英語勉強法【共通編・産近甲龍・日東駒専レベル】
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最短合格のための勉強法を科目別にお伝えします。
この記事は3章に分かれています。1章ではそもそも英語とはどういう科目なのかという科目の性質や勉強法、また日東駒専産近甲龍レベルのおすすめの参考書と使用法をお伝えしていきます。
2章では1章で話した内容を踏まえて、 MARCH関関同立レベルのオススメ参考書と使用法を、3章では1、2章で話した内容を踏まえて早慶上智レベルのオススメ参考書と使用法をお伝えしていきます。
この記事を見れば英語の勉強法で悩むことがなくなり自分の志望校に合った最短合格の道が見えるようになります。
最後まで集中して見るようにしてください。
英語の科目の性質
早速、英語の科目の性質についてからお伝えしていきたいと思います。
そもそもこの英語という科目なんですが、慣れたらできるでしょという感覚を持ってる人が多いですが、
決してそうじゃないというところをまず一つ言っておきます。慣れるよりも、型をまず作っていかないといけないといけません。
例えば野球とか素振りとかでもそうですが、適当に素振りを100回200回1000回やったところで打てるようにはなりません。
ちゃんと型をつくて、そこからきちんと素振りの回数を増やしていって打てるようになっていくはずです。これは英語でも同じことが言えます。その型を作るというのが英語において一番最初にやるべきことです。
入試問題は長文が多く、特に私立大学受験では顕著です。
ですので、長文で点数が取れたら、合格できると言っても過言じゃないということなので、長文でしっかり点を取るためにはどうしていけばいいのかという話をしていきます。
英語の勉強には4つの段階があります。
1段階目がその1文1文を正確に読めるようになることです。
ただそれができるようになったら、長文読めるかといえば決してそうではありません。
次にやらなくちゃいけないことがその1文1文の塊である段落や、文章全体で筆者が結局何が言いたいのかというのを掴みとっていく練習をしていく必要性があります。
それが2段階目。訳すから読むに変わるというステージです。
次に制限時間の問題という壁にぶち当たります。
時間内に解けないと、早く読まなければいけないということにフォーカスを当てて勉強していく人が非常に多いですが、読むスピードはある一定まで来たら、正直そこからあまり変わりません。
ある一定までの速読力が必要ですが、そこから何をしていかなくちゃいけないかというと解くスピード。
これを上げていく必要があります。うまく解くということです。
例えば内容一致問題で選択肢見て、本文見て、選択肢見て、本文見て、選択肢見て、本文見て、
とやってるうちに時間はどんどんなくなっていくというわけです。
だからこそ、その解くコツというのを学ぶことによって解くスピードが上がる。
それで必然的に制限時間以内に解けるようになっていくということなので、まとめると3段階目は解法を自分の中に染み込ますということです。
ここまでが先述の「型」になります。
1文1文を読むという型、まとまりで読むと言う型、解き方を学ぶという型。
この型をもとに、ここからスポーツと一緒で慣れる必要性があります。
なのでここから圧倒的な多読であったり、長文問題を解きまくっていく作業が必要です。
この1、2、3を無視して長文をいっぱい読んでいる受験生が世の中には沢山います。
型ができていないからいくらやっても成果が上がらず、時間だけどんどんたってしまうということになるので特に
長文読解で点数をとっていくためには最初の3段階の部分を勉強法の中に取り組んでいってください!
