【大学受験】苦手科目を克服する方法は?理由や対策を紹介
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高校生は特定の科目に苦手意識を持っており、無意識に避けることで志望校の選択肢を狭めてしまっていることがよくあります。しかし、苦手科目は正しい方法で取り組めば必ず克服できます。
むしろ、得意科目を伸ばすよりも点数アップのことが多く、受験を有利に進められる大きなチャンスとなるのです。ただし、「とにかく時間をかければ良い」「ひたすら問題を解けば上手くいく」という考えは危険です。
そこで本記事では、大学受験における苦手科目の具体的な克服方法と、科目別の効果的な学習アプローチを詳しく解説します。特に、「なぜできないのか」という原因を把握し、自分に合った勉強法を見つけることに重点を置いて説明しますので、ぜひ参考にしてください。
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□具体的に何から始めたらいいかわからない
□合格までの計画を立ててほしい
□1人で勉強を進められない
□勉強しているが成績が伸びない
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大学受験での問題は苦手科目を『避ける』こと
大学受験においてもっとも危険なのは、「わからないから」「できないから」と言い訳をして、苦手科目から目を背けることです。また、避け続けることで、「できない」という思い込みは強くなり、負のスパイラルに陥ってしまいます。
その結果、受験直前になって取り返しのつかない状況に追い込まれるケースも少なくありません。大学受験で志望校に合格したいなら、苦手科目こそ、日々の学習時間の中で優先的に取り組むべき対象です。
苦手科目ができる5つの原因
そもそも苦手科目ができる原因は、以下の5つです。
- できないという思い込み
- 解き方・暗記方法の理解不足
- わからない部分の放置
- 公式の理解不足
- 勉強に対する苦手意識
苦手だと思っていた科目が、実はやってみると一番得意だったということも中にはあるため、自らに当てはまるものがないか、近いものがないかを考えてみてください。
できないという思い込み
「数学は文系の自分には向いていない」「英語は苦手だから伸びない」。このような思い込みが、実は苦手科目を作り出している要因になることがあります。
過去のテストで低い点数を取った経験や、授業中に問題が解けなかった記憶から、その科目に対して強い苦手意識を持ってしまうことは珍しくありません。もし、単なる思い込みだったなら、実際に問題に向き合ってみると、意外と理解できることも多いです。
まずは「できない」という思い込みを捨て、新鮮な気持ちで取り組んでみてください。
解き方・暗記方法の理解不足
問題の解き方がわからない、暗記の仕方がわからないという状況も、多くの受験生が経験します。先ほどと同じで、適切な方法を知らないだけで、実際に向き合ってみると苦手ではなかったということが起きる代表例です。
英単語の暗記1つとっても、単に繰り返し書くだけでなく、音読する、語源から覚える、関連語をまとめて覚えるなどさまざまな方法があります。まずは基本的な解法パターンを身につけ、向き合うことからはじめましょう。
わからない部分の放置
授業中に理解できなかった部分をそのまま放置してしまうと、積み重なって『問題が解けない=苦手科目』という状態に陥ります。特に数学や英語など、基礎が重要な科目では致命的です。
例えば、二次関数の基本を理解していないまま微分・積分に進んでも、当然理解は困難です。わからない→勉強が手につかない→さらにわからなくなる、という悪循環になりかねません。
大切なのは、わからない部分に気づいたらすぐに対処すること。教科書を読み直す、講師に質問する、参考書で調べるなど、その時点で理解を深めましょう。
公式の理解不足
数学や物理などの理系科目では、公式の理解が大切だと教えられるはずです。しかし、ただ公式を暗記するだけでは、実際の問題で活用できずに解けないまま終わり、苦手科目となりやすいです。
この点においては、公式がなぜそうなるのか、どういう場面で使うのか、という本質的な理解が重要です。公式を理解することは、科目全体の理解度を高めることにもつながります。
基本的な公式から順に、何が・どのように・どうやって、などを突き詰めて、丁寧に理解を深めていきましょう。
