【国語編】愛知大学の入試傾向とオススメ参考書
更新日: (公開日: ) AICHI
概要
- 試験時間:80分(国語)
- 配点:100点(国語)
- 問題数:約20問(現代文)、9~11問(古文)、9問前後(漢文)
- 形式
<現代文>
M方式 マーク
前期入試 マーク+記述(漢字の書き取りや抜き出し問題)<古文>
M方式:マークのみ
前期入試:マーク+記述(現代語訳など)
<漢文>
M方式:マークのみ
前期入試:マーク+記述(現代語訳など) - 構成:現代文2題+古文1題+漢文1題(古文漢文はどちらかを選択)
入試傾向
大問1〜2(方式による傾向の差はありません)
- 80分のうち60分程度現代文に時間を使います。
よって1題あたり30分程度時間をかけるイメージです。 - 出題頻度は、評論文がほとんどで、かなり稀に小説が出題されます。
- 文章内容としては標準レベルです。
- 設問は内容一致、空所補充、漢字、抜き出し問題、語句の意味問題、文学史と非常に多様なジャンルが出題されます。
- 問題自体が難しいわけではないですが、設問の種類が多様なので、それぞれの設問形式に合わせた対策が必要になります。
大問3(方式による傾向の差はありません)
- 現代文にかなりの時間を要するため、古文は20分程度で解答する必要があります。
- 出題頻度は、物語文が多く、中古・中世の作品を中心に出題されています。
- 文章内容としては基礎〜標準レベルです。比較的読みやすい題材が多く難易度は高くありません。
- 設問は単語・文法・内容一致・内容説明・空欄補充など幅広いジャンルの出題形式です。
- 文学史については、優先度が高くないため余裕があれば勉強しましょう。
大問4(方式による傾向の差はありません)
- 現代文にかなりの時間を要するため、漢文は20分程度で解答する必要があります。
- ジャンルに関しては、幅広く出題されています。
- 文章内容としては基礎〜標準レベルです。クセのない文章が多いです。
- 設問は単語・文法・内容一致・内容説明・空欄補充など幅広いジャンルの出題形式です。
- 文学史については、優先度が高くないため余裕があれば勉強する。
【現代文】オススメ参考書
漢字
学校で販売される漢字の問題集でも十分対応可能です。購入するのであれば、「漢字マスター1800+」がオススメです。
「入試漢字マスター1800+」購入ページ
週100個ほどのペースで学習します。
記述問題も出るため、必ず書けるようにしておくこと、そして意味もセットで理解しましょう。時間に余裕があれば四字熟語も勉強しますが、基本的に共通テスト対策までで構いません。
論理読解
基本的な読み方を学習する参考書として
「高校現代文をひとつひとつわかりやすく。」がオススメです。
「高校現代文をひとつひとつわかりやすく」購入ページ
この参考書で基本的な読み方、解き方のルールを学びましょう。1ヶ月〜2ヶ月で1周し、最低限2周はしますが、2周目は「現代文基礎問題精講」と同時並行で行います。
演習
「高校現代文をひとつひとつわかりやすく。」で学んだ読み方、解き方のルールを使って、演習を積んでいきます。
その際にオススメなのが、「現代文基礎問題精講」「現代文へのアクセス基本編」の2冊です。
「現代文基礎問題精講」購入ページ
「入試現代文へのアクセス」の使い方!
「現代文アクセス」購入ページ
「現代文基礎問題精講」→「アクセス基本編」の順番で学習していくのがオススメです。
この際に必ず意識すべきことは「高校現代文をひとつひとつわかりやすく。」で学んだ読解法を必ず使うことです。
「基礎問題精講」は入門編と基礎編、実践編の3章構成です。
入門編は2週間ほどで終わらせ、基礎編と実践編は週2題ずつペースで解いていきましょう。
また同時並行で「高校現代文をひとつひとつわかりやすく。」の復習も行いましょう。
「現代文へのアクセス基本編」も週2題ずつのペースで解いていき、可能であれば2周しましょう。
また抜き出し問題などは先に本文を見て、解答の方向性を見定めてから、本文を読み出し、解答箇所を意識する練習をする必要があります。必ずこういった演習書を解く際に、そのことを意識して本文に取り掛かりましょう。
【古文】オススメ参考書
古文単語
新たに購入するのであれば、「マドンナ古文単語230」がオススメです!
「マドンナ古文単語230」の使い方!
