【高1向け】急に成績が下がった場合の対策|理由も把握して事前準備を
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- 中学の時はこんなに成績が悪くなかった
- 高校に入学してから、急に成績が下がってしまった
- このままでは志望大学に行けないかもしれない
このような不安を抱えている高1生とその保護者の方は少なくありません。特に、中学時代に上位の成績を維持していた生徒ほど、その落差に戸惑いを感じやすいです。
高1での成績低下には学習環境の変化、教科内容の難化、自己学習の重要性の高まりなど、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。早めに対処しなければ、高2、高3と進むにつれて挽回が難しくなってしまいかねません。
そこで本記事では、高1で成績が下がってしまう7つの主な原因と、その対策について詳しく解説します。「なぜ成績が下がったのか理由を知りたい」「どうすれば成績を元に戻せるのか知りたい」という方は、ぜひ最後までご一読ください。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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高1で成績が下がるのは『当たり前』だと考えること
前提として、高校に入学して最初の定期テストで成績が下がるのは『当たり前』の現象だと考えましょう。高校の授業内容は中学とは比較にならないほど高度で、進度も格段に速くなるからです。
例えば、数学では『因数分解』という基礎的な内容から、『二次関数』『三角比』といった新しい分野へと一気に展開するなどです。
また、学校は大学入試までに膨大な学習範囲をカバーする必要があるため、授業は容赦なく進めます。少しでも気を抜けば、あっという間に理解が追いつかなくなり、定期テストで思わぬ結果に直面します。
ただし、高1で成績が下がる状況は『当たり前』だからといって放置すると大学受験で後悔します。
高1の成績は大学入試に影響する
大学入試には大きくわけて一般入試と推薦入試があります。後者の推薦入試では、高1の成績を含めた評定平均が判断基準として含まれています。
高校によっても異なりますが、評定平均に関連する定期テストは3学期制では全12回(2学期制では全10回)だけです。そのうち約4割は高1での実施となっており、最初から成績が悪ければ全体の平均値を落とすことになります。
つまり、高1の時点で既に推薦入試での可能性が左右されるということです。関関同立レベルの大学では、推薦入試で評定平均4.0以上を求められることも珍しくありません。
志望校への選択肢を狭めないためにも、次でお伝えする7つの原因を知って対策をはじめましょう。
次の定期テストから高得点を取って挽回できれば間に合います。マナビズムでは、志望校に合わせた「大学別対策講座」と「自習コンサルティング」で、確実に成績を向上させる仕組みを用意しています。
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【高1】成績が下がった!主な7つの原因
高1で成績が下がる主な原因は、以下の7つです。
- 意識レベルが中学生のままになっている
- 自身のスキルを過信している
- 十分に自己分析できていない
- 高校受験で燃え尽きて中だるみしている
- 教えてもらうのが当たり前になっている
- 「わからないまま」の状態にしてしまう
- 環境の変化についていけていない
意識レベルが中学生のままになっている
中学時代は、テスト1週間前から勉強をはじめても何とか乗り切れました。しかし、高校では通用しません。
- 宿題や課題を最後の最後まで先延ばしにする
- テスト直前に慌てて勉強を行う
- 授業がある日に家で復習をしない
といった中学生レベルの意識では、授業についていけなくなります。高校の授業は中学と比較して2〜3倍のスピードで進むため、基礎的な内容が理解できないまま次の単元に進んでしまい、成績の下降スパイラルに陥ってしまうのです。
自身のスキルを過信している
高校では、同じレベルの学力を持つ生徒が集まっているため、中学時代のように「頭の良さ」だけで点数が取れる状況ではありません。特に上位校では、周りの生徒との知識差や能力差はほとんどないのが現状です。