英語の勉強法
それではここから英語の勉強法に入っていきます。
先ほど説明した、1段階目の所から具体的に話を進めます。
①精読・1文1文を正確に読む力をつける
1段階目は1文1文を正確に読むということです。
その1文1文を正確に読むためには、3つの力が必要になってきます。
①語彙力
まず語彙力です。
やっぱり単語力です。ここがないとやはりどの大学を受験にするにしても厳しいです。
②解釈力
2つ目が解釈力。英文解釈力です。
いわゆる、SVOCというやつですね。
名詞、形容詞、副詞などの塊のことですね。
だいたい、「単語と文法やっとけばいいんでしょ」と思われがちですが解釈の勉強も非常に大事です。
これを知らずに読解するのは非常に困難と言えます。
1文単位で読めなければ、長文が読めるわけがないからです。
③文法力
3つ目が文法力です。
文法もどこの大学でも学習が必要になります。
②段落や文のまとまりをつかむ
続いて2段階目ですが、文のまとまりを掴みながら読んでいくという話でした。
具体的にはどういう勉強していけばいいのかというと、いわゆる「パラグラフリーディング」です。
詳しくは後述します。
③解法を学ぶ
3段階目は解法、「解き方」の学習です。
設問には内容一致問題であったり、空所補充、問題下線部説明などいろんな形式の問題があるわけです。
そして、それぞれの解き方というのがあります。
その解法を学ぶまでは、どれが合ってるのかというのをなんとなく選んでしまうことになります。
そしてなんとなく選んでいるということは、問題を間違ったとしてもやり直しをするときに、やり直し・復習ができず、効率が悪いです。
しかし解法の勉強をすることによって、時間が短くなるということ、やり直しをする時に効率的なやり直しが可能になります。そして得点力がどんどん上がっていきます。
解法を学習しない受験生が結構多いですが、やはり解法を学習した人たちは順調に点数が安定していくので、ここはぜひともやらなくちゃいけないポイントです。
受験期後半に、「本文読めてるのに点数は伸びません、どうしたらいいですか」という人は、この第3段階目に問題がある人が多いです。
④英文読解の経験を積む
最後の第4段階目です。
英文読解の練習、経験を反復していってください。
英語という科目は非常にスポーツに似ているという話をしました。
スポーツもやっぱりやり方を教えられたところで、自分で実践して練習本当に反復しないとできるようにならない。
英語も同じように1段階2段階3段階でやるべきことを学んだとしても、すぐできるようになるかと言うと、決してそうではありません。
反復練習を繰り返し繰り返しやっていくことによって安定して出来るようになっていきます。
勉強法のまとめ
これまで説明した勉強法をまとめると、
1段階目で、1文1文を読むために「単語」・「文法」・「語彙力」を徹底的に鍛え上げます。
2段階目で、次はかたまり単位で読んでいく「パラグラフリーディング」を習得します。
3段階目で、解法のパターン、「解き方」を学習します。
最後の4段階目は徹底的に演習して長文読解の力を伸ばしていきます。
以上が基本的な英語の学習の流れになります。
産近甲龍・日東駒専レベルの勉強法
では基礎標準レベルに入って行きたいと思います。基礎標準レベルは日東駒専・産近甲龍レベルとなっております。
それでは早速ですが、1段階目は、「1文1文を正確に読めるようにする」でした。
それには文法、解釈そして語彙力が必要ということでした。
ここで一つ注意が必要です。
文法を最初から勉強してはならない!?
基本的に語彙は受験勉強開始と同時に始めてもらったらいいのですが、文法もそこで始めてしまう人が非常に多いです。
文法の学習ではだいたい時制からスタートしますが、「時条件を表す副詞節は未来のことも現在時制で表す。」
このようなことを学習します。
「副詞節ってなんだろう」となりますね。
結局勉強してんのに頭ん中で理解できていないという現象がそこで起こってしまうわけです。
それを解消しようと思ったらまず何をしなくちゃいけないかというと、英文解釈の基礎から勉強していこうということなんです。
英文法よりも先に簡単な英文解釈ができることが大事になります。
英文解釈の勉強をすると、先程出てきた副詞節、名詞、形容詞とかという言葉が、本当にいっぱい出てきます。
それを習得して、品詞をもとに英文を読んでいくということができるようになっていくので、
例えば不定詞の名詞的用法、形容詞的用法とかというのも文法から始めてしまうと、理解不能な現象になります。
こういったことを解消するために解釈から勉強する。これがまず一番最初の注意点です。
それでは、語彙から話を進めて行きます。
①精読・1文1文を正確に読む力をつける
単語
おすすめの単語帳は、百式英単語です。
何よりも一番良いことは個の英語に対して訳が少ない、基本的には1個ということです。
英単語の勉強において、1個の英語に対しいろんな意味が書いてある単語帳が多いです。
それを全部最初から覚えようとするわけですが、非常にその心意気は素晴らしいですが、なかなか覚えれないということになりがちです。どうしてもしんどいですよね。
百式を使ってもらうことによって、まずは基本的な意味を一つずつを抑えていこうということで、その最初の勉強のハードルを一気に下げてしまうというのがこの百式のいいところですね。
ちなみに2023語載ってます。
あとは意外に読み方がカタカナで乗ってるって言うのもいいとこかと思います。
