合格る計算Ⅰ・A・Ⅱ・Bの効果的な使い方
更新日: (公開日: ) MATHEMATICS-HUMANITIES
合格る計算Ⅰ・A・Ⅱ・B
1.合格る計算Ⅰ・A・Ⅱ・B の概要
受験生が受験勉強用に使ったり、将来、一般入試で数学を使う人が普段使うのにおススメな計算問題集だ。
数学が学校の定期試験のみに必要な人には、本書は少し重いだろう。
受験向けとしては、役立つ技術が満載なので、学校で配布されるような学校準拠用問題集よりも、本書『合格る計算』を中心に勉強したほうが、無駄が少なく、かつ受験に役立つ力が身につきそうである。
解説も詳しく、アイデアも豊富だ。
本書『合格る計算』シリーズのような問題集で数学基礎力を身につけ、
あとは『1対1対応』シリーズなどの入試標準レベルの本をマスターするのがよく、
かつそれでかなりの範囲の大学に対応できるだろう。
また、特に自学自習の場合は『合格る計算』と『1対1対応』の間をつなぐ本も必要だと思われる。
つなぎとしては『黄チャート』や『基礎問題精講』などを使うのもいいだろう。
数学が苦手だけど受験に使う人で、受験勉強を始めるなら、
この『合格る計算』から始めてみてはどうでしょうか。
2.合格る計算Ⅰ・A・Ⅱ・Bの詳細
対象者は関関同立・MARCHといった難関私大以上を志望とする生徒だ。
カテゴリは計算方法をインプットする本なので、「インプット」と分類する。
使用時期は著者も述べている通り、受験生や受験を意識し始めた高校2年生だ。
だが、いわゆる「進学校」と呼ばれる高校に通っている生徒は、普段の準拠用問題集と並行して使うと恐ろしいほどの効果が得られるだろう。
長所としては、やはり計算のアイデアだろう。
生徒が非常にやりがちな計算方法(遠回り)を的確に挙げ、上手い計算方法(といっても難しいものではない)を丁寧に解説している。
これは計算のみならず、数学的思考力の発達にも一翼を担うだろう。
3.合格る計算Ⅰ・A・Ⅱ・Bの使い方
短期間で終えよ
薄くて問題量もそこそこで計算のみなので、1週間もあれば1週できるだろう。
こういった基礎の部分はじっくり考え込むのではなく、反射的に解けるように繰り返すのだ。
そのためには、1週間1週ペースで完璧になるまで、ひたすらスピードを上げて何度も取り組んで欲しい。
4.合格る計算Ⅰ・A・Ⅱ・Bの総評
「例題を通して計算の着眼点を解説して、類題(練習問題)で実践する」という構成になっている。
普通の問題集と違う所は、
・正しい計算・間違った計算だけでなく”間違ってはないが無駄が多い計算”も載せている
・暗算すべきところを明示している
・実際の試験で計算がどのように使われるのかを解説している
というところであろう。
単に問題を並べているだけでなく、受験に役立つような計算力を身につけられるようになっているので、それなりに計算が出来る人でもやってみて損はない。
難関私大・国公立を目指す生徒は出来るだけ早めに取り組んで欲しい1冊だ。