英検取得は大学受験で有利なのか？

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はじめに

みなさんは英検2級を大学入試に活用することができるのをご存じでしょうか？
英検2級を取得することで、公募推薦の出願資格をえられたり、試験が免除されたり、みなし換算されたりとメリットがたくさんあります。

本記事では英検2級について、試験内容やレベルなどの概要、英検2級を入試に活用できる大学を一挙に紹介します。
ぜひ、自分の志望大学で利用することができるのかチェックしてみてください。

英検2級の概要

まず英検2級の特徴について説明します。参照は日本英語検定協会です。
そもそも英検2級には一次試験と二次試験があります！各試験毎の違いについてまず説明します。

一次試験

試験内容：筆記(85分)/リスニング(約25分)
測定技能：リーディング・ライティング・リスニング

【リーディング問題】
17問：短文の語句空所補充　4択
6問：長文の語句空所補充　4択
8問：長文の内容一致問題　4択

【ライティング】
1問：英作文(指定された話題に対して英作文)　記述式
1問：英文要約（文章の内容を英語で要約する）　記述式

【リスニング】
15問：会話の内容一致問題　4択
5問：文の内容一致問題　　4択
※放送回数はどちらも1回

一次試験はこの様な内容となっています。特にリスニングは1回しか音声が流れないので対策が必要になります。

二次試験

試験内容：英語での面接(約7分)
測定技能：スピーキング

【スピーキング】
1問：音読(60語程度のパッセージを音読)
1問：パッセージに対する質疑応答
1問：イラストについての質問
1問：意見表明(あるトピックに対する意見を述べる)
1問：意見表明(日常生活の事柄に対する意見を述べる)

二次試験はこの様になっています。個人面接となっており、面接官1人が応答内容・発音・誤報・積極性などの観点から受験者を評価します。

英検2級は受験でも必要となるリーディング・リスニング・ライティングに加えてスピーキングの4技能が求められる試験となっています。

英検の難易度は？

英検2級のレベルは高校卒業程度となっています。そのため、産近甲龍や関関同立などの難関私立大学を志望する受験生にとっては対策をすれば取得できる資格となっています。

高校卒業程度とレベル設定がされているため、英検2級に必要な単語力としては「シスタン」「ターゲット」などの2000語レベルの単語帳1冊を完璧に仕上げておけば対応することも可能です。
英文法に関しても高校で習った範囲を固めておけば対応することができます。

一方で、スピーキングやライティングなどの高校であまり扱わない項目に関しては個別で対策する必要があります。

入試で必要なのは「英検の級」ではなく「CSEスコア」!?

英検2級を持っていれば大学入試で有利になると思っていませんか？

実は、近年多くの大学では「英検の級」そのものではなく、「CSEスコア」を基準にして入試の評価を行っています。

「えっ、CSEスコアって何？」という人もいるかもしれません。

CSEスコアは、英検の級とは別に、受験者の英語力を数値化したスコアです。英検の合否とは関係なく、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの各技能ごとにスコアが与えられます。

では、なぜ大学入試ではCSEスコアが重視されるのでしょうか？

CSEスコアが重要視される理由

英検の「級」は合格・不合格だけの判断になりますが、CSEスコアはより細かく英語力を測ることができます。そのため、大学側は「2級にギリギリ合格した人」と「高得点で合格した人」を区別するために、CSEスコアを基準にしているのです。

「英検2級合格」だけでは不十分！？

「とりあえず2級に合格すればOK！」と思っている人もいるかもしれませんが、それだけでは不十分なことも。大学ごとに求められるCSEスコアの基準が違うため、「合格したけどスコアが足りなくて加点がもらえない…」というケースもあります。

なので英検を受験する際には、各大学のCSEスコアを確認してから受験することをお勧めします！！

英検は2年で使えなくなる？

大学受験で英検を使用する場合は、出願時から2年以内という期限を設けている学校がほとんどです。

英検は一度合格すれば一生有効な資格ですが、大学受験に活用する場合は、有効期限が設定されています。

英検を取るベストタイミング

英検を取得するベストなタイミングは、高校2年生以降から高校3年生の1学期までです。

高校3年生の1学期までに取得しておけば、総合選抜（AO入試）や学校推薦型選抜の出願にも間に間に合うことが多いです。

大学によって異なることがあるので、志望校の英検利用については各大学の情報をしっかり確認することをお勧めします！

英検制度変更に注意

 

英検（実用英語技能検定）が31年ぶりに変更され、2025年度から、準2級と2級の間に新たな級が設けられます。

なぜこの改革が行われるのでしょうか？

日本英語検定協会によると、準2級から2級へのステップアップに約2年かかっているそうです。他の級では約1年で次の級に進めるのに比べ、この間隔が大きすぎるという課題になっていたわけです。

