【阪大卒の数学講師が解説】チャート式の正しい使い方とは?【青チャート/黄色チャート/赤チャート】〈受験トーーク〉
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こんにちは!大学受験専門塾マナビズム姫路校です。
「学校で配られた数学のチャート式を毎日やっているのに、なぜか成績が上がらない…」
「分厚くて、どこから手をつければいいか分からない…」
そんな悩みを抱えている方はいませんか?
多くの受験生が使っている「チャート式」ですが、実はそのポテンシャルを最大限に引き出せている人はごくわずかです。
今回の記事では、マナビズム姫路校が、多くの受験生が陥りがちなチャート式の間違った使い方と、数学を得意科目にするための正しい勉強法を徹底的に解説します!
あなたは大丈夫?チャート式で成績が伸びない人の共通点
チャート式は、非常に網羅性が高く、正しく使えば一冊で大学受験の基礎から応用までを固められる優れた参考書です。しかし、使い方を間違えると、ただ分厚いだけの「苦行の書」になってしまいます。
よくある間違いは以下の2つです。
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自分のレベルに合っていないチャートを使っている
チャート式には、難易度順に「白→黄→青→赤」の4種類があります。学校で一括購入した青チャートが、実は自分のレベルには難しすぎた、というケースは少なくありません。自分の学力に合わないものを使っても、解説が理解できず、ただ答えを写すだけになりがちです。 -
解答へのプロセスを考えず、ただ問題を解いている
これが最も多い間違いです。問題を解き、間違えたら解答を見て、「ふーん、こうやって解くのか」と納得した気になって終わっていませんか?その勉強法では、次に同じ問題が出ても解けませんし、初見の問題には全く対応できません。
数学で本当に大切なのは、「なぜその解き方をするのか?」という解答へのプロセスを理解し、自分で説明できるようになることです。
チャート式を120%活用する!最強の勉強法
では、どうすればチャート式を成績アップに直結させられるのでしょうか。マナビズムが推奨する、効果的な使い方を4つのステップでご紹介します。
ステップ1:演習の前に「解説」を熟読する
多くの受験生がいきなり問題演習から入りますが、それはNGです。まずは各章の冒頭にある「基本事項」や「解説」のページを徹底的に読み込みましょう。
ここには、その単元で使う公式や定義がなぜそうなるのか、という根本的な説明が書かれています。この部分を深く理解せずに問題だけを解いても、それはただの「暗記数学」になってしまいます。
「なぜこの公式が成り立つのか?」を自分の言葉で説明できるようになるまで、じっくり読み込むことが、応用力を身につけるための第一歩です。
ステップ2:「解答の方針」を言語化する
いよいよ例題に取り組みますが、ここでのポイントは「解答の方針を言語化すること」です。
問題を見たら、すぐに手を動かすのではなく、まず解答の指針(道筋)を考えます。
「この問題は、この条件が与えられているから、あの公式を使って、こういう手順で変形すればゴールにたどり着けるはずだ」
というように、頭の中やノートの隅に解法プロセスを言葉で書き出してみましょう。
その上で、チャート式の解答に書かれている「指針」の部分と、自分の考えが合っていたかを確認します。このプロセスが、初見の問題に対応する思考力を養う上で最も重要です。
指針が合っていれば、あとは計算ミスに注意して解き進めればOK。もし指針が違っていたら、なぜその指針になるのかを深く理解しましょう。
ステップ3:解いた問題を「〇△✕」で仕分ける
問題を解き終えたら、必ず復習のために仕分けをします。
〇(完璧): 解答の方針も完璧に合っていて、計算も最後まで正解できた問題。
△(惜しい): 方針は合っていたが計算ミスをした、または方針は少し違ったが答えは合っていた問題。
(別解による正解は〇、ただし青チャートは解く手段を増やす目的で行うので解説の解き方も理解している場合に限る。)
✕(できない): 解答の方針が全く立たなかった、または解説を読んでも理解が難しい問題。
復習する際は、「△」と「✕」の問題に絞って行います。「〇」の問題は、それ以降は基本的に解き直す必要はありません。これにより、効率的に苦手分野を潰していくことができます。
ステップ4:段階的にレベルを上げていく
チャート式は非常に分厚いので、1周目から全ての問題を完璧にしようとすると挫折してしまいます。
そこで、まずは1周目で難易度の低い問題(例題のコンパスマーク①②など)だけを全範囲やってみましょう。これにより、まずは数学の全体像を掴むことができます。
そして、2周目以降で「△」「✕」の問題の復習をしつつ、少し難易度の高い問題(コンパスマーク③など)に挑戦していく、というように段階的に進めていくのがおすすめです。
まとめ:数学を得意にする鍵は「プロセスの言語化」
チャート式を使った数学学習の核心は、「解ける」ことではなく、「なぜそう解くのかというプロセスを、自分の言葉で説明できる」ことにあります。
ただ問題を解いて答えを暗記するのではなく、
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公式や定義を根本から理解する。
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解答へのプロセス(指針)を言語化する癖をつける。
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「〇△✕」で自分の理解度を客観視し、効率的に復習する。
この3点を徹底するだけで、あなたの数学の成績は劇的に変わるはずです。チャート式は、正しい使い方をすれば、あなたの最強の武器になります。
マナビズム姫路校では、このような科目ごとの正しい勉強法から、生徒一人ひとりに合わせた学習計画の立案まで、大学受験をトータルでサポートしています。もし勉強法に悩んでいるなら、ぜひ一度ご相談ください。一緒に志望校合格を掴み取りましょう!
↓こちら今回参考にした動画です。マナビズムチャンネルは他にも受験の参考になる動画をあげているので是非見てみてください!