大学受験を控えるお子様を見ており、次のような不安を感じていませんか。
- このままで本当に受かるのか
- 模試の判定が悪いけど大丈夫なのか
- 勉強しているように見えるのに、成績が上がっていない
- 親として何をいえばいいのか分からない
受験生の保護者の方であれば、お子様の合格が不安になるのは自然なことです。
特に5月末から夏前にかけては、受験勉強をはじめて数か月たったにもかかわらず、思うように成績が伸びず、本人も保護者の方も不安になりやすい時期です。
ただし、ここで保護者の方が焦って、
- 本当に大丈夫なの?
- このままで間に合うの?
- なんで成績が上がっていないの?
と追い打ちをかけてしまうと、受験生本人はさらに焦ってしまいます。
大切なのは、不安をそのまま子どもにぶつけることではありません。
- まず努力を認める
- 感情ではなく客観的な根拠をもとに状況を見る
- 必要であれば、塾や受験のプロに相談する
ここからは、子どもが受かるか不安なときに保護者の方が意識すべき声かけと接し方を具体的に見ていきます。
子どもが受かるか不安なときほど、まず信じてあげる
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結論からいうとお子様が合格に向けた行動を取れているのであれば、まずは信じてあげてください。
もちろん、保護者の方が不安になる気持ちは自然です。
例えば、次のような状況を見ると、「このままで本当に受かるのか」と思ってしまうでしょう。
- 模試の判定が悪い
- 学校の成績が思うように上がらない
- 単語テストや確認テストの点数が安定しない
- 家ではあまり勉強しているように見えない
しかし、受験生本人も、自らの成績が思うように伸びていないことは分かっています。
その状態で親からさらに「大丈夫なの?」といわれると、前向きになるどころか、余計に焦ってしまいます。
仕事でミスをしたときに、上司からすぐに「なんでミスしたの?」「本当に大丈夫?」と詰められると、冷静に立て直すのが難しくなるはずです。
受験生も同じです。
本人なりに必死に頑張っているなかで、保護者の方の不安をぶつけられると、勉強に集中する前に、親の不安にも対応しなければならなくなります。
一方で、次のような行動が見えているのであれば、まずはその姿勢を信じることが大切です。
- 毎日自習室に行っている
- 塾の開校時間まで勉強している
- 学習計画に沿って進めている
- 確認テストや課題に取り組んでいる
- 思うように結果が出なくても、勉強を続けている
親の不安をぶつけると、受験生はさらに焦ってしまう
保護者の方が言いがちな言葉に、次のようなものがあります。
- 本当にこのままで受かるの?
- 模試の判定が悪いけど大丈夫?
- きちんと勉強しているの?
- いつになったら成績が上がるの?
- このままでは間に合わないんじゃない?
言いたくなる気持ちは分かります。
しかし、これらの言葉は、受験生にとって追い打ちになります。
本人が何も考えていないなら別ですが、成績が伸びていないことや模試の結果が悪いことは、本人が一番分かっています。
その状態で保護者の方から不安をぶつけられると、子どもは次のように感じてしまうことがあります。
- 自分はやはりダメなのかもしれない
- 親にも信じてもらえていない
- 頑張っているのに、結果だけで見られている
- 不安なのは自分も同じなのに、さらに責められているように感じる
もちろん、問題を見て見ぬふりする必要はありません。
ただし、伝え方を間違えると、親子関係がこじれ、本人が弱音や悩みを言いにくくなってしまいます。
不安を感じたときほど、まずは言葉を選ぶ必要があります。
関連記事:大学受験時に親ができるサポートは?関わり方やしない方がいい行為
模試の判定や成績だけで「受からない」と決めつけない
大学受験では、模試の判定や学校の成績が気になるのは当然です。
ただし、模試の判定だけを見て「この子は無理だ」と決めつけるのは危険です。
特に受験勉強をはじめて数か月の時期は、努力がすぐに点数へ反映されるとは限りません。
例えば、今はまだ次のような段階かもしれません。
- 英単語を覚えている途中
- 英文法を固めている途中
- 基礎問題を解けるようにしている途中
- まだ過去問演習に入っていない
- 模試で点数に反映される前の土台作りをしている
