【高校生向け】学習習慣の付け方と失敗したときの対処法を紹介
更新日: (公開日: ) COLUMN
高校生活は勉強や部活動など、やるべきことが盛りだくさんです。その中で「学習習慣をつけたい」と思っていても、なかなか続かず悩む高校生も多いでしょう。
本記事では、学習習慣を無理なく始めるための具体的な方法や、失敗したときの対処法を解説します。成績アップや受験勉強に役立つヒントも掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
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まず1週間!高校生向けの学習習慣の付け方
勉強を習慣化するために、まずは1週間だけ挑戦してみましょう。以下6つのステップを意識して取り組むことで、無理なく学習習慣を身につけられます。
- 「毎日5分だけ」「1日1問」などのルールを決める
- 「最初は数学から」など得意な科目から始める
- 勉強に取り組む曜日・時間帯を決める
- 普段の習慣に入れ込む
- 使いやすい教材を用意する
- 最低でも3週間〜1か月は続ける
「毎日5分だけ」「1日1問」などのルールを決める
学習習慣を身につけるには、まず達成可能なルールを設定することが大切です。「毎日3時間勉強する」などの高いハードルを掲げても、挫折しやすいでしょう。
そのため「毎日5分だけ勉強する」「1日1問だけ解く」といった、小さな目標を立てる方法がおすすめです。
例えば英単語であれば「1日3個覚える」、数学であれば「1日1問解く」といった具合に、簡単に実行できる内容にしてください。
小さな目標を設定することで「やらなきゃ」という重圧から解放され、「これならすぐできる!」というポジティブな気持ちで取り組めます。
「最初は数学から」など得意な科目から始める
学習を習慣化する際は、いきなり苦手科目に挑むのではなく、得意な科目からスタートするのがおすすめです。得意な科目であれば問題が解けた時の達成感が大きく、次の日へのモチベーションにもつながります。
得意分野から取り組むことで、勉強に対するハードルを下げ、自然と習慣化しやすくなります。
勉強に取り組む曜日・時間帯を決める
学習の習慣を定着させるには、勉強する時間帯をあらかじめ決めておくことがポイントです。「時間が空いたら勉強する」といった曖昧な計画では、なかなか行動に移せません。
「平日の夕食後19時から5分間だけ勉強する」「学校から帰宅後、30分休憩したあとに5分だけ勉強する」など、具体的な時間を設定してみましょう。朝型の人なら朝、夜型の人なら夜というように、自分の生活リズムに合わせるのが大切です。
普段の習慣に入れ込む
新しい習慣を身につけるためには、すでにある生活習慣と結びつけるのが効果的です。「歯磨きの後に英単語を3個覚える」「朝食後に数学の問題を1問解く」といった具合に、日々の行動に自然と勉強を組み込むことで、無理なく学習を続けられます。
また、SNSをチェックする習慣があるなら、その前後5分間を勉強時間に変えるのもおすすめです。普段の行動パターンを活用しながら、少しずつ勉強を習慣化していきましょう。
使いやすい教材を用意する
学習を習慣化する際には、使いやすい教材を選ぶことが重要です。分厚い参考書や難しいドリルでは、勉強を始める前に気持ちが萎えてしまうかもしれません。
まずは薄い問題集や、1ページに1問だけ載っているようなシンプルな教材を選びましょう。また、スマホアプリを使って1日3個の英単語を学べるものや、5分で終わる問題を解けるものを活用するのも良い方法です。
最低でも3週間〜1か月は続ける
新しい習慣を身につけるには、少なくとも3週間から1か月程度の継続が必要と言われています。最初の1週間は「やらなきゃ」という気持ちで取り組むことになりますが、2週間目には少し慣れ、3週間を過ぎると自然と定着していきます。
まずは、1週間ごとに目標を少しずつ増やしていくと、無理なく学習量を増やせます。3週間続けられれば、その後の学習が格段に続けやすくなるでしょう。
高校生が避けるべき学習習慣
高校生の学習習慣で、特に避けるべき行動パターンは以下が挙げられます。
- スマホ依存になっている
- 休憩時間の管理をしていない
- まとめただけで自己満足している
- 参考書の情報収集に終始している
大切なのは、「攻めの勉強だけ」に偏ることです。新しい範囲を進めるだけでなく、既習範囲の復習という「守りの勉強」もバランスよく行ってください。
詳しい対策・方法については、「受験生が避けるべき5つの習慣」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
高校生が学習習慣を身につけるべき7つの理由
ここでは、高校生の皆さんが学習習慣を身につけるべき理由を、以下7つの視点から解説します。
