【大学受験】浪人したくないのはなぜ?回避につながる6つの対策と浪人以外の選択肢
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- このままじゃ志望校に受からない…
- 浪人だけは絶対に避けたい…
- どうすれば現役合格できるんだろう…
このような不安を抱えている受験生は少なくありません。特に3学期に入り、模試の結果が思わしくない場合、焦りや不安が募るばかりです。
しかし、浪人は決して唯一の選択肢ではありません。他にも、現役合格を実現するための具体的な対策や、浪人以外の進路選択肢が数多く存在します。
本記事では、浪人を回避するための実践的な対策と、現役生だからこそ選べる多様な選択肢を詳しく解説します。残された時間を最大限に活用し、自分に合った進路を見つけたい方は、ぜひ最後までご一読ください。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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浪人したくないと感じる3つの理由
多くの受験生が浪人を避けたいと考える理由には、主に以下の3つがあります。
- 追加で1年間は勉強したくない
- 予備校代を払いたくない
- 社会人のスタートを遅らせたくない
追加で1年間は勉強したくない
浪人を選ぶと、現役時代の受験勉強で既に疲弊している状態から、意欲を維持して再度1年間勉強に打ち込むことになります。友人たちが大学生活をスタートさせる中、自分だけが受験勉強を続けなければならない精神的な負担は想像以上に大きいです。
部活動や学校行事など、高校生活の充実感が失われた環境で、勉強だけへの集中に対する不安も大きいでしょう。浪人した場合は自分で生活リズムを作り上げる必要があり、学校生活のような規則正しい生活の維持も課題として残ります。
予備校代を払いたくない
浪人時の予備校費用は、家計に負担をかけることになります。大手予備校の場合、年間の授業料は70万円から90万円程度で、教材費、交通費、そして生活費を加えると、1年間で100万円を超える費用がかかります。
兄弟姉妹の教育費と重なる場合や、家計が既に厳しい状況にある場合は、予備校への通学自体を断念せざるを得ないケースも少なくありません。働きながらでは効率が悪くなりますし、自宅で独学する「宅浪」には孤独や生活リズムの乱れといったリスクもあります。
社会人のスタートを遅らせたくない
浪人においては、社会人としてのキャリアスタートが1年遅れることによる就職活動や将来設計への不安も大きいです。生涯年収の観点からも、働く期間が1年短くなることは無視できません。
将来への不安は、現役合格への原動力となりますが、同時に必要以上のプレッシャーにもなり得ます。
関連記事:浪人できない理由とは?大学受験失敗後の選択肢と現役合格するための対策
では、これからキミは何をすべきか。次から本題の対策を紹介します。
浪人したくない人が取るべき対策6選
浪人を回避するために、現役合格を目指す受験生が取るべき具体的な対策を6つ紹介します。
- 勉強法の見直し
- 志望校別の対策
- 共通テストの利用
- 誘惑からの逃避
- 学習スケジュールの立案
- モチベーション管理
勉強法の見直し
現状の勉強法が本当にゴールに基づいているのか、客観的な分析が必要です。多くの受験生は「とにかく問題を解く」という量重視の学習に陥りやすいですが、それでは成績向上に限界があります。
まず、各教科の得意・不得意を明確にし、苦手科目の克服方法の見直しからはじめてみましょう。1日の学習時間を記録し、どの時間帯がもっとも集中できる時間帯にもっとも苦手な科目の対策を組み込むことで、学習効率を向上できます。
志望校別の対策
志望校それぞれの特徴を把握し、無駄なく効率を高めた対策を立てることが現役合格への近道です。まず、各大学の入試問題の配点バランスを確認し、過去5年分程度の入試問題を分析して頻出分野や出題パターンを把握します。
数学であれば「確率」が毎年出題されているなど、傾向が見えてくるはずです。この分析結果にもとづいて、重点的に対策すべき分野を決定し、学習時間を適切に配分してください。
ただ、実際にやってみると本当に膨大な量から推測しなければなりません。より時間を無駄にしたくないなら、最新情報を踏まえて傾向を知り尽くしている塾の講師に聞くのがおすすめです。
共通テストの利用
共通テスト利用入試は、個別試験の準備負担を軽減できるメリットから1つの選択肢となります。私立大学では、共通テストの得点を使うことで、個別試験を受けることなく出願できる入試方式を設けているからです。
また、一部の科目のみを共通テストの得点で代替できる方式もあり、得意科目をいかした受験戦略も立てられます。基礎的な学力を養うことにもつながるため、個別試験の対策としても取り入れられるでしょう。
誘惑からの逃避