このような段階では、日々の努力がすぐに模試の点数へ出ないこともあります。
一方で、成績が伸びていないことをすべて「まだ途中だから大丈夫」と片付けるのも危険です。
大切なのは、模試の判定そのものではなく、なぜ今その結果になっているのかを客観的に見ることです。
確認すべき原因には、次のようなものがあります。
- 単語が足りないのか
- 文法が定着していないのか
- 演習量が不足しているのか
- 復習の仕方が間違っているのか
- 勉強時間はあるが、質が伴っていないのか
- 志望校に必要な勉強と、今やっている勉強がずれていないか
原因が見えていれば、改善できます。
しかし、原因を見ずに「E判定だから無理」「定期テストが悪いから受験も厳しい」と決めつけると、必要な対策を見失ってしまいます。
関連記事:親の無知が合否に響く?保護者が知っておくべき受験の常識
保護者の方に必要なのは「承認」と「客観視」
子どもが受かるか不安なとき、保護者の方に意識してほしいのが、承認と客観視です。
まずは努力を承認する
受験生にとって、努力している過程を認めてもらえることは支えになります。
例えば、次のような声かけです。
- 今日も遅くまで頑張っていたね
- 毎日自習室に行けているのはすごいね
- しんどいなかでも続けているのは偉いね
- まずはここまで続けられていることが大切だね
このような声かけがあるだけで、子どもは「見てもらえている」と感じやすくなります。
もちろん、努力しているだけで合格できるわけではありません。
大学受験では、努力の方向性も重要です。
ただし、努力を認めずに結果だけを見てしまうと、本人は「頑張っているのに分かってもらえない」と感じてしまいます。
まずは承認。
そのうえで客観視。
この順番が大切です。
次に客観的な根拠で状況を見る
承認だけで終わってしまうと、問題点を見逃すことがあります。
- 頑張っているから大丈夫
- 毎日勉強しているからきっと伸びる
- 本人がやっているといっているから問題ない
これだけでは不十分です。
受験勉強では、勉強量だけでなく、正しい方向に進んでいるかを確認する必要があります。
具体的には、次のような点を見てください。
- 計画通りに進んでいるか
- 確認テストで定着しているか
- 模試の復習ができているか
- 間違えた問題を放置していないか
- 志望校に必要な科目・単元を優先できているか
- 勉強時間だけでなく、理解度や定着度も確認できているか
こうした根拠をもとに、状況を見ることが大切です。
保護者の方の「なんとなく不安」という感覚だけで声をかけると、子どもは「信じてもらえていない」と感じやすくなります。
不安なときほど、感情ではなく、客観的な材料を確認してください。
関連記事:【保護者必見】頑張っているのに伸びない子どもへの接し方〈受験トーーク〉
不安なときに親がかけるべき言葉
子どもが受かるか不安なとき、保護者の方は次のような言葉を意識してください。
- 最近、毎日頑張っているのは見ているよ
- 今どこでつまずいているか、一緒に整理してみる?
- 不安なことがあるなら、塾の先生にも聞いてみよう
- 結果だけで判断せずに、今の課題を確認しよう
- 必要なサポートがあればいってね
- 体調を崩さないように、睡眠だけは大切にしよう
ポイントは、いきなり責めないことです。
「大丈夫なの?」ではなく、
「何が課題なのか一緒に整理しよう」
「なんで成績が上がらないの?」ではなく、
「今の勉強で改善できるところを確認しよう」
このように言い換えるだけで、子どもの受け取り方は変わります。
受験生は、ただでさえ不安を抱えています。
保護者の方の言葉は、追い打ちにもなれば、支えにもなります。
子どもが本当にやれていないと感じる場合はどうするべきか
一方で、保護者の方から見て、次のように感じる場合もあると思います。
- 毎日自習室に行っていない
- 明らかにスマホの時間が長い
- 勉強しているというが、行動が伴っていない
- 計画がなく、なんとなく机に向かっているだけに見える
- 志望校に対して必要な勉強量を理解していないように見える
その場合、ただ信じて見守るだけでは不十分です。
しかし、ここでも保護者の方が感情的に責めるのはおすすめできません。
例えば、次のような言葉だけでは、子どもは反発するか、いいわけを探すだけになってしまいます。
- 全然やっていないじゃない
- このままでは落ちるよ
- 本当に受験する気あるの?
