浪人で失敗する原因はなに?一浪や二浪から成功するために大切なポイントを解説
更新日: (公開日: ) COLUMN

大学受験で失敗して浪人する決断をしたら、誰もが「次こそは絶対に成功する!」と強く思うはずです。
- 一浪に失敗してしまったことで、自信を失ってしまった
- どのようにして再度受験勉強に取り組めばいいのか分からない
- 自分にあった進路を見つけられずに悩んでいる
一浪に失敗しても、人生は終わりではありません。多くの選択肢があり、自分の希望や能力に合わせて最適な進路を選ぶことが大切です。
本記事では、浪人した際によくある失敗をはじめ、成功するためのポイントも解説しています。
一浪や二浪などを【浪人】としてまとめ、失敗した場合の選択肢や立ち直り方、失敗の原因や対策にも触れるため、ぜひ参考にしてください。
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大学受験で浪人が失敗する割合
大学受験で浪人が失敗する割合は、明確なデータがないため提示できません。
理由は、失敗の定義が人によって違うためです。
浪人の目標が「大学進学」の人にとっては、志望校以外の入試で合格した場合も「成功」といえます。
一方、志望校にこだわりがある場合には、滑り止めに合格しても「失敗」と判断するケースもあります。
人によって、成功・失敗の基準が違うため、一概に割合を出すのは難しいでしょう。
参考として、浪人生が志望校に合格できる割合は約10%というデータがあります。
志望校合格で約10%と考えると、浪人して大学進学できる割合はもう少し増えると予想できますが、想像よりも厳しい数字だと感じる人が多いかもしれません。
浪人すれば合格しやすくなる、は幻想
浪人すれば合格率が上がる、という考えは完全な誤りです。
データでも現場の感覚でも、浪人しただけで受かりやすくなるわけではありません。
マナビズムのこれまでの経験からいえば、浪人生の合格率は40%にも届かず、第一志望校に限ると20〜30%程度です。
「浪人すれば半分以上受かる」という認識は、絶対に捨てるべきものです。
浪人生活で失敗する人の特徴
続いて、浪人生活で失敗する人の特徴を確認します。浪人したら、同じ行動をとらないように意識してください。
- 予備校・塾の授業だけで満足している
- 全力を出し切れていない
- 浪人の原因がわかっていない
- 学力と目標に差がありすぎる
- 不規則な生活をしている
- 息抜きや遊びが多い
- 予備校・塾選びが間違っている
なかでも、前回の受験においてなにが原因で浪人したのかをわかっていない人は、次も失敗する可能性があります。
浪人生活で大切なのは、前回の失敗を明確にして改善するという点です。
「勉強時間が足りなかった」「苦手科目を克服できなかった」など、心残りがある点や学習不足だった部分を洗い出して、浪人生活に活かしましょう。
前回にミスした原因がわからない場合、浪人しても同じ失敗を繰り返すリスクがあります。
【関連記事】浪人の成功率はどれくらい?大学受験の合格率が上がる方法を解説
浪人しても志望校へ合格できない理由
【動画でもご覧いただけます!】
現役時代の努力は「貯金」ではなく「負債」かもしれないと考えましょう。
現役時代にある程度頑張った経験が、浪人すれば余裕という油断を生みます。
しかし不合格だったのは、勉強量・方法・質にどこかミスがあったからです。
それは「貯金」ではなく「負債」。
量だけを増やしてもダメ、質だけを高めてもダメです。
量と質の両立が必要であり、どちらかに偏っては結果は出ません。
そのためには「なめない覚悟」と「強いマインドセット」が必須です。
正しい方法に一本化しなければ伸びない
外部から夏期講習に来る浪人生には、自己流・間違ったやり方で成績が伸びないままの人が多いです。
YouTube等で正しいやり方を知っていても、通っている塾に流されて自己流を続けてしまう。実際に、両方をいいとこ取りするのは無理です。
本当に伸ばしたければ、一つの正しい方法に全力を注ぐこと。
浪人しても受かる保証はなく、むしろ現役生よりも合格率が低い学部・学科すら存在します。
