【保護者必見】浪人してまで大学に入る価値・意味はある?本当に良い経験になるのか
更新日: (公開日: ) COLUMN

大学受験において「浪人」という選択は、ご家庭や塾にとって悩ましいテーマです。
- 志望校への強い思い
- 現役で進学する安心感
その間で揺れる本人と保護者の気持ちは、決して軽いものではありません。
浪人は「1年の遠回り」ともいえますが、同時に「人生を変える挑戦の1年」になるきっかけでもあります。
この記事では、浪人してまで大学に入る価値があるのか、意味があるのかを紹介します。
子どもの浪人に対する考え方をどう捉えるべきか、お悩みの方はぜひ最後までご一読ください。
YouTubeでもご覧いただけます!
息子は受験勉強をしているが、模試の判定が悪く、浪人するかもしれないと夫と話すようになった。本人は「有名大学に行きたい」という意識が強いので、今年の受験で合格できなければ浪人を決意すると思う。
ただ親の立場からは、「浪人すると社会に出るのが1年遅れる」ため、現役で大学に入り、ストレートに就職したほうが良いのではないかとも思う。浪人は、そこまで「良い経験」になるのだろうか。先生方の意見をうかがいたい。
動画では、受験生を持つ保護者から寄せられたこの質問に、講師が本音で回答します。
浪人生活の厳しさや、覚悟の有無で変わる価値、就職・年収の影響、親御さんの関わり方まで丁寧に解説。
現役合格か浪人かで揺れる家庭に役立つ考え方も紹介します。
以下では、動画を見られない方に向けてテキストでも紹介します。
浪人してまで大学に入る価値・意味はある?
浪人してまで大学に入る価値・意味があるかは、覚悟の有無によって異なります。
- 「今年はダメだったから、来年なら行けるだろう」
こうした軽い気持ちで浪人を決める場合は、1年を頑張り抜くのは極めて困難です。
一般的な浪人生の志望校の合格率は、約10%。
現役時に最後まで本気で頑張ったが、志望に届かなかった場合に限り、
- 「1年しんどいのは分かったうえで、もう一度(同じ大学やさらに上)を目指す」
と腹をくくって1年間、下を向いてでも必死にやり切る覚悟があるなら、浪人生活は良い経験になります。
浪人生は現役生にない辛さがある
浪人生は朝から寝るまで勉強で、体力的にもきついものがありますが、一番きついのはメンタル面です。
同級生が大学で楽しい生活を送り、SNSでその様子が見えるだけに限らず、ときには誘われます。
そういう状況を横目に、自らを律して努力し続ける1年になります。
それでも踏ん張ってやり切れたら、人として大きく成長できる手応えはあります。
選択肢としては「アリ」ですが、浪人に対する考え方を軽く見てはいけません。
まだチャンスがあるなら努力を止めない
もし、12月ごろであるなら、浪人も見えてきますが、決め打ちするのには早すぎます。
残り、約1か月半はあると考えて、第一志望に向けてやり切ってください。
距離が遠いなら、志望を1ランク下げる選択肢もこのタイミングで考えられます。
また、残りの期間を本気でやり切る行動そのものが、社会に出ても通用する貴重な経験です。
もちろん、最終的に浪人する・しないに関わらず、追い込み期間での頑張りが来年の成功にも良い影響を与えます。
就職が1年遅れるから浪人に価値がない?