- いつになったら本気を出すの?
大切なのは、受かるための基準を本人に理解させることです。
確認すべきなのは、次のような点です。
- どれくらいの勉強量が必要なのか
- 今の学力と志望校との差はどれくらいなのか
- 何をいつまでに終わらせる必要があるのか
- 今の生活で本当に間に合うのか
- 本人が今の状況をどこまで理解しているのか
これを家庭内だけで話すと、親子喧嘩になりやすいです。
だからこそ、必要な場合は塾や受験相談など、第三者の力を借りることも重要です。
親子だけで抱え込まず、第三者に相談する
子どもが受かるか不安なとき、保護者の方だけで判断しようとすると、どうしても感情が入ります。
例えば、次のような不安です。
- 頑張っているように見えるけど、本当に足りているのか
- 模試の判定が悪いが、まだ間に合うのか
- 今の勉強法で合っているのか
- 子どもにどう声をかければいいのか
- 志望校を変えたほうがいいのか
このような不安は、親子だけで解決しようとするとこじれやすいです。
特に、保護者の方が不安になっているときは、お子様にかける言葉も強くなりやすいです。
そのため、学習状況や志望校との差を客観的に見られる第三者に相談するのは有効です。
塾の先生や受験のプロに相談すれば、次のような点を整理しやすくなります。
- 今の勉強量は足りているのか
- 勉強の方向性は合っているのか
- 志望校に向けて何を優先すべきか
- 家庭でどのように声をかけるべきか
- 今後どのように学習計画を修正すべきか
保護者の方が安心できる材料を持てれば、お子様への声かけも落ち着きます。
関連記事:【親はどこまで?】大学受験についてよく知らない保護者の方に伝えたいこと
夏休み前までに、親子のコミュニケーションを整える
5月末から夏前は、受験生にとって大切な時期です。
本格的に勉強をはじめてから少し時間がたち、成果が出ている部分と、まだ伸びていない部分が見えはじめます。
そして夏休みに入ると、朝から晩まで勉強する日も増えます。
家にいる時間が増える生徒もいれば、塾や自習室にこもる生徒もいます。
この時期までに、保護者の方はお子様とのコミュニケーションの取り方を整えておくことが大切です。
具体的には、次のような点を意識してください。
- 不安なときに、どう声をかけるのか
- 結果が悪かったときに、どう受け止めるのか
- 努力をどう認めるのか
- 客観的な課題をどう確認するのか
- どこから先は塾や第三者に相談するのか
これを夏前に整えておくと、夏休み以降の親子関係がこじれにくくなります。
受験生本人にとっても、家庭が安心できる場所であることは支えになります。
関連記事:【大学受験】子どもの受験勉強や合格に保護者はどれくらい影響する?
