オンライン塾・予備校はどう選ぶ?後悔しないための基準の見極め方
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オンライン塾・予備校選びは、授業の質そのものよりも「オンラインでも自習の質まで管理してくれるか」で決まります。オンライン塾を検討する保護者からは、「本当に効果があるのか」という不安の声も聞かれます※1。「対面の塾と何が違うのか分からない」という疑問も、同じ背景から生まれます。
近くに納得できる塾が見つからない受験生や、部活・アルバイトと両立しながら関関同立を目指す受験生にとって、オンライン塾は現実的な選択肢の1つになっています。今回は、オンライン塾の授業形式やメリット・注意点、実際に選ぶときに確認すべき基準まで解説します。
この記事でわかること
- オンライン塾選びで本当に見るべきポイントは自習を管理する仕組みであること
- 関関同立合格に必要な学習時間1,500時間のうち、約1,000時間・3分の2を自習が占めること
- オンラインだと対面より自習の様子が見えにくくなり、仕組みがなければ管理が崩れやすいこと
- 無料相談・体験授業で何を確認すればオンライン塾選びに失敗しないか
オンライン塾・予備校選びは自習の管理力で決まる
オンライン塾を選ぶときにまず見るべきなのは、映像や講師の質ではなく、自習をどこまで管理してくれるかです。授業の分かりやすさは、どのオンライン塾でも一定の水準に達しています。しかし、授業を受けた後の1,000時間近い自習時間をどう過ごすかで、合否は変わります。
「授業が良い塾」と「受かる塾」は必ずしも一致しません。授業をわかりやすく受けられても、その後の自習が正しい計画・正しい基準で進んでいなければ、成績は伸びません。オンラインという環境だからこそ、自習の管理力があるかが選択の分かれ目になります。

オンライン塾で合格を左右する1000時間の自習の質
関関同立合格に必要な学習時間のうち、実に3分の2にあたる約1,000時間は自習が占めています。オンラインという環境では、この自習の時間がどう管理されているかを3つの視点から見ていきます。
オンラインは対面より自習の様子が見えにくい
関関同立合格までに必要な学習時間は約1,500時間で、塾の授業や映像授業として使われるのはそのうちの約500時間です。残りの約1,000時間、全体の3分の2は受験生自身の自習時間にあたります。
教室に通っていれば、自習室での様子や質問の頻度から、講師が受験生の状態を自然に把握できます。オンラインの場合はこの接点がなくなるため、意識的に確認する仕組みがなければ、自習の進み方は講師側から見えないまま進んでしまいます。
「良い授業を受けられるか」だけでオンライン塾を選ぶと、この見えにくさが放置されたままになってしまうのです。
自習管理ツールやチャット相談の有無を確認する
オンラインでの見えにくさを補うのが、自習の進み方を記録・共有する専用のツールと、授業時間外に質問できるチャットの存在です。学習計画と実施結果を記録するアプリやオンライン上のシートがあれば、講師は教室にいなくても受験生の自習の進み方を日々把握できます。
また、疑問が生まれたその日のうちにチャットで質問できる仕組みがあれば、対面の質問対応に近い速さで疑問を解消できます。この2つがそろっているかで、オンラインでも自習が放置されずに済むかが変わります。
進捗度でなく習熟度を画面共有やオンライン面談で確認できるか
自習の質を測る基準は、参考書をどれだけ進めたかという進捗度ではなく、実際に問題が解けるかという習熟度です。オンラインではこの確認を、画面共有やオンライン面談を使ってどう行っているかが選ぶ基準になります。
| 観点 | 進捗度だけを追う場合 | 習熟度まで確認する場合 |
|---|---|---|
| 見ているもの | 参考書を何冊終えたか・単語帳を何周したか | 画面共有でその場で解かせる・オンライン面談で口頭説明させる |
| 起こりやすい結果 | テストで得点できない状態のまま次に進んでしまうことがある | 得点力を伴った状態で次に進める |
対面であれば、講師が手元をのぞき込んで解答の過程を確認できます。オンラインでは、画面共有機能を使ってその場で問題を解かせる、あるいは定期的なオンライン面談で口頭説明させるといった手段に置き換える必要があります。この確認をどのくらいの頻度で行っているかを、オンライン塾を選ぶときに聞いておいてください。

オンライン塾には3つの授業形式がある
| 授業形式 | 授業の受け方 | 自習管理のされやすさ |
|---|---|---|
| 映像授業型 | 収録済みの授業を見放題で視聴 | 自習量・進め方は受験生自身の判断に委ねられる |
| 個別指導型 | 講師と1対1で授業を受ける | 管理範囲は授業内・担当科目にとどまりやすい |
| 自習管理型 | 勉強計画とテストで習熟度を確認 | 全科目の自習計画・習熟度まで管理される |
