高2冬休みからの受験勉強は遅い?対策のポイントや始めておきたい準備を解説
更新日: (公開日: ) COLUMN
高2の冬休みは、大学受験本番まであと1年ほどという時期です。高3に向けて、少しずつ受験を意識し始める人も多いでしょう。また、志望校の検討を始めた高校生のなかには、「今からの勉強で合格できるだろうか」と不安に感じる人もいるかもしれません。 本記事では、高2の冬から受験勉強を始めるのは遅いのか、冬休みに取り組みたい対策は何かなどを解説します。
目次
高2冬から受験勉強は間に合うのか|ケース別
高2の冬から受験勉強を始めるのは遅くありません。難関大学以上を目指す、学力と大きな差がある志望校に合格したいというケースを除けば、無理のない勉強計画が立てられます。 ここでは、高2の冬から勉強を始めて間に合うのか心配になる2つのケースについて、詳しく解説します。
- 高2冬でE判定・偏差値40から合格を目指す
- 高2冬からの受験勉強で国公立以上を目指す
高2冬でE判定・偏差値40から合格を目指す
高校生のなかには、高2のうちに模試を受けてみたという人もいるでしょう。そして、偏差値40や志望校がe判定だった場合、今から勉強しても間に合うのか、不安や焦りを感じてしまう人もいるかもしれません。 “逆転合格”といえるくらいの努力が必要になりますが、高2の冬から努力次第で偏差値40を60程度まで上げられる可能性はあります。同様に、志望校がe判定であっても諦めるのはまだ早いです。 偏差値40や志望校と学力に差があるという人は、基礎から見直した上で効率的な勉強が求められるため、塾や予備校に通うのを強くおすすめします。
高2冬からの受験勉強で国公立以上を目指す
高2の冬から受験勉強を始めて国公立以上の大学に合格するケースも、間に合う可能性はあります。しかし、国公立のなかでも難関レベルの大学は、高1から受験勉強を始めているライバルが多いため、厳しい挑戦になるでしょう。可能であれば、今日から少しずつでも勉強を始めてください。 国公立と一言で言っても、レベルに差があるため、志望校にこだわりがない場合には、自分の学力で手が届きやすい大学を選ぶのも成功率を上げるひとつの選択肢です。
国公立理系志望者の場合
高2の冬から理系の国公立を目指す場合には、英語・数学を得意科目にしておくのが重要です。 国公立を目指す場合、理想としては高1から勉強をスタートさせておきたいところです。そして、英語・数学は日々の積み重ねが大切な科目のため、高2の冬から遅れを取り戻すのは大変難しいといえます。 そのため、理系国公立を目指すための受験勉強が間に合うかについて判断する1つの指標は“高2のうちに英語・数学が偏差値60~65程度をとれているか”です。英語・数学が苦手な場合、理系国公立の合格を目指すのは大変厳しいですから、覚悟を持って挑戦してください。
高2冬休みから始める受験勉強のポイント
高2の冬休みから受験勉強を始める人に、下記3つの大切なポイントを解説します。
- 勉強時間
- スケジュールの立て方
- 科目別の勉強法
勉強時間
高2の冬休みは4~6時間を目安に勉強しましょう。部活や習い事がある日は時間が減ってしまっても、できる限り毎日勉強するのが大切です。 高2の冬休みから多くの時間を使って勉強しておくと、高3になってからの負担が軽減します。たとえば、午前2時間、午後2~3時間などと時間を分けながら無理なく取り組むと続けやすいです。今のうちから安定した学習習慣をつけて、余裕を持った受験勉強の準備を整えましょう。
スケジュールの立て方
冬休み中に取り組みたい勉強を計画的・効率的に進めるため、スケジュールを立てましょう。受験勉強の成功には、適切なスケジュールが重要な要素となるため、高2のうちから実践してみてください。 高2の冬休み中に終わらせたい勉強をリストアップし、優先順位をつけた上で、毎日何時間勉強して、どの科目をどれくらい進めるのか計画します。 途中、計画通りに進まなかった場合には、スケジュールを修正して当初設定した目標を達成させましょう。決めた範囲を冬休み中に終わらせられるよう、丁寧にスケジュールを立ててください。
科目別の勉強法
高2のうちに始めておきたい勉強を科目別でまとめます。冬休みの学習計画を立てる際に、参考にしてください。
科目 | 勉強法 |
---|---|
英語 | ・単語、熟語、文法のインプット ・受験勉強用の単語帳を用意して反復学習する ・「1日に20個を完璧に覚える」という方法より「1日200個に目を通す」反復学習がおすすめ |
数学 | ・教科書に載っている公式を覚える ・基礎問題は完璧に解ける程度まで理解度が深まるのを目標にする ・理系を志望している場合には記述問題にも挑戦してみる |
国語 | ・速読力、読解力、解釈力が身に付く勉強をする ・できる限り多くの長文を読んで「段落ごとの要点を掴む」練習に力を入れる |
※この表は横にスクロールできます。
高2冬休みに取り組みたい受験勉強の準備
高3の本格的な受験シーズンを前に、高2冬休みの間で進めておきたい準備があります。下記の準備を進めておくと、高3から始める受験勉強の負担が軽減されますから、ぜひ取り組んでみてください。
- 共通テスト・志望校の過去問に挑戦する
- 苦手科目克服の勉強をする
- 英語・数学を優先して勉強する
- 長時間の勉強習慣をつける
- スキマ時間に勉強するクセをつける