勉強に対する苦手意識
ときとして、特定の科目というより、勉強そのものに対する苦手意識が問題となります。そうなれば、苦手科目どころか、狙った志望校を目指すこともままなりません。
勉強に対する苦手意識は、適切な学習方法を見つけることで必ず克服できます。自宅の机に向かうのが嫌なら図書館、学習環境がないなら塾、そもそも勉強自体と向き合えないなら原因を取り除く(興味を持てるように別角度から見てみる)などの工夫を試してください。
関連記事:勉強嫌いな高校生でも大学には行きたい!受験に大切なことと学習方法を解説
見つからない?苦手科目の見極め方
中には、自分の苦手科目がわからないという高校生もいるはずです。「科目全体が苦手」という漠然とした認識から脱却するためにも、以下の見極め方を試してください。
- 教科書やシラバスで分野を書き出す
- 各分野の理解度を3段階(◎〇△)で自己評価する
- 過去のテストやノートを見直し、△がついた分野の具体的な躓きポイントを特定する
このように分野を細分化して「できる・できない」を明確にすることで、実は思っていたより苦手分野が少ないことに気づくはずです。漠然とした苦手意識に囚われず、客観的に自分の学習状況を分析しましょう。
苦手科目を克服するために自身のタイプを知ろう
苦手科目を効率的に克服するために、まず自分がどのような「苦手タイプ」かを把握することで、自分に合った方法が見えてきます。
タイプ |
特徴 |
---|---|
食わず嫌いタイプ | 実際に取り組む前から「できない」と思い込み、避けてしまう |
解き方迷子タイプ | 基本的な解法やアプローチの方法がわからず、問題を前に立ち止まってしまう |
暗記が苦手タイプ | 公式や用語の暗記に苦手意識があり、基礎知識の定着が進まない |
油断タイプ | 以前は得意だった科目で、応用問題につまずいてから成績が下がっている |
失敗イメージ先行タイプ | 過去の失敗体験から否定的なイメージが先行し、新しい挑戦を躊躇する |
お手上げタイプ | どこから手をつければ良いかわからず、学習自体を放棄しがち |
いずれにおいても、固定的なものではなく、適切な対策を講じることで必ず克服できるという点がポイントです。では、具体的にどのように取り組めば良いのでしょうか。
次では、実際に苦手科目を克服する流れと、具体的な5つの勉強方法を解説します。
苦手科目を克服する基本の流れ
苦手科目を克服する基本の流れは、以下のとおりです。
- 基礎的な問題演習から始める
- 暗記中心の学習を行う
- 理解を深める問題に挑戦
- 法則性や意味の理解に進む
- わからない部分は必ず質問する
1. 基礎的な問題演習から始める
まず、簡単な問題を数多くこなすことから始めましょう。
苦手科目に対する基本的な感覚が養われ、徐々に自信がついてきます。自信がつけば、苦手科目から逃げる行為そのものを自然に減らしてくれます。
2. 暗記中心の学習を行う
次に、公式や重要語句など、まずは必要な知識を単純に暗記します。
深い理解を求めず、とにかく基礎知識を増やすことに集中します。基礎を養うことで、今後の応用問題にも前向きに取り組めるようにしておきましょう。
3. 理解を深める問題に挑戦
ある程度暗記ができてきたら、応用問題や思考力を必要とする問題に挑戦します。暗記した知識の使い方を学びつつ、理解できていない知識を補足するように学習してください。
4. 法則性や意味の理解に進む
問題に慣れてきたら、なぜそうなるのか、どういう意味があるのかという本質的な理解に取り組みます。
数学であれば、基本の公式を覚えているだけで、応用問題の理解度がぐっと変わります。英語であれば、特定の文法が頻出する傾向を掴めてくるため、特に志望大学の過去問の傾向を踏まえて対策すると良いでしょう。
5. わからない部分は必ず質問する
「この解き方のどこが間違っているでしょうか」といった具体的な質問でも構いません。遠慮せずに講師や友人に聞きましょう。
より理解を深めるなら、学びながら質問できる塾や予備校を活用するとなお良いです。その場で疑問を解消できれば効率が良く、さらに無駄を減らして少ない時間でも学力を高められます。
次では、より具体的に苦手科目と向き合う際に行いたい勉強方法を5つに絞って紹介します。
苦手科目を克服する具体的な勉強方法5選
苦手科目を克服する勉強方法は、以下の5つです。
- 正しい勉強方法を身につける
- 勉強を習慣化する
- 勉強しやすい環境を構築する
