英語の基礎参考書、今から始めても手遅れじゃない!
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「今から英語の基礎をやるのはもう遅いですか?」
これは、受験生からよく聞かれる質問です。
特に6月以降、模試や夏期講習が近づくこの時期になると、焦りから「演習に入らなきゃ」「長文を解かないと」と思い込む人が一気に増えます。
■ 演習に走る前に「基礎不足」に気づけるかが勝負
多くの受験生が6月〜7月にかけてやりがちな失敗があります。
それは、基礎が固まっていないのに過去問や長文問題集に手を出してしまうこと。
一見「やる気がある」ように見えますが、実はこれが危険信号。
英単語・文構造の理解があやふやなまま演習をしても、得られるものは少なく、
「全然読めない」「解けない」と感じて自信を失うだけなのです。
「今、基礎参考書をやろうか迷っている時点で、もう少し現実を見直した方がいい。基礎を後回しにして結果が出た受験生はいない」と言えます。
つまり、焦りを感じた今こそ、基礎を固め直す絶好のチャンスなのです。
■ 英語の基礎とは「単語+英文解釈」
では、そもそも「基礎」とは何でしょうか?
多くの受験生が「文法」と答えがちですが、マナビズムでは明確にこう定義しています。
英語の基礎=英単語+英文解釈
単語は当然として、「解釈」は多くの人が軽視しがちな部分。
文構造を正確にとらえ、「主語・動詞・目的語・修飾関係」を理解することが、長文読解の土台になります。
「文法問題集を一冊やった=基礎完成」ではありません。
むしろ文法は“支え”のようなもので、解釈ができていなければ長文で応用できないのです。
「この2つを徹底すれば、早い人なら2週間で基礎完成も可能」。
ポイントは“短期間で集中的にやること”。
ダラダラと進めるより、1日3〜4時間でも集中して回す方が、圧倒的に効果的です。
■ 関関同立レベルでも「基礎」が合否を分ける
関関同立などの私大英語は、長文の比重が高く、語彙力・速読力・論理把握力が問われます。
しかし実際に得点差を生むのは、難単語ではなく基礎文構造の理解度です。
「文中の関係詞や前置詞句の役割を正確に取れるか」
「文頭から主述関係を見抜けるか」
これができるかどうかで、長文の理解度はまったく違います。
「単語や解釈をおろそかにして長文だけ解いても、絶対に伸びない」と断言できます。
■ 音読は「やり方次第」で最強の武器になる
「英語の音読は意味ありますか?」という質問に対し、答えは明快。
「音読は“目的を持って”やるなら効果抜群」
英語は言語です。音で理解する力を鍛えると、読解スピードが飛躍的に上がります。
ただし、「言われたから音読している」状態では意味がない。
理解した文章を正しい文構造で音読することで、基礎が体に染み込んでいくのです。
■ 「基礎に卒業はない」という考え方
大切な考え方は
「基礎に卒業はない」という言葉です。
たとえ過去問演習や共通テスト対策に入っても、基礎参考書は常に手元に置いておくべき。
長文でわからない部分が出たら、すぐ基礎に戻る。
この「往復勉強」ができる人が、最後に安定して得点を取れるのです。
たとえば関関同立の合格者でも、直前期まで『英文解釈の技術』や『単語帳』を毎日開いています。
基礎を使い続けることが、最強の復習法であり、最短の伸び方です。
■ インプットとアウトプットをつなげよう
「インプットとアウトプットを切り離さないこと」の重要性を理解していますか?
基礎を入れたあと、それを実践で使って初めて「自分の力」になります。
単語帳を覚える → 長文で出てきた単語を見て反応できる
英文解釈を学ぶ → 問題集で同じ構文を見抜ける
このサイクルを繰り返すことで、英語力は定着します。
つまり、基礎を軸にしたアウトプット練習が最も効果的なのです。
■ まとめ:迷ったら、基礎に戻れ
「“基礎はもう卒業した”って言ってる人ほど、基礎が抜けてる。」
本当にできる人は、常に基礎に戻ります。
そして、基礎をやり続ける人ほど、最後に一気に伸びていく。
今から英語の基礎参考書をやるのは、決して手遅れではありません。
むしろ、「気づいた今」こそが、あなたの英語を根本から変えるチャンスです。
焦らず、でも真剣に。
今日からもう一度、単語帳と解釈書を開いてみましょう。
それが、関関同立合格への最短ルートです。