【英語編】明治学院大学の入試対策・オススメ参考書
更新日: (公開日: ) MEIJI-GAKUIN
はじめに
本記事では明治学院大学の英語の傾向と対策、合格するための勉強法について紹介します。明治学院大学は関東圏の中堅私大と称される「成成明学」の「明学」の部分に位置します。東京都に1キャンパス、神奈川県に1キャンパスを擁し、6学部16学科で約1万2千人の学生が学ぶ大学となります。偏差値としては55前後で、就職率は約96%となっています。
明治学院大学の英語は学部日程毎に出題される問題が分けられていますが、ほとんど同じ形式なため学部日程別に分ける必要がなく、他学部、その他の日程の過去問を使用した演習を行っても問題ありません。
出題内容
社会・文・経済・法・国際・心理・全学部
- 試験時間:70分
- 目標点 :8割
- 形 式:記述式、マーク式
- 構 成:大問4題
大問[Ⅰ]読解
大問[Ⅱ]会話問題
大問[Ⅲ]英文日本語要約問題
大問[Ⅳ]英作文
入試傾向と対策
それでは今から明治学院大学の英語の傾向と対策について紹介していきます。
大問 [Ⅰ]長文読解の勉強法
大問[Ⅰ]は長文読解問題となっています。
問題数は多く出題されるわけではないが、分量が多く、理系的な英文や話題のテーマなど、様々なテーマの英文が出題される。難易度は標準レベルで、2000語レベルの単語、1000語レベルの熟語、500〜700語の英文が読解できれば対応できる。
そのため上記で説明したレベルが完璧になっていないと読解は難しく、しっかり単語、熟語、英文解釈等を完璧にしておくことが必須である。また出題される問題は読解系の内容問題がほとんどなため精読力、読解力、類推力を身につけておく必要がある。
そこでまず英文を読むために重要な精読力(英文解釈力)の勉強法について説明していく。
英語長文を読むには1文、1文読めていないと長文全体を読解することはできない。
出題される英文に対して、S・V・O・Cの英文解釈ができるかが重要になるため、はじめのうちはゆっくり正確に1文を訳せる力を身につけていくことが重要である。
それら英文解釈を学ぶ参考書として、「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」、「入門英文解釈の技術70」をオススメする。
まずは肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本で基礎基本を学び、次に入門英文解釈の技術70で実践的な演習を行いましょう。
英文解釈力以外にも、英文を読むためには英文法、英単語、英熟語のインプットが必須なため、それらの学習も行いましょう。
英文法の学習では「成川の深めて解ける!英文法OUTPUT」、英単語の学習では「速読英単語」、英熟語の学習では「速読英熟語」がオススメの参考書となっています。
オススメ参考書・使用法
「速読英単語必修編」の使い方!
<特徴>
速読英単語の特徴としては英語長文の中で英単語の学習ができる点です。一般的な単語帳は単語と例文の構成になっていますが、この参考書は単語と英語長文の構成になっているため、より実践的に英単語を学習することができる参考書となっています。また収録されている英語長文も面白い文章が多いため、読んでいて楽しく、単語を覚える以外に速読力アップにも繋げることができます。
<使用時期>
入試初期~入試本番まで使用します。
目標ペースとしては1週間に200語を目安に進め1ヶ月半~2ヶ月で完璧にするようにしましょう。使用する際は以下の流れで行いましょう。
- まずは英文を読みます。
- 単語が記載されているページで単語を覚えます。
- 覚えた後、長文ページに戻り、英文を読み、英単語がインプットされたか確認。
- 前から速読できる状態になるまで音読を行う。
「速読英熟語」の使い方!
<特徴>
速読英熟語の特徴としては文章を読みながら熟語を覚えていくことができる点です。英熟語を覚えたら、すぐに文章でアウトプットできるため、速読力と英熟語の理解の両方を身につけることができます。また文法や構文の記載もあるため、今まで学習してきた知識の確認もできる参考書となっています。
<使用時期>
英単語修了後~入試本番まで使用!
目標ペースとしては英単語をマスターしてから、1週間に200語を目安に進め1ヶ月半~2ヶ月で完璧にするようにしましょう。使用する際は、速読英単語と同じような使用方法で、覚えた英熟語を長文でアウトプットしましょう。そして長文を何度も読み、速読力を身につけるようにしてください。
「成川の英文法OUTPUT」の使い方!
