模試・定期テストの点数が取れない高校生必見!主な原因や対策

更新日: (公開日: COLUMN

  • 「真面目に勉強しているのに、テストの点数が伸びない…」
  • 「模試と定期テストの対策、どっちを優先すればいいの?」
  • 「学校の授業についていくだけで精一杯で、模試の勉強まで手が回らない…」

このような悩みを抱えているのではないでしょうか。単純にテストの点数が伸びない原因は、『努力不足』といえば解決するのかもしれません。

しかし、実際には定期テストと模試それぞれの特性を理解せずに、闇雲に勉強を続けて『努力が無駄になってしまっている』ケースも多いです。そこで本記事では、模試と定期テストの点数が取れない原因を徹底的に分析し、それぞれの特性に応じた対策方法を解説します。

「今の勉強法を見直したい」「効率的なテスト対策を知りたい」という方は、ぜひ最後までご一読ください。

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先に知っておこう!模試・定期テストの違い

先に知っておこう!模試・定期テストの違い

テストの点数が思うように取れない原因を探る前に、定期テストと模試の本質的な違いを理解しておきましょう。2つは、一見同じ『テスト』でも、その性質は異なります。

項目
定期テスト
模試
出題目的 授業で習った範囲内の基本的な理解度を確認する。教員が生徒の授業出席や課題への取り組みを判断する材料となる これまで学んだすべての知識を活用して問題を解決する力を測る。入試の練習として機能する
出題範囲 直近の授業で学習した範囲のみ。教科書やプリントの特定ページなど、明確に指定される 模試実施時点までに学習しているはずの全内容。より広範な範囲から出題される
比較対象 学内での順位・位置づけが分かる 同世代の全受験生の中での順位・位置づけが分かる

なかでも知っておきたい違いは『出題範囲』だけです。

定期テストは『教科書の第3章』『配布プリントの問題1〜10』など、直近の授業内容から出題される一方、模試は1年生から現在までの全範囲が対象となります。

つまり、定期テスト対策なら直前の授業内容を集中的に復習すれば良いですが、模試対策では過去の学習内容も含めた広範な準備が必要だということです。

「あなたは、どのテストで点数を取りたいのでしょうか?」

  • 模試で点数を取りたい
  • 定期テストで点数を取りたい
  • どちらも対策したい

ここからは、模試→定期テスト→共通対策という流れで解説しているため、自らが必要とする部分だけを読み込んで対策してください!

【定期テストは〇】模試の点数が取れない5つの理由

【定期テストは〇】模試の点数が取れない5つの理由

『定期テストで良い点数を取れているのに、模試になると思うように点数が取れない』と悩んでいる場合、多くは以下の理由が挙げられます。

  • テストの範囲が広い
  • 応用力が不足している
  • 学習内容が身についていない
  • 学校の授業が遅れている
  • 模試という環境に緊張してしまう

テストの範囲が広い

定期テストと模試の違いは、出題範囲の広さです。定期テストは「教科書の○ページから○ページまで」と明確に範囲が示され、直近の授業内容から出題されます。

一方、模試は学年のはじめから現在までの全範囲が対象となり、さらに前学年の内容まで含まれることもあります。

広範な出題範囲に対して、多くの高校生は「どこから手をつければいいかわからない」と途方に暮れてしまいます。定期テスト前の集中学習で乗り切れた内容も、時間が経つと忘れてしまい、模試では全く歯が立たなくなってしまうのです。

応用力が不足している

定期テストでは、授業で扱った基本問題や例題と似たような問題が出題されることも多いため、暗記と反復練習で対応できます。しかし、模試では基本的な知識を組み合わせて解く応用問題が中心となります。

応用力の違いが、定期テストと模試の点数差となって表れるのです。暗記だけに頼った学習では、模試での得点は望めません。

学習内容が身についていない

定期テスト前の一夜漬けや短期集中型の学習で、一時的に点数を取ることはできます。しかし、本当の意味で学習内容が身についていません。模試では、その場しのぎの暗記では対応できない、本質的な理解が必要となります。