もし今、勉強方法や計画に不安があるなら、受験相談に来てください。
原因は何?大学受験の浪人生によくある失敗談
まずは、大学受験の浪人生によくある失敗談から原因を見ていきましょう。
同じ失敗を繰り返さないための参考にしてください。
- 成績が伸びなかった
- 質問できる環境がなかった
- 受験に不利な夜型の生活になった
- 遊びすぎてしまった
- 趣味を優先して大学受験がおざなりになった
- 勉強中心の生活がつらくなった
- 独学で間違った勉強法をしている
成績が伸びなかった
浪人しても成績が伸びないという人は一定数います。成績が伸びないのは、主に下記の原因が考えられます。
- 時間があると思って本気を出すのが遅かった
- 浪人して毎日勉強していれば成績が伸びると思っていた
- 勉強法や計画が間違っていた
- 塾や予備校を利用していなかった
浪人生は、これまで培った学力にプラスして知識を積み重ねていくため、当たり前のように成績が上がると思っている人も多いでしょう。
しかし、基礎固めが終わり、知識を身に付けていくほど、学力向上は難しくなります。
そのため、浪人したら適切に努力しないと、順調な学力向上は見込めません。
「浪人したら成績向上するはず」という認識は改めた方がよいでしょう。
質問できる環境がなかった
特に独学を選んだ場合、問題が解けないときに質問できる環境がなくて失敗するケースもあります。
質問できる環境がないと、わからない問題も自分で解説を読みながら理解するしかありません。
そのため、1問を理解するのに多くの時間がとられてしまう可能性もあり、大変非効率です。
さまざまな理由から塾や予備校には通えないという場合も、オンラインの学習サービスで質問できるケースもありますから、検討しましょう。
受験に不利な夜型の生活になった
浪人すると、生活が不規則になり、夜型のリズムになってしまったという失敗もあります。
夜型になると、受験においてさまざまな理由で不利になります。
- 不健康な生活で体調不良になりやすくなる
- 午前中の入試で集中できないコンディションになる
- 生活リズムが崩れて安定した勉強時間を確保できなくなる
浪人中は自分で予定を決められるからこそ、徹底した自己管理で規則正しい生活を送りましょう。
遊びすぎてしまった
浪人すると自由な時間が増えるため、誘惑に負けて遊びすぎてしまうというのもよくある失敗です。
友達の誘いが多い、夢中になる趣味がある、という人は特に気をつけましょう。
頑張りすぎると浪人生活のモチベーションが下がる可能性もあるため、適度な息抜きは必要です。
志望校対策に十分な勉強時間を確保した上で、リフレッシュの日を作ってください。
趣味を優先して大学受験がおざなりになった
この原因は、自分のやりたいこととやらなければならないことのバランスが崩れたことにあります。
趣味はストレス発散やリフレッシュにもなりますが、時間を使ってしまうと、勉強に集中できなくなります。また、趣味に夢中になるあまり、自分の目標や志望校を見失ってしまうこともあります。
結果、受験勉強が形骸化して成績が伸び悩んだり、志望校に合格できなかったりすることになります。
趣味は自分の人生を豊かにするものですが、それだけで満足してしまうと、自分の可能性を狭めてしまうのです。
勉強中心の生活がつらくなった
勉強中心の生活がつらくなる原因として、自分のペースや体調を無視して無理をしたことといった理由が考えられます。
勉強は重要ですが、それだけで生きているわけではありません。人間は心身ともに健康であることが前提です。
勉強ばかりしていると、以下のようなつらい要素に苦しめられるかもしれません。
- 気分が落ち込む
- 疲れやすくなる
- 体調を崩す
- 勉強以外のことに興味を持てなくなった
- 友人や家族との関係が希薄になった
その結果、勉強へのモチベーションが低下し、効率や質が落ちてしまいます。勉強は自分の将来のためにするものですが、それだけで幸せになれるわけではありません。
独学で間違った勉強法をしている
