やさしい高校数学の効果的な使い方
更新日: (公開日: ) MATHEMATICS-HUMANITIES
やさしい高校数学シリーズ
1.やさしい高校数学の概要
高校数学の参考書で、この「やさしい高校数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ」ほどわかりやすく丁寧に解説してくれている参考書は無いだろう。
高校数学ⅠAの好評につき、続いてⅡB、Ⅲと出版された参考書であるが、好評になる理由も納得だ。
「とにかく解説が分かりやすい。」
この一言に尽きる。
「先生」と二人の「生徒」の対話形式で、生徒がつまずくところを、わざとつまずいている。
この(著者がわざと)つまずいてくれている点が、実際の受験生が持つ「つまずきポイントと非常に合致するのだ。
読み手は生徒役になりきって、まるで懇切丁寧な授業をうけているときの姿勢で読み進めることができる。
問題演習は定期試験対策としては9割くらいをおさえてあり、基礎の完成というところまでが本書の到達点である。
入試対策は別の本が必要だが、初学者がはじめて数学Iを学習するには最適の1冊と思われる。
2.やさしい高校数学の使い方
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1.講義部分の熟読
まずはなるべく早く読み進めることをしよう。
講義部分の中には例題などもあるが、とにかく前へ進めることを意識して取り組んで欲しい。
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2.問題の反復
この参考書のもうひとつの特徴が、薄い別冊に本書に載っている問題がまとめられているのだ。
なので、まずは講義を一周読み終えた後は別冊の問題にひたすら取りくむ。
そして間違えた箇所はもう一度本書に戻ってやり直す。
この2ステップだけで驚くほどに数学基礎力が身に付くはずだ。
3.やさしい高校数学の総評
数学が苦手な人は、まずこの本をしっかりやる事をオススメする。
問題の選定も良く、苦手な人が力を付けるのに打ってつけの問題が揃っている。
全てを完璧にしたら、相当数学の力がアップすること間違いなし。
筆者は、これまでに、かなりの数の数学アレルギーの生徒さん達と接してきているのだろう。
でなければ、これほどわかりやすい参考書は作れない。
講師・教師側から見ても「あっぱれ」な出来の参考書である。