<特徴>
本書の特徴は数ある英文法問題集の中でも圧倒的な解説の詳しさを収録した参考書という点です。そのため本書のみでの独学も可能です。解答に対する解説はもちろん、間違いの選択肢が不正解になる理由まで解説されているため、なぜその選択肢になるのかを詳しく学ぶことができます。
<使用時期>
入試初期~入試本番まで使用するようにしましょう。
目標ペースとしては2日で1単元を目安に進めていくようにしましょう。初見の問題で対応するために定着度を上げる必要があります。従って、翌日は必ず前日の間違えた問題の復習から始めるように心がけましょう。
また英文法を学習する際は自分で「なぜその選択肢が解答になるのか」を意識して解くことがとても大切になります。明治学院大学の英語は直接文法問題が出題されることはないが、英文法は英語を読むために必要な要素なため、必ず全てインプットし、英文法を理解してください。
「肘井の英文法」の使い方!
<特徴>
本書の特徴は英文解釈を一から学ぶ受験生にとってわかりやすく、基礎を丁寧に学ぶことができる点です。解説が詳しく、わかりやすいため英文に苦手意識のある受験生でも無理なく進めていける参考書となっています。
<使用時期>
入試初期~入試中期まで使用するようにしましょう。
目標ペースとしては1日3テーマのペースで演習していきましょう。使用方法としては、例題にSVOCをふり、和訳を考える。そして例題の見直しを行う。次に練習問題に取り組み、見直しを行い、最後にSVOCを意識しながら音読を行いましょう。
またここでの英文解釈は今後英文を読むために重要な学習になります。そのため、必ずすべてを完璧に理解し、英文解釈できるようにしてください。
「入門英文解釈の技術70」の使い方!
<特徴>
入門英文解釈の技術70の特徴としては高校基礎~大学受験標準レベルの英文までが掲載されています。この参考書の目的は「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」では賄いきれない演習量を確保するために使用します。初めのうちは少し難しく感じるかもしれませんが、演習を重ねるにつれて英文解釈力を向上させることができる参考書となっています。
<使用時期>
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」を修了後、使用するようにしましょう。
目標ペースとしては1日4題ずつ行い総復習も含め2ヶ月ほどで完成させるようにしましょう。肘井学の英文法で学んだことをここでアウトプットしながら、さらに英文解釈力を身につけていきましょう。
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」と「入門英文解釈の技術70」で英文を正確に読む力(英文解釈)について学んできましたが、ここからは実践的な長文演習と文章全体の内容や流れを掴む力を身につけるために、「英語長文ハイパートレーニング」と「パラグラフリーディングのストラテジー①」を使用し、読解力を身につけていきましょう。
「パラリ①読み方・解き方編」の使い方!
<特徴>
本書は長文を論理的に読むための読解法のイロハが体系的に掲載されています。また各読解法に練習問題も掲載されているため、インプットとアウトプットを並行して行うことができます。
<使用時期>
本格的な長文演習に入る前に使用し始めましょう。使用方法としては、各パートを読み進めていき、その都度出題される例題を解いていきましょう。そして、論理マーカーを覚えていくようにしてください。
この参考書の注意点としては、テクニックに重点を置いてしまうことです。あくまでも、英文読解するうえで重要なことは、英単語・英熟語・英文法・英文解釈から成る英文読解なため、英文読解の本質の部分を忘れないようにしてください。
「ハイパートレーニング」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては読解力を身につけるの最適な長文12題に対して丁寧に解説が施されている点です。また本文に対してSVOCが振られているので英文解釈力の向上にも有効活用することができます。またCDが付属しているため、音声学習も行うことができる参考書となっています。
<使用時期>
英文解釈修了後に使用します。12題構成なので復習も含めて2日に1題のペースで1ヶ月で完成するようにしましょう。復習方法としてはSVOCを全文に対して振りましょう。目的としては英文解釈のスピードを向上させることです。
レベル1では入門英文解釈の技術70で学んだことをより実践で読解を含めてアウトプットしていくことが目的です。そして、レベル2、3と長文演習を行い、レベルの高い長文でもしっかり読めて解ける力を身につけていきましょう。
大問 [Ⅱ]会話問題の勉強法
大問[Ⅱ]は会話問題が出題される傾向にあります。主に会話の内容に関する問題が出題されるため、会話の流れや内容をしっかり理解するようにしましょう。そして会話表現もインプットしておきましょう。
また、会話問題を解く上で重要なのは①指示語②省略③代名詞の3つが重要になってきます。そのためこの三つのキーワードを意識して会話問題を解くようにしましょう。そして会話問題対策のオススメの参考書として「会話問題のストラテジー」が挙げられます。
「会話問題のストラテジー」の使い方!
