鉄緑会物理攻略のヒントの効果的な使い方
更新日: (公開日: ) PHYSICS
鉄緑会物理攻略のヒント
鉄緑会物理攻略のヒントの概要
間違える側から考えて書かれた画期的な参考書
本書「鉄緑会物理攻略のヒント」は鉄緑会から出されている。
鉄緑会といえば、東大向けの教材という印象が強いですがこの本は全く違い、
「物理を苦手とする人がミスするパターンを徹底的に集めた参考書」である。
気になる詳細は!
対象者は物理を一通り習い終えたが成績が伸びない、物理を苦手とする人向け。
物理が得意な人でも読んで損は無いが、あまり得る所は無い。実力の抜け穴を探すにはちょうど良いだろう。
項目も116程度まで網羅して、力学から原子まで扱っているが、
物理の苦手な人が作図する時、つりあいの式を立てる時で犯しやすいミスをよく拾い上げている。
高校生「こういう式が正しいんじゃありませんか?」
講師「違います、正しくはこうです」
と対話形式で書いてある
いままでこういう「間違える側」から考えて書いた本というのは意外にも少なく、
鉄緑会が普通の高校生が陥りやすいミスをよく研究してるのがうかがえる。
なお、蛇足だが物理が得意な高校生がこれを見た場合に
「当たり前のことを当たり前に書いてあるんだ」と思う可能性は非常に高い。
しかし、その当たり前のことを出来ていない受験生が多いのが事実であり、ほとんどの受験生が本書に載っているような「勘違い・ミス」をしているのが現状だ。
鉄緑会物理攻略のヒントの使い方
①自分で問題を解いてみる
まず本書に載っている問題をみて、すぐに解答にうつらずに自力で解答作成をすること。
おそらく、自分で解いた解答のミスを面白いほど本書は明確に指摘してくれるので、なおいっそう記憶に残りやすく、同じミスをする可能性が低くなるだろう。
②他の問題集で演習する。
大学入試の対策としては、練習用に他にも問題集が必要だが、ただ
参考書としては非常に良い。
本書を終えて出来た気にならずに、すぐに問題集に移行しよう。
鉄緑会物理攻略のヒントの総評
一般の参考書は正しい事を網羅的にならべ解説していると言えるが、この本はありがちな勘違いについて懇切丁寧に解説している。
いわば、間違いについて教えてくれるサポーター的存在だ。
高校物理を独学する人にとっては心強い伴走者となるでしょう。