船口のゼロから読み解く最強の現代文の特徴・使い方・勉強法
更新日: (公開日: ) JAPANESE
この記事では「船口のゼロから読み解く最強の現代文」の特徴と正しい使い方について解説していきます。
この記事を読むことで以下の悩みが解消されます。
- レベル
- 特徴
- 使い方
- メリット・デメリット
- 似たレベルの参考書
- 次に使うべき参考書
上記の悩みを抱えた受験生は是非参考にして下さい。
船口のゼロから読み解く最強の現代文の概要
- 分類:現代文の講義系参考書(読解法メイン)
- 問題数:15題
- 目標習熟期間:入試初期(1~2ヶ月)
- おすすめ度:★★★★★
- 対象レベル:高校基礎~センター
船口の最強の現代文は現代文の読解法を学ぶ講義形式の参考書です。まずステップ1で「抽象・具体」や「対比」などの読解法を学びます。その後、ステップ2で実際の入試問題を活用して読解法を身に着けていく形式となっています。
例題もありますが問題集ではなく講義形式の参考書なので現代文初学者におすすめの参考書となっています。
目標習熟期間は入試初期の1~2ヶ月としています。読解法はサクッと身に付け、その後どんどん問題を解いていきましょう。後ほど次に使うべき参考書も紹介します。
おすすめ度としては★5としています。1題あたりの解説がとても詳しいです。図式やイラストなどで視覚的にもわかりやすく解説されています。
設問解説はそれほど多くはないですが、読解ノウハウをゼロから身につけるにはもってこいの問題集です。
受験現代文に全く触れたことのない初学者が、文章の見方・キーワードの見つけ方を学ぶための短い練習問題が収録されています。
文章の構造と、どうしてその答えになるかといった設問の解説がわかりやすいレイアウトで収録されているため、受験を考え始めた高校生がまずは手に取ってみるのに最適な内容です。
船口のゼロから読み解く最強の現代文の特徴
特徴は3つ挙げることが出来ます。
①語り調でわかりやすく解説されている。
本書は代ゼミで大人気の船口先生の現代文の授業をそのまま掲載してくれています。そのため、語り口調で解説の文章が読みやすく大事なポイントが頭に入ってきやすいです。
②図解した解説で本格的な読解法が身につく。
本文解説に矢印や対比関係を表にまとめるなど図解してくれています。そのため、文字だけの無機質な解説では困っていた受験生もサクサク進めやすい1冊となっています。しっかり解説を読み込むことで今までなんとなくで解いていた受験生も論理的に読むことが可能になります。
③2つの段階にわけて解説されているのでわかりやすい。
ステップ1で読解法の講義、ステップ2で読解法のトレーニングを行います。「読解法」を知っただけでは実力がつかないのでステップ2の10題の例題を活用して徹底的に演習慣れをしましょう。最初は苦手な人も繰り返すことで身につきます。解説を熟読し、読み方が再現できるまで復習しましょう。
船口のゼロから読み解く最強の現代文の内容
一題2分〜長くても15分ほどで解くことのできる問題が15題収録されており、現代文読解に必要な基礎テクニックを本書一冊で身につけることができます。
現代文はインプットとアウトプットを並行して行うことでもっとも学習効率が高まります。
短い問題の後に詳しい解説が挟まれることで、演習したことすぐに確認し、間違いを発見したらすぐに次の問題に活かすというサイクルで学習を進めることができます。
本文のレイアウトがすっきりしていて見やすいのも本書の特徴といえるでしょう。
船口のゼロから読み解く最強の現代文の使い方・勉強法
まずは今まで自分のやってきたやり方で問題を解いてみることから始めます。
その際、どこに自分が注目したのか後からわかるように、キーワードや重要な語句だと思われる箇所にマークを残しておくと良いでしょう。
1.問題に取りかかる。
その際、自分が解答の根拠に選んだ箇所や選択肢の判断基準を明確にしておくため、必ずマークを残しながら読み進める。
2.本文の解説と設問の解説を読み込む。
答えを確認して次の問題に移るのではなく、どうやっててその問題の答えが導き出されたのかを理解することが大切です。
3.2~3日後に復習する。
2~3日期間をおいてから、もう一度前回演習した箇所を見直し、解説と照らし合わせて論旨を復習する。解答にたどり着くプロセスをこのときに頭の中で再生することで、現代文の解法を身につける。
船口のゼロから読み解く最強の現代文の注意点
基礎の内容になりますので、この一冊はあくまでスタートだと思って取り組みましょう。一題あたりが短く、解説も簡潔なので、ついつい先へ先へと急いであっという間に終わらせてしまおうとする学習になってしまいがちなのですが、そこはぐっとこらえて解説の内容を完全に理解するまで次の項目に移らない「粘り強い学習」を意識してください。
このプロセスをおろそかにすると、より発展的な内容が収録された問題集[入試現代文へのアクセス(基本編)]などの問題集に進んだときに、さっぱり得点できないということになってしまいます。
また、読解法の知識についても、ここに収録されていることはあくまで基礎だということを踏まえて[現代文の解法 読める!解ける!ルール36]で深めるようにしてくだい。
似ているレベルの参考書
似ているレベルの参考書としては「現代文の解法 読める!解ける!ルール36」が挙げられます。
この参考書は船口のゼロから読み解く最強の現代文と同様に読解法を学べる参考書となっています。
違いとしては船口の方が例題数が多いことです。解法ルール36は読解法や例題がコンパクトにまとめられているので現代文が元からある程度出来る受験生におすすめの参考書です。現代文が苦手な受験生は船口のゼロから読み解く最強の現代文の方が例題の解説も多いのでオススメです。
次に使用すべき参考書
先述したように船口のゼロから読み解く最強の現代文だけでは問題数が少なく私大レベルまでは対応できません。よって演習量を確保しなければなりません。
そこで次におすすめの参考書を紹介します。
それは「入試現代文へのアクセス(基本編)」です。本書は設問解説はもちろん本文解説も豊富なため、船口のゼロから読み解く最強の現代文で学んだ読解法が正確に使えているかのチェックも出来ます。
使用する際は正答率だけではなく読解法が使えていたかのチェックもするようにしましょう。
以上が「船口のゼロから読み解く最強の現代文」の紹介になります。現代文は成績が伸びるのが秋の子が多く他の科目と比べて時間がかかります。途中で投げ出すのではなく、読解法を意識してコツコツ取り組みましょう。