【蔭山克秀の政治・経済が面白いほどわかる本】特徴・使い方・勉強法
更新日: (公開日: ) POLITICS-ECONOMY
蔭山克秀の政治・経済が面白いほどわかる本の概要
「蔭山克秀の政治・経済が面白いほどわかる本」
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本参考書は政経のインプット用の参考書です。
ページ数としては415ページで政治12章、経済14章、時事問題1章の合計27章構成となっています。
重要単語は赤文字になっているので赤シートを使い単語の暗記量を増やし、説明文を熟読し、理解を深めていきましょう。
目標習熟期間は入試初期~入試本番としています。
しかし、入試直前にすべての範囲を覚えるのではなく、10月までに本書の内容は全て覚えてしまうことをすすめます。
なぜなら、政治経済を得意にするには、10月以降は問題集や過去問を並行で取り組み
蔭山での知識を得点につなげられるかどうかを意識した勉強を行う必要があるからです。
また、政経を勉強するうえで単語を覚えるだけでなく、1つの単語に対する理解度が大事になってきます。
本書は情報量が多く1つの単語の説明が多いので理解力を深めていくことができます。
同じインプット用の参考書で「畠山のスパッとわかる政治経済爽快講義」が少し難しいと感じるならば本参考書がおススメです。
オススメ度としては★4つとしています。
理由としては本書のみでは関関同立・MARCH・早稲田・上智などの難関大・最難関大レベルまで対応しきれないことが挙げられます。
後述しますが、それらの大学に対応するには「一問一答」や「実力をつける政治・経済80題」などの参考書を行う必要があります。
蔭山克秀の政治・経済が面白いほどわかる本の特徴
特徴としては4点挙げることが出来ます。
- 入試の出題頻度が掲載されている。
- Point整理があるので知識を整理できる
- Point講義により語句の丸暗記を撲滅できる
- 時事問題が掲載されている。
以上が、本書の特徴となっています。
これから、それぞれの特徴について詳しく説明していきます。
①入試の出題頻度が掲載されている。
各章の冒頭に入試本番での出題頻度がA~Cの3段階分けて掲載されています。
※Aが最頻出です。
コレがあることで入試最頻出の問題に力を入れることができ、入試本番に他の受験生と差をつけることが出来ます。
政治範囲では特に「平和主義」「日本の政治機構」「国際政治」が入試でよく問われます。
一方で、経済範囲では特に「市場機構」「金融」「戦後の日本経済」「労働・社会保障」が入試で頻繁に出題されます。
これらの範囲は暗記項目が多いことや語句の違いを抑えるのに労力がかかります。
そのため、苦手範囲なまま入試本番を迎える受験生が後をたちません。
逆を言えばこの範囲を得意分野にしてしまえば志望校合格はグッと近づくので必ず入試までに得意分野にしましょう。
②Point整理があるので知識を整理できる
Point整理とはその分野における最重要国を図表や文字でわかりやすくノート形式にまとめてくれたものを指します。
コレによって混同しやすい語句の違いを抑えることが出来ます。
また、要点が整理されているのでその単元における核を抑えることができ、得点に直結しやすいです。
「国際連合」と「国際連盟」の違い、「国会」と「内閣」の権限・役割の違いなど政経における混同しやすい内容に関してはPoint整理を駆使して克服するようにしましょう。
③Point講義により語句の丸暗記を撲滅できる
Point講義とはPoint整理でまとめられた語句を詳しく説明する文章となっています。
形式としては学校の教科書などと似ていますが、教科書よりも口語で書かれているので政治経済初学者でも理解しやすい形式となっています。
また、必要に応じてまとめを入れているので、大事なポイントを整理しながら読み進めることが出来ます。
そのため、教科書などの理解系の参考書に多い、勉強が作業化するといった事は防止できます。
④時事問題が掲載されている
理解系の参考書には掲載されることが少ない時事問題を本書は詳しく取り扱っています。
そのため、時事問題が出題される大学を受験する方には非常にオススメの参考書といえます。
ただ、時事問題は、自分が受験する大学により、かなり出題傾向が異なります。
まずは志望校の過去問を見て、どのへんの時期までさかのぼって出題されるのか確認するようにしましょう。
一般的には「今年の7月まで」の内容が翌年の受験に出てくる大学が多いです。
時事問題に関しては出題割合は少ないのでまずは「政治・経済分野」の勉強を完成させ、12月頃から注力するようにしましょう。
参考書は現在の自分の実力や志望校に応じて正しいタイミングに正しいものを選ばなければ成績はあがりません。