「自分は頭がいいから」「中学でも勉強せずに点が取れたから」と過信している生徒ほど、成績が伸び悩む傾向にあります。なぜなら、高校では単なる暗記や理解だけでなく、知識を応用する力が必要になるからです。
能力に頼る姿勢では、周りの生徒との差をつけることは難しく、むしろ差を広げられてしまうでしょう。
十分に自己分析できていない
「もっと勉強時間を増やさないと」「問題をたくさん解かないと」と漠然と考えている生徒は、自己分析ができていません。
- 何を
- どのように
- どの程度
などの具体性がなく、なぜ成績が下がったのか、どの部分が弱点なのか、具体的に把握できていないのです。
特に「勉強量を増やせば何とかなる」「時間をかければ成績は上がる」と考えている生徒に多く見られます。この状態では、いくら勉強しても効率が悪く、成果に結びつきません。
また、保護者の方も同じように「もっと勉強しなさい」と言うだけで、本質的な問題解決にはならないケースが多いです。
高校受験で燃え尽きて中だるみしている
高校受験を乗り越えた達成感から、「もう少し休んでもいいだろう」と気が緩んでしまう生徒も少なくありません。特に、第一志望校に合格した生徒ほど、この傾向が強く現れます。
しかし、この中だるみ期間が長引くと、授業の内容についていけなくなり、あっという間に成績が下がってしまいます。4月から5月のゴールデンウィーク明けまでの期間に基礎固めができないと、その後の学習にも影響し、1年を通して成績が低迷するでしょう。
教えてもらうのが当たり前になっている
中学時代から塾や家庭教師に頼りきりだった生徒は、「教えてもらって当たり前」という意識が身についています。自分で考える力が育たず、問題解決能力も身につかないことで、学習についていけません。
「わからないことがあったら講師に聞けばいい」
と考えている生徒は要注意です。高校では自主的な学習が求められ、すべてを教えてもらうことはできません。教えてもらうことに慣れすぎると、自分の弱点や課題が何なのかを把握する力も失われてしまうでしょう。
「わからないまま」の状態にしてしまう
問題がわからないとき、多くの生徒は「別の教材に逃げる」「問題を放置する」という選択をしてしまいます。困難から逃げる習慣が身についているためです。
特に、中学時代に良い成績を取れていた生徒ほど、「わからない」という状況に耐えられず、安易な道を選んでしまう傾向があります。本質的な理解に至らず、同じような問題に直面したときに再び躓いてしまうのは明白です。
環境の変化についていけていない
高校では授業のスピードが速くなり、応用問題も増えるという変化に適応できないと、一生懸命勉強しているのに成績が上がらないという状況に陥ります。「中学と同じ勉強法で大丈夫」と思っている生徒は要注意です。
高校では予習・復習の質が問われ、単なる暗記では対応できない問題も多くなります。また、授業の進度も速いため、その日のうちに復習をしないと、すぐに理解が追いつかなくなってしまいます。
【高1】成績が下がった場合の対策5選
高1で成績が下がってしまった場合、以下の5つの対策を実践することで成績を伸ばしましょう。
- 勉強習慣を身につける
- 周囲にばかり頼らない
- 復習を徹底する
- 勉強法を確立する
- 基礎をしっかり身につける
勉強習慣を身につける
成績を上げるためにもっとも大切なのは、毎日の勉強習慣を確立することです。多くの生徒が「どの教材を使うべきか」「どのような勉強法がいいのか」と悩みますが、それは二の次の問題です。
まずは毎日決まった時間に机に向かうことからはじめましょう。例えば、「帰宅後30分の休憩を取り、19時から21時まで勉強する」というように、具体的な時間を決めてください。
勉強時間は最初から無理な目標を立てず、1日2時間程度からはじめて徐々に増やしていくのがおすすめです。継続できる時間からはじめることで、習慣化しやすくなります。
教材や勉強法にこだわりすぎて肝心の勉強時間が確保できないという本末転倒な状況は避けましょう。
周囲にばかり頼らない
塾や予備校、教材、講師に頼りすぎることは、かえって成績の足かせになります。「わからないことがあったら講師に聞けばいい」という考えは、自分で考える力を奪ってしまいます。
いまからでも自分で教科書やノートを見直し、問題に取り組む時間を確保しましょう。わからない問題に出会ったら、すぐに答えを求めるのではなく、なぜわからないのかを分析する習慣をつけることが大切です。
