共通テスト当日の過ごし方は?前日準備とマークミス対策
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共通テスト当日の得点を左右するのは、前日までの準備と試験中の丁寧なマーク確認です。特別な直前対策をするかではなく、前日までに何を済ませておいたか、試験中にマーク位置をどれだけ都度確認できたかが結果をわけます。
「当日は何を準備すればいいのか」「体調を崩したらどうなるのか」「本番で頭が真っ白にならないか」といった不安を抱える受験生は少なくありません。この記事では、共通テスト当日の時間割の流れから前日までにやるべき準備、体調不良やマークミスへの具体的な対処法までまとめて解説します。
この記事でわかること
- 共通テスト当日に実力を出し切れない受験生に共通する2つの油断
- 前日までに済ませておくべき3つの準備
- 当日の生活面(起床・食事・服装)で押さえておくべき基本
- 体調不良やマークミスが起きたときの具体的な対処法
- 想定外の出来事に動じないための心構え
共通テスト当日の得点を決めるのは前日までの備えの丁寧さ

共通テスト当日の得点は、試験当日に何か特別なことをするかではなく、前日までにどれだけ丁寧に準備を済ませたかで決まります。
私はこれまで受験生の本番を見てきましたが、本番で力を出し切れる子とそうでない子をわけているのは、学力そのものよりも当日の過ごし方である場合が目立ちます。直前に慌てて何かを詰め込むよりも、当日にやるべきことを絞り込み、それを着実に行うことのほうが得点への影響は大きくなるのです。
共通テスト当日に実力を出し切れない受験生に共通する2つの油断
本番で実力を出し切れない受験生には、共通した2つの油断があります。大別すると次の2つです。
想定外のトラブルを起こらない前提で試験に臨んでいる
1つ目は、試験中に何も起こらない前提で当日を迎えてしまうことです。マナビズムの八澤先生は、マナビズムを立ち上げる前、国公立大学を志望する浪人2年目の生徒を指導していたときのエピソードを話しています。
その生徒が旧センター試験を受けた際、英語の試験中に隣の席の受験生が体調を崩してしまい、教室全体に匂いが充満したまま最後まで解き続けなければならなかったそうです。手が止まったわけではないものの、生徒はずっとその状況を気にしながら解答することになったといいます。
八澤先生はもう1つ、知人から聞いた話も挙げていました。現役生だったその知人が受けた回では、一番前の席に座っていた別の受験生が「もうだめだ」といいながら試験の途中で教室を飛び出していったそうです。
想定外の出来事はだれにでも起こり得ます。それを知らずに「普段通りにいくはず」という前提で臨むと、実際に何かが起きたときに動揺し、その動揺をあとの科目まで引きずってしまいます。
マークミスへの警戒は終盤ほど緩んでいく
2つ目は、マークミスへの警戒が試験の終盤になるほど緩んでいくことです。最初の科目は気持ちが張っているため見直しも丁寧にできますが、科目が進むにつれて疲労がたまり、確認作業がどうしても雑になりやすいです。
マークミスは実力とは関係なく得点を失う、いちばんもったいないミスです。最後の科目まで、この警戒だけは緩めてはいけません。
共通テスト当日はどのような時間割で進むのか
共通テスト当日の時間割は、1日目と2日目で受験科目の系統が分かれる2日間構成です。具体的には次の2つのポイントを押さえておく必要があります。
1日目と2日目で受験する科目の違い
例年の構成では、1日目に地理歴史・公民、国語、外国語が、2日目に理科、数学①、数学②、情報が実施されます。この文系科目と理系科目・情報を日をわけて配置する構成は年度が変わっても大きくは変わらない傾向です※1。
| 日程 | 実施科目 |
|---|---|
| 1日目 | 地理歴史・公民、国語、外国語 |
| 2日目 | 理科、数学①、数学②、情報 |
そのため、受験する科目によっては1日だけで受験が終わる受験生もいれば、2日間フルで臨む受験生もいます。正式な時間割は、大学入試センターの発表と自らの受験票の記載を必ず確認しておきましょう※1。
地理歴史・公民は当日に「科目数」を変更できない
地理歴史・公民は、出願時に「1科目のみ受験する」か「2科目受験する」かを登録します。この科目数は当日になって変更できません。2科目で登録した場合に当日1科目だけへ切り替えることはできず、1科目で登録した場合に当日2科目を追加で受けることもできません※2。
一方で、実際にどの科目(世界史探究・日本史探究・公共など)を解答するかは、当日、解答用紙の科目欄にマークする段階で選べます。
ただし「公共、倫理」と「公共、政治・経済」の組み合わせのように、2科目受験する場合に選べない組み合わせもあるため、志望大学が指定する科目を事前に確認したうえで当日に臨みましょう※2。