浪人生活を独学で過ごす場合、効率的な勉強ができなかったと後悔する人もいます。
独学は、1日の時間を自分でコントロールできるため、ペース配分や重点的な苦手科目の対策など、勉強しやすい面もあります。
しかし、塾や予備校などプロの講師から提案される勉強法や計画に比べると、劣る点があるのも事実です。
例えば、6時間古典文法講座を「分かりやすい」と感じるのは、勉強のやり方がまだ下手な証拠でもあります。
本当にできる人は、教科書だけでも理解できます。「わかりやすい」と感じる自分に気づいたら、「独学は危ない」と思った方が良いです。
勉強は「やったつもり」と「できるようになる」の間に大きなギャップがあるわけです。
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浪人失敗したその後の進路
浪人が失敗した場合の進路について説明します。
もしものときも後悔のない選択をするために、確認してください。
- 滑り止めに入学する
- 仮面浪人する
- もう一度浪人する
- 専門学校に入学する
- 就職する
- 浪人失敗が引きこもりにつながる場合もある
滑り止めに入学する
志望校に落ちて別の安全校に合格した場合、受かった滑り止めの大学に入学するかを検討します。
本来目指していた大学より、1〜2ランクほど下の可能性もあるため、志望校にこだわりがある浪人生にとっては失敗と感じてしまう場合もあるかもしれません。
滑り止めへの入学を辞退すると、もう一回浪人するか大学以外の選択肢になるため、後悔しない決断をしてください。
仮面浪人する
浪人に失敗した際には、一旦、合格した大学に通いながら志望校を目指す「仮面浪人」という選択肢もあります。
ただし、志望校に落ちて滑り止めには合格したという人にしか選択できない進路です。
仮面浪人は、すでに大学進学しているため、もし次も志望校に落ちたとしても在学中の学校へ通い続けられます。
在学している大学の勉強とあわせて志望校対策もするため、忙しくなると覚悟した上で決断してください。
もう一度浪人(二浪)する
「志望校に強いこだわりがある」または「大学進学したいけれど全落ちした」という場合には、もう一度浪人するという進路もあります。
もう一度チャレンジする際には、新たに1年分の浪人費用がかかるため、よく考えて決めてください。
親に費用を負担してもらう場合には、相談しましょう。
また、次は失敗しないために、現状の学力を分析して、志望校への挑戦は無謀ではないかも再確認します。
大学進学を目標とする場合には、志望校とあわせて安全圏の滑り止めも受験するのをおすすめします。
専門学校に入学する
受験で全落ちして、大学進学をあきらめる場合には、専門学校に入学する選択もあります。
専門学校で学べる知識やスキルに興味がある場合には、一度検討してみるとよいでしょう。
ただし、全入試の結果が出てから情報を集め出しても、すでに受付が終了している学校も多いため、早めに行動する必要があります。
専門学校を検討する場合には、万が一に備えて、入試前から準備を進めておいてください。
就職する
大学進学を断念して、就職する進路もひとつの選択肢です。
資格取得のために勉強して、スキルアップしてから就職するという方法もあります。
浪人で培われた学習習慣は、資格取得のほかに、社会人になってからも活かせます。
大学に進学できなくても「浪人が無駄だった」と感じる必要はありません。
これまでの経験は今後の人生で活かせる場面が多くありますから、前向きに就職活動を頑張りましょう。
浪人失敗が引きこもりにつながる場合もある
最後に、浪人失敗から上手に気持ちを切り替えられず、次の一歩が踏み出せないまま引きこもりになってしまう人もいます。
原因の多くは、「浪人した結果、成功できなかった」という自信喪失です。
もし、浪人に失敗して引きこもりや何もやる気が起きなくなってしまったという場合には、無理に頑張ろうとせず、まずしっかり体と心を休ませてください。
体調や気持ちが落ち着いてきてから、今後の進路についてゆっくり考えましょう。
浪人生活に失敗しないために何ができるか
【動画でもご覧いただけます!】