参考書を読んだり、インターネットで調べたりと、自分で解決する方法を探ることで、真の理解力が身についていきます。他人に頼る前に、まずは自分で考え抜く姿勢を持ちましょう。
復習を徹底する
授業を受けるだけでは、知識は定着しません。その日学んだ内容は、その日のうちに復習してください。ノートを見直し、要点をまとめ直したり、練習問題を解き直したりすることで、知識を自分のものにできます。
ポイントは、インプットばかりに時間を使うのではなく、学んだ内容をアウトプットする時間を必ず確保することです。数学なら解き方を声に出して説明する、英語なら本文を音読するなど、能動的な復習を心がけましょう。
勉強法を確立する
クラスメイトと同じ勉強法を真似ても、必ずしも同じ結果は得られません。なぜなら、1人ひとり得意分野や理解の仕方が異なるからです。
自分に合った勉強法を見つけるには、試行錯誤が必要です。例えば、暗記が苦手な人は図解を活用したり、計算が苦手な人は基本問題を繰り返し解いたりするなど、自分なりの工夫を重ねましょう。
そして、勉強法で「理解が深まっているか」「成績が上がっているか」を定期的にチェックしてください。効果が出ていない場合は、勇気を持って方法を変えることも必要です。
基礎をしっかり身につける
応用問題に挑戦したくなる気持ちはわかりますが、基礎が不十分なままでは、途中で挫折してしまうことが多くなります。特に高校の学習内容は、基礎と応用の差が大きいため、基礎固めをきちんと意識してください。
まずは教科書の例題や基本問題を確実に解けるようになることを目指しましょう。基礎力が身についてきたら、少しずつ難易度を上げていくことで、着実に実力をつけることができます。
ここまで対策を見てきましたが、一人で実践するのは簡単ではありません。効率的に学習習慣を身につけたい方には、専門家のサポートを受けることをおすすめします。
学習習慣を身につけて志望校を目指すならマナビズムへ
『高1で成績が下がってしまい、このままでは志望校に届かないと不安を感じている』
上記の場合、成績アップの鍵は「自学自習の質」にあります。
難関大学合格に必要な勉強時間1,500時間のうち、実に1,000時間は自学自習の時間です。しかし、多くの塾や予備校では自習指導はノータッチで生徒任せになっています。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
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まとめ
高1で成績が下がる主な原因は、中学時代の学習習慣や意識レベルがそのまま持ち越されていることにあります。特に「自分は頭がいい」という過信や、「教えてもらって当たり前」という受け身の姿勢が、成績低下の大きな要因となっています。
この記事を読んだいまからでも、以下の対策をスタートしましょう!
- 毎日決まった時間に机に向かい、2時間程度の学習時間を確保する
- その日の授業内容は必ずその日のうちに復習し、理解を深める
- わからない問題に出会ったら、すぐに答えを求めず、自分で考える時間を持つ
- 基礎的な問題を確実に解けるようになってから、応用問題に取り組む
- 定期的に自分の学習方法を見直し、効果が出ていない場合は修正する
今すぐできることからはじめることで、確実に成績は向上します。焦る必要はありませんが、行動を先送りにすることは避けましょう。
よくある質問(FAQ)
高2で成績が下がった原因は?
高2での成績低下は、主に以下の要因が考えられます。
- 学習内容の急激な難化
- 部活動との両立の難しさ
- 中だるみによるモチベーション低下
- 基礎的な理解の不足
特に、高2では新しい単元が増え、応用力が必要とされる問題も多くなります。また、文理選択や志望校の具体化など、進路に関する重要な決断を迫られる時期でもあります。
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高3で成績が下がった原因は?
高3での成績低下には、以下のような原因があります。
- 受験勉強と学校の授業の両立困難
- 志望校への焦りやプレッシャー
- 学習範囲の広がりによる復習不足
- 模試の結果による精神的な落ち込み
高3は受験を意識するあまり、基礎的な学習がおろそかになりやすいです。また、模試の結果に一喜一憂して、本来の学習リズムを崩してしまうケースも少なくありません。