【大学受験】12月から勉強して間に合う?得意科目vs苦手科目の優先順位とは
更新日: (公開日: ) COLUMN
大学受験が目前に迫る12月。
- 「得意科目を伸ばす」
- 「苦手科目を潰す」
どちらを優先すべきか悩む大学受験生も少なくありません。
この直前期の選択が、合格に「間に合う」かの鍵を握ります。
本記事では、この冬の戦略について解説した動画の内容をもとに、志望校合格へ向けた最適な勉強法を詳しく紹介します。
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12月に入るとだれもが悩む「得意科目を伸ばす」か「苦手科目を潰す」かの問題。
過去問の合格最低点に届いていない今、果たしてどちらに注力すべきなの?
この動画では、受験生が直面するこの悩みに明確な結論を出します。
12月からでも志望校合格に「間に合わせる」ために、勉強のウェイトをどう見直すべきかにも触れます。
以下では、動画を閲覧できない方に向けてテキストでも紹介します。
勉強していない…12月から勉強して間に合う?

結論からいうと、目指す大学や現在の学力、そして何より「戦略」次第です。
本来、12月からのスタートであれば基礎固めを終えて演習に入っているはずです。
もし遅れているのであれば、「超直前期の逆転戦略」が必要です。
12月は、基礎を固めて演習に入るほかの受験生に「追いつく」最後のチャンスでもあります。
強い意志と正しい戦略を合わせて、合格を「間に合わせる」気持ちを持ってください。
ではその前に、得意科目・苦手科目のどちらを優先すべきかも知っておきましょう。
12月の受験勉強は得意科目・苦手科目のどっちを優先する?

12月の受験勉強で、得意科目・苦手科目のどっちを優先するのかは人によります。
結論から言うと、この時期の最適な戦略は、受験方式によって異なります。
得意科目を伸ばす方が良いケース
大学受験生でこの戦略が有利なのは、受験科目数を絞っている場合です。
例えば、英数2科目受験、英国2科目受験などの科目数削減を狙っているとします。
苦手科目(切った科目)を受けられる日程が減るため、得意科目をガンガン伸ばし、高得点を狙う戦略を取れます。
ただし、安易に切って良いか確認は必要です。
そのほかにも、得意科目の得点を最大化し、高配点を利用する高得点重視方式も該当します。
苦手科目を潰す方が良いケース(ほとんどの受験生向け)
文系・理系問わず、オーソドックスな3科目以上で受験する子は、基本的にこの「苦手科目潰し」が有利に働きます。
80点を90点に上げるより、50点を70点に引き上げるほうが楽で結果が出やすいからです。
大学受験は総合点勝負です。
1科目ずば抜けていても、もう1科目が極端に苦手だと、結局総合点は上がりません。
- 「苦手科目は作らない(平均点以上は取れる)」
- 「ちょっと得意なものもある」
というバランスの方が、受験は有利になります。
12月から「間に合わせる」ためには、この苦手科目の底上げこそが最短ルートです。
12月の大学受験勉強の進捗はどの程度なら安心?