発音記号が苦手な人には特に優しい仕様になっています。
そして、百式英単語が全部で2023個あるなかで日東駒専・産近甲龍レベルでどこまで覚えればいいかです。
結論からいうと1800までを完璧にしましょう。
そもそも百式英単語は、500まで、1400まで、1800まで、2023までとカテゴリが分かれています。
その中で一番最後の1801から2023のところは最難関レベルとなっていて、結構内容の高い単語が出ています。
なので産近甲龍・日東駒専レベルであれば最後の最難関レベルはショートカットしてもよいと思います。
英文解釈
続いて解釈の話に移っていきたいと思います。
英文解釈の勉強していくというところで、オススメしたいのが
「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」
初学者のための英文解釈には最適な良書で、非常におススメです。
以前までは「英文読解入門基本はここだ」をおススメしていました。
本書は地頭がいい人には非常に効果的ですが、初学者に万能とはいかない場合が多いことが理由です。
模試で偏差値30とか40のレベルの人が英文解釈の勉強を始める場合、
「基本はここだ」が最初の参考書となると全然わかりません。
それが、「肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本」ではスムーズにいくようになりました。
本書の内容としては、全部で33個のテーマがあります。
33個それぞれが英文解釈していく上で必要なアイテムになっているので、それを一つ一つ吸収していったら、自力で英語が読めるようになっていくよという仕組みになっています。
33個ですから1日1個やっていけば約1ヶ月で終わる計算です。
2年生がこれから受験勉強をスタートするということであれば、1か月かけてじっくり学習しましょう。
逆に3年生で時間がないぞというという状況であれば1日2個ぐらいのペースで行ってもらって2週間で終わらせるのがいいかと思います。
それでこの肘井先生の参考書で基本的な考え方を学べたわけですが、とは言え演習を積まないと中々svoc、解釈を使いこなせるようになりません。
そこでハイパートレーニング1を使用することをオススメします。
svocを徹底的にふってほしいという風に思います。
英語長文ハイパートレーニングは英語長文の参考書として考えられですが、svocをたくさんの簡単な例文に振るという訓練には非常にいいです。
具体的なペースとしては、全部で12題入っているので、1日1題ずつやり2週間弱で終わることを目安としてください。
ですが受験勉強初期にやるものということもあり、2週間以上かかっても全部構いません。
英文解釈の力をつけていくことが大事なので、ただ単にどんどん先に進んでいって結局できるようになっていないというのは本当に意味がないので、じっくりとその肘井先生・ハイパー、この2つをうまく使いながら出来るようにしていくことが大事です。
ここまできて、やっと英文法の勉強をスタートさせることができます。
英文法
さて、英文法の学習ですが、4択の問題集から始めてしまう子が多いです。
有名なところで言うと「ネクステージ」や「vintage」。
これらの参考書は右側に解説が書かれていますが、英文解釈を学習していたとしても、なかなか理解が難しい場合が多かったりします。
なので英文法の勉強は問題集に入る前にまずはインプットからしていく必要性があるわけです。
そのインプットにおいて非常にオススメしている参考書が
成川先生の「深めて解ける英文法のインプット」です。
「深めて解ける英文法のインプット」は、すごくわかりやすく時制の話であったりだとか、不定詞ではこういう風に使うんだよとかという話が書いてあるので、それで理解をしていってほしいと思います。
他にもいくつか同じ系統の参考書でおすすめの参考書を列挙しておきます。
東進ブックスから出ている「渡辺の基礎から受験までとことんわかる英文法」
安河内の新英語をはじめからていねいに
大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】、今井の英文法教室(上)
などなど、英文法のインプット型の参考書が出ていますので、それも非常に分かりやすいです。
紹介した順番で難易度が上がっていくっていうような印象です。
これだけ有名な先生たちも出版されている中で、成川先生のインプットがいいと言う理由はアウトプット、問題演習の参考書も成川先生は出してくれているからというのが大きいです。
「深めて解けるのアウトプット」
本書が非常におススメです。こちらを使用することをオススメするゆえに、インプット系の参考書を成川先生でやってアウトプットも成川先生でやるというルートをオススメします。
同じ先生ですから解説が非常に統一性があるので、スムーズな学習ができます。
ただ、だいたい進学校であれば4択の英文書を購入していると思います。それが悪い参考書というわけではないので、あまり凝り固まって考えすぎないでいいとは思います。ちゃんとその四択の英文法の問題ができるようになってれば大丈夫です。
4択の英文法の参考書持ってなくて、どれ選ぶかという場合に、成川先生の参考書を選んでくれたらいいかと思います。
1段階目というのは1文1文を丁寧に読むというところでしたが、
春から受験勉強をスタートした人であれば夏始まるぐらいまでには完成させましょう!