「正しい参考書の選び方が出来ているか不安!」という方は以下の記事を参考にしてください。
関連:【合格者は知っている!】失敗しない参考書の選び方・使い方
本書のメリット
- この1冊で政治経済の基本知識は網羅できる
- 理解+暗記を一度に行うことができる
- 入試に必要な要点に絞って勉強ができる
本書のデメリット
- 難関私大以上は本書のみでは対応しきれない
- 練習問題が付いていないため、実力が測りづらい
以上が、本書のメリット・デメリットになります。
まずメリットについて詳しく説明します。
Point整理で語句の暗記、Point講義で語句の理解を行うことができるので丸暗記の撲滅が出来ます。
また、出題頻度が書かれているので力の入れどころがわかります。
そのため、「政治・経済の勉強が春以降になってしまった」という受験生が基本知識を短期間で網羅するには非常にオススメの参考書となっています。
一方のデメリットについて詳しく説明します。
先述したように本書のみでは難関大学以上で目標点である8割以上を取るのは至難の業だと言えます。
8割以上を取るためには、「政治・経済 一問一答」などのよりレベルの高いインプット系参考書や
「実力をつける政治・経済80題」などのアウトプット系の参考書を利用するようにしましょう。
また、本書は確認問題のような練習問題が掲載されていません。
そういった面で、自分に政治経済の実力がついたかどうかの判断材料が本書のみでは不足します。
必ず1周終えた後は問題集を並行して取り組むようにしましょう。
蔭山克秀の政治・経済が面白いほどわかる本の使い方・勉強法
まずペースとしては毎日1章+前日行った1章の復習をルーティンとして取り組むようにしましょう。
本書の使い方・勉強法としてはいきなり
①「Point整理」から取り組むのではなく「Point講義」を熟読することから始めましょう。
その際に、初めて見る単語や意味の分からない文章などがでてきますが
その時は政治・経済用語集(山川出版社)を使い参考書に書き込んで不足している情報を補いましょう。
②「Point講義」で意味がわからない単語を用語集で調べ参考書にメモする。
この作業を行うことで翌日の復習や2周目以降に取り組む際により理解が深まり、効率化が図れます。
政治経済は日本史・世界史よりも1つの語句に対して多角的に詳しい情報まで聞かれる科目です。
そのため、この作業を怠れば得点向上の可能性は薄れるでしょう。必ず行うようにしましょう。
③「Point講義」を理解した後「Point整理」で知識を整理する。
Point講義を熟読し語句の定義などを覚えた後は、Point整理を見て、似た語句の違いや図表を駆使して知識の体系化を図りましょう。
最後に「Point整理」の赤字を隠して語句を答えられるのはもちろん、その語句の意味まで自分で説明できるかどうかの確認を行いましょう。
上記3つの工程が全て終わればその章は過去問を解いてみても7割以上は得点奪取できることでしょう。
次に使用すべき参考書
蔭山克秀の政治・経済が面白いほどわかる本を定着させた後に行いたい参考書について紹介します。
それは「政治・経済一問一答【完全版】」と「実力をつける政治・経済80題」です。
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東進一問一答は本書のみでは不足する語句をインプットすることが目的です。
関関同立・MARCH以上を目指す受験生は10月以降に一問一答も活用し知識力の底上げを図りましょう。
「実力をつける政治・経済80題」
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実力をつける政治・経済80題はインプットのみの勉強では陥りがちな自己満足の勉強を防ぐことが目的です。
やはり、どうしてもインプットのみでは主観で実力を判断してしまい、模試になると成績が全く向上していない傾向があります。
それを防止するためにはインプットとアウトプットを並行した勉強を行う必要があります。
その際に関関同立・MARCHレベルまで対応している「実力をつける政治・経済80題」を行うことで客観的に実力を図ることが出来ます。
使用時期としては蔭山克秀の政治・経済が1周終わった後に行うことをオススメします。
以上が、「蔭山克秀の政治・経済が面白いほどわかる本」の特徴・使い方・勉強法となります。
是非参考にして政治・経済を得意科目にしましょう。
参考書は現在の自分の実力や志望校に応じて正しいタイミングに正しいものを選ばなければ成績はあがりません。
「正しい参考書の選び方が出来ているか不安!」という方は以下の記事を参考にしてください。