立命館大学は英検を利用すると受かりやすい?受験資格や合格最低点まで解説
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「英検利用で受かりやすくなるの?」という疑問を抱いているのではないでしょうか。
確かに立命館大学の英検利用には「準1級以上で英語満点換算」という特別措置があります。
ただし、英検をすでに持っている人には有効ですが、これから取得を目指す人には慎重な判断が必要です。
準1級以上という高いハードル(大学中級レベルの英語力)があり、2級では基本的にメリットが少ないからです。
この記事では、立命館大学の英検利用の仕組み、利用できる学部、配点比率、合格最低点について詳しく解説します。
【結論】立命館大学の英検利用は受かりやすい?
【動画でもご覧いただけます!】
立命館大学の英検利用で「受かりやすい」かは、持っている英検の級と志望学部によって変わります。
もし、現時点で準1級を持っているなら利用を検討しても良いでしょう。
共通テスト(大学入学共通テスト)の英語で7割しか取れなくても、英検準1級があれば満点(10割)として計算してもらえます。
簡単にまとめると、以下のとおりです。
- 共通テスト利用:準1級以上で英語を満点換算(受験自体は必要)
- IR方式(国際関係学部):2級以上で出願可能(優遇措置ではない)
なお、いずれの場合も共通テストの英語受験は必須です。
英検利用は「共通テストの保険」としての意味合いが強く、以下で伝える2つの注意点もあります。
完全な優位とはならない
まず、立命館大学の共通テスト得点率は約70〜90%と幅があり、人気学部では8割以上が基準となります。
英語が満点換算されても、ほかの科目で高得点を取る必要があります。
加えて、英検2級では国際関係学部 IR方式の出願要件(出願するための最低条件)を満たせるだけです。
関西学院大学や関西大学と比べて、立命館大学は英検の活用条件が厳しくなっています。
新規で取得するのが厳しいケースがある
2つ目に、新規で取得するのが厳しいという点です。
部活動をしている高校生や、ほかの受験科目の勉強時間を確保したい受験生もいるはずです。
「遊びまたは受験勉強」と「英検の勉強」という「二足のわらじ」は相当な負担になります。
今後の受験戦略として、「英検を取ればチャンスが増える」のではありません。
キミの現在の状況によっては、勉強時間の分散により、合格の可能性を減らすケースもあるということです。
受験勉強と英検を本気で両立したい、または志望校への合格を迷いなく目指したいなら、関関同立専門塾マナビズムの講師に、ぜひ相談してください!
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そもそも立命館大学の英検利用とは
立命館大学の英検利用とは、英検の資格を活用して大学入試で有利な条件を得られる制度のことです。
一般的な英語試験の代わりに、英検のスコアや級を用いて合否判定に利用できます。
立命館大学では、主に2つの方式で英検を活用できます。
- 共通テスト利用方式での「特別措置」
- 国際関係学部のIR方式での「出願資格」
「特別措置」とは、英検準1級以上に合格していることを証明する書類を出願時に提出すれば、大学入学共通テストにおける英語(リーディング・リスニング)を満点に換算して合否判定が行われる制度です。
ただし、英検による特別措置を受ける場合でも、共通テストの「外国語(英語)」を実際に受験する必要があります。
また、立命館大学の英検利用には、「出願から2年以内」といった取得時期の制限はありません。
なお、年度によって異なるため、最新情報は以下のページから確認してください。
英検利用の出願資格
立命館大学の英検利用で出願資格を得るには、英検準1級以上の合格が基本条件となります。
これは共通テスト利用方式において、英語の得点を満点に換算する「特別措置」を受けるための最低ラインです。
国際関係学部のIR方式では、英検2級から利用可能ですが、これは「出願要件」であり、得点換算や優遇措置ではありません。