試験会場への到着は「入室終了時刻」から逆算する
試験会場には、科目ごとに定められた「受験者入室終了時刻」までに入室しなければなりません。この時刻は試験開始時刻より前に設定されており、過ぎてしまうとその科目は受験できなくなります。
遅刻した場合でも試験開始時刻から20分以内であれば受験が認められますが、リスニングや、地理歴史・公民で2科目受験する場合の後半科目にはこの猶予がなく、定められた時刻までに入室しないと一切受験できません※2。
ぎりぎりに着く計画では、交通機関の遅延1つで受験そのものができなくなるリスクがあります。自宅から会場までの移動時間を調べたうえで、入室終了時刻から余裕をもって逆算し、それより早めに家を出る計画を立てておきましょう。
もし交通機関の遅れで開始時刻に間に合わない場合は、受験票に記載された「問い合わせ大学」へすぐに連絡することで、試験開始時刻を遅らせる措置が取られることもあります※3。
共通テスト前日までに済ませておく3つの準備
共通テスト前日までに済ませておくべき準備は、大きく3つに整理できます。具体的には次の3つです。
受験票類を前夜のうちに揃えておく
受験票や身分証明書などの必要書類は、前夜のうちにひとまとめにして準備しておきましょう。大学入試センターが定める基準に沿うと、基本の持ち物は次のとおりです※2。
- 受験票
- 写真付き身分証明書
- 黒鉛筆(H・F・HBのいずれか)
- プラスチック製の消しゴム
- 鉛筆削り(電動式・大型のもの・ナイフ類は不可)
- 交通費
- 試験会場までの地図
朝になってから探しはじめると、それだけで気持ちが焦ってしまいます。前夜のうちに1つの場所にまとめておくと、当日の余計な不安を1つ減らせます。
スマホの代わりになる時計を用意する
試験中はスマホを時計として使えないため、通信・計算機能のない腕時計を別に用意しておく必要があります。机の上に置けるのは時計のみで、次のような機能・タイプのものは使用できません※3。
- 辞書や電卓、通信などの機能があるもの
- 秒針の音が鳴るもの
- キッチンタイマーのような大型のもの
携帯電話やウェアラブル端末は、使っていなくても身につけているだけで不正行為と判断されるため注意が必要です※3。
八澤先生も、私立大学の個別試験当日に自宅へ時計を忘れてしまい、家を出てから気づいて焦った経験があるといいます。そのときはコンビニで代わりの時計を買って事なきを得たそうですが、当日の朝に持ち物を確認する余裕はなかったといいます。
共通テスト当日も同様に、忘れ物のチェックは当日の朝ではなく、まだ確認する余裕がある前日の夜のうちに済ませておくのが得策です。
持ち込みが認められないものを前日のうちに除いておく
試験会場に持ち込めないものは、前日のうちにカバンから出しておきましょう。持ち込みが認められていないものは次のとおりです※3。
- 定規・コンパス・電卓・そろばんなどの計算補助具
- 携帯電話・ウェアラブル端末・電子辞書などの通信機器
これらは使わなくても身につけているだけで不正行為とみなされるため、当日の朝に確認するのではなく、まだ気持ちに余裕がある前日の夜、1つずつカバンから取り出しておくと安心です※3。

共通テスト当日に押さえておきたい生活面の3つの基本
前日までの持ち物準備に加えて、当日の生活面でも押さえておくべき基本があります。具体的には次の3つです。
起床時刻は入室終了時刻から逆算して決める
起床時刻を「なんとなく早め」で決めるのではなく、科目ごとに定められた入室終了時刻から逆算して決めましょう。正式な入室終了時刻は受験票に記載されるため、そこから会場までの移動時間、朝食や身支度にかかる時間を差し引いて、余裕を持った起床時刻を割り出します※2。
「いつまでに何を終えているべきか」を先に決めてから逆算するのは、日々の勉強計画と同じ考え方です。前日の夜のうちに翌朝の行動を紙に書き出しておくと、当日の朝に迷う時間をなくせます。
朝食・昼食は消化の良いものを科目の合間に
共通テストは1日に複数科目が続くため、朝食・昼食の摂り方にも注意してください。脂っこいものや量の多い食事は眠気や胃もたれの原因になりやすいため、消化の良いもの、食べ慣れたものを腹八分目にとどめておくのが基本です。
科目と科目の間の休憩時間は限られているため、昼食は短時間で食べきれる量にしておき、次の科目の見直しや暗記にあてる時間まで削らないようにしてください。
服装は着脱できる重ね着で防寒と体温調整を両立させる
試験会場の暖房の効き方は教室によって差があるため、コートなどの上着は着たまま着席してかまいません※2。ただし、英文字や地図などがプリントされた服は不正行為の疑いを避けるため試験会場では着用できず、脱ぐよう指示されることがあります※2。