保護者の方ができるサポート
努力している姿を見逃さない
次のような姿があるなら、まずは認めてあげてください。
- 毎日勉強している
- 自習室に通っている
- 小テストや課題に取り組んでいる
- 思うように結果が出なくても続けている
- 以前よりも勉強に向き合う時間が増えている
結果が出てから褒めるのではなく、結果が出る前の努力を見てあげることが大切です。
不安をそのまま言葉にしない
保護者の方の不安をそのままぶつけると、子どもはさらに焦ります。
言う前に一度、次のように考えてみてください。
- これは本人を前向きにする言葉か
- ただ自らの不安をぶつけているだけではないか
- 結果だけを見て責める言葉になっていないか
- 本人が次の行動に移れる伝え方になっているか
同じ内容でも、言い方を変えるだけで伝わり方は変わります。
客観的な状況を確認する
不安を感じたときは、感情ではなく根拠を見ましょう。
確認したいのは、次のような材料です。
- 勉強時間
- 学習計画
- 確認テスト
- 模試の復習
- 志望校との差
- 塾での取り組み状況
- 勉強内容の定着度
これらを確認すれば、必要以上に不安になることも、根拠なく安心することも減らせます。
必要なときは受験のプロに相談する
保護者の方だけで判断が難しい場合は、第三者に相談してください。
特に、次のような内容は家庭だけでは判断しにくい部分です。
- 今の勉強法が合っているか
- 志望校との差がどれくらいあるか
- どの科目を優先すべきか
- 今の時期に何を終わらせるべきか
- 家庭でどのように声をかけるべきか
受験のプロに状況を見てもらうことで、親子ともに次に何をすべきかが明確になります。
{{INFOGRAPHIC_1}}まとめ
子どもが受かるか不安になるのは、保護者の方として自然なことです。
しかし、その不安をそのまま子どもにぶつけると、受験生本人はさらに焦ってしまいます。
大切なのは、まず努力を承認することです。
例えば、次のような声かけです。
- 頑張っているね
- 続けられているのはすごいね
- 不安な中でも向き合っているね
- 今日もよくやっているね
このように、結果だけでなく過程を認めることが、受験生の支えになります。
そのうえで、感情ではなく客観的な根拠をもとに状況を確認してください。
- 模試の判定だけで判断しない
- 学校の成績だけで決めつけない
- なんとなくの不安で声をかけない
- 勉強量・学習計画・定着度・志望校との差を見て判断する
家庭だけで判断が難しいときは、塾や受験のプロに相談することも大切です。
保護者の方に必要なのは、不安をぶつけることではありません。
お子様の努力を認め、冷静に状況を見て、必要なサポートにつなげることです。
受験は、お子様本人が向き合うものです。
だからこそ保護者の方は、焦りや不安で追い詰めるのではなく、最後まで前を向けるように支えてあげてください。
よくある質問(FAQ)
Q. 子どもが受かるか不安なとき、親は何をいえばいいですか?
A. まず努力を認めたうえで、「今の課題を整理しよう」「必要なら先生に相談しよう」と声をかけるのがおすすめです。
Q. 模試の判定が悪いと、志望校合格は厳しいですか?
A. 判定だけで決めつける必要はありません。なぜその結果になったのかを分析し、次の勉強に反映することが大切です。
Q. 成績が上がらない子どもを責めてしまいそうです。
A. 責める前に、努力している部分を認めてください。そのうえで、勉強量・勉強法・復習の仕方を客観的に確認してください。
Q. 子どもが本当に勉強しているか不安です。
A. 家庭内で問い詰めるより、塾や自習室での取り組み状況、確認テスト、学習計画など客観的な材料で判断してください。
Q. 親の不安は子どもに伝えない方がいいですか?
A. 不安をぶつけるのは避けるべきです。ただし、「心配だから状況を一緒に整理したい」と伝えれば、前向きな相談になります。
Q. 子どもが弱音を吐いたときはどう対応すべきですか?
A. まず否定せずに聞いてください。そのうえで、何が不安なのかを整理し、必要なら塾や先生に相談する流れを作りましょう。
Q. 親が模試の結果を見て一喜一憂するのはよくないですか?
A. 結果を見ること自体は大切です。ただし、判定だけで責めるのではなく、原因分析と次の行動につなげることが重要です。
Q. 子どもが頑張っているのに伸びない場合はどうすればいいですか?
A. 努力を認めたうえで、勉強の方向性を確認してください。勉強量は足りていても、復習や定着の方法に課題があります。