多くの生徒が陥りがちなのは、定期テストが終わると学習内容を忘れてしまうことです。テスト後の復習をせず、次の範囲に進んでしまうため、知識が定着していません。

その結果、模試で過去の学習内容を問われても、まったく思い出せないという状況に陥ってしまいます。

学校の授業が遅れている

学校によって授業の進度にも差があります。特に公立高校では、クラス全体の理解度に合わせて授業を進めるため、模試の出題範囲に追いついていないことがよくあります。

例えば、11月の模試で数学IIの三角関数が出題されても、まだ学校では二次関数を学習中という状況も珍しくありません。基礎的な内容しか扱わない学校では、入試レベルの応用問題への対応が難しくなります。

模試という環境に緊張してしまう

普段の学校とは異なる環境で行われる模試。見知らぬ受験生に囲まれ、本番さながらの緊張感の中で試験に臨むことになります。この環境の変化に対応できず、実力を発揮できない生徒は少なくありません。

特に、他校の優秀な生徒との比較や、全国規模での順位付けというプレッシャーは思った以上にストレスとなります。時間配分を誤ったり、問題文を正確に読めなかったりと、普段なら避けられるミスを重ねてしまうのです。

では、この課題を克服し、模試でも安定して点数を取るにはどうすれば良いのでしょうか。次は具体的な対策方法を見ていきましょう。

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模試の点数が取れない場合の対策

ここでは、模試の点数アップに効果的な3つの対策を紹介します。

  • 模試に繰り返し挑戦する
  • 丸暗記はしない
  • 過去問で勉強する

模試に繰り返し挑戦する

模試は1回受けただけでは意味がありません。定期的に受験して実力の伸びを確認し、弱点を把握してください。

具体的には以下のサイクルで取り組みましょう。

  1. 2か月に1回のペースで模試を受験
  2. 毎回の模試後に必ず見直しを行う
  3. 間違えた問題は解説を読んで理解する
  4. 次回の模試までに弱点を克服する

サイクルを繰り返すことで、試験に対する慣れが生まれ、本番でも実力を発揮しやすくなります。また、時間配分の感覚も養われ、焦りや緊張も軽減されていきます。

丸暗記はしない

丸暗記は一時的な対策にしかならず、むしろ模試での点数アップを妨げる要因となります。代わりに以下のような理解重視の学習方法を実践しましょう。

  1. 公式や定理を使う場面を具体的にイメージする
  2. なぜその解答になるのか、過程を説明できるようにする
  3. 似た問題でも条件が変わったら答えはどう変化するか考える
  4. 教科書の例題を自分の言葉で説明してみる

このように学ぶことで、応用問題にも対応できる真の理解力が身につきます。繰り返しますが、『丸暗記』はその場しのぎで根本的な解決は望めないと考えてください。

過去問で勉強する

過去問学習は、出題傾向の把握だけでなく、実践的な問題解決力を養うのに最適です。どのように扱えば良いのか迷ってしまったときは、以下の手順を試してください。

  1. まずは時間を気にせず、じっくり解く
  2. 解説を読んで、模範解答との違いを分析
  3. 同じ分野の問題を複数解いて、パターンを理解
  4. 最後は本番と同じ時間配分で解く練習

ここまで模試対策の基本を見てきましたが、実は定期テストでも同じような悩みを抱える生徒は少なくありません。どちらも点数が取れないと悩んだときは、理由を明確にして適切に対策を試しましょう。

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【模試は〇】定期テストの点数が取れない理由

【模試は〇】定期テストの点数が取れない理由

模試では良い点数が取れているのに、定期テストでつまずいてしまう生徒は意外に多いものです。特に中高一貫校の生徒に多く見られる現象で、その原因は主に以下の2つに集約されます。

  • 授業の進度によって難易度に差が出る
  • 範囲が狭い分問題も難しい

授業の進度によって難易度に差が出る

中高一貫校では、一般的に公立高校と比べて授業の進度が早いです。例えば、数学では高校2年生の内容を1年生で終わらせるようなカリキュラムを組んでいる学校も珍しくありません。