無地に近い服を選び、暑さ・寒さのどちらにも対応できるよう、脱ぎ着しやすい重ね着で調整しておくと安心です。
共通テスト当日に体調不良が起きたときの2つの対応
当日に体調を崩してしまった場合の対応は、大きく2つに分けられます。順を追って説明します。
会場の試験監督者にすぐ申し出る
試験中に気分が悪くなった場合は、我慢せずにすぐ試験監督者へ申し出ることが最優先です。体調不良を隠したまま無理に解き続けても、集中力が落ちて普段の実力を発揮できないまま終わってしまいます。
ひざ掛けや座布団の使用など、体調に応じた対応は試験監督者に申し出れば認められる場合があります※2。1人で抱え込まず、まず声を上げる姿勢が最初の一手になります。
追試験の対象になるかを確認する
急な病気やけがで試験を受けられなかった場合は、追試験の対象になるかを確認してください。
受験票に記載された「問い合わせ大学」へあらかじめ電話で連絡したうえで、受験票と医師の診断書(治療期間が明記されたもの)を持参して申請することで、追試験を受けられる場合があります※2。
「当日発熱していて受けられるか不安」という状態で会場に来た場合も、無理に解き始めず、まず試験監督者や試験場の担当者へ申し出てください。
解答開始の指示を受ける前に申し出た場合はそれ以降の科目すべてが、指示を受けたあとに申し出た場合はその次の科目からが、追試験の対象になります※2。追試験は本試験の1週間後に実施される予定です※1。
体調不良はだれにでも起こり得ることであり、恥ずかしいことではありません。無理をして本試験の会場に留まり続けるより、早めに大学へ連絡して次の手段を確保するほうが、今後の受験にとって前向きな選択になります。
共通テスト当日にマークミスを防ぐ2つの所作
マークミスを防ぐための所作は、2つに整理できます。次の2つを意識してください。
大問を1つ終えるごとにマーク位置を確認する
マークミスを防ぐ一番の方法は、大問を1つ終えるごとに解答欄の位置を確認することです。すべての問題を解き終えてからまとめて確認しようとすると、見るべき箇所が多くなりすぎて、結局どこかを見落としてしまいます。
マナビズムではいつも、大問が1つ終わるたびに、同じ段に重ねて書いていないか、1つ飛ばしで書いていないか、しっかり塗れていない箇所がないかを、一段ずつ丁寧に確認するように伝えています。
見直しは正誤よりマークのズレを優先する
試験終盤の見直しでは、答えの正誤を確かめることよりも、マークのズレがないかを優先して確認してください。共通テストは時間にほとんど余裕がないため、最後にすべての問題を解き直す時間は基本的にありません。
だからこそ、限られた見直し時間は、実力とは関係なく失点してしまうマークのズレの確認にあてるべきです。
共通テスト当日に想定外が起きても動じないための2つの心構え
想定外の出来事が起きても実力を出し切るためには、2つの心構えを持っておくことが大切です。具体的には次の2つです。
試験開始前に深呼吸をして気持ちを整える
試験開始の合図とともにすぐ問題に取りかかるのではなく、まず一度深呼吸をして気持ちを整えましょう。緊張したまま焦って解き始めると、いつもなら気づける出題の傾向やクセを見落としてしまいます。
緊張で焦っている自らに気づいたら、「大丈夫」といい聞かせて済ませるのではなく、大問の形式や設問数、配点の並びといった、これまで見直してきたはずの出題の傾向を確認する作業に意識を戻してください。
頭のなかでではなく手を動かして確認するという具体的な作業に気持ちを向けることで、動揺は自然と落ち着いていきます。
ありえないことは起こると受け入れておく
もう1つは、本番では「ありえないこと」が起こり得ると、あらかじめ受け入れておくことです。普段通りを心がけることは大切ですが、「普段通りだから何も起こらない」と思い込んでしまうと、実際に何かが起きたときに気が動転し、頭が回らなくなってしまいます。
隣の受験生の体調不良や物音、忘れ物といったハプニングは、長年受験生を見てきた中で決して珍しくありません。「ありえないことは起こるものだ」と受け止めておける受験生ほど、動転せずに次の一問へ気持ちを切り替えられます。
共通テスト当日を終えたら次にどう動くか
共通テストが終わったら、まずは自己採点と、その結果をもとにした出願校の最終確認に取りかかりましょう。共通テスト利用の私立大学や国公立大学の出願は、当日の手応えだけで判断せず、正確な自己採点をもとに冷静に進める必要があります。
ここから先の一般選抜・私大入試に向けて、切り替えのスピードが結果を左右します。共通テスト当日は、特別なことをする日ではなく、これまで積み重ねてきた基準を丁寧に出し切るだけの日です。
次の一歩に迷ったら、マナビズムの受験相談で今の得点状況を踏まえた次の一手を一緒に整理しませんか?キミの本気の気持ちを、ぜひ聞かせてください!