【学費免除制度あり】早稲田大学の学生支援制度を紹介

早稲田大学は、大隈重信が創立した国内最高峰の私立大学です。
有名大学だけあり著名な出身者が多く、出身者の名前を冠した独自の奨学金制度が多数あります。

これらの早稲田大学独自の奨学金制度は全て返済不要なので、経済的な負担を抑えて学ぶことが可能です。
今回は、早稲田大学が実施している学費免除制度や、奨学金制度、学部ごとの学費について詳しくお伝えします。

早稲田大学に学費免除・奨学金はある？

早稲田大学には奨学金制度は多数ありますが、学費免除制度はありません。
ただし、早稲田大学独自の奨学金は全て返済不要の給付型なので、実質的には経済的な負担を軽減することができます。

返済不要の学内奨学金は学外奨学金とも併用可能で、最大で年額75万円が実質免除になります。

早稲田大学の【学費免除】の種類・内容

早稲田大学には原則的に学費免除制度はありません。早稲田大学独自の奨学金は全て返済不要なので、実質的には学費の一部免除に近いです。

ただし、2020年度に早稲田大学に在学している学生は、例外として「新型コロナウイルス感染症拡大による家計急変の学生等に対する学費等減免」という制度が利用できます。

また、早稲田大学は国の「高等教育の修学支援新制度」対象校のため、条件を満たすと授業料減免が受けられます。

それぞれの免除されるための条件と金額

「新型コロナウイルス感染症拡大による家計急変の学生等に対する学費等減免」の利用条件と金額は、以下の通りです。

条件：主たる家計支持者1人の年間給与所得が841万円以下かつ、新型コロナウイルスの影響で前年の所得から1/2以下になっている学生

学費等減免額：40万円
参照：早稲田大学 新型コロナウイルス感染症拡大による家計急変の学生等に対する学費等減免申請について

「高等教育の修学支援新制度」を利用する条件と、減免される金額は以下の通りです。
条件：住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯の学生
減免金額：入学金20万円、授業料70万円（他に給付型の奨学金最大90万9,600円もあり）
参照：文部科学省 学びたい気持ちを応援します　高等教育の修学支援新制度

どれくらいの人が受給されて、通学している？

2020年10月時点で、早稲田大学での「高等教育の修学支援新制度」「新型コロナウイルス感染症拡大による家計急変の学生等に対する学費等減免」の利用者数は公表されていません。

早稲田大学の【奨学金】の種類・内容

早稲田大学は独自に100種類以上の奨学金を実施しています。その全てが、返済不要の「給付型奨学金」です。数が多いため全てをご紹介することはできませんが、主なものをご紹介します。

・めざせ！都の西北奨学金：学業成績が優秀であるにもかかわらず、家計の事情で早稲田大学への進学が難しい受験生が対象

・小野梓記念奨学金：学ぶ意欲があり、家計の事情で大学進学が難しい受験生が対象
・紺碧の空奨学金：児童養護施設やファミリーホーム入所者および出身者、または養育里親家庭で育った里子が対象

・大隈記念奨学金：各学部の優秀者が対象

その他、早稲田大学の著名な出身者の名前を冠し、その人の出身学部の学生を対象として実施している奨学金が多数あります。これらの早稲田大学独自の奨学金は、日本学生支援機構の奨学金など外部の制度と併用することもできます。
参照：早稲田大学独自の奨学金（学内奨学金）

それぞれの奨学金を受けるための条件と金額

上記でご紹介した奨学金を受けるための条件や金額は、以下の通りです。

めざせ！都の西北奨学金
・条件：首都圏（東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県）以外の国内高等学校出身者で、父母の収入が合算して800万円以下（事業所得は350万円以下）の学生
・支給金額（年額）：45〜75万円（学部によって異なる）

小野梓記念奨学金
・条件：住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯の学生
・支給金額（年額）：上限70万円

紺碧の空奨学金
・条件：児童養護施設、ファミリーホーム、養育里親家庭などの出身者で、入学後に独立して生計を営む予定の学生
・支給金額（年額）：入学検定料および入学金、4年分の授業料・実験実習料・その他諸経費、月額9万円×4年間

大隈記念奨学金
・条件：各学部の成績上位者
・支給金額（年額）：40万円

どれくらいの人が受給されて、通学している？

上記でご紹介した奨学金の定員・利用者は、以下のようになっています。

・めざせ！都の西北奨学金：約1,200名
・小野梓記念奨学金：非公開
・紺碧の空奨学金：若干名
・大隈記念奨学金：各学部2〜8名

早稲田大学の学費免除・奨学金以外の援助制度

早稲田大学では、留学プログラムに参加する際に「留学奨学金」を利用することができます。

早稲田大学の留学奨学金の条件と金額

留学奨学金は、寄付等を財源として早稲田大学内で運営する奨学金です。主に、主に留学センターが実施する海外留学プログラム参加者が対象です。
支給金額は25〜150万円で、支給の可否や実際の支給額は、申請時の書類を参考にして総合的に判断されます。

早稲田大学の学部毎の入学金と学費

最後に、早稲田大学全学部の入学金と学費をお伝えします。

政治経済学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：121万8,900円
学費（2〜4年次目安）：119万9,000円

法学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：117万700円
学費（2〜4年次目安）：116万円

文化構想学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：121万3,000円
学費（2〜4年次目安）：120万9,000円

文学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：121万3,000円
学費（2〜4年次目安）：120万9,000円

教育学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：（文系）116万円〜117万1,000円　（理系）166万円〜174万円
学費（2〜4年次目安）：（文系）116万円~117万1,000円　（理系）164万6,000円

商学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：118万1,800円
学費（2〜4年次目安）：117万1,000円

基幹理工学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：170万9,000円
学費（2〜4年次目安）：164万6,000円

創造理工学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：172万9,000円〜174万5,000円
学費（2〜4年次目安）：164万6,000円

先進理工学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：174万9,000円
学費（2〜4年次目安）：164万6,000円

社会科学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：117万7,988円
学費（2〜4年次目安）：117万1,000円

人間科学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：160万1,000円
学費（2〜4年次目安）：157万1,000円

スポーツ科学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：164万円
学費（2〜4年次目安）：159万4,000円

国際教養学部学部の入学金と学費

入学金：20万円
学費（初年度）：159万3,000円
学費（2〜4年次目安）：159万円

まとめ

早稲田大学には基本的に学費免除を謳った制度はありませんが、返済不要の給付型奨学金が多数あるため、経済的な負担を抑えることができます。

給付型ということもあり、間口の狭い奨学金が多いですが、「めざせ！都の西北奨学金」は比較的幅広い学生が利用できます。

また、日本学生支援機構の奨学金など外部の制度とも組み合わせられるので、経済的に厳しくても工夫と努力次第では早稲田大学に通うことは可能です。