現代の受験生にとって誘惑は、間違いなくスマホです。SNSやゲーム、動画視聴など、気づけば何時間も費やしてしまうため、キミが本気で現役合格を目指して後悔したくないなら決別してください。
- スマホを別室に置く
- 通知をオフにする
- 使用時間を制限するアプリを活用する
- 家族に協力を依頼し、勉強時間中はスマホを預かってもらう
YouTubeやSNSの利用は休憩時間のみに限定し、時間も厳密に管理できればメリハリのある学習環境で現役合格を目指せます。目の前の誘惑に負けて一生後悔するのか、今だけでも我慢して未来を掴み取るのか、どっちが良いのか考えてみましょう。
学習スケジュールの立案
学習を継続するには、明確なスケジュールの立案が欠かせません。毎日同じ時間に同じ科目を学ぶ「ルーティン化」で、学習習慣が自然に身につけましょう。
朝は英単語学習、午前中は数学の問題演習、午後は国語の読解というように、時間帯ごとに学習内容を固定します。また、1週間単位でのスケジュールも立て、定期的な復習や模試対策の時間も確保してください。
最初は守るのが大変かもしれません。しかし、1か月程度継続できれば自然に体が覚えていきます。無理のない範囲ではじめ、徐々に学習時間を増やしていくことをおすすめします。
モチベーション管理
浪人を回避するためには、現役合格へのモチベーションを維持し続けることも大切なことです。目標達成のために、未来の道を常に意識しましょう。
- 志望校で充実した学生生活を送る自分
- 好きな分野の研究や勉強に打ち込める時間
- 同級生たちと共に成長していく楽しみ
- 計画通りのキャリアスタート
もし今を逃した場合、最初に触れた学費や心の中の「もし、あの時…」という後悔はずっと残ります。
今の頑張りは、自分の望む未来への投資です。辛い時は、合格後の充実した大学生活をイメージし、目標達成への意欲を再確認しましょう。
関連記事:浪人するべきか悩んでいる人へ|メリットやデメリット・勉強法を紹介
あえて浪人を選択すべき4つの場面
浪人はだれもが避けたい選択肢ですが、以下のような場面では、むしろ積極的に検討する価値があります。
- 第一志望を諦められない
- 勉強に集中したい
- 将来についてじっくり考えたい
- 精神力を養いたい
ただし、あくまでも選択肢です。浪人の言い訳にしないよう注意してください。
第一志望を諦められない
「この大学でなければ」という強い思いがあるなら、浪人は前向きな選択肢となります。特に、医学部や難関国立大学など、現役合格率が低い学部を目指す場合、浪人を視野に入れた受験計画を立てることは理にかなっているでしょう。
第一志望にこだわる理由が明確で、その大学でしか学べない専門分野がある場合、安易な妥協は将来の後悔につながりかねません。
「この教授の下で研究がしたい」「この大学の独自のカリキュラムで学びたい」といった具体的な目標がある場合は、浪人してでも挑戦する価値があります。
勉強に集中したい
部活動や学校行事で受験勉強の時間が十分に確保できなかった現役生にとって、浪人年度は「集中できる期間」となります。1日のほとんどを勉強に充てられる環境は、学力を伸ばすチャンスです。
特に、理系科目など積み上げ型の学習が必要な科目で基礎に問題がある場合、浪人で基礎から応用まで体系的に学び直す時間を得られます。また、予備校のカリキュラムに沿って学ぶことで、より学力向上も期待できます。
将来についてじっくり考えたい
進路選択に迷いがある場合、浪人年度は自らの将来と真剣に向き合う機会となります。現役時代は目の前の受験に追われやすいですが、浪人によって「なぜその大学に行きたいのか」「将来どのような仕事につきたいのか」をじっくり考える時間が持てるからです。
自己分析を深め、志望理由を明確にできれば、より的確な進路を選択できます。ときには、業界研究や職業研究を通じて、自らの適性や興味に合った進路を見つけて志望校をさらに高めることも可能です。
精神力を養いたい
浪人生活は、精神的な成長を促す機会にもぴったりです。
同級生が大学生活を送る中、勉強を続けるという状況は、確かに精神的なプレッシャーとなります。しかし、この経験を乗り越えることで、強靭な精神力と自己管理能力を身につけられます。
1年間、目標に向かって継続的に努力を重ねる経験は、将来の人生においても1つの財産です。挫折を経験し、乗り越えることを通じて、社会に出てからも役立つ忍耐力と克己心を養うことができます。
浪人したくないときに選べる『別の選択肢』
浪人以外にも、現実的な進路として以下の6つの道があります。
- 就職
- 大学編入
- オンライン大学
- 専門職大学
- 専門学校
- 海外留学
就職
就職は即戦力として社会に出る選択肢です。3月までの一般受験で全落ちした場合でも、その後の1年間を使って職業訓練や資格取得にあてることで、翌年の就職活動を有利に進められます。
メリットは、早期に収入を得られることと実務経験を積めることです。インターンシップやアルバイトを通じて業界研究ができ、将来のキャリアプランを具体化できます。