模試は全国の標準的な進度に合わせて作られているため、進度が早い学校の生徒にとっては既に学習済みの範囲が多く含まれることになります。その結果、模試では高得点が取れるものの、それは実力以上の『見かけの好成績』であることが多いです。

『模試では良い点数が取れるのに、定期テストになると全然できない』という状況に陥りやすい状態だといえるのです。もちろん、逆に進度が悪ければ対応しきれずに点数は下がります。

範囲が狭い分問題も難しい

定期テストは、模試と比べて試験範囲が限られており、簡単だと感じるかもしれません。一夜漬けでの対策が功を奏することもあるでしょう。

しかし、範囲が狭いからこそ、より深い理解を問う難しい問題が出題されやすくなるのも事実です。限られた範囲の中で生徒の理解度を正確に測るため、応用問題や発展的な内容を多く出題するように考えるからです。

このような状況で高得点を取るためには、教科書の内容を深く理解し、応用力を身につける必要があります。

では、具体的にどのような対策を取れば良いのでしょうか?次は、定期テストで点数を上げるための効果的な方法を紹介します。

定期テストの点数が取れない場合の対策

定期テストで点数が取れない原因の多くは、以下2つの学習習慣にあります。

  • 自学学習に力を入れる
  • インプット・アウトプットを繰り返す

自学学習に力を入れる

定期テストで高得点を取るには、授業や塾の時間だけでは不十分です。なぜなら、それらは受動的な学習時間であり、本当の理解には能動的な自学学習が欠かせないからです。

あなたが本気で自学自習に取り組みたいと本気で考えているなら、以下の3つのステップを実践してください。

  1. 平日は2時間、休日は4時間の自学時間を確保する
  2. 学習場所を固定し、スマホは別室に置く
  3. 1週間の学習計画表を作成し、科目ごとの時間配分を決める

おそらく、そのまま挑戦しても多くの高校生が『やる気はあるのに続かない』という壁にぶつかります。能動的に取り組めないけど、本気で志望校を目指したいと考えているなら、専門家のサポートを受けながら自分に合った学習習慣を確立する手段も一案です。

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インプット・アウトプットを繰り返す

効果的な学習には、インプット(知識の吸収)とアウトプット(問題演習)のバランスを取ることも大切です。特に定期テストでは、授業内容の完全な理解が求められるため、2つのステップを意識的に繰り返してください。

  1. インプット:教科書を読み込み、重要ポイントをノートにまとめる
  2. アウトプット:問題集で演習し、間違えた問題に印をつける

アウトプットしたあと、間違えた問題を中心に3周以上繰り返します。大切なのは、ただ漫然と繰り返すのではなく、計画的に学習を進めることです。

すでにお伝えしたように、どうしても能動的な学習がなければ点数は伸びません。定期テストであっても、模試であっても同じです。小さい目標を立てて、何度も達成していく仕組みを作りましょう。

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模試・定期テストの点数が取れない場合に共通した対策

模試・定期テストの点数が取れない場合に共通した対策

ここからは模試・定期テストの点数が取れないとき、どちらにも当てはまる対策を紹介します。

  • 自学自習の時間を確保する
  • 復習習慣を確立する
  • 計画的な学習サイクルを作る
  • インプットとアウトプットを組み合わせる
  • 自分のレベルに合った教材を選ぶ

自学自習の時間を確保する

授業を受けているだけでは、本当の実力は身につきません。テストで結果を出すためには、自分で考え、問題と向き合う時間が不可欠です。

だからこそ、毎日決まった時間に学ぶ習慣をつけましょう。例えば「学校が終わったら図書館で2時間勉強してから帰宅する」といったルーティンを作ります。

大人になっても自らの市場価値を高めるため、学習は続きます。学校のように範囲は定められておらず、 自分で考え、理解を深めていくしかないのです。

いまからでも習慣づけるために、分からないところは教科書を読み返したり、講師に質問したりと、能動的な学習姿勢を心がけましょう。最初は30分からはじめ、徐々に時間を延ばしていくのがおすすめです。