多くの浪人生の失敗を知るのとあわせて、成功のために大切な行動も確認してください。以下の行動を意識すると、失敗のリスクを下げられるはずです。
- 自己分析をする
- 浪人開始から全力を出す
- 予備校・塾を利用する
- 1日8時間以上勉強する
- 安全圏の併願校も受験する
自己分析をする
浪人が決まったら、自己分析してください。
- 現時点の学力
- 特に苦手な科目
- 前回の受験に関する反省点
自己分析の結果から、浪人生活ではどのように勉強すれば目標を達成できるのかについて考えます。
正確な自己分析ができないと、前回の受験と同じミスを繰り返すリスクが高くなるため、しっかり振り返って苦手科目や反省点を洗い出してください。
浪人開始から全力を出す
浪人が決定したら、すぐに全力を出して勉強しましょう。
担当していた浪人生の実例では、過去問で安定して合格最低点を超えていました。しかし、実際の合否判定では6回受けて1回しか合格できません。
つまり、「過去問で受かっていた=本番も受かる」ではないという厳しい現実があるわけです。
多くの浪人生が、
- 「現役より頑張れてる」
- 「1日10時間やってるから大丈夫」
と思いがちだが、それは基準が低すぎます。1日14時間勉強するのが当たり前ぐらいの意識を持ってください。
浪人を決めた以上、水中に潜るように全力で努力し、来年には高く跳ね上がれるような生活を送りましょう。
予備校・塾を利用する
1年間の時間を無駄にせず、できる限り効率的な勉強を進めるために、予備校や塾の利用をおすすめします。
予備校や塾では、長年の経験を積んだ講師によるわかりやすい指導が受けられ、受験に対する悩みを気軽に相談できる環境も整っています。
自分に合う予備校や塾を選べば、勉強だけに集中できて効率的な学力向上が目指せますから、浪人を失敗したくない人は、検討してください。
【関連記事】浪人生の予備校選び|確認するポイントやおすすめの5校を紹介
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1日8時間以上勉強する
浪人したら、毎日8時間以上は勉強しましょう。
一般的に、現役高校生は授業や自主学習で1日7時間ほど勉強していると考えられます。
ただ量だけをやるのは危険です。
マナビズムの短期講習に来る浪人生たちを見ても、「参考書をたくさんやっているだけで、内容を理解できていない」人が多い。
- ルールズ3までやっているのに問題が解けない。
- 解説を読むだけで、本当に理解・定着できていない。
つまり、「進めること」と「できるようになること」は別です。
マナビズムでは初見問題テストや進捗管理で、必ず定着を確認しています。
自分でやっているだけでは、これが甘くなりやすいです。
【関連記事】浪人生の勉強時間はどれくらい必要?スケジュール例や注意点も解説
安全圏の併願校も受験する
絶対に志望校へ進学するという強いこだわりがある場合を除き、今年の浪人生活で大学入学したい場合には、安全圏の併願校も受験してください。
併願校は、自分の学力に適した大学とあわせて、1~2ランク下の学校も受験するのが重要です。
目標としても、夏までに志望校の1ランク下の大学群(例:産近甲龍、日東駒専)で合格点を取れる状態を目指しましょう。ただし、早慶志望者は話が別です。
関関同立と早慶の間には体感で「3倍」くらいのレベル差があります。
早慶を目指すなら、春の段階で関関同立レベルに到達しておかないと間に合いません。
現役時代に産近甲龍レベルに届かなかった人が、浪人して早慶を目指すなら、計画と覚悟を早急に改めてください。
まとめ
浪人を独学で過ごしたり、勉強より遊びや趣味を優先したりすると、思うように学力向上できず、失敗する人がいます。
マナビズムでは「厳しい指導」を徹底していますが、それは生徒を合格に導くための本当の優しさだと考えています。
生徒に甘い基準で接しても、本人にとってプラスにはなりません。
本気で合格を目指すなら、厳しい基準を示してくれる先生に付くべきです。
少しでも不安があるなら、今すぐ受験相談から悩みを聞かせてください!
