにしましょう。
実力があっても過去問演習を怠れば落ちる可能性も十分あるため、過去問演習・研究は怠ってはいけません。ぜひ参考にして龍谷大学の国語の目標点である80点以上を取るようにしましょう。
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