復習習慣を確立する

人は、学んだことの約70%を24時間以内に忘れてしまうといわれているため、復習習慣の確立も大切です。

ルールとして、テスト後は必ず振り返りの時間を設けましょう。特に間違えた問題は、なぜ間違えたのか、正しい解き方は何かを理解するまで解き直します。

同じ間違いを繰り返さない学び方は、愚直に続けるだけでも着実に点数を伸ばす唯一の方法だからです。

可能であれば、週末に1週間分の学習内容を復習する時間を作りましょう。定期的な復習によって、短期記憶を長期記憶に変換していくことが安定した得点につながります。

計画的な学習サイクルを作る

計画的な学習サイクルを作るため、定期テストの対策でもお伝えしたように教科書や問題集は最低でも3周しましょう。

  1. インプット:教科書を読み込み、重要ポイントをノートにまとめる
  2. アウトプット:問題集で演習し、間違えた問題に印をつける
  3. 間違えた問題を中心に3周以上繰り返す

1周目から1週間後に2周目、その2週間後に3周目といった具合で、計画的に進めてください。短期的な詰め込みではなく、長期的な視点で学習習慣を作ることが大切です。

インプットとアウトプットを組み合わせる

知識を「知っている」だけでは、テストで点数は取れません。インプットした知識を、実際に使える形にするアウトプットも重要です。

  • 英単語を覚えたら、その単語を使って例文を作る
  • 数学の公式を学んだら、類題を解いて応用力を養う

このように、学んだ内容を多角的に活用することで、より深い理解が得られます。ほかにも、声に出して説明する、ノートにまとめるなど、さまざまな方法でアウトプットできれば知識の定着度が高まります。

自分のレベルに合った教材を選ぶ

難しすぎる教材に挑戦しても、理解できないことで時間を無駄にしてしまいます。現在の実力に合った教材を選び、着実にステップアップしていくことを考えてください。

教材を進める際は、ただ解くだけでなく、理解度を確認しながら進めましょう。例えば、解説を見ずに8割以上正解できる問題集が、その時点での最適な教材と言えます。

基礎固めができたら、少しずつ難易度の高い教材にチャレンジします。このとき、一気に難しい問題に手を出すのではなく、段階的にレベルを上げていくことが大切です。

悩んだら、下記ページから科目別に参考書のルールを紹介しているため、参考にしてください。

関連記事:参考書ルート・使い方 | 難関私大専門塾マナビズム

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まとめ

「結局、自分で自学自習の時間をとって学ぶのか…」と考えていませんか?すぐに実践しようにも、つい環境を整えるだけで終わってしまったという高校生も非常に多いです。

そこでマナビズムでは、生徒1人ひとりに専属の「自習コンサルタント」を配置し、志望校や現在の学力に合わせて、オーダーメイドの勉強計画を設計しています。そこから「リーズニングゼミ」では授業の理解度を正確に把握し、「わかったつもり」を「確実な理解」へと変えていける仕組みで点数を伸ばせるのです。

能動的に勉強を行うのが苦手なキミでも、毎週実施される個別の単語テストや年3回の塾内模試を通じて、着実に実力を積み上げていけます。変わりたいと考えているいまがタイミング、すぐに動き出しましょう!

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まとめ

模試と定期テストの点数が伸び悩む根本的な原因は、それぞれのテストの特性を理解せずに学習を進めていることにあります。どちらの対策をするにせよ、第一歩は、自学自習の習慣化です。

毎日2時間以上(15分からでもOK)の学習時間を確保し、インプットとアウトプットを意識的に組み合わせることで、知識の定着度を高めましょう。この記事を読んだキミに挑戦してほしいのは、以下のアクションです!

  1. 毎日の学習時間を固定し、スマホは別室に置く
  2. 授業内容は当日中に復習し、ノートにまとめる
  3. 週末に1週間分の総復習を行う
  4. 模試は2か月に1回のペースで受験し、弱点を把握する
  5. 教材は基礎から応用へと段階的にレベルアップする

できるものからでも構いません。計画的な学習サイクルを実践することで、テストの種類に関係なく、安定した得点力を身につけることができます。一時的な点数アップではなく、受験を見据えた本質的な学力向上を目指しましょう。

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