【2022年度】大学入試共通テスト英語の難易度を徹底分析!

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2022年1月に大学入試共通テストが実施されました。
共通テストが導入されて2年目となったため、試験内容の傾向や難易度について詳しく知りたい方も多いでしょう。

そこで今回は、外国語(英語)の科目に関して昨年度のテスト内容との比較やどのような対策をしていけばいいのかについてお伝えします。
※共通テスト全体の概要に関しては 【2022年度】大学入試共通テスト 全科目の難易度を徹底分析!をご覧ください。

英語リーディング

全体概要

まずは、センター試験と共通テストでどのような違いが見られたか一覧で確認していきましょう。

共通テスト
試験時間/配点 80分/100点
大問数/解答数 大問数は6問と昨年と同じで、解答数は46個と昨年よりも1つ減少。
出題形式 発音やアクセント、文法問題が廃止され、読み取り問題で構成されていた。
出題分野(共通テスト) 動物園のサイトや図書館利用にまつわるポスター、家電購入に関して記載されたブログ記事といった身近なテーマを扱うものから、伝記やリサイクルにまつわる文章といった幅広いジャンルから問題が出された。
問題量(共通テスト) 試験全体の総語数は約6,000語。昨年の共通テストは5,500語であったため単純に後数だけで見ても500語近く増えている。
難易度(共通テスト) 易化  |  やや易化  |  昨年並み  |  やや難化  |  難化

共通テストの外国語(英語)では、多くの問題で図やグラフが活用されており、問題を解くにはこうした資料から情報を読み取って解答する必要があった。語数が500近く増えていることもあり、問題量としてはかなり負担を強いられる内容となったが、情報さえ掴めば本文すべてを読まずとも答えが分かる問題もあったため、難易度はやや易化したと言える。

大問別分析

第1問 

Aは書籍、Bはウェブサイトからの出題。問題文から必要な情報を読み取って解答する必要があるが、英文の構造や語彙などは比較的易しい。文章を効率良く読み取ることで問題文すべてを読み込まずとも正解が導き出せた。

第2問

Aは大学の図書館にある施設案内文、Bは300語弱の英文の読み取り問題。記事のタイトルを選んだり、英文の要約が必要となる問題が多数出題された。英文そのものを理解することはもちろん、思考力や判断力を駆使しなければ解きづらい問題であった。

第3問

Aは日本文化を紹介するイベント参加レポが記載されたブログ、Bは登山家の挑戦がテーマの雑誌記事。イベントに参加した際の感想と実際に行われていたイベントの内容が書かれた文章から最適な選択肢を選び出す必要があった。登山家の挑戦も時系列に沿った情報整理が必要であったため読解力が試される問題であった。

第4問

家電購入を考える大学の新入生向けのブログ記事がテーマ。家電購入に際して求める条件や金額をイラストや表から読み取る必要があった。ブログ記事として展開され、語数は400語に及んだため解くのに時間がかかった受験生も多かったであろう。

第5問

発明家について書かれた語数600程度の文章から年月日の整理や要約をする問題。基本的には時系列で出来事が書かれているが、一部、時系列に沿わないところがあるため読み取るのに注意が必要。本分を要約したノートが大まかな情報を掴むヒントとなる。

第6問

Aは昼型と夜型の人に関する記事、Bはプラスチックのリサイクルについて書かれた文章。空所補充似て文章を完成させる問題でいずれも語数は650語程度。英文が何を伝えているかを要約して全体像を理解するような力が問われる。

2023年度へ向けての受験対策

英語のリーディングでは、短い時間で多くの情報を処理する力が求められます。そのため、日頃からたくさんの英文を読み、速読力や読解力を鍛えましょう。
また、共通テストの英語には図や表、グラフといった資料が多用されており、その資料に書かれている状況や条件を素早く把握する力も求められます。そのため、多種多様な文章や資料の問題を解き、いろんなジャンルに慣れることも大切です。

共通テストに変わってから、発音・アクセント・文法問題がなくなったことで勉強しなくていいんだと思った人は大間違いです。文法や語法の知識は英文を理解する上で必要不可欠であり、発音・アクセントをおろそかにするとリスニングで英文が聞き取れなくなります。問題形式による慣れは必要ないにしても、日頃の勉強ではしっかりと正しい発音やアクセントを声に出して覚えていくこと、そして文法の知識も文章問題で使えるようにしましょう。

英語リスニング

全体概要

共通テスト
試験時間/配点 60分(うち解答時間30分)/ 100点
大問数/解答数 大問数は6問、解答数も37個と昨年と同じ。
出題形式 イラストやグラフが多数活用されており、目的に応じた思考力を問う出題形式であった。読み上げ回数は第1問・第2問が2回、第3問~第6問は1回。
出題分野 短文の聞き取りや日常会話のほかに、講義の内容を要約するような問題もあった。
問題量 昨年と同様で1,500語ほど読み上げられた。話者は、日本人と思われる非ネイティブの他にアメリカ人話者とイギリス人話者がいた。
難易度 易化  |  やや易化  |  昨年並み  |  やや難化  |  難化

共通テスト特有の思考力や判断能力を試すために、単純に英語を聞き取るだけの問題ではなかった点も大きなポイント。普段から耳を慣らすだけではなく、論理の展開を想像しながら読解するクセをつけて試験に臨むと良いだろう。難易度は昨年よりもやや易化した。

大問別分析

第1問

AとBいずれも短い発話を聞いて解答するもので、読み上げ分は15語以内・使われる語句も英検3級レベルとかなり聞き取りやすかった。

第2問

日本語で書かれている対話の場面がヒントで、イラストや図に描かれた内容を読み取っておくとスムーズに解答できたであろう。第1問に引き続き、こちらも比較的平易な英語の短文であったため落ち着いて対処すれば難なく解答できた。