②段落や文のまとまりをつかむ
ここから2段階目。
段落そして、文全体の内容を把握する練習をしていきます。
訳すから読むに変えていくということです。
それを実現してくれるのが、
パラグラフリーディングのストラテジー (1) 読み方・解き方編
読み方やテクニックが書いてるような本なのに英語長文が一題しか入っていないという、珍しい参考書です。
「パラグラフリーディングのストラテジー (1) 読み方・解き方編」はまずpart 1と part 2で読み方というのを徹底的に練習していきます。
今まであまり知らなかったことがいっぱい出てきて、情報量が多くしんどくなるとは思いますが、1個ずつ整理していきながら習得していくことが必要になってきます。
しかしこの1冊をきっちり習熟出来たとすれば、段落や文のまとまりをつかむ学習は十分です。
③解法を学ぶ
ここから3段階目に入っていくわけですが、3段階目は解法です。
解き方を学んでいくわけですが、これに関しては先ほどお勧めした参考書パラグラフリーディングのストラテジーレベル1のpart 3の中に詳しく書かれています。
part3では、内容一致の解き方や、空所補充など色んな解き方が書いてありますので新たな発見が多いはずです。
丁寧に吸収していってもらいたいと思います。
ここまでで、型はほぼ完成ということになります。
読解演習
ここからは徹底的な演習を重ねていきます。
おすすめの参考書、問題集を紹介していきます。
ハイパートレーニング英語長文のレベル2。
1は解釈で使いました。
ハイパーのレベルの2はセンターレベルと書いていますが、センターより多少難しいかなという風に思われます。
だから英単語帳で、1200~1500レベルぐらい頭の中に入っている状態でないと厳しい参考書になっています。
他にはスピード英語長文のレベル2であるとかレベル3
といったところも演習材料としては非常にいいかなという風に思います。
「やっておきたい300」もそうですね。
あと最近出た問題集にはなりますが、
「1から鍛える英語長文300」
非常にオススメできます。解説も非常に分かりやすくなっていますのでこの辺も使ってもらったらいいんじゃないかなという風に思います。
あと追加でいうと、関先生の英語長文のポラリス1
こういったものもあり、最近の英語長文の傾向というか文章テーマというものを題材にした参考書になるので、
ちょっと古いものを使うよりも比較的新しいものを使うことによって対策は十分にできるんじゃないかというふうに思います。
今お勧めした参考書は基礎標準レベルで多読する場合におすすめの参考書です。
色々オススメしましたが、全部やらないといけないというわけではなく、
そのレベルの英語長文が読めるようになれば 大丈夫という意識で取り組んでください。
英熟語
今まで触れてませんでしたが、英熟語についても説明しておきます。
そもそも英熟語を覚えるというのは心理的なハードルが高い人が多いです。
英単語を覚えながら 英熟語も一緒に覚えていくというのは難しく挫折する人が多いため、英単語を一通り終わって演習を始めるタイミングで始めることをオススメします。
演習だけしてたらokではなく、演習しながら熟語を覚えていくというインプットを欠かさずにやっていくようなイメージになっていきます。
そこでおすすめの英熟語帳は
速読英熟語。
速熟のオススメの使い方を紹介します。
この参考書のコンセプトが長文の中で覚えるというものなので、そういう風にやってしまう人が多いですが、
そういうやり方よりも語句の暗記をしてから長文を読む、の順番で学習することをオススメします。
インプットからアウトプットが基本で、英語長文読みながら熟語を覚えていくというのは非常に難しいからです。
英語長文の次のページにある、熟語や意味が書いてあるページを一通り赤シート等で隠して、意味を覚えてから長文をよむ。
この順番でやることをオススメします。
過去問演習
ここまで多読をやり、熟語も覚えたとなったら、過去問演習を本格的にスタートしていく時期に立ったということになります。
後は自分の志望校の過去問を解き、制限時間内に必要な点数をとるように意識して練習していくのみです。
過去問演習をやる中で、今までの学習のほころびを感じる部分があれば、これまでのルートに立ち戻り弱点をつぶすというのを地道に積み上げていってください。
以上が英語の産近甲龍・日東駒専レベルの勉強法です!
是非参考に実践してみてください!
また、この記事の内容は動画でも説明しています。下からご確認ください!