化学基礎一問一答の効果的な使い方
更新日: (公開日: ) CHEMISTRY
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化学基礎一問一答
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化学基礎一問一答の概要と使用目的
一問一答といえば社会系の科目を連想する人が多いと思いますが、暗記が必要になる理科系の科目でも大きな効果を発揮します。
化学は生物と物理の中間とよく言われますが、それは化学という科目の性質に特徴があります。
生物は暗記中心、物理は計算中心というのは簡単に想像がつくと思いますが、化学はその中間にあたります。
具体的にいえば、化学という科目は、暗記しなければ点をとることができない分野もあれば、計算問題を解かないと点をとることのできない分野があります。この参考書では、暗記しなければ点をとることができない分野において重宝する参考書です。(もちろん、計算なければ点をとることのできない分野の勉強においても効果は得られます。)
著者が、全国の化学の入試問題全てに目を通して作成した参考書なので、網羅性は非常に高くなっています。
この参考書をマスターすれば、見たことのない入試問題はほとんど存在しないといって過言ではないでしょう。
使用目的はもちろんアウトプットです。
インプットの参考書をしっかりと理解したうえで使用しないとただの丸暗記になってしまうので、必ずインプットをしっかり行って、知識を確認することに使用するようにしてください。
使用時期は夏以降となるでしょう。
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化学基礎一問一答の具体的な内容
全部で20個の項目にわかれています。
問題が順不同で並んでいるというわけではなく、分野ごとにまとめられているので、苦手な分野をなくすことに使用することを特にお勧めします。
収録されている問題は、すべて入試問題から抜粋されています。
著者が全国の入試問題を調べ上げて、入試に必要な問題が掲載されているので、この参考書を完璧にすれば化学基礎の内容で見たことがない問題はなくなるはずです。
ポケットサイズの参考書なので、知識を問う問題は電車などの移動中に取り組み、計算問題には机で手を動かして解くようにすることがよいでしょう。
出題頻度がわかりやすく3段階にわけられているので、受験までに残された時間を逆算して、出題頻度の高い問題から取り組むようにすると効率的に勉強できるようになります。
インプットを一通り済ましたら、この参考書で知識の確認をしていくのがよいでしょう。具体的な方法は以下の通りです。
1.出題されている問題を解く。
はじめに問題を解くことになります。自分の志望校やこの参考書を使用する時期を考えたうえで、出題頻度の高い問題から取り組むのがよいでしょう。
2.問題を解いたら、すぐに解答を確認する。
これが一問一答らしい使い方といえます。演習系の参考書では、普通だと大問1問を解き終わってから解答を読むことになると思いますが、この参考書では問題のすぐ隣に答えが書かれているので、すぐに解答を確認することができます。
3.わからなかった問題はチェックをつけて、インプットの参考書に戻って知識を整理する。
はじめのうちは解けない問題があるのは当然です。解けなかった問題があればその都度チェックをつけていくようにしましょう。そうすることで、いつでも解ける問題を何度も解くことなく、自分が苦手としている問題だけを何度も演習することができるようになります。また、わからなかった問題については必ずインプットし直すようにしましょう。わからないから答えを覚えてしまう、というのでは次回同じ問題に出会ったときにまた同じ間違いをしてしまう可能性が高くなります。できなかった問題は丁寧に勉強し直して、次同じ問題を見たときには必ず答えられるように準備をしておきましょう。
4.一通り終えたら、3でチェックした問題を繰り返し演習する。
1回目で解けた問題は、基本的にいつまで経っても忘れることがないような問題ばかりです。
そんな問題に何度も触れるのでは時間の無駄になってしまうので、2周目以降は解けなかった問題に重点を置いて演習するようにしましょう。
苦手な部分を一つずつつぶしていけばいずれその科目は得意科目にすることができます。
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化学基礎一問一答の注意点
志望校が化学基礎のみでいいのであれば問題ありませんが、ほとんどの大学で化学が必要になります。この問題集で化学基礎は完璧にして、「化学一問一答」を使用して化学を得点源にできるようにしていきましょう。