出願手続きでは、出願登録時に「外国語『英語』」の特例措置を希望し、準1級以上合格を証明する書類(合格証明書や成績証明書)を提出する必要があります。
利用できる学部の一覧
立命館大学では、すべての学部の共通テスト利用方式において、「特別措置」として英検を利用できます。
具体的な対象学部は以下のとおりです。
- 法学部
- 産業社会学部
- 国際関係学部
- 文学部
- 映像学部
- 経営学部
- 政策科学部
- 総合心理学部
- 経済学部
- スポーツ健康科学部
- 食マネジメント学部
- 理工学部
- 情報理工学部
- 生命科学部
- 薬学部
また、国際関係学部ではIR方式という独自の入試方式でも英検を利用可能です。
加えて、情報理工学部のISSE方式でも英検が利用可能ですが、こちらは定員5名の特殊な選抜枠です。
配点の比率
立命館大学の共通テスト利用方式では、3教科型から最大7教科型まで複数の方式があります。
英語の配点比率は学部や方式によって異なります。例えば、以下のとおりです。
- 文系3教科型:英語200点 + 国語200点 + 選択科目200点
- 理系5教科型:英語200点 + 数学200点 + 国語100点 + 理科(2科目 各100点)
文系学部では、英検準1級を取得していれば英語が自動的に200点満点となるため、国語と選択科目で高得点を目指します。
一方、理系学部では数学や理科の比重が大きく、英語満点でも他科目で得点を維持する必要があります。
合格最低点(ボーダーライン)
立命館大学の共通テストの得点率(合格最低点)は、学部によって約70〜90%と幅があります。
人気学部ほど高得点を求める傾向があり、選択科目で8割以上を取ることが合格圏に入るポイントとなります。
英検準1級を持っていても「英語が満点になるだけ」で、合格を保証するわけではありません。
他教科で確実に得点する実力が求められます。
まとめ
「持っているなら活用、取るなら慎重に」というスタンスがもっとも現実的です。
英検準1級以上があれば共通テストの英語が満点換算されるため、すでに取得している人にとってはアドバンテージとなります。
しかし、これから準1級を目指すなら、受験勉強との二足のわらじになる負担を考える必要があります。
関関同立専門塾マナビズムでは、キミの現在の状況に応じた最適な受験戦略をアドバイスします。
英検利用も含めた総合的な合格プランを一緒に考えましょう!
よくある質問(FAQ)
立命館大学は英検何級レベルですか?
立命館大学で英語満点換算を受けるには英検準1級以上が必要です。準1級は高校卒業レベルを超えた難易度で、大学中級レベルの英語力が要求されます。英検準1級のレベルは、センター試験(共通テスト)の英語で8〜9割を安定して取れる実力に相当します。
立命館大学で一番受かりやすい学部は?
立命館大学の食マネジメント学部は、比較的受かりやすい学部の1つです。ただし「受かりやすい」というのは相対的なもので、どの学部でも関関同立レベルの学力は必要です。安易に「楽な学部」と考えるのは危険でしょう。
立命館は何割で受かる?
立命館大学の文系学部では、共通テスト利用で8割前後が一般的な合格ラインとなっています。学部によって多少の差はありますが、共通テスト利用のほうが高い得点率が要求されます。
立命館大学で受かりにくい学部は?
一般的に、国際関係学部や薬学部、情報理工学部などは人気が高く、合格難易度も高めに設定される傾向があります。また、各学部の中でも特定の専攻や定員の少ないコースは競争が激しくなりやすいです。
立命館大学で1番難しい学部は?
立命館大学の偏差値は50.0〜67.5の範囲にあり、上位の学部では67.5という高い偏差値が設定されています。薬学部や医療系学部、国際関係学部の一部専攻などが最難関レベルとされます。
英検2級は高校生の偏差値でどのくらいですか?
英検2級は「高校卒業レベル」とされており、高校生の偏差値でいえば55〜60程度に相当すると考えられています。これは平均よりもやや上のレベルです。ただし、立命館大学で有効活用するには準1級以上が必要なため、2級では限定的なメリットしかありません。立命館大学の英検利用を考えるなら準1級を目指す必要があるというのが現実です。