「マドンナ古文単語230」購入ページ
週100~150個ペースで学習しましょう。
300語程度で十分対応可能ですが、その分キッチリ赤字の部分は完璧に即答できるレベルまで完成度をあげるようにしてください。
そもそも古文に苦手意識がある人は「グループ30で覚える古文単語600」がオススメです。
覚えている単語量が少ないということは長文の中で知らない単語が出てきた時に、自分で類推する力が必要となります。
しかし、古文が苦手であればその作業が大変なので、単語量をあげてたくさんの単語を覚えておく必要があります。
古典文法
古典文法を学習する参考書は「ステップアップノート30」がオススメです。
<特徴>
本書は古典文法を「参考書×映像授業」の形で学べる革新的な参考書となっています。
講義動画だけではなく暗記事項と練習問題もまとめられているので、古文が苦手な受験生でもイチから高速学習できる参考書となっています。
<勉強ペース>
・1〜2ヶ月で終わらせるようにしましょう。
・毎週1〜2章で全9章を終わらせるようにしましょう。
参照:「八澤のたった6時間で古典文法」の正しい使い方
購入ページ:「八澤のたった6時間で古典文法」
演習
読み方のルールを学ぶ参考書は『山村由美子 図解古文読解講義の実況中継』がオススメです。
「図解古文読解講義の実況中継」の使い方!
「図解古文読解講義の実況中継」購入ページ
単語・文法がある程度習熟できた状態で、通読し、長文読解の読み方を意識しながら練習問題を解いていきましょう。1週間で1周できる分量なので、忘れないために最低限2周はしましょう。
本格的な演習は『古文ポラリス1・2』を使います。
その際に意識してほしいことは、『実況中継』で習った読み方を意識しながら読解していくことです。
愛知大学の古文は本文レベルも比較的読みやすいからこそ、解答根拠も考えやすいです。我流で読解をするのではなく、正しい読み方と解き方を受験生活の序盤から意識して演習に取り組みましょう。
前期入試では、現代語訳等の記述問題が出題されます。現代語訳では重要単語や文法を正確に訳して「直訳」する意識をまずは持ちましょう。「直訳」した上で、日本語的に違和感のある場所に関しては、前後の文脈から「意訳」しなければ減点扱いになるので気をつけましょう。
【漢文】オススメ参考書
句形・訓読法・重要語句(インプット)
前提として、漢文において古典文法の知識は必要不可欠であるので、古典文法のインプットが一通り終わった後に漢文の勉強に取り組むようにしてください。
漢文も、英語や古文と同様、最低限の単語や構文を覚えておく必要があります。また、漢文では白文を書き下し意味を取る作業が重要になってくるが、これにもある程度ルールがあります。
よって、それらをインプットする教材が必要となります。
オススメは『漢文早覚え速答法』です。
「漢文早覚え速答法」の使い方!
「漢文早覚え速答法」購入ページ
本書を利用し、訓読法や句形、重要語句を覚えていくようにしましょう。
第1章の句形・読解法は順番通りに世も進めていけばよいが、第2章の重要漢字のページは、単純は漢字のインプットであるので、1章と並行して進めるとよい。覚え方は英単語や古文単語と同じで、漢字を見て、「読み」と「意味」が0.1秒で出るように、毎日始点固定し、音読していくのも有効です。
句形・訓読法・重要語句(アウトプット)
句形・訓読法のアウトプットの参考書としては『漢文句形ドリルと演習(ステップアップノート)』がオススメです。
「漢文・句形ドリルと演習」の使い方!
「漢文・句形ドリルと演習」購入ページ
1ヶ月半〜2ヶ月で1周し、最低2周はしましょう。
使い方としては、インプット教材で扱った句形・訓読法の単元を解き、知識をアウトプットするようにしましょう。
なお、1周目で演習問題にある文章読解は解かなくて構いません。2周目で解くようにしてください。
演習
インプット及び演習教材が1周した後に演習教材に入りましょう。
オススメの参考書は『漢文 入試問題精選』です。
本書の[1]~[20]の基礎・標準問題を解き、演習量を積みましょう。
なお、[21]以降の難関問題は愛知大学のレベルを考えるとオーバーワークになるためやらなくてOKです。
演習の際は、制限時間を決め、人物把握や解答根拠の発見を念頭に演習しましょう。
丸付け後は、どうして失点してしまったのか、次回以降初見で解けるようにするためにはどうしたらいいか、を分析し、言語化しましょう。
なお、本参考書では文学史や背景知識も多く扱われているため、知らなかったものはインプット教材に一元化しましょう。
過去問
最後に過去問を解きましょう。
愛知大学の場合、日程によって問題傾向の差がないので、入手できる限り問題を手に入れてなるべく多くの問題を解くようにしてください。
60分ではなく-5分の55分を測って解きましょう。
これはマークする時間やギリギリで解き切るのではなく、ある程度余裕を持って解答するための練習となります。
以上が「愛知大学の国語」の入試対策・オススメ参考書になります!
是非参考にして下さい。