就職を視野に入れたとき、浪人で1年の遅れが出ると心配する保護者の方もいます。
この場合は、人が45歳・50歳などになったときの生活水準の違いを考えてください。
多少の違いはありますが、1年分の年収が増減しても幸福感や裕福さは大きく変わらないはずです。
また、難関私大に浪人して大学に入れば、就職率は90%を超える水準で、就職への影響は限定的です。
一般的に、人はそのときの年収相応の生活をするものです。
「年収1年分が減るから浪人は損」という発想は気にせず、浪人の意思決定の軸にしないほうが良いでしょう。
損得勘定で縛らない
浪人生となって志望校を目指すなら、「年収が1年分減るから」といった損得勘定で縛らないのがベターです。
やらない理由はいくらでも考えつきますが、努力の結果として現実に直面するのは受験生本人だからです。
もう少し放任気味で、子ども自身に考えさせる。いわば「可愛い子には旅をさせよ」のニュアンスが肝要です。
本人が自由に決められる状況下で、間違いであれば諭し、本気であれば支えるのが親御さんの役割となります。
もちろん、親心としては、子どもにしんどい経験はさせたくないのは分かります。
ただ後になれば、そこに「愛」があったなら「自らのためにやってくれた」と子どもは理解するはずです。
なお、今回の話は相談者のケースです。
もし読んでいる方の親子関係が健全でないなら、強引にやると恨まれるリスクもある点には留意してください。
浪人は受験生にとって人生が変わる良い経験になるのか
浪人は受験生にとって「良い経験」かは本人次第です。
現役・浪人の双方で、生活を有意義にするかは本人によって異なるからです。
- 「塾が悪い」
- 「親がこうだからダメ」
など外的要因に理由を求めれば、いくらでも「うまくいかない理由」は作れます。
そのため、第三者が「その子にとって有意義か」を一概にはいえないのが本当のところです。
苦難を乗り越える経験に意味がある
ただ、受験生が苦難を乗り越えることは、有意義さを感じるうえで見逃せない要因だと思います。
浪人しても、勉強や嫌な塾から逃げ続ける1年ならまったく有意義ではありません。
逆に、例えば自分でバイトして自らの受験費用を賄うといったケースを考えてみてください。
こうした厳しい状況に置かれたとき、どう振る舞うかで人は問われますし、そこでの行動は成長につながります。
浪人での考え方や行動が、その後の人生における困難への対処法を身につける機会になるのです。
まとめ
浪人は「自動的に良い経験」にはならず、覚悟を持ってやり抜いた場合にのみ価値があるものです。
親御さんは、就職の年収1年分が減るといった損得勘定よりも、子どもの決断を支える姿勢が大切です。
親子で話し合って、本人が本気で浪人を決めたなら、全力で取り組んでください。
マナビズムでも、覚悟を決めた浪人生を全力でサポートする体制を整えています。
詳細はこちら:浪人生コースの詳細
就職・浪人のどちらも悪い面にばかり目を向けるのではなく、考え方次第で明るい方向として考えられます。
少しでもお悩みでしたら、ぜひ親子でマナビズムの受験相談へお越しください。
現状を踏まえて、細かい計画から今後の方針までご提案いたします!
よくある質問(FAQ)
浪人のメリット・デメリットは?
浪人のメリットは、志望校への再挑戦ができることです。現役時と違い、受験勉強に集中できる環境が整います。一方でデメリットは、合格率が約10%と厳しく、1年間のプレッシャーが大きいこと。また費用もかかります。メリット・デメリットを十分理解したうえで判断してください。
関連記事:浪人するべきか悩んでいる人へ
浪人しなきゃよかったと感じるタイミングは?
浪人生が「しなきゃよかった」と感じるのは、夏以降に成績が伸び悩んだときや、友人の大学生活を見たときです。特に模試の結果が思わしくない時期に後悔しやすいです。詳しくは、以下で解説しています。
関連記事:浪人生活を前向きに過ごすコツ
浪人はやめとけって本当?
「浪人はやめとけ」といわれる理由は、成功率の低さにあります。しかし、志望校への強い意志があり、現役時の失敗の原因を分析できている人なら成功率を高められます。重要なのは「絶対に行きたい大学がある」という明確な理由です。詳しくは、下記ページをご覧ください。
関連記事:浪人をやめとけといわれる理由
浪人してまで行くべきといえる大学はどこ?
一般的に、東京一工、早慶上智、旧帝大、MARCH、関関同立などの難関大学は浪人してでも目指す価値があるといわれています。ただし、最終的には本人の将来の目標と照らし合わせて判断してください。
関連記事:浪人して大学レベルを上げるべきか