第3問

第3問は短い対話から英文に描かれた問いの答えを導き出す問題。ここから英文の読み上げ回数が1回になってしまうので、聞き漏らさないよう注意が必要。

第4問

Aはやや長め、Bは複数の発話を聞き取り空所に正しい情報をあてはめたり時系列に整理する問題。状況や条件を頭に入れた上で英文を比較しなければならず、判断力の問われる問題であった。

第5問

「働き方(ギグワーク)」がテーマとなっている300語程度の講義からの出題。空所を埋める問題や講義内容と一致する選択肢を選ぶ、講義で伝えている内容が図表のどれにあてはまるかを導き出す問題が出された。

第6問

Aは料理について語り合う会話からそれぞれの主張を聞き取る問題。Bは環境保護(エコツーリズム)にまつわる4人の会話がテーマ。複数出される意見を聞いてそれぞれ選択肢に合う答えを導き出さなければならない。

2023年度へ向けての受験対策

英語のリスニングで点が取れるようになるには、基礎となる語彙力や文法力を固めた上で、英語を聞くことに慣れるしかありません。日頃からシャドーイングなどで、発音の練習や英語を聴き取る練習をして、耳を鍛えていきましょう。慣れないうちは短文などで練習していき、初見の短文であればある程度内容を理解できるようにしましょう。それができたら、長めの英文でも聴き取るチャレンジをしてみてください。

また、実際に問題を解く際は、英文を全て聴き取ろうとするのではなく、何を聴き取るべきなのかを考え、聴くべきポイントを押さえて聴くようにしましょう。

おすすめの参考書

最後に、共通テストの英語で得点を稼ぎたい方に向けてのおすすめの参考書を紹介します。

【英単語・英熟語】

「システム英単語 5訂版」

<特徴>
2021語の英単語と約180語の多義語が収録されています。高校基礎~私大難関レベルまで幅広く網羅しているため、共通テストで点数を取りたい人にとっておすすめの1冊となっております。さらに、無料で音声ダウンロードが可能なため、隙間時間での学習や音読にも効果的です。

参照:「システム英単語」の正しい使い方
購入ページ:「システム英単語

「英単語ターゲット 1900」

<特徴>
ターゲットはタイトルの通り、全1900単語が掲載されており、出題頻度順に英単語が載っていることが特徴的です。また、派生語や類義語も数多く載っており、それらの単語も含めて覚えることができれば、大抵の文章には対応できます。

参照:「英単語ターゲット1900」の正しい使い方
購入ページ:「英単語ターゲット1900

「速読英熟語」

<特徴>
855語の英熟語(見出し語)と224の構文を、長文の中で覚えていく参考書になります。長文とセットで覚えていくため、読解力や速読力も養うことができます。共通テストの英語は速読力が必ず必要になってくるので、この1冊で英熟語と速読力両方を鍛えられるのは非常に魅力的です。

参照:「速読英熟語」の正しい使い方
購入ページ:「速読英熟語

【英文法】

「Next Stage(ネクステージ)」

<特徴>
英文法の演習用教材として有名で、1474題もの問題数が掲載されています。時制や仮定法、比較など各分野の途中にその単元で必要な知識が表にまとめられているのが特徴的です。この1冊で共通テストに出てくる文章の文法はほとんど網羅できるでしょう。

参照:「Next Stage ネクステの使い方!
購入ページ:「Next Stage ネクステ

「Vintage(ヴィンテージ)」

参照:「ヴィンテージ(Vintage)」の正しい使い方!
購入ページ:「英文法・語法 Vintage
<特徴>
Next Stageと並ぶ代表的な文法書の1冊で、1621題もの問題数が掲載されています。Vintageの特徴としては、正解にたどり着くための着眼点と解法の手順が書かれていることです。問題を解く際の思考プロセスを学びたい方におすすめと言えます。

【英文解釈・英語長文】

「入門 英文解釈の技術70」

<特徴>
例題と演習問題がそれぞれ70題と計140題の英文が掲載されています。英文解釈シリーズは3冊あり、その中でも一番難易度の易しい参考書となっております。英文解釈を学びたいという方の最初の入門書としておすすめです。

参照:「入門英文解釈の技術70」の正しい使い方
購入ページ:「入門英文解釈の技術70

「英語長文 ハイパートレーニング レベル2」

<特徴>
ハイパートレーニングシリーズはレベルが3つに分かれており、1冊につき12題掲載されています。特徴としては、文構造に関する解説がとても詳しいため、英文解釈の復習にもなります。さらにCDによる音声学習もできるため、速読の練習に使うこともできます。

参照:「ハイパートレーニング2」の正しい使い方
購入ページ:「ハイパートレーニング2

「イチから鍛える英語長文 300」

<特徴>
約300~400語の長さの長文が15題収録された英語長文の問題集です。各問題に制限時間と難易度が表記されているため、自分が今どのレベルの問題まで解けるのかを確かめられます。また、構文解説もあるため、英文解釈の勉強にもなります。イチから鍛える英語長文もシリーズもので、3段階の難易度に分けられており、紹介している参考書は一番難易度の易しいものとなっています。

参照:「イチから鍛える英語長文300」の正しい使い方!
購入ページ:「イチから鍛える英語長文300

【リスニング】

「関正生の英語リスニング プラチナルール」

<特徴>
リスニング問題の解き方だけでなく、多くの受験生が間違えるポイントまで書かれている参考書です。1か月で終わらせるためのスケジュールがついており、独学で勉強する方でも挫折しないような工夫がなされています。いろいろな形式の問題が掲載されているので、解説が詳しい問題演習として利用するのもおすすめです。

購入ページ:「英語リスニング プラチナルール

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