- 繰り返し学ぶことで成績が上がる
- 受験勉強の習慣化にもつながる
- 日々の勉強が効率化する
- 勉強することが楽しくなる
- 勉強時間を自然に増やせる
- 内申点アップにつながる
- 定期テスト・提出物が楽になる
繰り返し学ぶことで成績が上がる
学習習慣が身につくことで実感しやすいメリットのひとつが「成績の向上」です。日々の積み重ねが知識を効率よく定着させ、結果として学力アップに直結します。
特に重要なのは、一夜漬けではなく、日々の学習をコツコツと継続することです。
英単語を毎日10個覚える習慣をつければ、1か月で300個の単語が自然と記憶に残ります。繰り返し学ぶことで基礎力が磨かれ、応用力も自然に身につきます。
テスト直前に慌てるのではなく、普段から積み上げておくことで、確かな実力をつけることが可能です。さらに、定期的な復習は一度学んだ内容を忘れにくくし、学年が進んでも成績を維持するのにおすすめの方法です。
受験勉強の習慣化にもつながる
早い段階で学習習慣を身につけることは、将来の受験勉強において大きなアドバンテージとなります。すでに学習習慣が整っている場合、急に学習時間を増やす必要がなく、自然な流れで受験勉強に移行できるのです。
習慣化によるメリットは、精神的な安定にも現れます。毎日の学習が当たり前になっていることで、受験勉強を始めることへのプレッシャーが軽減され「やらなければ」という焦りが少なくなります。
日々の学習を通じて自分に合った勉強法を見つけておけば、効率よく学びを進めることが可能です。さらに、高3で慌てて対策を始める必要がなくなるため、志望校選びや受験戦略を練る時間が確保できます。
日々の勉強が効率化する
学習習慣がつくと、勉強そのものの質が向上します。毎日学ぶ中で、自分に合った効率的な学習方法が自然と確立されるためです。
例えば、自分が最も集中できる時間帯を把握したり、効果的な休憩方法を見つけたりすることで、同じ時間でも学びの成果を最大化できます。
予習・復習のサイクルが整うことで授業の内容が頭に入りやすくなり、疑問点がすぐに解消されるため、学びが深まります。習慣化により「勉強を始めるまでの準備」にかかる時間が減り、机に向かう心理的なハードルも下がるでしょう。
勉強することが楽しくなる
学習習慣が身につくと「勉強が楽しい」と感じる瞬間が増えてきます。継続的な学習によって成功体験が積み重なり、学びに対する前向きな気持ちが育まれるためです。
毎日の英単語テストで満点を取れるようになったり、数学の問題を素早く解けるようになったりすると、小さな達成感の積み重ねでモチベーションを高められます。
学習が習慣化すると、義務感ではなく「もっと知りたい」という自主的な気持ちで取り組めるようになります。
勉強時間を自然に増やせる
学習習慣が整うと、自然と勉強時間を確保できるようになります。特別な努力をしなくても、生活の一部として学びが組み込まれるためです。
朝の通学中に英単語を覚える、昼休みに数学の問題を解くといった形で、すきま時間を有効活用できるようになります。
習慣化により「やる気」が低下することなく、安定した学習時間を確保できるのもメリットです。結果、学習の質と量を両立することにつながるのです。
内申点アップにつながる
日々の学習習慣は授業への取り組みや提出物の質向上にもつながるため、内申点アップにも直結します。
予習・復習が定着していれば授業内容をしっかり理解でき、先生への質問もスムーズに行えます。提出物を計画的に進めることで、締め切りに追われることなく質の高い課題を作成可能です。
定期テストに向けた勉強も無理なく進められ、安定した点数を取ることにつながります。学習習慣に基づいた日々の積み重ねが、結果的に内申点を確実に押し上げる要因となるのです。
定期テスト・提出物が楽になる
学習習慣を身につけることで、定期テストや提出物の準備が格段に楽になります。普段から学びを積み重ねているため、テスト前の追い込みに頼らずに済むためです。
授業内容を日々復習しておけば、テスト期間中は応用問題の練習に集中できます。課題も余裕を持って取り組めるため、締め切り直前の焦りやストレスが軽減できます。
学習を習慣化できない?押さえたい3つのコツ
続いて、学習習慣を身につけるために押さえておきたい、以下3つのコツについて解説します。
- 学習習慣が身に付かない理由を把握する
- 勉強時間の目安を把握する
- モチベーションを上げる方法を把握・実践する
学習習慣が身に付かない理由を把握する
学習習慣がなかなか定着しない理由には、以下が考えられます。
- 目標が漠然としている
- 勉強方法がわからない
- スマホなどの誘惑が多い
- 疲れて集中力が続かない
- 成績が伸びず挫折してしまう
- 時間管理ができていない
例えば「スマホが気になって集中できない」という場合、勉強中はスマホを別室に置いたり、使用時間を制限するアプリを導入したりする対策が有効です。