一方で、新卒採用の機会を逃すことになるため、正社員としての採用は限定的になりやすいです。また、一度就職すると学び直しの機会を得るのが難しくなる点も考慮が必要です。
大学編入
大学編入は、一度別の教育機関に入学してから志望校に再挑戦する道です。短期大学や高等専門学校などで2年間学んだ後、3年次編入として志望大学への入学を目指します。
メリットは、浪人せずに志望校へのチャンスを得られることです。また、編入までの期間で基礎学力を着実に積み上げられ、専門分野への理解も深められます。
ただし、編入試験の競争率は通常の入試より高く、募集人数も限られています。さらに、取得した単位が編入先で認められないケースもあるため、卒業までに予定以上の時間がかかることもあります。
オンライン大学
オンライン大学は、インターネットを活用した新しい学びの形です。時間や場所の制約なく、自らのペースで学習を進められるのが特徴です。
魅力は、通学の必要がなく、学費も従来の大学より抑えられることです。例えば、年間学費が40万円程度で済む大学もあり、経済的な負担を軽減できます。また、働きながら学位取得を目指すことも可能です。
課題は、オンライン学習特有の孤独感やモチベーション維持の難しさです。また、まだ新しい教育形態のため、社会的認知度が従来の大学に比べて低いことも考えておきましょう。
専門職大学
専門職大学は、実践的な職業教育と学術的な教養教育を組み合わせた新しい高等教育機関です。4年制で学士号が取得でき、即戦力となる人材育成を目指します。
特徴は、理論と実践のバランスが取れた教育カリキュラムです。企業との連携が強く、長期インターンシップが必修となっているため、在学中から実務経験を積めます。また、大学院進学の道も開かれています。
ただし、開設から日が浅く、学校数も限られていることから、希望する専門分野や地域に適した学校を見つけられない可能性があります。また、従来の大学と比べて知名度が低い点も気になるかもしれません。
専門学校
専門学校は、特定の職業や資格取得に特化した実践的な教育を提供する学校です。2年程度の短期間で即戦力となるスキルを身につけられます。
メリットは、目的に直結した学びができることです。カリキュラムが実務に即しており、就職に直結する技術や資格を取得できます。また、3月末まで出願可能な学校も多く、大学受験後のセーフティネットとしても機能します。
一方で、専門分野が限定されることで、将来の選択肢が狭まる可能性は否定できません。また、学士号が取得できないため、学歴を重視する企業への就職では不利になる場合があります。
海外留学
海外留学は、新たな環境で学びながら、海外での活躍を視野に入れられる選択肢です。語学力の向上だけでなく、異文化理解や国際感覚も養えます。
魅力は、世界標準の教育を受けられることです。多様な価値観に触れ、ディスカッションやプレゼンテーション能力も自然と身につきます。また、国際的な人脈を築けることも利点です。
課題は、高額な費用が必要なことです。学費や生活費に加え、語学試験対策なども考えると、相当な経済的負担となります。また、現地での生活適応や言語の壁など、精神的なハードルも決して低くありません。
まとめ
浪人は決して唯一の選択肢ではありません。
現役合格を目指すなら、まず勉強法の見直しや志望校別の対策を徹底的に行い、共通テストを最大限活用してください。同時に、スマホなどの誘惑を排除し、具体的な学習スケジュールを立てて行うことで、残された時間で十分な挽回可能です。
現役合格が良いと考えているキミ。もし今を逃した場合、最初に触れた学費や心の中の「もし、あの時…」という後悔はずっと残ります。
後悔したくないと思っているなら、考えるべきは『これまで』ではなく『これから何をするか』です。このタイミングで、現状を見直してみましょう。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
上記に1つでも当てはまる受験生は今すぐ無料受験相談にお問い合わせください。
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よくある質問(FAQ)
浪人生は何回まで許される?
浪人の回数に関して、法律上の制限は特にありません。しかし、現実的には2浪までが一般的な目安とされています。
ただし、医学部や司法試験など、特定の専門職を目指す試験では、受験回数に制限が設けられているケースもあります。
関連記事:浪人は何年まで許される?新卒採用の基準やいつまでなら挑戦できるかを解説
浪人して失敗する理由は?
浪人生が失敗する主な理由として、以下の3つが挙げられます。
- 学習姿勢の甘さ
- 時間管理の失敗
- メンタル面での課題
現役のうちから計画的な学習習慣を身につけ、強い意志を持って目標に向かって進むことが重要です。浪人したくない気持ちを原動力に、今できる最大限の努力を重ねていきましょう。