百式英単語の特徴・使い方・レベル

この記事では「百式英単語」の特徴と正しい使い方・対象レベルについて詳しく解説していきます。
この記事を読むことで以下の悩みが解消されます。

• レベル
• 特徴
• 使い方
• メリット・デメリット
• 似たレベルの参考書
• 次に使うべき参考書

上記の悩みを抱えた受験生は是非参考にして下さい。

百式英単語の概要

• 分類：英単語帳
• 語数：2023語
• 目標習熟期間：入試初期（2～3ヶ月)
• おすすめ度：★★★★☆
• 対象レベル：高校基礎～標準私大

百式英単語はその名の通り英単語帳です。収録語数は2023語で基本的には1語1訳で掲載されています。「入試基礎編」「センター完成編」「2次私大完成編」「最難関レベル編」の4段階で分けてくれているので自分の志望校に必要な単語のみを覚えることが可能です。

おすすめ度は★4つです。単語の記憶法や勉強法など英単語を高速マスターするための方法が記載されているのでたいへん覚えやすいですが、本書のみでは関関同立やMARCHといった難関私大以上に対応することは厳しいため★1つ減らしています。難関私大以上を目指す受験生におすすめの参考書も後ほど紹介するので是非参考にして下さい。

百式英単語の特徴・レベル

特徴は3つ挙げることができます。

①英単語を高速でマスター出来る！
どの位速くできるかと言ったら、この単語帳の表紙に、25時間で2023語覚えられると書かれているほどです。この単語帳独自の勉強法「百式」で、単語の意味を瞬時に言えるようにしましょう！レべルは全受験生対象となっていますが難関国公立や難関私大となると少し不足しています。

②英単語の効率いい暗記法が記載！
他の単語帳では珍しい英単語の覚え方が百式英単語には記載されています。最強の単語記憶法として紹介されているのが音読です。音読をすることで「読む」「聞く」の2系統のインプットが同時に行えるのでおすすめされています。具体的な音読のやり方や記憶の仕組みも記載されているので英単語の覚え方で困っている受験生におすすめの参考書です。

③カタカナ読みが記載！
一般的な英単語帳が発音記号で英単語の読み方を記載します。それに対して百式英単語はカタカナ読みで発音を記載してくれています。カタカナで書かれているので英単語の正しい読み方を誰でも身につけることができます。正しい読み方を知ればリスニング力も上がるので是非活用しましょう。

百式英単語の具体的な内容

本書で言う百式とは九九で覚えた原理を英単語に応用した単語の覚え方です。
「3×3は？」といったらすぐに「9」と答えて、すぐ次の「3×4は？…」と連続して九九の式を声に出して覚えるように、単語も「companyは？」「会社」、「explainは？」「説明する」…と立て続けに英単語とその意味を2回音読して覚えるスタイルです。

この音読を１日20分で100個、1週間は同じ単語を７回繰り返します(この単語の覚え方はユメタンシリーズにも似ている)。このペースでやれば、25時間で2023語はいけます。
この百式のやり方で覚えると、単語の意味で一瞬でパパッと口で言えるようになります。

その瞬発力によって、長文の時の読解スピードが上がったり、リスニング時のネイティブが話す速いスピードに対応できる力が身に付きます。
正直英語は、単語書いたりカードを使ったりして黙って勉強している人よりも、実際声を出して勉強している人の方が成績の伸びがいい傾向にあります。

百式英単語の使い方

1．20分間音読をする
上記の通り、本書と同じやり方で音読する。1日20分100単語で、英単語➡日本語の流れで２回ずつ音読し、1週間は同じ範囲を繰り返してください。

2．日本語の意味だけを隠して、英単語の意味が1秒以内に言えるかどうかの確認をする。
覚えていなかった英単語にチェックしてください。

3.翌日、覚えれていなかった単語の復習をする。

百式英単語の注意点

他の参考書にいえることだが、この単語帳が終わっても単語が1つの意味しか覚えていない状態なので、この単語帳が終わったら長文の読解演習時に気になった単語を辞書で調べまくって、細かい意味のところを攻めていきましょう。
そこでおススメするのが英英辞書です。
英語初学者が使うには無理がありますが、何かしら単語帳1冊を完成させたら、英英辞書でもだいたいの言ってることはわかるようになります。
これを使って英語で意味をつかみ、言葉のニュアンスがわかるので、読解や英作文に役立ちます。

似ているレベルの参考書

似ているレベルの参考書としては「ターゲット1900」が挙げられます。
どちらも収録語数は2000語程度なので一緒です。

違いとしてはターゲット1900は一語多義で百式英単語は一語一義な点やターゲット1900は単語の読み方は発音記号で記載されていますが、百式英単語はカタカナ表記です。
これらの違いを考慮すると難関私大以上を目指す受験生は「ターゲット1900」をオススメします。百式英単語をオススメするのは「英単語が苦手な受験生」や「産近甲龍や日東駒専などの標準私大を目指す受験生」になります。

次に使用すべき参考書

先述したように百式英単語だけでは難関私大以上には対応できません。そのため、他の単語帳で語彙力向上を図らなければなりません。
そこで次におすすめの参考書を紹介します。
それは「速読英熟語」と「鉄壁」です。

速読英熟語は標準私大志望者が熟語を覚えるのにおすすめの参考書です。1000語ほど熟語や構文が収録されているので1～2ヶ月を目標に進めていきましょう。9月中には終えているのが望ましいです。
詳しい使い方に関しては「速読英熟語の効果的な使い方」を御覧ください。

鉄壁は難関私大以上を志望する受験生が語彙力アップを図るのにおすすめの参考書です。鉄壁を覚えれば過去問で出題される単語で困ることはなくなるでしょう。どの英単語帳よりも収録語数が多いのでボリューミーですが10～11月には覚えているようにしましょう。
詳しい使い方に関しては「東大英単語熟語 鉄壁の特徴・使い方・勉強法」を参考にして下さい。