自分に当てはまる課題を見つけ、一つずつ改善していけば、学習習慣を身につけるためのベースを作れます。
勉強時間の目安を把握する
高校生が1日に必要とする勉強時間の目安は、「学年 + 2時間」とされています。高校1年生であれば3時間、高校2年生なら4時間、高校3年生では5時間程度が一般的です。
難関大学を目指す場合には、高校3年生で1日7〜10時間の学習が必要になることもあるでしょう。いきなり長時間の勉強をするよりも、まずは15分から30分ずつ増やしてください。
モチベーションを上げる方法を把握・実践する
学習のモチベーションを上げる効果的な方法は、以下のとおりです。
- 短期目標と長期目標を設定する
- 学習計画表を作成する
- 勉強仲間を作る
- 自分へのご褒美を決める
- 学習環境を整える
- 成功体験を積み重ねる
- 勉強アプリを活用する
高校生の場合、定期テストや模試など、短期的な目標が設定しやすい環境にあります。「次の定期テストで数学の点数を10点上げる」といった具体的かつ達成可能な目標を設定することで、学習へのやる気を維持できます。
学習の習慣化に失敗したときの対処法
学習習慣の定着に失敗してしまっても、諦める必要はありません。むしろ、以下の対処法を実践することで、より確実な習慣化へとつなげられます。
- 目標設定を緩くする
- 周囲に宣言する
- 勉強する科目を一旦絞る
- 行動し続ける
- 勉強の条件を決める
目標設定を緩くする
「毎日2時間勉強する!」と高い目標を掲げた結果、途中で挫折してしまうこともあります。もし挫折してしまったら、思い切って目標のハードルを下げてみましょう。
「1日5分だけ数学の問題を解く」といったように、疲れていても達成できる範囲に設定し直してください。
学習習慣を定着させる初期段階では、目標の高さよりも「続けること」に重きを置くべきです。小さな成功体験を積み重ねていくことで、自然と学習時間が伸びていきます。
周囲に宣言する
勉強を続けられなくなったら、周りの人に「もう一度頑張る」と宣言してみましょう。特に家族や友人など親しい人に話すと、適度なプレッシャーが生まれると同時に励ましを得られます。
周囲に宣言する際は、具体的な目標と期限を設定するのがポイントです。「来週から毎日5分間だけ勉強する」「1週間だけ挑戦してみる」といった具合に、実現可能な範囲で決意を伝えると良いでしょう。
宣言により自分への甘えが抑えられ、周囲の応援もモチベーション維持に役立ちます。
勉強する科目を一旦絞る
すべての科目を一気に勉強しようとして失敗してしまった場合は、思い切って1科目に集中してみましょう。特に得意な科目や好きな分野から始めると、ハードルが下がり取り組みやすくなります。
数学が得意な場合、毎日1問だけ解くところからスタートします。得意な分野に取り組むことで、心理的な負担が軽減され、達成感も得やすくなります。
1科目の学習が習慣化するごとに次の科目を追加していくと、無理なく学習範囲を広げられるでしょう。
行動し続ける
学習習慣が途切れてしまっても諦めず「また今日から始める」という気持ちで再開することが大切です。たとえ1日や2日サボってしまったとしても、すぐに行動に移すことを意識しましょう。
失敗も学習のプロセスの一部と捉え「続けること」に価値を置いてください。「今日はたった5分しかできなかった」と感じた日でも「短時間でも続けられた」とポジティブに捉えることが大切です。
勉強の条件を決める
学習習慣が定着しない原因の一つに、「勉強を始めるタイミングが曖昧」ということがあります。解決するには「夕食後に必ず机に向かう」や「通学中の電車内で単語帳を開く」など、具体的な条件を設定するのが効果的です。
ポイントは、すでに日常的に行っている行動と勉強を結びつけることです。「歯磨きの後に机に向かう」といったように、普段の生活習慣に学習を組み込むことで勉強が自然な流れで始められます。
まとめ:本気で学習習慣を身につけたいならマナビズム
学習習慣の定着は、高校生活の成功を左右する重要な要素です。しかし「わかっているけど続かない」という悩みを抱える高校生も多いでしょう。
学習を継続できない理由は「正しい習慣化の方法を知らない」ことにあります。「毎日5分」から始める、得意科目から取り組む、既存の習慣に組み込むなど、本記事で紹介した方法を実践すれば、だれでも学習習慣を身につけられます。
しかし、独学での習慣化には限界があるのも事実です。特に、以下の悩みを抱える高校生には、マナビズムの活用をおすすめします。
- 勉強の習慣が身につかない
- 正しい学習方法がわからない
- モチベーションを保てない
- 成績が伸び悩んでいる
1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。