オンライン塾は、授業をどう受けるかという観点で大きくタイプが分かれ、選び方の前提が変わります。代表的な3つの形式を、自習管理のされやすさという軸で比較します。
映像授業型は見放題だが自習量は自分次第
映像授業型は、収録済みの授業を好きなタイミングで見放題という形式です。時間や回数の制約なく何度でも視聴できるため、苦手分野を繰り返し復習しやすいという特徴があります。
ただし、視聴したあとにどれだけ問題演習を積むかは受験生自身の判断に委ねられています。視聴した気になって満足してしまうと、実際の得点力にはつながりません。映像授業型を選ぶ場合は、視聴後の自習をどう管理するかを別途考えなければなりません。
個別指導型はマンツーマンで管理範囲が決まる
個別指導型は、講師と受験生が1対1で向き合う形式です。担当講師が受験生の理解度に合わせて解説のペースを調整できるため、疑問をその場で解消しやすいという利点があります。
一方で、その講師が管理する範囲は基本的に授業内・担当科目にとどまります。全科目の自習計画まで踏み込んで見てもらえるかは、塾によって差があります。
自習管理型は勉強計画とテストで習熟度を追う
自習管理型は、授業そのものより勉強計画とテストによる習熟度の確認に重点を置く形式です。1週間・1か月単位の学習計画を一緒に立て、その計画通りに進んでいるかをテストで検証します。
進捗度ではなく習熟度を基準に置いているため、自習の質を客観的に把握しやすいという特徴があります。私たちが自習コンサルティングという形でこの形式を採っているのも、合否をわけるのが授業ではなく自習の質だと考えているからです。
オンライン塾で学べる3つのメリット
| 区分 | 観点 | 内容 |
|---|---|---|
| メリット | 学べる場所 | 志望校対策に強い塾の授業を場所を問わず受けられる |
| メリット | 生活との両立 | 通塾の移動時間がなく部活・アルバイトと両立しやすい |
| メリット | 費用 | 対面の塾より費用を抑えやすい |
| 注意点 | 質問のしやすさ | リアルタイムで質問しづらい場面がある |
| 注意点 | モチベーション管理 | 対面に比べて緊張感が薄れやすく、仕組みでの下支えが必要になる |
オンライン塾には、対面の塾にはない独自のメリットがあります。特に受験生の生活環境に関わる3つを紹介します。
場所を選ばず志望校対策の授業を受けられる
住んでいる場所に関係なく、志望校対策に強い塾の授業を受けられることがオンライン塾の利点です。
近くに関関同立対策に詳しい塾が見つからない受験生や、地方に住んでいて選択肢が限られている受験生にとって、この点は特に意味を持ちます。通学時間を気にせず、自分が本当に受けたい授業を選べる環境が手に入ります。
部活やアルバイトと両立しやすくなる
通塾の移動時間が発生しないため、部活やアルバイトと両立しやすくなります。
練習や仕事が終わった後、教室に移動する時間を確保できなくても、自宅からそのまま授業を受けられます。移動にあてていた時間を自習時間に回せることも、オンラインならではのメリットです。
対面の塾より費用を抑えやすい
教室の維持費や交通費がかからない分、対面の塾より費用を抑えやすくなります。
月謝そのものが低く設定しているケースだけでなく、通学定期や交通費といった見えにくい支出が発生しない点も、家計にとってのメリットです。ただし、費用の安さだけで選ぶと、自習管理の手厚さが不十分な塾を選んでしまう可能性もあるため、注意してください。
オンライン塾ならではの2つの注意点
オンライン塾には、対面の塾にはない独自の注意点もあります。見落としやすい2つの点を確認しておきましょう。
リアルタイムで質問しづらい場面がある
対面の塾に比べて、疑問が浮かんだその場ですぐに質問しづらい場面があります。映像授業型では、収録済みの授業に対してその場で質問することはできません。
個別指導型やリアルタイム授業であっても、通信環境やタイムラグによって、対面ほど気軽に聞けないと感じる受験生もいます。質問対応の仕組みがどうなっているかは、授業形式とあわせて確認しておく必要があります。
モチベーションを保つ仕組みが必要になる
オンラインという環境では、モチベーションを保つための仕組みが対面以上に重要になります。
教室に通っていれば、周囲の受験生の存在や講師との対面のやり取りが、自然と緊張感を生みます。オンラインにはその接点がないため、同じような緊張感は生まれません。
定期的な面談の機会を仕組みとして設けることは、この緊張感を補う工夫の1つです。モチベーションを本人の意志だけに任せると、続かなくなる場合があります。
オンライン塾が向いている受験生の3つの特徴
オンライン塾が向いているかは、受験生自身の学習スタイルによって変わります。当てはまりやすい3つの特徴を紹介します。
毎日の学習ペースを自分で管理できる
ある程度、自分自身で毎日の学習ペースを管理できる受験生には、オンライン塾は向いています。決まった時間に教室へ行くという強制力がなくても、自分で決めた計画通りに机に向かえる受験生であれば、オンラインという環境が制約にはなりません。