<特徴>
この参考書の特徴としては頻出会話表現や会話問題を解く上で重要な思考法を元に解説されている点です。また4つのテーマで構成されています。
<使用時期>
10月~11月頃に使用しましょう。1週間に1テーマのペースで行いましょう。
使用方法としては、定型表現を覚え、練習問題、演習問題でアウトプットしていきます。アウトプットする際、会話内容をしっかり理解できるかがポイントになるため、会話の要旨を掴むようにしましょう。
大問 [Ⅲ]要約問題の勉強法
大問[Ⅲ]は英文日本語要約問題が出題される傾向にあります。出題される英文は基礎から標準レベルなため、大問[Ⅰ]で紹介した単語帳、熟語帳、長文問題集を完璧にしていたら十分対応できます。
ですが、この問題を解くうえで精読力、読解力に加えて、要約力が必要になります。そのため和訳が完璧にできていても、要約ができていなければ正答しないため要約力が重要になります。
また字数制限があるため、指定された字数内でまとめられるようにしましょう。英文日本語要約問題対策のオススメの参考書として「英文解釈要約精講」が挙げられます。
「英文解釈要約精講」
<特徴>
この参考書の特徴としては、英文の日本語要約問題対策について詳しくわかりやすく解説している点です。要約の仕方や考え方が記載されているため、要約が苦手な受験生でも無理なく、学習することができる参考書となっています。
<使用時期>
9月~11月頃に使用!
使用方法としては、パート毎に進めていき、問題演習をする際は、しっかり自分で要約を作り、解答解説と見比べていき、要約の仕方、考え方について学習していきましょう。
大問 [Ⅳ]英作文の勉強法
大問[Ⅳ]は英作文問題が出題される傾向にあります。問題としては英文を読んで自分の意見を英文で述べる問題となっています。この問題に関しても字数制限があるため、指定された文字数で自分の意見を書くようにしましょう。
また大問[Ⅲ]でもそうですが、字数制限がある問題を記述する際は、はじめ下書きなどを考える際に、多少字数オーバーで文章を考え、そこから必要な要素など考え、文章をまとめていく書き方で解くのがオススメです。
これらの英作文対策のオススメな参考書として「原田健作の自由英作文が面白いほど書ける本」が挙げられます。
「自由英作文が面白いほど書ける本」
<特徴>
この参考書の特徴としてはシンプルなレイアウトにわかりやすい解説と英作文を無理なく進めていける点です。英作文を書くうえでのポイントであったり、書き方であったりと英作文を書くうえで重要なことをわかりやすく解説しています。また様々なテーマで演習が行えるため、どのような問題でも対応できる力を身につけることができる参考書となっています。
<使用時期>
9月~11月頃に使用!
使用方法としては、1日3レッスンのペースで使用していきましょう。問題を行う際は、必ず自分の英作文を書き、解答解説を見比べ、英作文の書き方について学習していきましょう。
最終仕上げ
各大問対策を行ったら、あとは過去問で演習を重ねるだけです。また英語以外にも言えることですが、過去問を分析し、自分で傾向などを見つけるようにしましょう。
「明治学院大学の赤本」
<特徴>
この参考書の特徴としては明治学院大学の過去問が掲載されています。
<使用時期>
11月から入試本番にかけて行うようにしましょう。特に、大問[Ⅲ]、[Ⅳ]の問題に関しては、どのように書いたら正答するのか、どの要素を踏まえたら良いのかなど分析するようにしましょう。また記述問題はできるだけ学校や塾の先生に見てもらい、添削してもらいましょう。
まとめ
※2月から受験勉強を始めた際の年間スケジュール
大問ごとの傾向と対策について紹介してきましたが、1年間の勉強の流れとしては上記の流れになります。
まず始めるべきは英単語と英文解釈です。英単語を週200語ペースで4月までに終えるようにしましょう。英単語と並行して英文解釈の勉強も行い基本的な英文解釈は4月には終えるようにしましょう。
その後、英熟語と英文法、英語長文を並行して進めるようにしましょう。この際も、身に付けた英文解釈をアウトプットしてください。英文法に関しては9月末にセンターレベルの問題に対しては9割以上正解できるように仕上げていきましょう。そして会話問題や記述問題の対策を行うようにしましょう。
そして、冬にかけて明治学院大学の赤本を用いてより実践的な演習を積むようにしましょう。是非参考にして明治学院大学の英語の目標点である8割以上を取るようにしましょう。