年内に一度でも合格最低点を突破できていれば、順調な進捗といえます。
一方で、合格最低点からマイナス1割程度で推移している場合は要注意、マイナス2割程度で推移している場合は危険な状態です。
12月は、自らの過去問の点数が志望校の合格最低点に対してどの位置にあるかを厳しくチェックし、現実と向き合う時期です。
また、年内に出願する学部・日程を最終決定しないと、1月の出願に間に合いません。
家族とも相談し、過去問点数という事実に基づいた戦略を確定させましょう。
12月からの大学受験勉強でやること
12月からの大学受験勉強でやることは、以下のとおりです。
- 現実的な出願戦略の設計・調整を行う
- 過去問分析にもとづいて苦手科目の集中補強する
現実的な出願戦略の設計・調整を行う
過去問の点数に基づき、12月中に年明けの出願戦略を確定させなければなりません。
年内に合格最低点に達していない場合は、「行きたい学部を自由に受ける」という理想を捨て、現実的な戦略に切り替える必要があります。
例えば、第1志望校内でも合格最低点が比較的低い学部や日程を選んで受験回数に組み込みます。
また、第1志望校への挑戦回数を減らし、滑り止めや安全校の受験回数を増やすといった調整も必要です。
この戦略設計を12月中に終え、家族の合意も得ておく必要があります。
過去問分析にもとづいて苦手科目の集中補強する
具体的な勉強計画は、過去問分析の結果にすべて基づきます。
一般受験(3科目以上)をする受験生にとって、この時期に優先すべきは苦手科目の集中補強です。
受験は総合点勝負であり、点数が低い科目を底上げする方が、得意科目を伸ばすより圧倒的に効率が良いからです。
過去問から判明した、
- 「知識の抜け」
- 「足を引っ張っている分野」
に、集中的に勉強時間を割いてウェイトを調整し、年内のうちに各科目が平均点以上取れるバランスに引き上げることが、逆転合格を間に合わせるための最重要課題です。
12月の大学受験勉強で苦手科目を潰すための勉強法

12月の大学受験勉強で苦手科目を潰すための勉強法は、以下のとおりです。
- 従来のウェイトを疑う
- 苦手科目のウェイトを上げる
苦手科目を克服し、合格に間に合わせるためには、勉強のウェイトを見直してください。
従来のウェイトを疑う
一般的な時間配分は、以下のとおりです。
- 英語4割
- 社会4割
- 現代文1割
- 古文1割
しかし、あなた自身に当てはまっているかを確認しなければなりません。
結局、勉強法も勉強計画も、10人いれば10人違うものです。
一般論で考えてしまうと、大学受験は間違いなく落ちてしまいます。
苦手科目のウェイトを上げる
もしあなたが「古文ができない(文法も定まってない、長文も読めてない)」という状況だとします。
こうした場合、勉強比率を1割のままにしておくと、一生苦手なままで足かせになりかねません。
大学受験に挑んでも、結局合格点まで届かない状態に陥るわけです。
例えばもし古文が苦手なら、そのウェイトを2割や3割に引き上げなければなりません。
当然、その分他の科目の比重は下がりますが、トータルで見たときに合格に近づくからです。
自らの今の苦手科目を考えた上で、勉強のウェイトが正しいか、適切かを確認してください。
必要であればウェイトをいじる(変える)ことが、12月の最重要課題です。
12月の大学受験勉強は自らのすべきことの把握から

12月の直前期にもっとも重要なのは、「今、自分が何をやるべきなのか」を明確にすることです
- 今抱えている悩みは何か?
- 今できていないことは何か?
自らの学習状況を客観的に把握し、適切な対策を行うことが、12月からでも逆転合格を間に合わせる唯一の方法です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 大学受験生は12月にどれくらい勉強すればいいですか?
12月は直前期のため、量と質の両方が求められます。平日で3〜6時間、休日では8〜10時間ほどが目安です。単純な時間ではなく、「足を引っ張る科目をなくす」という目的に沿った質の高い勉強ができているかが重要です。
Q2. 大学受験で一番辛い時期はいつですか?
受験がもっとも辛いと感じられるのは、夏休み、そして11月から大学共通テストまでの期間です。勉強時間の確保しやすさから、周囲との差が開きやすく、焦りも感じやすくなります。過去問に取り組み始め、志望校との実力差を痛感し、入試直前のプレッシャーが一気に高まるのも課題です。
Q3. 12月の赤本は何割取れれば合格できますか?
12月の段階で、赤本(過去問)の点数が合格最低点に達していなくても、悲観する必要はありません。志望校の難易度にもよりますが、合格最低点の5割〜7割程度が取れていれば、今後の伸びで十分間に合う可能性があります。