浪人(一浪・二浪)で失敗したくない人向けのよくある質問(FAQ)
浪人失敗したとき親はどうすればいい?
浪人に失敗したときの親は、子どもの気持ちを尊重することが大切です。というのも、浪人失敗は子どもにとって大きなショックであり、自信ややる気を失うことが多いからです。
親は、子どもに責めるような言葉をかけたり、無理やり進路を決めさせたりしないでください。子どもが落ち着いてから、一緒に次のステップを考えてあげましょう。たとえば、
- 二浪するかどうか
- 他の大学や専門学校に進学するかどうか
- 仕事やボランティアなどに就くかどうか
などの選択肢を提示して、子どもの意見を聞くことが重要です。
浪人して成功する確率は?
明確なデータはありませんが、一般的に、浪人生が志望校に合格する確率は約10%といわれています。また、難関大学や医学部への合格率は約40%です。難関大学や医学部の合格率が高いのは、進学したい強い動機や行動力があるためと考えられます。
浪人生が受かる確率は?
浪人生が第一志望校に合格できる確率は、約30%です。浪人生は一般受験者と比べて、受験科目や志望校の変更ができない場合が多く、選択肢が限られています。そのため、浪人生は自分の目標にあった勉強法や時間管理をしっかりと行う必要があります。
浪人して成績が上がる割合は?
浪人して成績が上がる割合は、約80%です。浪人生は一年間集中して勉強することで、知識や技能を深められます。しかし、成績が上がるだけでは合格には十分ではありません。浪人生は、
- 受験勉強だけでなく、自己分析や志望校研究も行う
- 過去問や模試を多く解いて、自分の弱点や得点源を把握する
- 受験日までに計画的に学習内容を消化する
などの工夫をする必要があります。
なぜほとんどの浪人生が失敗するのか?
浪人生が失敗する主な理由は、「最初から全力を出さなかった」「趣味や遊びを優先にしてしまった」などです。浪人期間に余裕があると思い込み、勉強以外に多くの時間を使ってしまったため、受験対策が不十分になるケースがあります。浪人したらすぐに勉強を始めて、万全な対策ができる計画を立てた上で、一生懸命頑張りましょう。
浪人生は何時間勉強すべき?
浪人生が何時間勉強すべきかは、個人差があります。一般的には、8時間から10時間程度の勉強時間が目安とされています。しかし、勉強時間だけではなく、
- 勉強の質や効率
- 睡眠や休憩の時間
- 趣味やリラックスする時間
なども考慮する必要があります。自分にあったペースで勉強しましょう。
浪人生の何が辛い?
浪人生は、入試までの期間を勉強中心で過ごさなければいけないのが辛いといえます。どれだけ勉強しても、絶対に合格する保証はありません。後悔しないように、できる限りの時間を勉強に注ぐ必要があります。そのため、趣味や遊びを我慢する場面が多くなりますから、辛いと感じる人も多いでしょう。
なぜ浪人が減ったのか?
浪人が減った理由は、少子化による18歳未満の減少と大学増加による定員増が考えられます。現役の受験者数が減って大学側の定員が増えているため、必然的に合格者数が増加する結果となり、浪人が減少しています。また、感染症の拡大や物価上昇などによる家庭の経済状況悪化も、浪人を思い留まらせる原因になっているでしょう。
東大の一浪の合格率は?
東大の入試について、2022年度の卒業年度別合格率を参考にすると、一般選抜では一浪の合格率が全体の37.6%でした。一方で現役生は33.5%であるため、一浪生の方が合格率は高いです。このデータを見ると、東大のレベルは、多くの受験生にとって一浪しないと合格が難しい大学であるといえるかもしれません。
女子の浪人率は?
文部科学省「令和元年度学校基本調査」の情報では、女子の浪人率は18%です。一方、男子の浪人率は26.1%となっています。女子の方が低い理由は、浪人してまで大学進学するメリットが男子より少ないと考えられているためです。「女性が浪人してよい大学に入っても、会社で有意に立てない」という、日本の古い価値観が残っているのが原因かもしれません。