- 教えてもらう
- 成功体験を増やす
ここで紹介する以外にも、科目別の具体的な克服法については、「大学受験で苦手科目を克服するポイント」で詳しく解説しています。
正しい勉強方法を身につける
苦手科目を克服するには、科目に合った正しい勉強方法を見つけてください。例えば英語なら単語と文法の基礎固め、数学なら公式の理解と演習、国語なら読解のコツを掴むなど、科目ごとにアプローチは異なります。
参考書や問題集も、自分のレベルに合ったものを選び、闇雲に問題を解くのではなく、まずは基本的な学習方法を理解することが大切です。適切な勉強方法が分かれば、学習効率が上がり成績にも反映されやすくなります。
勉強を習慣化する
苦手科目こそ、コツコツと続けることが大切です。とはいえ、苦手なことに向き合うのは、社会人であってもストレスの要因となるものです。
だからこそ、最初から長時間の学習は避け、5分間や10分間など短い時間から始めましょう。例えば、朝の通学時に英単語を3つ覚える、帰宅後すぐに数学の基本問題を3問解くなど、自分なりのルーティンを作ります。
このような小さな積み重ねでも、1週間で35分、1か月では140分以上の学習時間です。また、得意科目を勉強した後なら気持ちにも余裕があるため、その流れで苦手科目に取り組むのもおすすめです。
勉強しやすい環境を構築する
集中できる環境づくりは、苦手科目の克服に限らず、志望校に合格するための第一歩です。スマホやゲーム機は別室に置き、机の上には必要な教材だけを置きましょう。
また、リビングは家族の声や生活音で集中が途切れやすいため、自室や図書館など静かな場所を選びます。クラシック音楽やカフェミュージック、ホワイトノイズなどの環境音楽を流すのも効果的ですが、音量は控えめにし、歌詞のある曲は避けましょう。
教えてもらう
苦手科目の克服には、分からないところを素直に質問することも必要です。間違って学ばないためにも、学校の講師や塾の講師、勉強が得意な友人など、教えてもらえる人を見つけましょう。
特に年齢の近い友人からは、自分と同じ目線での分かりやすい説明を受けやすいです。ただ、雑談になって終えば勉強の効率が落ちるため、適度な緊張感のある状態が好ましいです。
成功体験を増やす
苦手意識を克服するには、小さな成功体験を積み重ねることも効果的です。例えば、基本問題を3問連続で正解する、暗記した単語をすべて書けるようになるなど、達成可能な目標を設定しましょう。
大人でも『はじめてのこと』は緊張し、うまくいかないもの。目標は具体的かつ現実的なものにし、達成したら必ず自分を褒めることが大切です。
成功体験を重ねることで、「できない」という思い込みが「できる」という自信に変わっていきます。
苦手科目と得意科目どちらを伸ばすべき?
結論から言えば、状況に応じて『得意科目』と『苦手科目』で優先順位を付けることが重要です。
英語・数学・国語といった基礎科目が苦手な場合は、優先的に克服を目指すべきです。ほとんどの大学で必修科目となるため、避けて通ることはできません。
また、苦手科目には大きな伸び代があります。現状30点の科目を70点まで引き上げられれば、総合得点が向上して志望校への合格も近づくはずです。
特に、難関私大を目指すなら、得意科目で補うという考え方は捨て、基本的には苦手科目を優先して得点力の底上げを狙いましょう。迷った場合は、塾の講師など専門家に相談して最適な時間配分を決めることをおすすめします。
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まとめ
苦手科目の克服で大切なのは、「できない」という思い込みから脱却し、問題に合わせた勉強方法を実践することです。ポイントをまとめると、以下のとおりとなります。
- まずは苦手分野を細分化し、具体的な躓きポイントを特定する
- 基礎的な問題から着実に取り組み、小さな成功体験を積み重ねる
- 1日10分からでも良いので、継続的な学習習慣を確立する
- 分からないところは講師や友人に積極的に質問し、その場で解決する
- 科目特性に応じた学習方法を実践する(数学なら基礎の積み上げ、英語なら4技能の総合的強化など)
苦手科目の克服によって得られた困難を乗り越える経験は、大学受験後の人生においても大きな自信となるはずです。今日から、自分に合った方法で一歩を踏み出してみましょう。
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