新設される級は、このギャップを埋め、学習者により身近な目標を提供することを目的としています。その結果、現在、多くの大学が英検2級以上を入試で評価していますが、この改革により評価基準がよりCSEスコアを重視したないよう変わる可能性があります。

英検2級を利用できる大学一覧

それでは今から、関関同立・産近甲龍の中からどの大学のどの学部が利用できるのかについて紹介していきます。

関西大学

文学部、社会安全学部、法学部、政策創造学部、経済学部、人間健康学部、外国語学部

上記7学部が英検を利用できます。

関西大学は英検の級ではなくCESスコアをもとに加点を行います。

 

関西大学	利用可能	CESスコア	CESスコア
学部		2300点以上	2125~2299点
法学部	〇	30点加点	15点加点
文学部	〇	30点加点	15点加点
経済学部	〇	30点加点	15点加点
政策創造学部	〇	30点加点	15点加点
人間健康学部	〇	30点加点	15点加点
社会安全学部	〇	30点加点	15点加点
学部	2630点以上	2540~2629点	2300~2539点
外国語学部	150点換算（200点満点）	135点換算（200点満点）	120点換算（200点満点）

 

関西学院大学

次に関西学院大学で英検利用できる学部についてまとめていきたいと思います！

関西学院大学では、共通テスト利用入試で英検を利用することが出来ます。

CSEスコア1950点以上で利用可能なので、2級に合格しておけば、利用資格を得ることが出来ます！

ですが、加点といったものではなく、英語の配点が通常の1.5倍増しで受験が出来るといった仕組みです。

ですので、英語配点を200点から300点にできるということです！

 

同志社大学

同志社大学では、英検スコアを使った一般入試は行われていません。

ですが、推薦入試では使える学部があるので紹介します！

同志社大学	利用可能	英検2級以上
学部
文学部美術文芸学科	〇	出願可能
グローバル・コミュニケーション学部グローバルコミュニケーション学科	〇	出願可能
グローバル地域文化学部グローバル地域文化学科	〇	出願可能

 

立命館大学

立命館大学は共通テスト利用方式の全学部と情報理工学部（グローバルコース方式）、一般入試の国際関係学部で利用可能です。

立命館大学	利用可能	英検準1級以上
学部
全学部（共通テスト利用）	〇	満点
情報理工学部（グローバルコース方式）	〇	満点
国際関係学部（一般入試）	〇	100点換算

立命館大学は他の大学と比べハードルが高く、英検準一級以上の取得がないと受験を有利に進めることが出来ません。

しかし、英検準一級を持っていれば英語の得点が満点換算されるので、満点換算されるので、かなり有利に入試を進めることが出来ます。

京都産業大学

京都産業大学も英検を持っていることで、入試を優位に進めることのできる大学の一つです！

京都産業大学では、公募推薦入試で英検を活用することが出来ます！

京都産業大学	英検準2級	英検2級
学部
全学部	4点の加点	8点の加点

公募推薦入試について詳しく知りたい方はこちらのブログをご覧ください！

 

近畿大学

近畿大学は公募推薦入試の全学部と一般入試の国際学部に英検を利用することが出来ます！

 

近畿大学	英検2級	英検2級かつCSEスコア2150以上
学部
全学部（公募推薦入試）	70点に換算（100点満点）	85点に換算（100点満点）
国際学部（一般入試）	70点に換算（100点満点）	85点に換算（100点満点）

近畿大学は合格最低点から見ても英語70点換算はかなり入試に合格しやすくなるので、取っておくと公募推薦入試の際かなり有利入試を進めることが出来ます！

甲南大学

甲南大学では、一般入試、共通テスト利用型入試、公募推薦入試で英検を利用することが出来ます！

甲南大学	利用可能	得点率
CESスコア	一般、共通テスト利用、公募推薦入試
2300点以上	〇	100％
2140点以上	〇	90％
1980点以上	〇	80％
1820点以上	〇	70％
1660点以上	〇	60％

甲南大学ではCESスコアによってかなり得点率が変わってくるため級ではなくCESスコアに注意が必要です。

 

龍谷大学

龍谷大学は公募推薦入試と共通テスト利用で英検を利用することが出来ます！

・共通テスト利用

 

龍谷	利用可能	得点率
CESスコア	共通テスト利用
2300点以上	〇	100
2150点以上	〇	85％
1950点以上	〇	70％

・公募推薦入試

龍谷	利用可能	得点率
CESスコア	公募推薦入試
2300点以上	〇	100点
2150点以上	〇	90点
1950点以上	〇	80点
1850点以上	〇	70点

龍谷大学もCESスコアによってかなり得点率が変わってくるため級ではなくCESスコアに注意が必要です。

おわりに

いかがでしたでしょうか？

英検を所持していると大学入試において様々なメリットがあります！

ただし、各大学で利用方法や得点率などがかなり違うので、志望校の情報を確認することが必要です。

 

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