現代文読解の基礎講義の効果的な使い方
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現代文読解の基礎講義
現代文読解の基礎講義の概要と使用目的
難解な文章を「自分で読み解く力を伸ばす」本格派の参考書
「現代文読解の基礎講義」は、難解な入試現代文を「自分で読み解く方法」を学ぶための参考書です。
評論・小説・随想という入試現代文の全ジャンルをカバーし、受験生が苦手とする記述問題や小説の表現技法・視点に関する問題も丁寧に解説されています。
現代文読解の基礎講義の具体的な内容
全3章と難度の高い付録問題(評論・随想各1題)から構成されています。
各章、「基礎講 義→例題」という順になっており、基礎講義で読み方・解き方等の方法論について説明し、例題で実際に確認するという構成になっています。
第一章の前に「FAQ 現代文学習に関する疑問を解消しよう!」という項が設けてあり、本編に入る前に現代文学習に関する疑問・不安・誤解を解消することができます。
(第一章)
評論3題、小説・随想各1題が収録されており、ジャンル別の「読解法」を修得する。
(第二章)
評論2題・小説1題が収録されており、「傍線部説明型問題」・「理由説明型問題」・「表現説明型問題」・「心情説明型問題」といった設問タイプ別の「解答法」を修得する。
(第三章)
難解な文章を読解するのに最低限必要な「基幹知識」をする。
(付録問題)
本編で習得した「読解法」と「解答法」を用いて難度の高い記述問題(評論・随想各1題)にチャレンジする。
収録問題
センター試験(評論・小説各2題)・東京大学(評論・随想各1題)・京都大学(随想)・神戸大学(評論)・東北大学(評論)
現代文読解の基礎講義の具体的な使い方
1.まずは、「FAQ 現代文学習に関する疑問を解消しよう!」を熟読する。
現代文学習に関する疑問・不安・誤解を解消してから本編に入る。
2.「基礎講義」を熟読したうえで「例題」に取り組む。
「基礎講義」の内容は実際に問題を解いていく中ではじめて理解できることも多いので、気になる点があればその都度「基礎講義」に戻り確認する。
一度読んだだけで理解・修得できるものではないので何度も反復する。
3.第一章・第二章を何度も反復し、方法が修得できてから付録問題に取り組む。
本編で修得した方法を意識的に用いて取り組む。
4.第三章は「基幹知識」を修得する章であり、他の章から独立しているので、第一章・第二章の学習と並行して取り組む。
ただし、説明の水準が高いため難しく感じる場合は「現代文キーワード読解」(Z会)や「ことばはちからダ!」(河合塾)で代用してもよい。
現代文読解の基礎講義の内容の注意点
タイトルこそ「基礎講義」となっているものの、収録されている問題の多くは難関国公立の問題であり、解説の水準も高い。
何度も反復し本書の内容を修得すれば絶大な効果が得られる反面、中途半端に取り組めば消化不良をおこす恐れがある。
しっかりと時間を確保し、1冊やりきる覚悟を持った上で取り組んでほしい。