船口の現代文〈読〉と〈解〉のストラテジーの効果的な使い方
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船口の現代文〈読〉と〈解〉のストラテジー
船口の現代文〈読〉と〈解〉のストラテジーの概要と使用目的
代ゼミで圧倒的な人気を誇る船口先生の著書です。
参考書の名前を見ると、「読み方」と「解き方」が詳しく書かれていると思う人も多いとは思いますが、実は「記述対策」になっています。
代ゼミネット現代文講座のテキストにもなっています。
本文の内容がよくわからないままに「部分」だけを読んで解答するような単なるコテ先のテクニックではなく、本文の解説も丁寧にかかれており、現代文を読んでいく上で何が重要なのかもきちんと書かれています。
ただし、あくまで「記述対策」だということを念頭においてください。
使用目的としては同志社大学や関西大学などの現代文の中で、確実に記述問題が出題される大学を志望する受験生が記述の精度を上げるために使用してください。
船口の現代文〈読〉と〈解〉のストラテジーの具体的な内容
前述したように「記述対策」の参考書になっています。
問題の半数が東大の過去問を使用しており、なおかつ解答欄の形式も東大を意識しているので、国公立志望者が二次対策に使用するものです。
ですが、記述の解答に必要な要素を本文から探しだす力は関関同立受験でも必要不可欠なので、取り組む価値は充分にあります。
第1部と第2部で分かれています。
第1部では参考書の名前にもなっている通り、「読」という部分にフォーカスをあてて解説しています。
第2部は記述設問のみの例題7題になっています。
さらに、本文解説では、全文再掲+線引き及び図解で説明されていて、非常に丁寧に解説されています。
なお、第2部に関しては随筆と評論のみも構成で小説はでません。
船口の現代文〈読〉と〈解〉のストラテジーの使用法
1.まずは第1部で「読」の部分の理解をする
このステップでは、筆者の主張をしっかりと追う練習をしましょう。
2.問題を解き、本文解説を読む
本文解説では、線引きも書いてあり、図解もあるので、船口先生の本文での目の付け所を意識し、同じ意識で問題が解けていたかを確認するようにしてください。
3.設問解説を読む
設問解説では、出口先生が記述を書く時の要素の抜き方にフォーカスを当ててください。
4.本文をもう一度解き直し、解説同じように解けるかの確認をする
人に教えるように読解し、設問を解いていくように心がけましょう。
船口の現代文〈読〉と〈解〉のストラテジーの注意点
記述の字数制限が100字以内などが多く、文字数はかなり国公立の二次よりになっています。
なので、記述対策の一歩目にこの参考書を使用することはおすすめしません。
ある程度、もう少しレベルの低い参考書、例えば、「入試現代文へのアクセス」などで演習を積み、記述問題などに慣れてからの使用がおすすめです。