ただし、この管理を完全に一人でやり切れる受験生は多くありません。管理する力を伸ばしてくれる仕組みがあるかも、あわせて見ておくと良いでしょう。
近くに納得できる塾が見つからない
近くに志望校対策のレベルで納得できる塾が見つからない受験生にとって、オンライン塾は現実的な選択肢になります。
地方在住で関関同立レベルの対策に強い塾が近隣にない場合、通学可能な範囲だけで塾を探すと選択肢が限られてしまいます。オンラインであれば、地域を問わず志望校対策の実績がある塾を選べます。
浪人生として自分で生活リズムを作れる
浪人生のように、自分自身で1日の生活リズムを作れる受験生にもオンライン塾は向いています。学校という強制的な生活の枠組みがない浪人生は、通塾の有無に関わらず、もともと自分で生活リズムを設計する必要があります。
その前提がある浪人生であれば、オンラインという形式自体がハードルにはなりません。むしろ、時間の使い方を柔軟に組み立てられる利点として活きます。
オンライン塾を選ぶときに確認すべき3つの基準
オンライン塾を選ぶときは、授業内容だけでなく自習の管理体制まで含めて確認する必要があります。具体的に見ておくべき3つの基準を紹介します。
自習の計画をどこまで立ててくれるか
もっとも重要なのは、自習の計画をどこまで具体的に立ててくれるかという点です。
「頑張ってください」という声かけだけで終わる塾と、「今週は何を、どのレベルまで仕上げるか」を一緒に決めてくれる塾とでは、1,000時間の自習の質がまったく変わります。計画が科目ごとに具体的な数値目標まで落とし込まれているかを、事前に確認してください。
質問対応・サポート体制の手厚さ
疑問が生まれたときに、どのくらいのスピードで対応してもらえるかというサポート体制の手厚さも確認すべき基準です。
オンラインという環境では、質問できるタイミングや手段が限られやすくなります。チャットやオンライン面談など、どのような手段で、どのくらいの頻度で質問できるのかを具体的に聞いておくと安心です。
全国どこからでも志望校対策に強い同じ講師にアクセスできるか
志望校の出題傾向に対応した授業を、通学圏に関係なく同じ講師から受け続けられるかも確認しておくべき基準です。関関同立を含む私大入試は、大学ごとに出題形式や頻出分野の傾向が異なります。
対面であれば、志望校対策に強い講師が近くにいなければ選択肢から外れてしまいますが、オンラインであれば居住地に関係なくその講師にアクセス可能です。
ただし、オンライン塾のなかには担当講師を自由に指名できず、空いている講師が自動的に割り当てられる仕組みのところもあります。
志望校群に特化した講師を継続して担当してもらえるか、過去問や頻出分野の資料が画面共有やデータで共有される体制になっているかを確認してください。この対応があるかで、残り1,000時間の自習で何を優先すべきかの精度も変わってきます。
オンライン塾選びで後悔しないための3つの確認事項
実際にオンライン塾を決める前に、資料だけでは分からない部分を確認しておくと後悔しにくくなります。申し込み前に確認しておきたい3つの事項を紹介します。
無料相談で自習管理の仕組みを聞いてみる
無料相談の場で、自習管理の仕組みを具体的に質問しておくことをおすすめします。
「進捗度をどう確認しているか」ではなく「習熟度をどう確認しているか」を聞くと、その塾が本当に自習の質まで踏み込んでいるかが見えてきます。曖昧な返答しか返ってこない場合、入塾後に自習が管理されないまま進んでしまいます。
体験授業で講師との相性を確かめる
体験授業を通じて、担当する講師との相性を確かめておくことも欠かせません。
実績のある塾であっても、担当講師との相性が合わなければ、厳しい基準を示されたときに素直に受け止められないことがあります。体験授業では、授業の分かりやすさだけでなく、受かる基準を正直に伝えてくれるかも見ておくと良いでしょう。
志望校対策の実績を聞いてみる
志望校群に対する具体的な合格実績を聞いておくことも、判断材料になります。
実績を聞く際は、合格者数だけでなく、どのような状態から合格に至ったのかという過程まで質問すると、その塾の指導方針がより具体的に見えてきます。
オンライン塾選びで迷ったらまず無料相談で確かめよう
オンライン塾選びに迷ったときは、資料だけで判断せず、無料相談でその場の空気を確かめることをおすすめします。
私たちマナビズムは、大阪・東京・名古屋の教室に加えて完全オンラインでの指導にも対応しており、自習コンサルティングを通じて1,000時間の自習の質そのものを管理しています。「今から頑張ればどこでも行ける」といった根拠のない励ましではなく、受かるために今何をすべきかという基準を正直に伝えることを大切にしています。
無料の受験相談では、自らの抱えている悩みがこの仕組みで解消できるかを、実際に確かめてみてください。
参考情報
- ※1 オンライン塾の学習効果に関する実態調査2025(同記事の編集部コメントで、オンライン塾を検討する保護者の間に「本当に効果があるのか」という不安の声がある旨が触れられている)