- 志望校を決める
- 冬期講習に参加する
共通テスト・志望校の過去問に挑戦する
共通テストや志望校の過去問に挑戦してみましょう。志望校が決まっていない場合には、共通テストのみで構いません。 「ある程度の受験勉強を進めてから…」と考える必要はありません。現時点の学力で、どれだけ問題が解けるのか試してみましょう。恐らく、これまで受験勉強をしていない場合には、全然解けなかったという結果になると思います。
大切なのは、大学入試の難易度を知り、努力しなければ合格できないという現実を知ることです。モチベーションを上げる、受験への覚悟を決めるというきっかけづくりにもなりますから、高2のうちに過去問を解いてみてください。
苦手科目克服の勉強をする
高2のうちに達成できたら大変有利になるのが、苦手科目の克服です。 高3に入ってから苦手科目に膨大な時間を割いていたら、必要な学習計画を予定通りに進められず、対策が不十分になる可能性も高いです。そのため、高2のうちにできる限り苦手を解消しておく必要があります。 本格的な受験シーズンに入る前の高2冬休みであれば、苦手科目にじっくり時間をとれますから、今のうちに勉強を進めておくのがおすすめです。
英語・数学を優先して勉強する
高2の冬休みから受験勉強を始める人は、英語・数学を優先して取り組んでください。英語と数学は、日々の積み重ねが重要で学力向上に時間がかかるためです。
特に、英語・数学が苦手な人は、高3になってからゆっくり基礎固めをしていると時間が足りなくなります。そのため、高2の冬休みに力を入れて取り組みましょう。高1、高2の基礎学習から始めて、理解不足に感じる部分は中学の内容に戻って復習してください。
長時間の勉強習慣をつける
本格的な受験シーズンに入る前に、安定した勉強習慣をつけましょう。1年後の高3冬休み頃になると、志望校のレベルによっては1日10時間以上の勉強をしなければいけない可能性も出てきます。 そのため、高2冬休みのうちから、長時間の勉強習慣が苦にならないコンディションを作っておくのが大切です。実際に通しで10時間も続けるケースは稀ですが、まとめて2~3時間は集中力が持続する勉強習慣をつけてください。
スキマ時間に勉強するクセをつける
大学入試は、1問の差が合否につながります。そのため、ひとつでも多くの知識を詰め込む意識が大切です。受験勉強を始めたら、5分程度のスキマ時間も学習するクセをつけましょう。
- 電車通学の待ち時間
- 夕飯ができる前の時間
- 入浴中
- 就寝前
スキマ時間は、単語帳やリスニング、勉強動画の視聴などがおすすめです。いつもならボーっとしてしまうときも無駄にせず、高2のうちからスキマ時間の有効活用をクセづけましょう。
志望校を決める
志望校の絞り込みをしましょう。志望校の決定は、モチベーションアップにつながるほか、受験科目や出題傾向がわかるため、効率的な受験勉強につながります。 必ずしも、高2のうちに1校へ絞る必要はありません。志望校を意識して、できる対策から始めていくだけでも、漠然と勉強するより効率性が高まります。
冬期講習に参加する
高2の冬休みから受験モードへ入る人は、塾・予備校の冬期講習に参加するのもおすすめです。 特に苦手科目がある場合には、冬期講習の短期間で効率的に不得意を克服できます。また、高3から塾・予備校に通おうと思っている人は、気になるところの冬期講習を受けて、本格的に入校するか検討する機会にもなります。
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高2の冬休みから受験勉強を始める人に役立つQ&A
最後に、高2の冬休みから受験勉強を始める人に役立つ質問をまとめました。
- 高2の冬に受験勉強で何をするべきですか?
- 高校2年生の受験勉強はいつから?
- 高校3年生の冬休みの勉強時間は?
高2の冬に受験勉強で何をするべきですか?
高2冬の受験勉強は、英語、数学、国語の基礎力固めから始めてください。なかでも、英語と数学は長い期間をかけて知識の積み重ねが大切な科目となりますから、早い段階で勉強を始めておくのが大切です。3科目のなかで、特に苦手なものがある場合には重点的に学習を進めておきましょう。
高校2年生の受験勉強はいつから?
高2から受験勉強をスタートさせる場合、夏頃から始めると十分な基礎力固めの時間が確保できます。しかし、国公立や医学部など、難関レベル以上の大学を目指している高校生は、さらに早くから勉強を始めた方がよいケースもあります。志望校が明確になっている場合には、できる限り早い時期から受験勉強をスタートできると安心です。
高校3年生の冬休みの勉強時間は?
高3の冬休みは、受験勉強のラストスパートの時期です。志望校合格の成功率を上げるため、1日10時間を目安に勉強してください。10時間はかなり負担の大きい勉強になるため、午前と午後に分ける、昼食・夕食はゆっくりくつろいで過ごす、などオンオフのメリハリをつけて取り組みましょう。
まとめ
一般的に、高2冬休みからの受験勉強スタートは遅くありません。しかし、学力や志望校によっては厳しい挑戦になる可能性もあります。 最後まで記事を読んだ上で、「自分はもっと早くから勉強を始めた方がよかったかもしれない」と不安に感じた場合は、塾や予備校の利用を検討しましょう。まずは冬期講習に参加して、基礎力固め、苦手科目の克服から始めてください。